この作品は、同人誌「入れかえ魂Vol.3」「入れかえ魂Vol.4」に掲載された「どうにもならない(前編)」と「どうにもならない(後編)」となります。
 先生が大好きな高校生が、彼女の体を乗っ取り、色々な悪戯を行います。また、その性質上ダークな展開になりますので、読みたいと思われる方のみ、閲覧くださいませ。
 吾郎にとっては嬉しい、電車に乗る時間。もちろん女性専用車両に堂々と乗れるのだ。ここ1週間ほど智恵の裏に潜んでずっと見ていたのだが、今日は自ら智恵の体を動かしている。という事は、この体でいろいろな事が出来るということ。智恵の表情も自然と緩んでくる。
 改札口を通り、いつも乗っている電車のドアを入ってゆく。
 通勤、通学時間であるから女性専用車両も寿司詰めとまではいかないが、それなりに込んでいた。ドアのところに立って、列車が発車するのを待っていた智恵。
 しばらくしてアナウンスが流れ、ドアが閉まろうとした時、智恵の受け持っているクラスの女子高生が一人駆け込んできた。安藤早苗という生徒で、吾郎もクラスメイトなのでよく知っている。可愛い顔立ちで明るい性格。背は結構低くて智恵の方が頭一つ高い。長くて黒い髪の毛を後ろで一つに束ねている。そんな彼女は智恵の存在に気づき、「村内先生、おはようございます」と軽く会釈した。吾郎も智恵の口調で「おはよう安藤さん。駆け込み乗車は危ないわよ」と小さな声で返事をした。
 電車の揺れに倒れないよう、早苗はドアにもたれて立っており、智恵は彼女の前で向かい合うようにして立っている。

「珍しいわね、安藤さんと一緒の電車になるなんて」
「あ、そうですね」
「ん? そう言えば安藤さんの家は違う方向じゃなかったかしら?」

 吾郎は智恵の記憶から早苗の家の住所を読み込んでいた。その情報によると、確かにこの駅から乗ってくるのはおかしい。
 早苗はペロッと舌を出すと「ごめんなさい。昨夜は部活の友達の家に泊まっていたんです。だからこの駅が一番近い駅で……」
「部活の友達? 友達ってもしかして男の子?」
「ち、違いますよ。女子バスケの友達ですよ」

 早苗は笑いながら否定したが、一瞬表情が変化したことに吾郎は気づいた。きっと嘘をついているのだろう。

「本当は男友達の家に泊まったんでしょ?」
「ち、違いますって。先生って疑い深いですねぇ」
「そうかしら。男友達の家でこんな事されたんじゃないの?」

 吾郎は智恵の手を使って、早苗の白いブラウスの上から胸を優しく揉んでみた。

「やんっ! 先生のエッチ」
(や、止めなさいっ!藤田君っ、手を早くのけてっ)

 早苗は笑いながら智恵の手首に自分の手を添えた。

「でも安藤さんは可愛いからモテるんでしょ」
「そんな事無いですよ。私って結構おちゃらけだからクラスの男子生徒にも相手にされないみたい」
「そうなの?」
「だってまだ誰にも声を掛けられた事が……ぁっ……せ、先生。手を離してください」
「ごめんね。ほら、後ろから押されるから手が離せないの」
「ぅっ……んっ……」

 智恵は車内が混雑しているのをいい事に、早苗に密着して胸に当てていた手を動かしていた。
 まわりの女性からはその様子を窺い知る事は出来ないようだ。

(藤田君っ、藤田君ったら!)

 智恵は何度も吾郎に問い掛けたのだが、吾郎はずっと無視している。自分の手が教え子の胸を揉んでいるなんて。教師として許されない事を吾郎にさせられているのだ。
 恥かしそうに俯いている早苗の乳首を探り当てた智恵の指が、ブラウスごと摘んでコリコリと弄び始める。すると、早苗はビクン、ビクンと体を震わせて快感に反応しているようだった。

「あっ、せ……先生……はぁ、はぁ……や、止めてください……」

 カバンを持っている手をギュッと握り締めている。

「もしかしてさっきまで男の子とセックスしてたのかな? まだ体が火照ってたりして」
「やだっ……せ、先生……そ、そんな事……ない……」

 早苗の顔がブワッと赤くなる。

「でもこんなに乳首が硬くなってるわよ。先生に触られて気持ちよくて仕方がないんじゃないの? 下の方はもう洪水になっていたりしてね」

 智恵は薄笑いを浮かべながら小声で話し掛けている。しかし、まっすぐに智恵の顔を見れない早苗は、ただ俯いて体を小さく縮めているだけだった。乳首を弄ぶ智恵の手首を握り締める小さな手が震えているように感じる。

(藤田君っ! 藤田君ったら! 私の体で生徒に手を出さないでっ! これ以上したら……許さないからっ)
「……ふふ、まあいいわ。ねえ安藤さん。まだ高校生なんだからセックスなんてしちゃだめよ。分かった?」
「ああ……はぁ、はぁ……うっ……は、はい……」

 智恵が早苗の胸から手を離すと、早苗は手の甲を顔に当てて涙を拭いているようだった。俯いているのでその表情がよく見えない。

「安藤さん。先生、安藤さんがセックスしていた事を黙っていてあげるから、今先生がしていた事は誰にも内緒よ。分かったかしら?」

 早苗は何も言わずにコクンと肯いた。そんな早苗の頭を優しく撫でてやる智恵。
 しばらく無言の状態が続き、最寄りの駅に着いた。すると早苗は何も言わないまま、智恵から逃げるようにしてホームの階段を下りて行った。

