今回はちょっとだけです(^^
「ただいま」
その後、しばらくすると玄関の扉が開く音がし、白い買い物袋を肘に抱えた母が帰ってきた。
「おかえり」
姉の姿で迎えた稔の後に、ふて腐れた表情をした稔(瀬里奈)が出迎えた。いつもとは雰囲気の違う二人に気付いたのか、母は「どうしたの? 喧嘩でもしたの?」と声を掛けた後、キッチンへと歩いていった。
「姉ちゃん、そんな顔してちゃだめじゃないか」
「いいでしょ。アタシの勝手なんだから」
「母さんにばれるよ」
「……ふんっ」
「母さんに心配かけたいならそうしてたらいいよ。ねえ、それよりもさ。僕の体でやった?」
「な、何をよ」
「決まってるじゃない。オナニーだよ」
「そ、そんな事する分けないじゃない。どうしてアタシがアンタの体でしなきゃならないのよっ」
瀬里奈は出来るだけ平静を装いながら言い返した。頭の中に、男性として絶頂を迎えた感覚が蘇ってくる。
「ほんとに?」
「当たり前じゃない」
「だって。ほら、ズボンにセーエキが付いてるよ」
「なっ! う、嘘っ」
ハッとして俯いた瀬里奈は、慌てて小さな股間を隠すズボンを覗き見た。しかし、生地には何も付いていない。
「やっぱりしたんだ。気持ちよかったでしょ? 僕の体も。色々言っても、姉ちゃんだって興味があったんだ」
歯軋りしながら顔を真っ赤に染めた稔(瀬里奈)は、何も言い返さずにリビングに向かうと、ソファーに腰掛けテレビを付けた。
その様子をニヤニヤと眺めていた瀬里奈(稔)は、黄色いTシャツに包まれた胸を軽く掴み、姉の柔らかい乳房の感触を楽しんだ後、リビングの向うに見えるキッチンへと向かった。
「ママ。今日のご飯は何?」
「焼き魚だけど」
「え〜、焼き魚かぁ。カレーライスかハンバーグが良かったな」
「ええ? まるで稔みたいな事をいうわね。瀬里奈が焼き魚を食べたいって言ってたからしたのに」
「あっ。そ、そう……だったね。うん、嬉しいよ……」
姉に成りすまし、母の事を「ママ」と呼んだ稔だったが、夕食のメニューを聞くと、思わず地で喋ってしまった。
「喧嘩したの? 稔、怒っていたみたいだけど」
「えっ。あ、ううん。そんな事無いけど」
「瀬里奈はお姉ちゃんなんだから、稔にきつい事ばかりしちゃだめよ」
「分かってる」
その様子をリビングから眺めていた稔(瀬里奈)が、「ううん。僕は悪い事しかしないから怒られて当然なんだ。僕って迷惑を掛ける事が大好きだから」と、わざとらしく大きな声で言った。
「自分でそんな事言うなんて、変な稔ね」
母が軽く笑いながら下ごしらえをしている。
「姉ちゃんって、ほんとに綺麗で優しくて、僕の自慢だよ」
「な、何言ってるの? もういいからっ」
瀬里奈(稔)は、棒読みで話す稔(瀬里奈)の元に歩いてゆくと、「シーッ」と人差し指を口に当てた。
「ベーだっ。自分で自分の事を褒めただけじゃない。部屋に戻ってよ〜っと!」
精一杯の抵抗なのだろう。瀬里奈は稔の顔で憎たらしい表情を作ると、部屋に戻ってしまった。
「ねえ瀬里奈。ちょっと手伝ってよ」
「えっ」
「食器を並べて、野菜を洗って頂戴」
「えっと……。あ……あの、アタシまだ宿題終わってないから。ごめんねママ」
「え? ちょ、ちょっと瀬里奈っ」
手伝いなんてした事が無い稔は、逃げるようにキッチンから離れた。
「もう。瀬里奈ったら」
何も知らない母は、溜息を付きながら夕食の準備を進めた。
「ただいま」
