小野寺が乗り移った雫とのセックス。雅嗣は蕩けるような快感と、小野寺が演じる普段の雫とは異なるいやらしさに興奮し、必死に腰を振るのであった。という事で最終話となります。誰が一番ラッキーだったんでしょう(^^
 こんな終わり方の予定じゃなかったんですけどw



 大きな乳房が俺の胸に触れると、何とも言えない弾力が伝わってくる。身体が触れる部分、全てに彼女の温もりを感じる事が出来、とても幸せな気持ちになった。目の前には、眉を歪め、切ない表情で俺を見つめる雫の顔が――あったけど、すぐにニヤリと笑って下品な言葉を口にした。

「雅嗣の勃起したオチンチンがオマンコの入口に当たってるんだけど。そのまま真っ直ぐ突いたらオマンコの中に入っちゃうよ」
「そ、そう……なのか?」
「それとも私の身体を愛撫したい? ちょっとくらいなら待ってあげてもいいよ」
「愛撫って、またいやらしい言葉を使うよな」
「別にいやらしくないでしょ。汗臭い私の身体を、その舌で舐め回しても構わないって言ってるだけよ。この身体って、項や脇の下が結構感じるんだよね」
「わ、脇の下……」
「うん。一応処理してるみたいだけど。ほら」

 俺が肘を立てて身体を浮かせると、小野寺が雫の右腕を上げ、左手で皮膚を広げながら脇の下を見せてくれた。抜いているのか、腋毛が全然見当たらない。全く処理していない俺の脇とは違ってすごく綺麗だった。

「前の彼氏が一度だけ舐めた事があるけど、やっぱりそういうのが好きじゃなかったみたい。それからは全然舐めてくれなかったわ」
「好んで脇の下を舐めたいって奴は、そんなにいないかもしれないな」
「雅嗣はどう? 私の脇の下、舐めたい?」
「ま、まあ……一度は舐めてみたいけど」
「じゃあ舐めてよ」

 雫が目を細め、身体をねじって脇を強調してくる。そんな彼女がセクシーに見えた俺は、ゆっくりと顔を近づけ、彼女の脇を匂ってみた。きつい臭いがするわけでもなく、舌で舐めてみると少ししょっぱい味がするくらいだった。

「んふっ……。脇を舐められるとゾクゾクする。あっ、はぁ〜」

 俺は彼女に万歳をさせると、露になった両脇を交互に舐めた。その度に雫の身体がビクビク震え、甘い吐息を漏らす。小野寺は雫に成りきっていて、彼女の身体が発する快感に身を任せているようだった。脇を往復するたびに、目の前にある二つの胸が顔に迫ってくる。その魅力的な胸の先端にある乳首は、まるで吸い付いて欲しいと言わんばかりに勃起していた。

「な、なあ。乳首を舐めていいか?」
「うん。好きにしていいよ。この肉体、今は私が管理してるわけじゃないから」
「肉体ってさ……」

 身体じゃなくて肉体って言われると、余計に興奮した。思い切って乳首に吸い付くと、雫が「んはぁ!」と背を逸らそうとした。でも、俺が覆いかぶさっていて敵わないから、頭を左右に振って快感を表現する。口の中で硬くなった乳首に吸い付き、舌で転がす。しょっぱいのは最初だけで、すぐに何の味もしなくなった。空いている乳首を指で摘んで引っ張と、雫は両腕で俺の頭を抱きかかえた。

「んはっ! あっ、乳首すげぇっ。想像以上に気持ちよくてっ……。お前、弄り方最高だよっ」
「急に小野寺の口調に戻ったな」
「だって……ああぁ。雅嗣の愛撫がすごく気持ちいいんだもんっ。私、自分の口調に戻っちゃうよ」

 どっちが自分なのか分からないけど、俺はしばらく乳首を舐め続けた。耳に聞こえる心地よい雫の喘ぎ声。彼女ってこんなに可愛く喘ぐんだと思っていると、雫が両足で俺のお尻を挟み込んだ。

「な、何だよ」
「もういいでしょ。オマンコがトロトロになっているんだから、早くチンポを入れてよ」
「今度はオチンチンじゃなくてチンポか……」
「そんなのどうだっていいだろ。早く入れろよ」
「わ、分かったって。でも俺、初めてだし雫の身体を優しく扱ってやりた……」
「じれったいってのっ。 お前が下になれっ」

 余程我慢が出来ないのか、小野寺は雫の表情を険しくすると、俺の肩を押してベッドに転がした。そして仰向けになった俺を跨ぐと、しゃがみながら肉棒を握り締めた。股間から粘り気のある愛液が糸を引き、下腹部に落ちてくる。まるで淫乱になった雫に犯されているみたいだ。普段の彼女とはギャップがありすぎる。

