足が締め付けられるような感じだ。それでも窮屈すぎて入らない訳ではなく、伸縮性のある瑞菜のタイツは彼の足を受け入れた。破れると困るので、つま先を曲げながらタイツの足に自分の足を合わせてゆく。思ったよりも滑らかな裏生地は、引っかかることなく彼の足を飲み込んでいった。そして、足の指を五本とも差し込み踵が合うと、小さめの足の指が自分の足の様に動いた。

「俺の足が小さくなったみたいだ。完全に入り込んでフィットしてるよ。すげぇや」

 剛毛の生えた北斗の脛や脹脛は、瑞菜のタイツに包まれた事によってほっそりと、そして滑らかな曲線を描いている。興奮する彼は、左足も同様にタイツの中に滑り込ませた。女性がパンストを穿くような手つきで太ももまで包み込み、興奮して勃起した肉棒までタイツの中に納めてゆく。
 明らかに入らないと思っていた彼の大きな下半身は、タイツの中へ綺麗に納まってしまった。

「へぇ〜、驚きだな。下半身が完全に入ったよ。それに……」

 北斗は両手でタイツのお尻を掴んでみた。不思議な事に、タイツからお尻を触られたという感覚がある。まるで自分の皮膚と同化しているような感じだった。太ももを撫でてみると、皮膚の表面を撫でられた感触がある。

「も、もしかして……」

 顔を赤らめた彼は、ドキドキしながらタイツの股間へ指を這わせた。

「はうっ! な、何だよこれっ!」

 初めての感覚に北斗は驚いた。クリトリスに触れた瞬間、下腹部がビクビクと震えたのだ。

「このタイツって、女の快感まで再現できるのかっ! す、すげぇよ。マジですげぇ」

 ニヤニヤと嬉しそうに笑いながらタイツを胸元まで引き上げると、自分の身長が随分と低くなっている事に気が付いた。体がタイツに合わせて縮んでいるとしか思えない。

「俺の体が小さくなってる。こんな事って……」

 少し戸惑いながらも、両腕をタイツの中に押し込んでゆく。足の時と同じように、太い腕が細いタイツに締め付けられ、指まで入れてしまうとタイツの細さになってしまった。瑞菜本人の細さなのだろう。
 肩まで入れた後、背中に垂れ下がっていたマスクの部分を掴み、伸ばしながら被ってゆく。頭から顔を包み込み、両手で引き下ろしながら目や鼻の位置、そして唇を合わせた。
 顔がキュッと引き締められた感じに、「うっ」と声を上げると、今まで発していた自分の言葉とは明らかに違うトーンが出た。

「えっ……。こ、声が変わってる。これって……瑞菜ちゃんと同じ声って事なのか」

 首まで引き下ろした生地の喉元を触ると、喉仏が殆ど無くなっている。「あ〜、あ〜」と何度か声を出してみたが、やはり自分の声ではなく、瑞菜の声になっていた。

「何処まで精密に出来ているんだよ。俺が喋っているのに瑞菜ちゃんの声なんて、違和感アリまくりじゃないか」

 それでも、瑞菜の声になって嬉しいのか、北斗は何度か声を出していた。

「いよいよこのファスナーを閉じて……」

 彼は下腹部から喉元まであるファスナーをゆっくりと閉じ始めた。左右に広がっていたタイツは、さほど無理せずとも北斗の体を包み込んでゆく。そして完全にファスナーを閉めると、完全に従妹の瑞菜になっていた。

「すげぇ……体が全部入ったよ。どういう仕組みになっているんだろう。それにこの胸、ファスナーを締めるとしっかりと中身が詰まって……うわっ、まるで俺の胸みたいだ」

 胸を揉むと、揉まれているという感覚が伝わってきた。北斗の体とタイツの生地が完全にリンクしているのだ。興奮しているのに、肉棒が勃起しているという感覚が無い事も不思議であった。
皮モノ女子高生2

「へぇ〜。俺が瑞菜ちゃんになっているんだ。高校生なのに、かなりいいスタイルしてたんだな。こりゃたまんないよ。これなら誰が見ても本人と区別が付かないだろうな。でも、ファスナーがあるからおかしいか。まあいいや、とりあえず、用意した服を着るとするか」

 彼は瑞菜のタイツを着たまま、紙袋の中から服を取り出した。女性用の下着と、瑞菜が通っている高校生が着ているセーラー服だ。

「これを着れば……へへへ」

 瑞菜の顔で鼻の下を伸ばした北斗が白いパンティに足を通し、身につけたことの無いブラジャーを胸に宛がう。かなり苦労しながらブラジャーを着け終えると、スカートを穿き、セーラー服を身に纏った。
皮モノ女子高生3
「いいじゃん、本人にしか思えないよ。私、美濃鴛瑞菜。北斗兄ちゃん、よろしくね! ……って、うわぁ。鼻血が出そうだ。最近は正月に集まってもろくに喋ってくれないから、尚更興奮するよ。でも……」

 北斗はセーラー服の胸元から見えるファスナーが気になった。殆ど隠れているのだが、やはり見えてしまうのだ。もう少し下から開くようになっていればよかったのに――そう思いながらも、満足げに微笑むと「さて、この姿で文男の家に行ってみるか」と、また紙袋を漁ると通学用の黒い靴を取り出し、ワンルームマンションを後にした。