大学から帰ってきた北斗は紙袋からそれを取り出すと、ワンルームマンションのフローリングへ伸ばして広げた。

「うわぁ〜。タイツと言っても、これだけ精密に作られると気持ち悪いな」

 足元に広げられたものは、女性を模ったタイツだった。
皮モノ女子高生1
 しかし、その生地は布やビニールではなく、まるで人肌のように思える。唇を触ってみると、薄っすらとゴム系の素材が入っているのか、妙に柔らかかった。その唇を開き、中を覗き込んでみたが、口内というものは存在せず、後頭部の裏生地が見えた。
 胸元に視線を移すと、喉元から下腹部にかけて長いファスナーが付いている。二つの胸にはボリューム間が無いが、触ってみるとそれなりの柔らかさがあった。

「まるで本物みたいだな。……こ、ここはどうなっているんだろう」

 タイツだと言うにも拘らず、彼は顔を赤らめながら女性器に手を伸ばした。指で陰唇を左右に開くと、付き合っている彼女と同じような構造になっている。しかも、何度かセックスやオナニーを経験した事があるような――要は、使用感のある、少しだけ黒ずんだ状態が再現されているのだ。

「すげぇ〜、何てリアルな作りなんだ。あいつ、こんなところまでしっかりと作っているんだな。恐れ入るよ。まるで瑞菜ちゃんの体がセックスしているみたいだ」

 しばらく眺めていた北斗は胡坐を掻いて座ると、彼の従妹である美濃鴛瑞菜のタイツを抱き上げた。まるで人毛を使ったようなさらさらとした茶色い髪の毛。そしてタイツの顔に目を近づけると、薄い産毛が生えている事が分かった。

「ここまで精密に作られると、瑞菜ちゃnの皮を剥いだみたいに感じるな。ま、その本人は今頃、学校で部活でもしているだろうけど」

 彼はタイツをひっくり返し、滑らかな項やお尻に手を添えた。触り心地は良いのだが、中身が入っていないので何とも頼りない感じだ。

「よし、そろそろ着てみるか。文男の家に行く事を考えると余り時間がないからな。でも、マジで入るのか? 俺の体と比べたら、随分と小さいもんな」

 立ち上がり、服を脱いだ北斗は全裸のまましゃがむと、タイツの喉元から下腹部に付いているファスナーを下ろした。まるでジャージやジャンパーと同じような感覚だ。ファスナーを左右に開くと、外側と同じような肌色の裏生地が広がっている。本当に何も無く、鼻を近づけてみても匂わなかった。
 北斗はタイツを持ったまま立ち上がると、体の前に宛がってみた。つま先を揃えて持つと、タイツの頭は彼の肩くらいの高さにしかならない。

「こんなに身長差があるのになぁ。それだけタイツが伸びるって事か。でも、無理矢理伸びた状態って気持ち悪いだろうな。瑞菜ちゃんには見えないかも。化け物みたいになったりして」

 苦笑した彼は、ライダースーツを着るような感覚でタイツの腰を掴むと、右足をゆっくりと入れ始めた。