「へへっ」

 顔の前に落ちる長い髪を後ろに払いのけ、嬉しそうに笑いながら膣口に亀頭を当てた雫は、小野寺の意思によって勢いよく腰を下げた。

「うわっ!」

 俺たちは同時に声を上げた。肉棒がヌルンという感触と共に、狭くて生温かい空間に包まれた。

「あはぁ……んん」

 下腹部に腰を下ろし、膣に肉棒を飲み込んだ雫はうっとりとした表情で甘い吐息を漏らしていた。頭を上げて俯くと、俺と雫の陰毛がふれあい、愛液で濡れている事がわかる。

「これこれ。この快感、六道の記憶にある感覚と同じだ。こうしてマンコの中に入れられるってのは男には味わえない快感だよ。藤元も初めてマンコに入れた感覚、最高だろ! しかも、幼馴染のマンコなんだからさっ」

 小野寺は雫の顔でニヤニヤと笑いながら、肉棒がねじ込まれている下腹部をさすった。彼女の手がグイグイと下腹部を押すと、肉棒から押されている感覚が伝わってきた。あのほっそりとした下腹部の中に肉棒が入り込んでいる証拠だ。
 彼女の腰がゆっくりと上がってゆくと、愛液に塗れた肉棒が姿を現し始め、ひんやりとした空気に纏われる。そして、亀頭が抜けそうになると、また腰を沈めて俺の上に着地した。まるで愛液に肉棒が溶かされているような感覚だ。何の抵抗もなく、でも肉壁はギュッと締め付けてくれる。口内の空間とは違って、肉棒が納まるべきところに納まったっていう表現がしっくりくるかもしれない。それにしても、すごい愛液の量だ。肉棒を伝って、俺の太ももからシーツへと滴り落ちているのが感覚だけで分かる程だった。

「んはぁ〜。あぁ〜、はぁ、はぁ、んっ……んあぁぁ」

 小野寺が雫の身体をゆっくりと上下に動かし、女性としてのセックスを味わっている。根元まで飲み込むたびに膣壁がキュッと締まり、俺も「うっ」と呻き声をあげた。

「うっ、ふぅ。これが女の立場で体験するセックスなのか。こりゃ、男に戻ったら全然満足できないな」
「そんなに気持ちがいいのか?」
「ああ。お前の幼馴染はビックリするほど気持ちいい肉体を持ってるぞ。チンポが入ってくる瞬間と奥に捻じ込まれた時は、自然と身体が震えるんだ。意識しなくても喘ぎ声が漏れるし」
「へぇ〜。女の身体ってそんなに気持ちがいいんだ」
「表現するのが難しいけどさ。もしかしたら女も身体によって気持ちよさが違うかもしれないから、今度は別の女に乗り移ってセックスを試してみるか」
「おいおい。雫の身体じゃ満足できないって事か?」
「そうじゃなくてさ。色々な女に乗り移るのもいいだろ? お! 面白い事考えたぞ。……ねえ雅嗣」
「な、何だよ。また雫の喋り方を真似して」
「私が別の女子の身体に乗り移って雅嗣とセックスしてあげようか」
「は、はぁ?」
「雅嗣、好きな女子がいるんじゃないの? 私がその女子に乗り移ってセックスしてあげるって言う事よ。こんな風にね」

 まるで雫本人が他の女子に乗り移り、俺とセックスしてあげると言っているようにしか聞こえなかった。そして繋がったままの腰を上下に動かし、喘ぎ始めた。

「あっ、あっ、はぁっ、あんっ。いいよぉ、すごく気持ちいいのぉ〜」

 長い髪を揺らしながら快感に身を捩じらせ、わざとらしく甘えた声を漏らす雫を見ているだけでイッてしまいそうだ。グチュ、グチュ、と艶かしい水音が耳の届く。そして膣壁が肉棒を擦り上げ、極上の快感を与えてくれる。

「はぁ、はぁ。あんっ! ねえ雅嗣。幼馴染の私とセックス出来て嬉しい?」
「うっ、はぁ、ま……まあな」
「あまり嬉しくないの? んっ、んっ、あはぁ。こんなにチンポを硬くして六道 雫のオマンコを突いてるのに」
「だ、だからわざと強調して言わないでくれって」
「あっ、あんっ。気持ちいいっ。すごく気持ちよくて蕩けそう。やっぱり、もう演技できないかも」
「別にわざわざしなくてもいいんだけど。うっ、はぁ」

