この作品は、「PINKEY LIFE TS版」か何かに掲載されたものですw
たべ・こーじさんのイラストを元に書いたものなので(^^
キャンギャルに憧れる高校生の兄弟が、イベント会場のキャンギャルに乗り移って楽しむお話です。
パソコンの液晶ディスプレイに映っているのは、信憑性のなさそうな薬。しかし、二人はそのディスプレイに映っている薬を見て目を爛々とさせていた。

「兄貴、これって本物だと思う?」
「俺に聞いても分かるはずないだろ。今、亮二と一緒に見たところなのにさ」
「本物だったら絶対欲しいな。幽体離脱って身体から魂が抜け出ることだろ」
「ああ、それは間違いない。要は、この薬でそれが出来るのかどうかってことだ」
「どうする?」
「高いけどな」
「兄貴、バイト代余ってるのか?」
「お前は?」
「う〜ん、五千円くらいなら」
「五千円? 全然足りないじゃないか」
「兄貴は幾ら持ってるんだよ」
「ええ?そうだな、五万円くらい……かな」
「五万円もあるんだ!じゃあ2つ買えるじゃないか」
「どうしてお前の分まで払ってやらないといけないんだよ。よし、まずは俺が買って試す事にするか」
「ええ〜! そんな事言わずに頼むよ。来月一生懸命バイトして真っ先に兄貴に返すからさ」
「そう言いながら、亮二はいつも返さないからな」
「今回は絶対に返す! だから頼むよ」
「本当に返すんだろうな」
「ああ。絶対に返すよ。約束する」
「その約束が怪しいんだけどな」
「絶対の絶対! だから頼むよ兄貴!」

 亮二は兄の良一郎に手を合わせて拝むように頼み込んだ。その様子を見てため息をついた良一郎は、「絶対に返すんだぞ」と言って、亮二の薬も買ってやることにしたのだった。

「さすが兄貴! 今申し込めば明後日には届くかな?」
「さあな」

 二人は、部屋に飾ってあるポスターを何気なく眺めていた。そのポスターには、派手なスポーツカーのボンネットにセクシーに座り、微笑みかける二人のキャンペーンガールが写っていた。
 高校三年生の良一郎と一年生の亮二にとっては、キャンギャルとして活躍する女性なんて高嶺の花だった。ただ、二人が興奮する対象はキャンギャルであり、そんな女性と付き合うことが出来るなら最高の人生を送る事が出来ると思っていた。いや、いっそのこと自分がキャンギャルになってその姿を存分に眺めたい。
 そんな風にさえ思っていた。だから、この幽体離脱が出来る薬を買って二人がやりたかった事は――。



 週末のイベント会場には、たくさんの人たちが集まっていた。車の展示会。各メーカーが最新の車やデザインカーなどを展示しており、それぞれの車にはセクシーな衣装に身を包んだキャンギャル達が立っていた。
 その中に、キャンギャルのいないスポーツカーが1台。彼女達の姿は、人気のない非常階段の踊り場にあった。
 明るい茶色のセミロングの三國沙耶。そして、黒いショートカットの七河美央。お互いの顔を嬉しそうに眺めている。

「ほんとに出来たんだよ兄貴。本物の薬だったんだ」
「ああ。正直、まだ信じられないけどな」
「信じられないって、目の前にこの姿があるのに!」

 美央は両胸を持ち上げて、その存在感を沙耶に見せ付けた。その衣装からはみ出さんばかりの柔らかい胸が、沙耶の前で強調される。

「分かってるさ。しゃべっている声だって、この肩を擽る茶色の髪の毛だって俺のものじゃないんだから」
「じゃあ信じられないなんて言わなくても」
「普通言うだろ? こういう時は」
「兄貴は順応性が無いよな。俺はしっかり理解しているよ。兄貴が三國沙耶に、俺が七河美央の身体に憑依していることを」
「俺だって理解しているさ。ただ、こうも簡単に他人の身体に憑依出来るなんて。亮二はそう思わなかったのか?」
「一瞬思ったよ。でもそれだけさ」
「ったく」
「それよりさ、折角憧れのキャンギャルに憑依したんだから早速楽しもうよ。兄貴の姿を見ているだけで興奮するんだ」
「俺だって興奮してるさ。弟が有名なキャンギャルの姿をしているんだからな」
「だろ! 俺達、キャンギャルの身体を自由に操ることが出来るんだ。この顔や手も、足も声も」

