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「ねえ沖沢君。ほんとにで出来るの?その憑依って状態…」
「ああっ、弟で確認済みさ。白山も興味あるだろ」
「おい沖沢っ。俺みたいに図体がデカくても他人に憑依できるのか?」
「出来るんだ。幽体になれば元の身体の大きさなんて関係ないんだ。漆川のようにブクブク太ってても何の問題もないさ」
「ブクブクは余計だっつぅの。…で? 俺たちと一緒に誰に憑依したいって?」

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「長澤三姉妹さっ。あの美人三姉妹の身体に憑依したいんだ」

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「三姉妹の長女、長澤 初美は俺たちと同じ三年生で、次女の朋美と双子なんだ。…で、俺のお気に入りの長澤 朋美。最後に今年高校に入学したばかりの三女長澤、朱音」

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「待ってよ中沢君っ! お…女に憑依するの?」
「男に憑依したってつまんないだろ。女の身体になってオナニーとかしたいと思わないか?」
「面白そうじゃん! それなら俺は絶対に三女の朱音だな」
「俺は次女の朋美だから、白山は長女の初美って事で!」
「ふ…二人とも本気で言ってるの? 僕たちがあの美人三姉妹の身体に憑依するなんて」

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「嫌なら他のやつを誘うからいいぜ。別に白山じゃ無くてもいいんだからな」
「あ…いや…。別に嫌じゃなくて。むしろ…嬉しかったりするけど」
「分かってるって! 俺がロリ好きのように、お前は姉さんタイプが好きなんだもんな!」
「そ…それはそうだけどさっ」
「ま…いいじゃん! 今から幽体離脱の方法を教えるから、三姉妹に憑依しに行くぞっ」
「午後の授業サボって女の身体になるなんてすげぇ興奮するよな!」

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「俺と同じようにやれよっ。まずは胡坐をかいて目を閉じる。そして俺が言う呪文を唱えるんだ」

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(で…出来た…。ほんとに幽体になったんだ)
(言った通りだろ! このまま他人の身体に入れば憑依できるんだ)
(俺…メガネが無くてもはっきり見えるぞ…)
(…って事で昼休みの間に憑依しに行こうぜ。三人の行動は調査済みさ! 昼休みはいつも長女がいる教室に集まって話をしてるんだ)

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(じゃあ早速憑依しようぜ)
(でも中沢君っ。どうやって?)
(中沢が手本を見せろよ)
(分かった。じゃあ見てろよ)
「それなら私の服を貸してあげるわ」
「うんっ。ありがと。えっ?」

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「あ…あぁ…。んん…うぅ…」

P10
「ん? どうしたの朋美」
「クッ…」
「朋美お姉ちゃん?」
「……」
「気分が悪いの? 保健室行く?」
「はははっ。大丈夫だよ〜朱音ちゃん。心配してくれたんだぁ〜。な〜んとも無いからねぇ」
「と…朋美お姉ちゃん?」

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「朋美っ。ほんとに大丈夫なの?」
「大丈夫って言ってんじゃん。なあ朱音っ」
「朋美お姉ちゃん。ちょ…ちょっと…」
「お前ら見てただろ! 見本ってよりも単に身体に入るだけさ。早く俺みたいに入れよ!」
(すげぇや! マジで中沢が憑依したんだ。俺も早く入るか!)