「つまみ食い」というタイトルで作っていましたが、「罪滅ぼし」というタイトルに変更しました。
女性が女性に憑依する漫画で、ダークな内容になります。
後味も悪いので、そのような内容がお好きな方のみご覧ください(^^
※日本語のテキストを画像の下に追加しました(2017.8.26)

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「初めてのキスだね。久実は緊張した?」
「うん。こんなにドキドキしたのは初めて……。大樹も緊張した?」
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「もちろん。付き合い始めて4か月。初めてのキスだもんな」
「でもね、私は初めてのキスを教室でしたかったの。だって大樹と初めて会ったのがこの教室だから」
「ああ、なるほど。久実はそういう事に拘るもんな」
ふ〜ん…
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何を喋っているのか分からないけど……。いいモノ見ちゃった! 野球部キャプテンの中羽 大樹ね。あんな娘と付き合ってたんだ。モテる癖に、女には興味がないから誰とも付き合わないって有名だったけど……。しっかり付き合ってるのね。
あんな風にイチャイチャされると腹が立つのよね。あの関係を壊したくなるわ。フフッ! 今日は彼と楽しませてもらおうかな!
「じゃあ、少し時間をずらして帰ろうか。俺が後から帰るよ」
「うん、じゃあ私が先に帰るね。こうして付き合っているのは内緒だから……。二人だけの秘密だね!」
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「そういう事! じゃあ久実、また明日!」
「うん。帰ったらメールするよ」
「ああ。分かった」
「ねえあなたっ!」
「きゃっ!」
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「わざわざ校舎の裏の階段から帰るなんて、変わっているわね」
「あなた、確か3年生の「五十畑」さん」
「へぇ〜。私の事、知ってるのね」
「それは……。女子生徒の間では有名ですから。あなたと拘った女子は、みんな彼氏と別れたって……」
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「ふ〜ん、よく知ってるわね。それで……そんな私と喋っているあなた、彼氏がいるんでしょ?」
「彼氏なんていませんっ!」
「へえ〜、そうなんだ。教室で「中羽大樹」とキスしてたから……。てっきり彼氏だと思ってたんだけど。付き合っているのが見つからないように、わざわざこちらから帰ろうとしたんじゃない?」
「嘘でしょ…。そんな……。見られていたなんて……」
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「たまたまね。教室でキスするなんて大胆ね! あんな事をしていて、彼と付き合っていないって言うんだ。みんなに言っちゃおうかな!」
「待って! 待って下さい! お願いですから……。私達……付き合っている事を内緒にしているのです。彼にも迷惑が掛かるから、誰にも言わないでください」
「どうしようかな……」
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「まあ、私も鬼ではないし……。それでは、私の言う事を一つ聞くなら、内緒にしてあげるわ」
「五十畑さんの言う事を?」
「そう、とても簡単な事。私が良いって言うまで、この指先を見るの。それだけだから。目を逸らしてはダメよ」
「えっ? それだけ?」
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「この指先をじっと見るの。じっとね」
「あ……ああ……。な…何? あ……」
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「フフッ。催眠術に掛かったわね。名前と歳を言いなさい」
「「二ノ浦 久実」17歳です」
「中羽の事を何て呼んでいるの?」
「……大樹」
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「あなたと中羽に関係する情報を全て答えなさい。普段、中羽と話している口調で」
「うん……。4か月前、姉に体操服を借りようと、3年生の教室に行った時、初めて大樹と会いました。私の一目惚れだったけれど、大樹も私に好意を持ってくれて。それから付き合い始めました。でも付き合っているのはみんなに内緒にしていたから、学校で会う時はみんなが帰ったあとばかりです。大樹は内気で、手を繋ぐのもやっとでしたが、ようやく今日、キスをしました。ドキドキしたけど、すごく嬉しかったです」
「ふ〜ん、大体分かったわ。あなたは処女ですか?」
「前に付き合っていた彼とセックスしました。強引なセックスだったので、すぐに別れました」
「そうなんだ。処女を奪われただけね」
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「じゃあ、今から何も考えずに、私を受け入れなさい。そして、あなたの指が鳴ったら催眠から解放されるの。分かった?」
「うん、分かった」
【精神的に抵抗されると、上手く行かないのよね。だから催眠術で私への警戒心を麻痺させるのが一番なの。ここに隠れていたら誰にも見つからないでしょう】
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「この薬を飲めば、穢れた身体の事を忘れられる……」
「この薬を使う時だけが、私の心を癒してくれるの……」
ゴクンッ!