 先ほどから嬉しそうに身体を触り、嬉しさを表現しているのは亮二だ。黒いショートカットを揺らしながら、セクシーなミニワンピースの胸元を引っ張り、深い谷間を覗き込んでいる。
 その様子を眺めているのが沙耶に憑依した良一郎。憑依した後は、亮二のペースに乗せられているという感じだろうか。

「なあ兄貴、ちょっと右腕を上げてくれよ」
「右腕? こうか?」
「そうそう。うわ、綺麗に剃られてるよ」
「そりゃそうだろ。腋毛を生やしたキャンギャルなんて。うっ! な、何してるんだよ亮二」
「一度やってみたかったんだ。キャンギャルの脇を舐めるの」
「お前、そんな変態的な趣味があったのかよ。お、おい……やめろって」
「あ、今身体が震えた。兄貴、もしかして感じてるんじゃないの?」
「馬鹿だな。そんな事で感じる訳ないだろ……あっ!」
「やっぱりな。しっかり乳首が勃起してるし」
「それは俺じゃなくて三國沙耶の身体が勝手に感じているだけだ」
「へぇ〜。じゃあ、その三國沙耶の身体に憑依している兄貴は感じているってことだよ」
「…………」

 美央が口を脇に押し付け、舌でいやらしく舐めまわっている。脇なんて舐めらた事がない良一郎は、その沙耶の身体が感じる不思議な感覚に戸惑っていた。
 何故か……気持ちいいのだ。
 そして胸を揉まれ、さらけ出された事に恥ずかしさを感じていた。それは男の感情とは全く違うものだった。脇を舌が這うたびにゾクゾクと身体の内側が震える。

「りょ、亮二……」
「何だよ兄貴。もっと舐められたいのか?」
「いや、そうじゃない」
「じゃあなんだよ」
「その、下半身が……疼くんだけどな。これって沙耶の身体が感じてるってことだよな」
「きっとそうだと思うよ。俺もさっきから真央の下半身が熱くなっているのを感じているから。何もしていないのに感じるのって不思議だよなぁ」
「まあ、俺達が勃起するのと同じ感覚かもしれないな」
「なるほど。なあ兄貴。ちょっと場所を移動しないか?」
「そうだな。このハイヒールで立つのって結構疲れるし。どこか座る場所が欲しいな」

 良一郎は、捲れたワンピースを元通りに戻すと、真央に憑依した亮二と共に廊下を歩いた。



「ここ、二人の控え室だ」
「そうだな。この中で休憩するか」
「兄貴、休憩するんじゃないって。この身体を楽しむんだろ」
「ああ、そうだ。休憩じゃないよな」

 部屋に入った後、内側から鍵を掛ける。そして、二人してソファーに腰掛けた。後ろの壁には、良一郎の部屋に貼ってあったものと同じポスターが並んで貼られていた。

「すごいな。俺達って今、この二人の身体に憑依しているんだ」
「うん。兄貴が三國沙耶。俺が七河真央」

 じっとポスターを眺めた後、互いの姿を見つめあった二人。ポスターに写っている女性が兄弟に憑依され、身体を自由に操られている。そう考えただけで、興奮が止まらなかった。

「兄貴、足が疲れただろ。俺が足を揉んでやるよ」
「お前。さては変なこと考えているだろ」
「早く兄貴も足を出してよ、俺みたいに」

 ハイヒールを脱いだ真央の細い足が、沙耶の顔の前に差し出された。少し間を置き、ハイヒールを脱いだ沙耶の足が真央の顔の前に差し出される。

「案外臭くないな。じゃあ早速」
「わっ……お前、そんな事まで……うっ」
「兄貴もマッサージしてくれよ」
「お前がやってるのはマッサージじゃなくて……んっ。はぁっ」
「足の指を舐められるのって気持ちいい? こうやって咥え込まれたらどんな感じ?」
「はぁ、はぁ……信じられないことをするな、亮二は」
「ニヒヒ。兄貴にもして欲しいな」
「……分かったよ。お前がやっている事と同じ事をしてやるよ」

