若いサラリーマンが二人。
電車の中で一人が女子高生を乗っ取り〜の、もう一人が痴漢し〜のっていう、
前編と後編のとても短いストーリー。
いや、フリー素材で痴漢している(されている)ところが書きたかっただけなのです(^^
痴漢001
「あの子、いいんじゃないか?」
「だな。一人みたいだし」
「高校一年かな」
「どうだろう。乗っ取れば分かるけど」
「表情が暗いな。何か考え事をしているみたいだ」
「それも乗っ取れば分かる事だし」
「そうだな。じゃあ頼んだぜ」
「ああ」

 座席に座っていた小倉は大きく深呼吸した後、ゆっくりと目を瞑った。ざわめく電車の中で精神統一を行い、体から抜け出るようなイメージを描く。二分ほど経過すると、彼は頭を垂れて眠っているような状態になった。
 それを見届けた西尾が、先程の女子高生に視線を送る。すると、彼女は急に驚いたような表情をし、体をビクビクと震わせた。
痴漢002
 「あっ」と声を詰まらせた後、それ以上の声が出せないようだ。揺れる電車の中で体が硬直し、倒れそうになる。しかし、ほんの十秒ほどすると落ち着きを取り戻した。彼女の異変に気付いていたのは西尾だけだったようで、周りの乗客が気にする様子はない。
 何度か瞬きを繰り返した後、胸に手を添えた彼女は西尾に視線を合わせると、口を歪めてニヤリと笑みを浮かべた。
痴漢003
 彼女の表情から察知したのだろう。西尾は乗客の間をすり抜けると、女子高生の後ろに陣取った。

「どうだ?」
「峰河寛子。十八歳の高校三年生だ」
「へぇ〜。高校三年生なんだ」
「ああ。見た目は一年生かと思ったけどな。本人も幼い容姿にコンプレックスを持っているみたいだ。でも、顔が幼いだけでスタイルはしっかりしているぞ」
「分かるよ、その胸と艶かしい足を見ればさ。ところで彼女、何を考えていたんだ」
「昨日、友達と喧嘩したらしい。いつもはこの時間、一緒に電車に乗るんだけど、今日は乗って来なかったみたいだな。それで落ち込んだ顔をしていたんだ」
「ふ〜ん。それは災難だな。こんな時に限って一人だったなんて」
「まあな。ま、ちょっと体を拝借して楽しませてもらうだけだから」

 寛子は両手で胸を持ち上げ、その弾力を確かめた。

「じゃあ早速触らせてもらうか」
「ああ、いいぜ。でも中出しは無しって事で。この子、処女なんだ」
「そっか。じゃあちょっと指を入れて弄るくらいで」

 西尾は舌なめずりするとショートカットの髪をなぞり、肩に手を置いた。