 この快感、一度イッていなかったらとっくに出してしまっているだろう。ほんの少しの間だけ目を瞑り、小野寺が乗り移る前の雫を瞼の裏に映し出す。活発で明るく、女子の中では唯一俺の味方。真面目な一面も持っていて、道理が適わない出来事に泣いた事もあったっけ。そんな彼女を思い浮かべながら目を開けると、俺の上で涎を垂らしながらだらしない表情で快感に悶える姿がある。本人の容姿なのに、精神が違えばこれほど変わるものなのか。いや、俺が雫の一面しか知らなくて、ほんとの彼女は元々こんな感じで自分を見失うほど、淫らに振舞う事があるのかもしれない。
 小野寺が乗り移る雫とセックスしながら、そんな事を考えた。はぁはぁと荒い息遣いで大きく腰を動かしていた雫は、額に滲んだ汗を軽く拭くと、「疲れてきたから交代してくれよ」と上半身を倒し、抱きついてきた。

「わ、分かったよ。じゃあ……」

 俺は雫を抱きしめながら、身体を反転させた。もちろん肉棒は抜かずに。上半身を起こし、俗に言う正常位の体位を取ると、彼女の細い腰を持ちながら一心に腰を振り始めた。

「あっ、あっ、ああっ、イイッ! 気持ちいいっ」
「はぁ、はぁ、はぁ」

 彼女が上に乗っている時は一定のスピードで腰を動かしていたけど、今は自分のペースで腰を振ることが出来る。素早い突きで膣を攻めると、雫の身体がガクガクと震え、背中を反らせながら一際大きな喘ぎ声を漏らした。

「あひぃっ! あっ、あっ、すごっ……いぃ〜。あっ、ああっ、あん、あんっ、ああっ!」

 踏ん張っている膝のシーツが大変な事になっている。愛液か小便か分からないほどの量だった。

「あっあっあっ、あうっ、あっ、はぁっ、はあっ、はああっ」

 シーツを握り締め、快感に喘ぐ雫が愛しくてたまらない。小さい頃からずっと見てきた彼女とこうして一つになっているんだ。両腕を顔の横に置き、全く抵抗せずに俺に犯される雫は微妙な笑みを浮かべ、虚ろな瞳の焦点は定まっていないみたいだ。

「小野寺、大丈夫か?」

 言葉で返事をするのが面倒なのか、小野寺は雫の透き通った白い両手を胸に宛がうと、乳首を摘んで「あふんっ!」と喘いだ。胸を揉み、乳首を弄る様子がまたいやらしくてそそられる。そんな彼女を見ながら、俺は更に腰を素早く振った。
 膣内の快感を覚えると、手でしごくなんてナンセンスだ。もし雫と付き合うことが出来たら、こんな風に毎日セックスして快感に浸れるのかもしれない。手コキなんてしたいと思わないだろう。

「はぁ、はぁ、はぁっ」
「あんっ、あひっ、ひっ、あんっ、ああっ、はぁ、はぁ、ああぁっ」

 雫が激しく悶えた。乳首を弄りながら背を反らせ、頭だけで支えている。そんな彼女の膣に、我慢の限界となった肉棒を根元まで捻じ込んだ。それを数回繰り返すと、俺は二度目の射精を雫の膣内で迎えた。

「あっ、ああ……あっ、んあああっ!」
「うあっ! ううっ、うっ、うっ……はぁ〜」

 小野寺が雫の声を裏返しながら激しく喘いだ。そんな彼女に抱きついた俺は、大きく息をしながら快感の余韻に浸った――。



 雫とのセックスがあまりにも気持ちよくて、ほんのしばらく眠っていたみたいだ。ふと目を覚ますと、まだ彼女を抱きしめたままだった。ゆっくりと上半身を起こし、雫の顔を見ると、横を向いたまま目を開けていた。

「ああ……。俺、眠っちゃったみたいだな。小野寺、大丈夫だったか?」

 問いかけると、雫は何度か瞬きをして俺を見た。そして、「あ、ああ。大丈夫だけど、その……早く身体の上から降りてくれないか」と言った。

「悪い悪い。それにしても雫の膣、すごく気持ちよかったな。初めてのセックスは刺激が強すぎたよ」

 ヌルンと膣から肉棒が抜けると、精液が溢れ出した。雫はそれを見てゴクンと唾を飲み込んだ。

「そ、そっか。中で……出したんだ」
「だって安全日って言ったじゃないか。もしかして違ったのか?」
「いや。そうじゃないけど。そろそろ六道に身体を返さなきゃ」
「そうだな。部活の途中だったから、あまり遅くなると……って、もう終わってるかもしれないか」
「……多分」