 二人は、足の指をパンストの生地ごと舐めあった。生暖かい口に含まれ、舌が指の腹や根元を擽る。

「うっ……はあ。な、何だか……変な気分だ」
「俺もだよ兄貴。これって、この身体がセックスしたいって思ってるのかな」
「多分な。身体が俺達の意識に連動して興奮しているんだ」
「やっぱりそうだよな。だ、だったら兄貴……」
「…………」

 しばらくしゃべりながら足の指を舐めていた二人だったが、興奮する身体のサインに、舐めるのをやめた。

「兄貴……キ、キスしようか」
「キス? 兄弟で?」
「兄弟って言っても、今は他人の身体じゃないか。兄弟でキスするわけじゃないだろ」
「でも、幾ら身体が違うといっても……」
「俺、別にキスしてもいいって思ってるから」
「おいおい。真顔でそんな事を言うなよ」
「この身体でキスしてみたいんだよ。なっ、兄貴」
「兄貴兄貴って、真央の顔で言われると余計に気持ち悪いからさ」
「じゃあ……ねえ良一郎。私とキスしてよ」
「なっ……りょ、良一郎って」
「お願いよ。真央とキスして、いいでしょ」

 良一郎は、亮二が女言葉を使って話したことに驚いたようだ。いや、それに驚いたのではなく、女言葉を話すことで亮二と思えなくなったことに驚いた。

「良一郎がしてくれないなら、私がその唇を奪っちゃうぞ!」
「あっ!」

 真央が襲い掛かって、良一郎の……沙耶の唇を奪った。

「んっ……んふっ……」
「んううううっ……んんっ! んんんっ」

 最初は抵抗していた沙耶も、真央の柔らかな唇と、口の中に割り込んできた生暖かい舌の感触に力が抜けてしまい、自分から舌を絡ませるようになった。
 二人の艶のある吐息。

「はっ……んんっ。んふっ……んん」
「んふうっ。んっ、んんんっ」

 ディープキスの最中も、真央の手は沙耶の身体を撫で回っていた。豊満な胸を揉み、腰を撫でながらお尻をさする。そして、パンストに包まれた太ももを優しく撫でた後、ワンピースを捲りあげるようにしてスカートの中へと消えていった。

「んんっ! はあっ!」
「はぁ。兄貴のココ、すごく濡れている。パンスト越しにも分かるよ」
「お、お前だって……」
「あうっ!」
「ほら、人の事は言えないじゃないか」

 ソファーの上、真央が沙耶の上に覆いかぶさるような状態で、二人は互いの股間を弄っていた。時折身体を震わせて、その女性の身体が発する快感を味見している。

「ああ! そ、そこ……すごい」
「きっとここがクリトリスなんだ。なあ兄貴、面倒だから全部服を脱ごうよ」
「そうだな。この身体をもっと味わいたいっ」

 二人はソファーの上に座ると、それぞれ服を脱ぎ始めた。パンストやパンティを先に脱ぐ良一郎に対し、真央の身体を操る亮二はワンピースを強引に脱ぎ捨て、下着を剥ぎ取るように放り投げた。

「早いな亮二」
「兄貴が遅いんだよ。見てよほら。乳首がこんなに勃起してるよ。それにアソコからいやらしい愛液が垂れてきてる」
「それは沙耶の身体だって同じさ。んっ……乳首ってこんなに固くなるんだ。男の乳首とは大違いだな」
「気持ちよさも全然違うし」
「ああ」
「じゃあ早速続きを」

 真央は、また沙耶の身体をソファーに押し倒すと、そのまま乳首に吸い付いた。

「んああ!」
「気持ちいいか兄貴?」
「き、気持ちいいってレベルじゃ……す、すごい。女の乳首って……こ、こんなに気持ちいいんだ」
「へへ! じゃあこっちは?」
「ひっ!」

