P42
「ただいまっ」
「そっちはどうだった?」
「ん〜。まあまあかな」
「お…お兄ちゃんっ。まあまあかなって…私の身体で何かしたの?」
「俺は何もしてないけどみんなが亜季の身体を色々と触ってたんだ。お前の身体って弄られるとすごく気持ちいいな!」
P43
「やだっ! 私の身体になっても変な事しないでって言ったのに!」
「いいじゃない! 穴繁さんだってその身体で楽しんだんだから。それに自分で弄った訳じゃないし」
「そういう事! じゃあ握れよ。自分の身体に戻ろうぜ! どうしたんだ? 戻らないのか?」
「あ…うん…。戻るけど―」
「ほらっつ、早くしろよ!」
「う…うん…」
P44
「ううっ!」
「あ…戻った。私の身体―」
「はは…俺も…戻った。すごい…」
P45
「じゃあ穴繁さんは帰ってレポートをまとめてねっ。私達 お兄さんに少し聞きたい事があるから」
「はい…。あの…道岡さんはどうしたんですか?」
「大丈夫よっ。疲れてちょっと寝ているだけだから」
「そうですか。それじゃあ…先に帰ります。お疲れ様でした」
「後で俺も家に帰るから♡」
P46
「…と言う事で始めますか。平正会長!」
「ええっ。穴繁さんのお兄さんさえこっちに引きずり込めば後は好きに出来るからねっ」
「うっ、あっ。何だよこれっ。ああっ、やっ、やめっ、うああっ。あっ、あっ、あうっつ」
P47
「んんっ! 私の中っ、気持ちいいっ!」
「ううっ! お…お前っ、亜季なのかっ。じ 自分の身体とっ」
「ふふっ! 気持ちいいお兄ちゃん! 私の初めてをお兄ちゃんにあげるねっ。んっ♡」
「冗談よっ、穴繁さんのお兄さん! お兄さんの肉体にはねっ、会員の道岡 純恋の精神が入っているの」
P48
「そしてお兄さんの精神は道岡 純恋の肉体に入っているの。だから今はお兄さんと純恋が入れ替わってるの」
「あっ、ああっ。うっ…な…何でだっ。兄妹じゃなきゃ無理だって―」
「実はそれ…嘘なんです。本当は誰でも精神を交換出来るんですよ。亜季にもお兄さんと同じ事しか話していませんけど」
「全部話すとね…。私達は自由に入れ替われる男子の肉体が欲しいのよ。異性の快感や女の悦びを研究するためにねっ。適当な男子を選ぼうかと思ったけど、私達の身体で無茶苦茶されたら嫌じゃない。悪いけどお兄さんの事を調べさせてもらったのっ。穴繁さんと同じく真面目だし 容姿も良いし―。部員の兄なら穴繁さん自身も巻き込めばある意味―何かあった時の保険になるじゃない。だから まずは兄妹で異性の快感を体験してもらって興味を持ってもらう事から始めたのよ」
P49
「亜季はまんざらでもないと思いますよ」
「ぐっ…ふぅっ」
「お兄さんも妹の肉体で愛撫されて、今は純恋の肉体で女としてのセックスを体験している…。気持ちいいでしょ! セックス経験が豊富な私の肉体も貸してあげるわ」
「私だって入れ替わりたいわ。私達はクラスメイトでしょ」
「だからさっ。入れ替わったまま授業を受けるのって面白そうじゃん」
「私も男性の快感を体験してみたいから入れ替わりたいです」
「私もっ! それに亜季とも入れ替わって兄がいる家族を体験してみたいです。親にバレないかってスリルもあるし!」
P50
「あっ、あっ、ああっ」
「私達女子のどの肉体でも入れ替われるんですよ。そしてこんなセックスをいつでもっ」
「あっ、イグッ! イグッ!」
「あっ、出そうっ。オチンチンからっ!」
「ひいっ!」
P51
「あはあっ!」
「あああっ」
P52
(うわあ…また中出し―。私も早くセックスしたいんですけど…)
(下着の替え…持って来てないのに―)
「あ〜あ…。またしたくなっちゃう」
「どうお兄さんっ。良かったでしょ! 私達に協力してくれるよねっ」
「…ん。異議なし…」
P53
―数日後―
「あっ、あっ、あっ、あんっ」
「あはぁっ。マ…マジ気持ちいいんだけど。夏美っ」
「腰の使い方が分かってきたからねっ。新奈の中、すごく気持ちいいよ。このまま一緒にイこうよ!」
「ああっ!」
P54
「出るわっ!」
「んあああっ!」
「ふふっ。どうですか、お兄さん? 妹の亜季にこんな事されて」
「ああっ。なんかすごく興奮するよ。しかも俺、水更さんの身体だし」
「私も互いに他人の肉体になっていることに興奮します。じゃあこんなのはどうですか?」
P55
「ねっ、お兄ちゃん! 私達、兄妹だけどキスしようよ♡ やっぱりダメかな?」
「うわ…。その表情で亜季の真似するのは反則ー」
「じゃあいいよね! キスして―お兄ちゃんが大好きなの。今日だけ私の彼氏になってね」
P56
「あ…あぁ…。もう無理っ。んっ!」
「んふっ」
P57
「はっ、はっ、んっ」
「あっ、あっ、はっ、はっ」
「ふふっ、気持ちいいの? お兄ちゃん。もうすっかり女性の快感の虜だねっ」
「んっ! あ…ああっ! すごく気持ちいいっ」
「じゃあ今日は私の身体と入れ替わって帰る? この身体で幾らでもオナニーしていいよ」
「あ…亜季の身体でっ! オナニーッ」