 小野寺は俺に背向けながら雫の濡れた股間をティッシュで拭くと、手早く下着とユニフォームを身に着け始めた。その着方が何とも女性らしくてドキドキした。

「小野寺。お前って冗談抜きで雫の真似が上手いよな。ほんとに雫が着ているみたいだ。こっちを向きながら着てくれよ」
「もういいだろ、十分に楽しんだんだからさ。髪……クチャクチャだ」

 白いユニフォームを身に着けた雫が、乱れた髪を手串で直している。そしてある程度まとめた後、「じゃ、身体返してくる」と言い、足早に部屋を出て行った。

「……もしかしたら、憑依薬が切れそうだったのか?」

 ちょっと素っ気無い小野寺の態度が気になった俺は、そんな事を思いながら汚れたシーツを眺めた。俺の部屋で雫とセックスをした証だけど、このままじゃ親に何て言われるか分からない。とりあえず服を着て洗濯機に放り込むと、小野寺の携帯に電話を掛けてみた。もしかしたら、自分の身体に戻っているかもしれない。

「もしもし小野寺。自分の身体に戻ったのか?」
「ああ、部室にいるよ」
「そっか。無事、雫の身体を返してくれたんだ」
「……いや」
「いやって何だよ。返してくれたんだろ?」
「実はさ。お前、セックスが終わった後、しばらく寝てただろ。その時に、薬の効き目が切れかけててさ。俺が乗り移っている状態で六道の意識が戻っちゃったんだ」
「なっ……何だよそれっ」
「この状態で言い訳なんて出来ないと思ってさ、素直に全部話したんだ」
「じょ、冗談だろ!」
「冗談じゃないって。どう考えても隠し切れないだろ?」
「それじゃ……雫は俺とセックスした事、知ってるのか……」
「ああ。俺が他人の身体に乗り移れる薬で六道に乗り移って、お前とセックスしたって教えたんだ。で、そのまま薬が切れて自分の身体に戻ったって訳」
「嘘だ〜っ」

 目の前が真っ暗になった。雫にバレたなんて信じられない。で、でも――。

「そ、そうだ。お前、雫の身体でユニフォームを着て出て行っただろ。あの時はお前が雫を操っていたんだよなっ」
「いや、だからその時点では自分の身体に戻ってたんだ」
「嘘だろ。だって小野寺の……お前の口調で話してたじゃないか」
「それは六道が俺の真似をしてただけだろ」
「雫が?」
「ああ、考えても見ろよ。いきなり本人だって慌てだしたら、お前の立場が無いだろ。だから身体から抜け出る前に、予め六道に話したんだ。俺が勝手にやった事で、あいつは悪くないから許してやってくれって。そしたら彼女、分かったって言ってたよ」
「そ、そうなのか……」
「ああ。その代わり、俺にはメチャクチャ怒ってたけどな」

 そういう事か。どうして素っ気無く感じたのか分かった。雫は出来るだけ早く俺の前から去りたかったんだ。そりゃそうだろう。いつの間にか裸になって俺とセックスしてたんだ。恥ずかしくてたまらなかったに違いない。俺に背を向けて服を着ていたのは、雫本人だったからか。それなのに、こっちを向いて着てくれなんて、俺って最低な男だな。

「六道、何か言ってたか?」
「いいや、急いで服を着て出て行った。何となくおかしいとは思ったんだけど……。まさか雫本人だったなんて」
「ま、今更バレた事をどうこう言っても仕方ないだろ。明日、ちゃんと話せばいいんじゃね?」
「お前、すごく身勝手な言い方するよな」
「俺は怒られるだけの立場だならな。藤元と六道が今後どうするかは知った事じゃないし」
「何て無責任な……」
「でも、お前だって無責任には変わりないぞ。俺が乗り移っていても、セックスを断る事は出来たし、六道の事を思うなら中出しなんてしないだろうしさ」
「そ、それは……」
「って事で、後は頑張れよ。じゃあ、俺も家に帰るから切るぞ」
「お、おい小野寺。ちょ……」

 強制的に切られてしまった。幼馴染で唯一、親しく話してくれる女子だったのに。これで終わったな――。俺はそう思いながら次の日を迎えた。
 普段より早起きして、家の中から雫が通り過ぎるのを待っていると、いつもどおり制服に身を包んだ彼女の姿が現れた。その横顔はいつもと変わらない。俺は階段を駆け下りると玄関を飛び出し、雫の後姿に声を掛けた。