 すばやく下に身体を移動させた真央が、M字に開いた沙耶の股間に顔をうずめた。陰毛を掻き分け、中に隠れていたクリトリスを口に含んでいる。

「あああ……あっ……ああっ」
「んんんんん〜」
「ひやっ! は、はあっ……あああっ!」

 舌を使って皮を剥き、赤く充血したクリトリスを嘗め回す。すると、割れ目から透明な愛液がとめどなく滲み出てきた。

「すげぇよ兄貴。もうソファーがぐちょぐちょになるくらい溢れ出てる」
「はあっ、あっ……はぁ、はぁっ。だ、だって……そこ、信じられないくらい気持ちよくて……」
「そんなに気持ちいいなら、俺にもしてくれよ」
「はぁ、はぁ……あ、ああ。してやるよ。お前にもこの快感を存分に味合わせてやる」

 沙耶は腰が浮くような感じを覚えながらも、真央と体勢を入れ替えた。そして、真央の股の間に顔をうずめると、太ももを抱えるような状態で真央の乳首を弄りながら割れ目の中に舌を入れた。

「うあああ!」
「んんっ。んっ、んんんっ」
「うあっ!あっ、ああっ……はっ、んあああっ」

 舌の動きから逃げようとするが、沙耶が両腕と頭で真央の太ももを押さえ込んでいるので逃れることが出来ない。

「ちょっ……ああっ。そんなにっ……あっ、ああっ……いっ……ああっ!」

 執拗にクリトリスを攻める沙耶に、真央は身体をビクビク震わせて反応した。
必死に沙耶の頭を押さえつけて、舌を引き離そうとしている。

「ああっ! い……すごっ……あっ! これって……はっ……ああっ、イ、イクッ!」

 背中を反らせて足の指を曲げ、絶頂を迎える準備を整えた真央の身体。沙耶の口が唾液と愛液まみれになったとき、真央は大きく身体を震わせた。

「んあああああ〜っ!」

 亮二の予想など全く意味を持たないくらいの激しい快感の嵐。脳天を串刺しにされたような感覚に、亮二の意識は瞬間的に飛んでしまったのだった。



 ――それから数分後。
 意識を失ってしまった亮二は、身体を揺すられている感覚に目を覚ました。それと同時に、下半身に異様な気持ちよさを感じる。

「……あ……んっ」
「はぁ、はぁ。うっ、起きたのか亮二」
「……あ、ああ。兄貴……んんっ。な、何してる……んだ。ああっ」
「はぁ、あっ。んんっ。こうやって割れ目を擦りつけたら……あっ、すごいっ」

 亮二が意識を失っている間に、良一郎は沙耶と真央の股間を擦り合わせていた。貝合わせと言うやつだ。足を絡ませ、互いの股間を刺激しあっている。
 特にクリトリスが擦れるように腰を動かすと、蕩けるような快感が全身を襲った。ソファーのバネが、時折ギシギシと音を立てている。ニチニチといやらしい愛液の音が、より興奮を掻き立てた。

「あっ。はあっ……ああっ。そ、そんなにしたら……ま、またイクッ」
「何度でもイケよ。お、俺も気持ちよくて……はぁ、ああっ。あうっ」

 良一郎は必死に沙耶の腰を振った。蕩ける快感が微妙に身体を震わせ、更に快感を倍増させる。そして沙耶は良一郎に、初めて女性のイク瞬間を味あわせた。

「あ、兄貴っ! 兄貴っ!」
「ああっ、イクッ、イクッ……うああっ!」

 互いの股間から愛液が噴出し、ソファーを大きく濡らした。そして二人はその場にぐったりと倒れこんでしまったのだ――。



――その後。

「すごかったな、兄貴」
「ああ。女の身体ってあんなに気持ちが良いものだとは思わなかった」
「またバイトしてあの薬を買おうよ」
「その前に金を返せよ」
「分かってるって。でもさ、もし今度女に乗り移ったら、その身体で金を稼げるよな」
「まあ、そう言われればそうだな。でも、そんな事するよりも金持ちの女に乗り移ればいいだけじゃないか」
「そうか! さすが兄貴だなっ」

 二人は沙耶と真央の身体を置き去りにして、自分の身体に戻っていた。そして、またパソコンを立ち上げ、あの薬が売っているサイトを眺めていた。
 今度はどんな女性に憑依しようかと――。



おわり