P58
「亜季が良いって言ったらね!」
「イ…イクッ!」
「あああああっ」
P59
「はぁ、はぁ、はぁ」
(俺―この生活から抜け出せなくなるかも…)
「自分の部屋で妹の肉体を使ってオナニーするなんて、お兄さんってかなり変態っぽく見えるわよ」
P60
「あっ、あっ、はぁ、はぁ。んっ! いいだろ別にっ。亜季だって俺の身体で何度も楽しんでいるんだからさっ。ハァっ…クリトリス気持ちいいっ。亜季はどんな男と初体験するんだろっ」
P61
「私がお兄さんの肉体を使って、処女をもらってあげようか?」
「んっ! き、兄妹だからダメだって…んっ」
「分かってるわよ。冗談に決まってるでしょ」
「んあっ♡ はっ…あっ、あっ…。あふぅ〜」
P62
「気持ちよさそうにイッちゃって! 妹の身体がお気に入りなのね! その穴繁さんはまだ学校で楽しんでいるかしら?」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「気持ちよかったでしょ。翔子の身体でこんなに感じちゃって! まだ慣れてないから仕方ないかな。でもこういう世界を体験するのも悪くないでしょ。真面目で恥ずかしがり屋の亜季ちゃん!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
P63
「私…こんな事ばかりしてたらおかしくなりそう…」
「心配しなくていいわよっ。そのうち飽きるから。今頃、亜季のお兄さん。亜季の身体を使ってオナニーしまくってるかもね。 あっ! もしかしたらお兄さんと入れ替わってる会長と禁断の近親相姦してたりして! な〜んてね! 冗談よ冗談!」
(別にいいけど…。お兄ちゃんが初めての人になってくれるなら…)
P64
(今度 平正会長と入れ替わったフリをしてお兄ちゃんに迫ってみようかな?)
「…と言うわけで誰が誰だか分からなくなったから、とりあえず自分の肉体に戻って貰ったけど―。一通り体験できたしレポートもまとまったから、一旦、肉体の入れ替わりは終了したいと思うの」
P65
「俺はそれでいいよっ。もうすぐ試験だから勉強したいし…。それにツレからちょっと変に思われてきたからな」
「みんなもいい?」
「別にいいわよ」
「女同士でも感じ方が違うのは面白かったな」
「男の快感の短命さがちょっとウケたよね!」
「余計なお世話だっ。お前の身体が一番感じなかったぞ」
「ハァ? それはアンタの弄り方がヘタクソだったからじゃん!」
「あ〜、ちょっと五月蠅いから黙って! じゃあしばらくは自分の身体を愛するように! はいっ! …ってなわけで解散! 次に集まるのは試験後って事でヨロッ!」
P66
(それにしても、ここ数日間はすごい体験だったな。彼女にバレなくて良かったよ)
コンコンッ!
「んっ? 開いてるけど」
P67
「帰って来たわよっ。穴繁さんのお兄さん!」
「へっ?」
「何だよ亜季っ。帰って来て早々、俺の部屋に来て。それに穴繁さんのお兄さんだなんてさっ。まるで…」
P68
「まるで…何?」
「えっ、だ…だからさ…」
「思ってる事、言っちゃえば?」
「あ…平正会長みたいって言うか―」
「ご名答〜! 実は彼女から相談を受けたのよ。兄に対して、兄妹以上の感情を持っているってね。兄の気持ちを確かめたいけど、自分で確認するのは恥ずかしいから私に確認して欲しいって言うのよ…。それで―」
P69
「この肉体を託されたんだけど…。どうする? この妹の肉体で散々オナニーしたんでしょ。彼女の気持ちに応えて抱いてあげたら?」
P70
「まっ…待てよっ! ほんとに―亜季じゃないのか…」
「こ…これでも信じない? 妹が兄の前でスカートを捲って下着を見せる? 抱いてあげるの? 抱いてあげないの? 好きなら彼女の初めて、受け取ってあげたら?」
「お…俺は…。あ…亜季の事が―」
P71
「大切で大好きだから抱かない…。兄妹じゃなかったら迷わず抱いているけど―。過ちを犯した事が両親にバレたら一生会えなくなるかもしれない…。俺―そんなの絶対に嫌なんだ」
(お兄ちゃん…。私も大好きって言いたいの―)
P72
「な…何だよ急にっ。折角、穴繁さんが勇気を出して私に肉体を託したのにっ。男のくせに意気地なしねっ。まあいいわっ、彼女の事が好きだって事は、伝えておいてあげる」
「い…いや、いいよ。亜季の事が好きだなんて言ったら、きっと気持ち悪がられるから」
P73
「そ…そんな事、無いんじゃないかしら。た…多分―だけどね。と…とにかく抱かないなら入れ替わっててもしょうがないわねっ。穴繁さんに肉体を返してくるわ」
「分かったよ会長…。でもやっぱり亜季には言わないでくれよな」
「そ…そうね…。そんなに言うならそうしてあげるわっ。じゃあね」
P74
(やった♡ お兄ちゃんも私の事が好きなんだ! 抱いてもらえなかったけど、両想いだって分かっただけでもすごく嬉しいっ! 肉体調査に協力して良かったなっ)
おしまい