その後、しばらくすると玄関の扉が開く音がし、白い買い物袋を肘に抱えた母が帰ってきた。
「おかえり」
姉の姿で迎えた稔の後に、ふて腐れた表情をした稔(瀬里奈)が出迎えた。いつもとは雰囲気の違う二人に気付いたのか、母は「どうしたの? 喧嘩でもしたの?」と声を掛けた後、キッチンへと歩いていった。
「姉ちゃん、そんな顔してちゃだめじゃないか」
「いいでしょ。アタシの勝手なんだから」
「母さんにばれるよ」
「……ふんっ」
「母さんに心配かけたいならそうしてたらいいよ。ねえ、それよりもさ。僕の体でやった?」
「な、何をよ」
「決まってるじゃない。オナニーだよ」
「そ、そんな事する分けないじゃない。どうしてアタシがアンタの体でしなきゃならないのよっ」
瀬里奈は出来るだけ平静を装いながら言い返した。頭の中に、男性として絶頂を迎えた感覚が蘇ってくる。
「ほんとに?」
「当たり前じゃない」
「だって。ほら、ズボンにセーエキが付いてるよ」
「なっ! う、嘘っ」
ハッとして俯いた瀬里奈は、慌てて小さな股間を隠すズボンを覗き見た。しかし、生地には何も付いていない。
「やっぱりしたんだ。気持ちよかったでしょ? 僕の体も。色々言っても、姉ちゃんだって興味があったんだ」
歯軋りしながら顔を真っ赤に染めた稔(瀬里奈)は、何も言い返さずにリビングに向かうと、ソファーに腰掛けテレビを付けた。
その様子をニヤニヤと眺めていた瀬里奈(稔)は、黄色いTシャツに包まれた胸を軽く掴み、姉の柔らかい乳房の感触を楽しんだ後、リビングの向うに見えるキッチンへと向かった。
「ママ。今日のご飯は何?」
「焼き魚だけど」
「え〜、焼き魚かぁ。カレーライスかハンバーグが良かったな」
「ええ? まるで稔みたいな事をいうわね。瀬里奈が焼き魚を食べたいって言ってたからしたのに」
「あっ。そ、そう……だったね。うん、嬉しいよ……」
姉に成りすまし、母の事を「ママ」と呼んだ稔だったが、夕食のメニューを聞くと、思わず地で喋ってしまった。
「喧嘩したの? 稔、怒っていたみたいだけど」
「えっ。あ、ううん。そんな事無いけど」
「瀬里奈はお姉ちゃんなんだから、稔にきつい事ばかりしちゃだめよ」
「分かってる」
その様子をリビングから眺めていた稔(瀬里奈)が、「ううん。僕は悪い事しかしないから怒られて当然なんだ。僕って迷惑を掛ける事が大好きだから」と、わざとらしく大きな声で言った。
「自分でそんな事言うなんて、変な稔ね」
母が軽く笑いながら下ごしらえをしている。
「姉ちゃんって、ほんとに綺麗で優しくて、僕の自慢だよ」
「な、何言ってるの? もういいからっ」
瀬里奈(稔)は、棒読みで話す稔(瀬里奈)の元に歩いてゆくと、「シーッ」と人差し指を口に当てた。
「ベーだっ。自分で自分の事を褒めただけじゃない。部屋に戻ってよ〜っと!」
精一杯の抵抗なのだろう。瀬里奈は稔の顔で憎たらしい表情を作ると、部屋に戻ってしまった。
「ねえ瀬里奈。ちょっと手伝ってよ」
「えっ」
「食器を並べて、野菜を洗って頂戴」
「えっと……。あ……あの、アタシまだ宿題終わってないから。ごめんねママ」
「え? ちょ、ちょっと瀬里奈っ」
手伝いなんてした事が無い稔は、逃げるようにキッチンから離れた。
「もう。瀬里奈ったら」
何も知らない母は、溜息を付きながら夕食の準備を進めた。
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