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「ううっ!」
―その後―
「待って大樹!」
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「えっ! 久実。まだ帰ってなかったのか?」
「うん、そうだよ。こっそり隠れて大樹を待っていたの」
「どうしたんだ? 何かあったのか?」
「うん。ねえ大樹、今から少しついて来てよ」
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「えっ? 今から?」
「そうよ。今から体育館の倉庫に行くの」
「でも……。誰かに見られたら困るよ」
「だから、人のいない体育館の倉庫に行くの。私たちの事……誰にも見られないように。内緒なんでしょ!」
「お…おいっ!」
「ほら! 早く倉庫に行かなければ、ヤバいんじゃないの?」
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「ヤ……ヤバいんじゃないって……。お前がそんな言葉を使うなんて、お前らしくないぞ」
「そう? たまにはいいんじゃない? フフッ! 私達って付き合っているのよね。やりたい事…やろうよ。大樹は男、私は女。好き合っている者同士。キスした後は何をするの?」
「じ、冗談だろ、久実。本気で言っているのか? キスから先は、学校を卒業してからって、先ほど教室で言ったばかりだろ」
「そうだったかな? じゃあ、気が変わったの。大樹は私とセックスしたくないの?」
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「久実が良いなら……。分かった……。早く行こう。誰にも見られていない間に……」
「その気になったね。早く行こう大樹。楽しみだね!」
【マジか……。初めてのキスから、この急展開……。なんかとても緊張する……】
【簡単、簡単。あなたの身体を使って、彼氏を寝取らせてもらうわ。二ノ浦 久実ちゃん!】
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「ちょっと……久実。いきなり裸になれなんて……」
「いいから早くっ。時間が勿体ないから」
「く……久実……」
「流石、野球をしているだけあって体格が良いね。それにいいモノ持っているじゃないの。結構楽しめそう!」
「な……なあ……。どうしたんだよ。本当におかしいって」
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「そう? 見てよ大樹。私の身体……。運動していないけど、案外スタイル良くない?」
「あ…ああ……。すごくスタイル良いよ」
「そうでしょ! フフッ……。それなら良いじゃない。別に、何の問題もないでしょ! 私ね、本当は結構積極的なの。だから、大樹が思っていた女と違ったらごめんね」
「な…何だよそれ。なあ久実、お前…何か全然……」
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【フフッ。疑いながらも、全然抵抗しないのね】
んふっ。んんっ……んっ、んっ……
【本人がこんな事をするはずないのに。本当に男って単純!】
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「フフッ! 大樹のチンポ、すごく硬いね。そんなに私に手でしごかれて気持ちいいの?」
「ううっ……」
「大樹はさあ……。家で私の裸を想像しながら、この中にたくさん詰まっている精子をティッシュにぶちまけているの? じゃあ今日は念願が叶った?」
「く…久実。今日はなんでこんなに大胆なんだ」
「え〜、どうしてかな? きっと私……エッチな女神に取り憑かれてしまったのよ」
「……」
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「なんてね!」
「な……何だよそれ」
「んふっ」
「んっ、んふぅ」
「もっと舌を絡めてよ」
「んっ…そう……」
「んふっ…エロいよねっ」
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「フフッツ…。ガマン汁垂らしちゃって…。そんなに私のマンコに入れたいわけ? 慌てなくても後で幾らでも入れさせてあげるわよ。さて…大樹のチンポはどんな味かな?」
「う…うあ…。う…嘘だろ…」
「はむっ」
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「んんっ…。ちょっとしょっぱくて生臭いね…。んくっ…んっ…」
「うああっ! く…久実っ。すごいっ…そんなに吸ったら…」
【間抜けな顔しちゃって! じゃあこの娘の初心な口で射精させてあげる】
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ぐぼっ!
