注意!
この作品には妻が寝取られる等の非人道的な内容が掲載されていますので、それでも読みたいと思われる方だけ続きをお読みください。


「ち、千佳。お前……」
「何度も言わせるなよ。今は俺がこの女の体を乗っ取っているんだ。俺の機嫌を損ねたらどうなるか分かっているだろうな」
「ど、どういうことだ」
「舌を噛み切って死ぬ事だって出来るんだぜ。それとも、この体のまま人殺しでもしてやろうか?」
「なっ」
「この体を返して欲しいなら、大人しくしていることだな」

 信じられない言葉が千佳の口から次々に飛び出す。俺は彼女の変貌ぶりに言葉を失った。
 何がどうなっているのだろう。ほんの少し前まで、あんなに優しかった千佳が俺に暴言な言葉を吐き、手を挙げるなんて。

「なあ智仁。今回はどうする?」
「そうだな。さっきの女は受身にしたから、今回は女が積極的にするか」
「元々、大人しい性格の女だから、見ているこいつもそそられるんじゃないか?」
「ああ」
「お、お前等……。どうして千佳が大人しい性格だって分かるんだ」
「知りたいか?」
「……適当に言っているだけだろ」
「そうじゃないんだよなぁ。面白い事を言ってやろうか。……私は一年半前、コンパであなたと知り合ったの。そしてあなたから交際を求められた時、恥ずかしかったけどとても嬉しかったわ」

 大切な思い出を話す千佳に驚き、目を見開いていると、彼女の隣で智仁がクククと声を殺して笑った。

「最初のセックスはあなたが緊張して勃起しなかったから上手くいかなかったけど、二回目はきちんと挿入できたわね。私、処女だったからとても痛かった。でもね、必死に腰を振って膣をかき回すあなたを見て、私も次第に濡れてきたの。知ってる? 私が本当にイッたのは、つい最近なの。それまでは喘いでイク振りをしていただけ」
「も、もういい。こいつの前でそんな話をするな」
「私が本当にイッた時って、どんな状況だったか知ってる? 実はね、結婚式の前日、高志の実家でセックスをしていた時、扉が少し開いていたの。その隙間から、高志の弟が覗き見していたのよ。私、高志の弟に見られていると思うとすごく感じちゃって。思わず大きな声で喘いじゃった。覚えているでしょ、あの日の夜の事」
「もう止めてくれ。分かったからもうそれ以上は言わないでくれっ」
「ふふふ。分かった? 私ね、乗っ取られた男に記憶まで奪われているの。だから性格だけじゃなくて、高志が知らない全ての事を見られちゃったの」
「ま、そういう事だからさ。俺達がセックスするところを大人しく見ていてくれよ。もう、自分の立場が分かっただろ?」

 智仁が千佳の後ろに回り、脇の下から胸を掴んだ。悔しいが、そのいやらしい手を引き離す事が出来ない。

「……た、頼む。俺はどうなってもいいから、千佳を返してくれ」
「だからさ。セックスで満足したら返してやるって言ってるだろ」
「頼むよ。俺達、新婚旅行なんだ。結婚して初めての旅なんだ」
「そんな事、この女の記憶を読めばすぐに分かったさ。そういうシチュエーションの妻を乗っ取るってのも俺達にはたまんないんだよな」
「そういう事。今日の夜は精一杯楽しむつもりだったんだろ? その前に、俺達が準備運動しておいてやるよ」
「この体がどうすれば感じるのか。お前に教えてやるよ。そうすればお前がセックスする時、この女は満足できるんだ。いい話だろ?」

 千佳は嬉しそうにマフラーを外すと、智仁の前で恥ずかしげも無くワンピースを脱いでしまった。
妻の裏切り4
「今日は少しでも大人の雰囲気を出してアンタを喜ばせようと、黒い下着をつけてきたんだ。健気だと思わないか?」
「まあ、それほどセクシーな下着じゃないけどな。さっきの女は、もっと高価でセクシーな下着だったし」

 彼女の気遣いに、智仁が後ろからケチをつける。それが妙に悔しかった。

「早く脱げよ智仁。こっちは体が疼いてしかたないんだからな」
「ああ」
「そ、そんな事あるものかっ。お前等に千佳が……千佳が興奮するはず無いっ」
「そういうなら見せてやるよ。お前の大事な千佳の興奮振りを」

 智仁が服を脱いでいる様子を横目に、千佳は俺のために身に付けていた黒いブラジャーとパンティを脱ぎ捨てた。見ると、可愛らしい乳首が勃起している。
妻の裏切り5
「分かるか? この乳首の勃起振りが。下の方も見せてやるよ」

 千佳が股間に手を伸ばし、いやらしい指使いで撫でている。そして手を離し、俺の前に見せ付けた。

「これが興奮していない女か? 見ろよ、この指。粘々した愛液で濡れまくっているだろ」

 股間を弄っていた中指と薬指をわざとらしく開き、愛液の糸が引くところを見せ付けている。信じられない。俺以外の男に興奮しているというのか。きっと、千佳に乗り移った男が、彼女の体に何かをしたに違いない。俺はそう思った。

「何をしたんだ? 千佳の体に何をしたんだ」
「何もしてねぇよ。自然とこの体が興奮しているだけさ」
「アンタが思っているほど、この女は初心じゃないって事さ」
「そんなはず……」
「アンタはベッドの横に正座して座っていろ。そこで俺達がやっているところを大人しく見ているんだ」
「な、なあ」
「何だ?」
「せめて……せめて千佳の体を傷つける様な事はしないでくれ。頼むよ」
「ま、お前が大人しくしているのならな。俺達の目的はセックスだ」

 千佳がベッドの横で正座した俺の肩をポンポンと叩き、ベッドに上がった。