「あ〜あ。あんなに走っちゃって」
(どうするのよっ。安藤さん、泣いていたじゃないの)
「絶対男とセックスしてたんだって。別に彼女の体に乗り移って調べても良かったんだけど、先生の体で悪戯するのって楽しかったからさ」
(もう嫌っ。私が私じゃなくなっていく……)
「大丈夫だって。たとえ教師を辞めなければならなくなっても、俺が先生の事をちゃんと面倒見てやるからさ」
(何言ってるのよ。私は教師がしたくて一生懸命勉強してきたんだから。そんな勝手な事は言わないでっ)
「冗談だよ、冗談。先生ってすぐに怒るんだからさ」

 改札を出た智恵は、いつものように学校まで歩いていく。すれ違う生徒達に笑顔で挨拶をする姿は、普段の智恵と全く変わらなかった。微妙に違うといえば、少し顔が赤らいでいた事。歩くたびにTシャツの生地に乳首が擦れて硬くなりっぱなし。その気持ちよさをずっと感じているのだ。ジワジワとアソコが濡れてきている事が、何となく分かる。
 学校の授業についても、吾郎は智恵の記憶と昨日までの行動を元に完璧に演じていた。誰も智恵が吾郎に乗り移られているなんて思わない。
 ただ、一部の生徒は密かに噂していた。

「おい、村内先生ってもしかしてノーブラじゃないか?」
「でしょ! 私もそう思ったのよ。カーディガンで見えにくかったけど、絶対ノーブラだよ」
「なんかセクシーだったよな。微妙にケツ振って歩いてたような気がする」
「そうそう。あの歩き方、セクシーだったよ」

 その後、昼休み。智恵の体を職員専用女子トイレの個室へ移動させた吾郎は、頭の中で智恵自身と話をしていた。

「どう? 先生。俺の演技って完璧だろ。誰も先生が俺に操られているなんて思わない」
(何言ってるのよ。変な歩き方して。あんなの私じゃない。それに私は私自身で生徒達に教えたいのよっ)
「たまにはそうさせてやるからさ。俺と先生の共同生活はまだ始まったばかりだろ。いくら嫌だ、出て行けと言っても俺は出て行かないと決めてるんだ。もっとこの共同生活を楽しもうよ。それに先生が言いたくても言えない事を、俺が代わりに言ってやる事が出来るんだぜ」
(な、何よ……それ)
「例えばさ、注意したいけど注意できない生徒っているだろ。先生は生徒が怖いのか、臆病になって注意できないけどさ。俺ならば注意できる。それにほら、先生が密かに想いを寄せている岡村先生。俺が代わりに告白してやってもいいんだぜ」
(ば、馬鹿っ。絶対そんな事しないでよっ)
「でも先生は岡村先生の事が好きじゃないか。歳も同じ二十五歳だし出し。岡村先生も村内先生の事が好きかもしれないぜ。まあ、俺がいる限り結婚なんてさせないけどね」
(何考えているのよ……私の人生の全てを決めるって言うの?)
「俺の先生を他の男に取られるなんて嫌じゃないか。別にセックスくらいなら構わないけど。俺も先生の体でやってみたいし。でも結婚したり子供を生んだりなんてごめんさ。そんな事やってられないって」
(私は自分の人生を自分で決めるのよっ。藤田君の思い通りにはさせないわ)
「ねえ先生、言うだけなら何とでも言えるんだけどさ。そんな事言われても何とも思わないよ。説得力ないし」
(私にだって夢や希望くらいあるの。子供だってほしいし、幸せな家庭を築きたいのよっ)
「俺と幸せな家庭を築こうよ。体は一つでも大丈夫だろ。子供なんて要らない。俺と先生の二人だけで十分幸せになれるんだ」
(それは藤田君がそう思っているだけよ。私はそんな幸せなんて絶対に要らないわ)
「……ねえ先生、そんなに俺を怒らせないでよ。先生の人生、めちゃくちゃにされたいの?」
(もうしてるじゃないのっ!)
「……ふ〜ん、先生がそこまで言うのなら……」

 智恵はトイレの個室から出ると職員室へ戻り、岡村先生に声をかけた。

「あの、岡村先生」
「は、何ですか?」
「すいません、ちょっと放課後に時間をもらえませんか?」
(な、何言ってるの?)
「えっ。か、構いませんけど。何か?」
「ええ。ちょっとお話しておきたい事があって……」
(ちょっと、藤田君!?)

 智恵は少し顔を赤らめながら岡村先生に話していた。岡村先生も何故か顔を赤らめ、智恵の誘いに乗ってきたのだった。

「岡村先生、まんざらでもなさそうだな。このまま岡村先生とセックスしちゃおうか」
(や、止めてっ!そんな事……そんな事、勝手にしないでっ!)
「だ〜め。俺を怒らせた先生が悪いんだ。先生の体にはしっかりと頑張ってもらうから」
(嫌よ。そんなの絶対に嫌っ)

いくら智恵が嫌がっても、吾郎は聞いてくれなかった。
 今日の授業も終わり、放課後が訪れる。会議室を予約した智恵が先に行って待っていてほしいと頼むと、岡村先生は素直に会議室へと向かった。

「さて、岡村先生は積極的な村内先生を好きになってくれるかな?ココもさっきから疼きっぱなしだし」

 嬉しそうに呟いた智恵は、ジーンズの上から股間を擦ると、着ていたカーディガンを机の上に置いて乳首が浮き出るTシャツを見せびらかすように職員室を出て行った――

(いやっ!藤田君、お願いだから行かないでっ。岡村先生、私から……私から逃げてっ!!)