「うぐっつ!」
「んっ、んっ、んっ、んぐっ。んっ、んぐっ、んんっ」
「あっ! うあっ! あっ! ああっ!」
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「出るっ!」
「せっかくなら喉フェラで直接胃の中に出してよっ!」
「ごぽっ、ごぽっ、んぐっ、んぐっ」
「うああああっ!」
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びゅるっ! びゅるっ!
「うっ!」
「う…あぁぁ…」
チュー、チューッ!
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「はぁ〜。見てよ…。口の中がドロドロ…。どれだけ溜めているのよっ。それにまだまだ出し足りないみたいだしね」
「だ…だってさ…。俺、こんな事するの初めてだから…。ま…前に言っただろっ。女子と付き合うのはお前が初めてだって…」
「えっ? フェラもっ。うわ…じゃあセックスもした事ないんだ。まさか童貞だったなんてね。じゃあ私がこの身体で大樹の童貞をもらってあげる。チンポしゃぶって興奮してるオマンコの中にたくさん出してね」
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「ま…待てよ久実っ。お前これでいいのか? それに俺…久実はもっと純粋で清楚な女子だと思ってたのに」
「フフッ。だからさっき言ったでしょ。大樹が思っているような女じゃないかもって。それにフェラしても全然拒まないし…。ほんとは大樹もこんな私の方が嬉しいんでしょ。ほらっ、トロトロのオマンコを召し上がれっ」
「んっ!」
「ああっ!」
「ううっ!」
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「フフッ…。あんなに長いチンポが全部入っちゃった。私のオマンコって結構深かったんだ。でもかなり子宮が押し上げられている感じがするよ」
「何よその目は? 大好きな彼女とセックス出来ているのに」
「俺はこんなセックスを望んでいないっ。久実も分かってるだろ」
「私の事…嫌いになった? 別に嫌いで構わないわよ。セックスさえ出来ればね。それに童貞を奪うなんて初めてだから余計に興奮するし!」
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「ねえ童貞くん! 私とのセックスが嫌なら引き離してもいいのよ。男なんて他にもたくさんいるからね。まあ…折角巡り合ったんだから大樹も楽しめば?」
「くっ…」
「んっ…ああっ!」
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「あっあんっ。いいっ…ああっ!」
「くっ…。うっ、ううっ」
「セックスの相性いいわね。そうやっていつまでも我慢してないで…」
「お…おいっ!」
「自分から色々とやってみれば? ねえ大樹、こんなセックスを望んでないって言いながらさぁ」
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「全然拒まないじゃない。ほんとはしたいんでしょ、この身体と!」
「く…久実…。お前…マジで別人みたいに―。これが本当のお前だったのか?」
「ええ〜。何それ? マジで今まで気づかなかったの? 普通の男子なら気づくのが当たり前なんだけど、やっぱり童貞くんは猫かぶってる私の方が良かったんだね」
「く…ううっ…」
「大樹ってかなり重症かもね」
「ああっ!」
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「そこまで言うならやってやるよっ! そしてこんな淫乱女とは二度と付き合わないっ!」
「その気になったわね」
「ああっ!」
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「あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、あっ、ああっ、あっ」
はぁ、はぁ、はぁっ
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「ねえっ。ちょっと待ってよ。次はバックで入れてよ。私…その方が気持ちいいの」
「…分かったよ。お前の望み通りにしてやるよ」
「今日は安全日だから中に出してもいいからね!」
【なんてね!】
「くっ…うっ」
「ああっ! あんっ、あっ、あっ!」
「うっ! 出すぞっ!」
「ああっ、あっ、あっ、あっ、イ…イクッ! んあああっ!」
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「うああああっ!」
「んああああああっ!」
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「う…うう…。うはぁ…」
「う…ふぅ…。お、思い切り中出し決められちゃった…」
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「ふああっ!」
「まだだっ。まだ出し足りないっ」
「んんっ!」
「あっ、あっ、んっ。あんっ、んっ、あんっ、あんっ!」
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【随分と盛っちゃって。でも堪能したからそろそろ身体を返そうかな】
「じゃあね!」
パチンッ!