「あ、あの。雫……お、おはよう」

 少しの間の後、雫が足を止めて振り向いた。

「……おはよ」
バスケユニフォーム5
 笑い掛けてくれる訳でもなく、怒った表情でもない。彼女の横まで小走りすると、二人してゆっくりと歩き始めた。

「な、なあ。昨日の事だけどさ」
「……うん。見たんでしょ、私の全て」
「その……ま、まあな。ごめん」
「勝手に身体を使われて、あんな事をさせられちゃうなんて信じられないよ。今、思い出しただけでも腹が立って仕方ないもん」
「そ、そうだよな。ほんと、悪かったよ。もっと雫の気持ちを考えてあげなきゃならなかったんだけど……つい」
「つい?」
「あ、ああ」
「ねえ、どうして雅嗣がそういう事をしたい気持ちになったの?」
「そ、そりゃ……なぁ」
「教えて。どうして?」
「だ、だからさ……。その……し、雫がすごく魅力的な女子に見えたから」
「……ほんとに?」
「あ、ああ。ほんと……綺麗だった」
「私が?」
「……ああ。小野寺が乗り移ってたんだけど、雫は雫だから。我慢出来なくなっちゃってさ」
「それって、私以外の女子でも同じじゃないの?」
「いや。雫だから……うん。雫だからさ」

 素直に答えていると、雫はクスッと笑って俺に微笑みかけてくれた。

「私ね。雅嗣に迫られたら断るつもりはないよ」
「へっ?」
「だって、雅嗣の事、好きなんだもん」

 その言葉に目が点になった。激しく怒って嫌われるかと思っていたのに、逆に告白されるなんて。雫は制服の上から下腹部を撫でながら話を続けた。

「この中に雅嗣が入ってきて、中で出したんだよね。私、家に帰っても中は洗わなかったの。別に赤ちゃんが出来てもいいかなって思ったから」
「う、嘘だろ?」
「ほんとだよ。何て言うのかな。雅嗣といると心が落ち着くし、他の男子よりよっぽど魅力的だと思うけど」
「別に顔がいいわけじゃないし、頭だって普通なのに」
「そんなの関係ないもん。雅嗣が自分の魅力に気づいていないだけ」

 そう言われると何だか自信が湧いてくる。さっきまでの暗い気持ちが嘘のように吹き飛び、晴れやかな気分になった。小野寺のおかげで、まさかの逆転勝利だ。俺達はそのまま正門をくぐって校舎の中に入ると、お互いの教室へと入っていった。
 でも、その後に小野寺と雫がこっそりと話している事に気づかなかった――。

「私のフリをして、よくあんな事が恥ずかしげも無く言えるわね」
「だって事実だったんだろ。膣を洗わなかったのは」
「だからって、雅嗣に言わなくてもいいじゃない。朝から勝手に乗り移って、何を言わせるのよ」
「あいつを安心させるためのリップサービスさ。それに、俺が喋った事は全部お前の気持ちなんだ。代わりに言ってやっただけじゃないか」
「だ、だからって朝から……」
「ちゃんと六道の願いは聞いてやるからさ」
「ほ、ほんとでしょうね。じゃないとタダじゃおかないから」
「ああ。藤元の本当の気持ちを知りたいなら、乗り移らせてやるよ。あいつの身体に」
「……雅嗣ってほんとに私の事、大事にしてくれるかな?」
「だからそんなの、自分で確かめたらいいだろ」

 こうして俺は家に帰った後、雫に乗り移られ全ての事を知られてしまった。もちろん、雫に対する気持ちは是非知ってもらいたかったから構わないんだけど。それにしても、意識が戻った後の脱力感は凄まじかった。肉棒がヒリヒリして、ゴミ箱にはティッシュの山が出来ていた。雫は俺の身体で何度も楽しんだみたいだ。やっぱり雫も男の快感に興味があったんだな。
 お互い様といえばそうだけど、こんな感じで勝手に気持ちを知るのってどうなんだろうと思う。たまに乗り移って、相手の気持ちがまだ自分に向いているか確かめて、ダメそうなら別れて――。そんな付き合いが、小野寺の開発した薬なら簡単に出来てしまう。

「ねえ雅嗣。もうあの薬を使って、勝手に気持ちを探るのは止めようね」
「ああ、分かってるよ。それに、そんな事をする必要なんて全然無いと思うし」
「……私も。んあっ!」

 今日も放課後、家に帰って雫とセックスをしている。理性という鍵が外れた彼女は、小野寺が乗り移っていた時とそう変わらなかった。そんな彼女がますます好きになった俺は、このまま一生、彼女と一緒に過ごせたらいいと思いつつ、必死に腰を振り続けた――。