今春、都会の大学に進学し、一人暮らしを始めた姉。
夏休みになったから、久しぶりに姉の様子をうかがおうと、姉が借りているワンルームマンションに訪れたら、裸の姉が立っていた。

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「ご、ごめん姉ちゃん! まさか裸だなんて思わなくてっ」
「……義則じゃない。何で来たの?」
「な、夏休みに入って時間が出来たから、どうしてるかなって思って……」
「ふ〜ん。姉想いな弟だことで。心配してくれてるところ悪いけど、今は大学で知り合った彼とここで過ごしてるから気にしないで」
「えっ……。そ、そうなんだ……。ここで一緒に……」
「そうよ。今もいるけどね」
「えっ?」


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「ここっ。私の中にね!」
「な……なんで姉ちゃんの背中にファスナーが……」
「私ね、彼にこのファスナーを付けられて、皮にされたの。私の事が好きすぎて、四六時中、一緒に居たいんだって。だから私を皮にして、私の全てを共有しているってわけ」
「そ、そんな……。じゃあ……今喋ってるのは……」
「そうよ。私じゃなくて、彼が私の口と声を使って喋ってるの。もちろん、私の記憶を盗んで実家に居た時と同じようにね。全然分からないでしょ! この前、母さんが電話してきたけど全く疑ってなかったし」
「や、やめてよ。姉ちゃんを返してよっ!」
「だ〜め! もう彼が私の中に入って2か月経つのよ。それでも飽きずに私の中にいるって事は、このままずっと私に成りすまして生きていきたいって言う事だからね」
「そんなっ! ね、姉ちゃんを返せっ!」


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「大声出しちゃだめだよっ。私、買い物に行くから実家に帰ってよ。姉ちゃんは元気にしてるって言っておいてね」
「い、嫌だっ。お、お前っ、警察に通報するからなっ!」
「もう〜っ! なんでそんなにややこしい事を言うの?」


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「あ、当たり前だろっ! お前を警察に突き出してやる!」
「お好きにど〜ぞっ♡ 信じてもらえたらいいわねっ。でも、逆に不審に思われない様に気を付けてね。今はこんな風にファスナーが見える服を着てるけど、その時はちゃんと隠しておくから」
「…………」
「駅まで見送ってあげようか? 折角、姉想いの弟が3時間も掛けて実家から来てくれたんだもんね!」

おしまい