「何だよ、今日の母さんは。変なことばかりしてきて、まるで別人みたいだ」
 スナック菓子を持って自分の部屋に上がった芳郎は、ベッドの上に寝転がると先程読んでいた漫画を開き、目を通しながら菓子を食べ始めた。しばらく読んでいたが、バスルームで久しぶりに見た母の裸体が頭にちらつき集中できない。女性経験は無い彼にとって、生の裸は母親しか見た事が無かった。園児の頃に銭湯へ連れて行かれ、女風呂に入る機会があったのだが、幼い彼は女性の裸体に興味がある筈も無く、プールの様に見える大きな湯船や泡が出てくるジェットバスに夢中になっていた事だけ覚えている。
「はぁ……」
 漫画をベッドの隅に置き、仰向けに寝転がった芳郎は頭の下に両手を挟み、白く塗られた天井を眺めた。脱衣所に居た時、バスルームから聞えた那津子の言葉が気になる。「芳郎チャンに大人の相手をしてもらおうかしらね」という台詞が頭の中で何度も繰り返された。今、考えると那津子の表情が妙に艶っぽく思える。熟女である母親が、我が子の肉棒を見たがったり、誘うような台詞を吐いたり。理解出来ない言動だが、新しい短パンに穿き替えた彼の股間は、生の裸体に刺激され大きく膨らんでいた。
 階段を上がる足音が聞える。彼は慌てて体を俯け、敷布団に膨らんだ股間を押し付けると急いで漫画を開いた。廊下を歩く音が近づき、彼の部屋の前を通り過ぎると、隣にある両親の寝室へと消えてゆく。
「…………」
 親に勃起しているところを見られるなんて有り得ないと思っていた彼はホッとし、気を取り直して漫画を読み始めた。しかし、スナック菓子が半分ほどなくなった頃、隣の寝室から聞える妙な声に気付いた。
「ん?」
 那津子の声だ。独り言を言っているのかとも思ったが、普段の母が出している声のトーンよりも高い。ベッドの隅に寄り、壁に耳を当てた芳郎はゴクリと喉を鳴らした。この声――母が喘ぎ声を漏らしているのだ。
「うっ、あっ、はぁ、はぁ。んっ……。んっ……んっ」
 今までに一度も聞いた事もない、艶のある声。芳郎は音を立てないように、そっと聞いていた。
「あっ。はんっ。乳首とクリトリスがすごく気持ちいい。歳を取っていても感じるんだ。はぁ、はぁ。ああっ、クリトリスが一番気持ちいいっ。おばさん、こんなに気持ちがいいのに殆どオナニーしないなんて。も、勿体無い……うっ」
 壁に添えている芳郎の手に汗が滲んだ。寝室で母がオナニーに耽っている。自らの体を慰めているのだ。言葉遣いを不審に感じたが、それよりも女が喘ぐ生声を初めて聞いた事に頗る興奮する。
 急いでベッドの下に隠していたエロ本を取り出し、それを見ながら壁に耳を当てた。
「あっ、あっ、あんんっ。すごい、膣から汁が垂れてきた。わ……中がヌルヌルしてる。あ、ああんっ。おばさんの声も興奮するよ。あっ、はぁ、はぁん。あんっ、あんっ、ああん」
 壁の向こうから母の喘ぎ声とベッドが軋む音が聞える。芳郎も同じようにベッドを軋ませながら、いきりった肉棒を必死でしごいていた。エロ本には若い女性が裸体で股間に手を宛て、セクシーな表情をしている写真が写っている。そして隣の部屋からは母の淫らな喘ぎ声が。視覚と聴覚で刺激される彼は夢中になっていた。
「うっ、はぁ。か、母さんが……あんな声を出しているなんて。はぁ、はぁ、はぁ」
 同じ屋根の下、壁一つ挟んで親子がオナニーをしているなんて他人が聞いたらどう思うだろうか。一瞬、そんな事を考えたが、射精出来そうな感覚に意識を集中させた。しごきやすいように壁から耳を離し、ベッドに胡坐を書きながらエロ本を見つめる。微かに聞える喘ぎ声は、エロ本の女性が喘いでいるのだと思い込む。
「はあ、はぁ、はぁ、あっ……くっ!」
 芳郎は、枕元に置いていたボックスティッシュを一枚引き抜き、亀頭から溢れる精液を受けた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
 ビクン、ビクンと肉棒が震えるたびに、精液が溢れ出す。それを三回ほど繰り返すと、肉茎に溜まった精液をしごくように根元から頭まで搾り出し、ゴミ箱に捨てるとベッドに寝転んだ。
「はぁ、はぁ。俺、何やってんだ……」
 母親の喘ぎ声をオカズに射精するという、自分でも信じられない行為に後悔した。「女なら誰でもいいのか」と自身に問いかけるが、母の喘ぎ声は頭から離れなかった。
「ねえ、芳郎」
 それは突然だった。
 部屋の扉が開くと同時に、那津子が勢いよく入ってきたのだ。
「なっ!」
 慌てて短パンを引き上げようとしたが、半立ちしている肉棒を隠し切る事は出来なかった。
母親憑依2
「へへ。オナニーしてたの? あ、もしかして、隣でオナっていたお母さんの声をオカズにしてたとか。図星?」
「そ、そんな事するはず無いだろ。キモイ事、言うなよ。それにどうして裸なんだよ」
「え〜。だって、裸でオナニーした後、そのまま芳郎の部屋に来たんだから。親子だから恥ずかしくないでしょ」
「だから裸はキモイからやめろって」
「どうしてよ。お母さんの体、熟しているけどなかなか気持ちいいのよ。折角だから芳郎にも気持ちいいこと、してあげようと思ってね!」
 ベッドで上半身を起こし、股間を隠す芳郎の横に腰掛けた那津子は徐に胸を揉み始めた。
「どう? この胸。乳首が黒くなっているのは芳郎のお父さんがしきりに愛撫したからなのよ」
 母の指が、ふくよかな胸にめり込んでいる。
 そのいやらしい手つきに、不覚にも肉棒に血液がみなぎり、硬く勃起してしまう。
「舐めてよ芳郎。お父さんがしたように」
「バ、バカかっ! どうして自分の親にそんな事をしなければならないんだよっ」
「そんなの、罰に決まってるじゃない」
「ば、罰?」
「そう。ずっと僕を苛め続けていた罰にね!」
 那津子はニヤリと笑うと、ベッドの上で彼に向かって足をM字に開き、オナニーで濡れた熟女の股間を見せ付けた。