ドクンッ!
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【なかなか気持ちよかったわよ。久実ちゃん!】
「くっ! うっ…うっ」
「……あ」
「うっ! だ…大樹っ。な…何…してるの…」
「はぁ? 馬鹿かお前っ。もう一回中出しするまで止めないからなっ」
「な…中出しって…」
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「う…嘘…。は…入って…」
「ほらっ! さっきみたいに気持ちよさそうに喘げよっ」
「い…嫌…」
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嫌ぁ〜!
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「お帰り梓…」
「ねえクソオヤジ。この薬…無くなったから新しいのを用意してよ」
「お前…今日もまたその薬で誰かに乗り移っていたのか。もう止めないか―」
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「フンッ! よく言うよ、このクソオヤジがっ。あんたがこの薬で何をしたか言ってみろよっ! ほらっ、早く言えっ!」
「…お…俺は…その薬でお前に乗り移って―。知らない男の子供を妊娠させ…中絶させた…。何度も言っただろ…悪かったって―」
「そんな下種のクソオヤジに愛想を尽かして出て行ったママにどうして付いていかなかったか分かってるでしょ! 早く永久に乗り移れる薬を作れよっ! もうすぐ作れるって言ってただろっ!」
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「も…もうすぐ…。一か月で出来る。しかし―梓…お前は…」
「いつまでもこんな穢れた身体で生きたくないんだよっ。自分のオヤジに身体を使われてすべてを見られて―。こんな身体で生き続けるなら死んだ方がマシよっ!」
「梓っ! 許してくれっ、父さんは…」
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このクソオヤジに穢された身体から早く離れたい―今すぐにでも―
誰の身体に乗り移るかはもう決めてる―クソオヤジがあの薬さえ作れば―
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私はこの身体から解放される―

そして3か月後―

「あ…。こ…こんにちは芦谷さん」
「こんにちは五十畑さん。梓ちゃんの容態はどうですか?」
「相変わらずです。意識は戻らず―病院で寝たきりです」
「そうですか―。早く意識が戻ればいいですね」
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「ええ…まあ…。それより花梨ちゃんの記憶は戻ったんですか?」
「まだです…。2か月前に急に倒れてから―。お医者さんも思い出すまで気長に待つしか無いって―。ねえ花梨」
「ううんっ。私…別に記憶なんて戻らなくてもいいし。今のままが一番幸せだから」
「もうっ、花梨ったら! 今までの事を思い出せないなんて寂しいじゃない」
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「フフッ! 別に寂しくないよっ。思い出なんて今から幾らでも作れるし。そうでしょ、隣の家のおじさんっ!」
「…そう…だな…」
「な…なあ花梨ちゃん」
「なあに? おじさんっ」
<戻ってきてくれ梓…。お前の母さんも心配してる…>
<……馬鹿じゃないの? 折角手に入れた身体…。戻るわけないでしょ。私は花梨として生きるんだから邪魔しないでよね>
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<ママが心配してるなら―クソオヤジが私の身体に乗り移ればいいでしょ。前みたいにねっ! 好きに使えば?>
「どうしたの花梨?」
「ううん、何でもないよママ。もう行こっ!」
「五十畑さんと何を話してたの?」
「ええ? 梓姉さんの事だよ。もうすぐ絶対に目が覚めるって! いつまでも眠っているなんて梓姉さんが可哀想だからねっ」
「…梓。お前―」
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そして―

「…ぅぅ」
「あっ! 五十畑さんっ、意識が戻ったのっ!」
「うう…眩しい…」
「先生を呼んでくるから大人しくしててっ。動いちゃダメよ、分かったわね!」
tumamigui2_024
―俺はまた娘の身体に乗り移った。梓が…娘が言ったように―
このまま俺の身体を捨て…梓として生きていくのか?
これが…娘への罪滅ぼしになるのか…
この穢れた身体で一生を終えることが―

おしまい