透明人間!
「ふっ……ん」
「あ、明菜……」
「ぁっ、やっん……」
「さ、斉藤君。こんなところで明菜に悪戯しないで」

 デパートの1階にあるファーストフードコーナー。私は明菜の後ろにいる斉藤君に話しかけた。と言っても、斉藤君の姿は全く見えないんだけど。彼、透明人間になる能力があって、今日もこっそりと付いてきて明菜に悪戯しているの。私もたまにされる事があるけど、斉藤君は付き合っている明菜がお気に入りの様子。
 明菜は学校の部活仲間で、私の可愛い後輩。その明菜が公衆の面前で悪戯されているのがとても嫌だった。

「あっ、秋雄……。やだ」
「斉藤君、もうやめてよ。明菜が可哀想じゃない……。あっ……」

 私が見ている前で、明菜が着ている緑色のキャミソールが不自然に動いた。内側から盛り上がり、蠢いている。きっと斉藤君が脇から手を入れて、直接胸を揉んでいるんだ。そのキャミソールの動きがすごくいやらしくて、私まで恥ずかしくなった。
 斉藤君は何も言わず、ただ明菜の胸を揉み続けている。

「斉藤君っ。他の人に辺に思われるじゃない」
「あ、秋雄……も、もうっ。そんなに揉んだら……んんっ」
「ちょ、ちょっと明菜。変な声出しちゃダメだよ」
「だ、だって……。む、胸がっ……あっ、はぁ」

 眉を歪め、斉藤君の悪戯に耐えている。そんな明菜を見ていると、私まで変な気持ちになってくる。まだ誰にも気づかれていないけど、あんなにキャミソールが歪に動いてちゃすぐにバレるに決まってる。

「やめてよ斉藤君。キャミソールがおかしいよ。知らない人が見たら変に思われるじゃない」

 私の言葉にキャミソールの動きが止まった。分かってくれたのかと思いきや、明菜がしきりにお尻を気にしている。

「どうしたの?」
「お、お尻に当たってる……」
「当たってるって……まさか」

 きっと斉藤君が明菜のお尻に股間を擦り付けているんだ。この前も同じ事をしていた。短いスカートのお尻を触らせまいと、見えない手と格闘する明菜が「あんっ」と裏返った喘ぎ声を上げた。

「ちょ、ちょっと明菜」
「んっ。そこ……だ、だめ……なのに」

 今度はスカートの前に両手を添えて、足を閉じた。見た目には何もされていないように思うけど、もしかして――。

「んっ、んふっ……。やだっ。声……出ちゃうよ」
「何?何されてるの?」
「な、中に指……が」
「えっ……」
「ふあんっ。も、もう……そんなに早く動かさないで」

 明菜の目がだんだんと虚ろになってきた。これ以上されたら明菜がやばいよ。
 こんなに人目のあるところで明菜を変態扱いされたくない。そう思った私は明菜の手を握ると、一目散に走り出した。
 透明人間の斉藤君が一緒に付いて来ているのかは分からない。とにかく、女子トイレまでは入ってこないだろうと思い、急いで個室に飛び込もうとしたんだけど、それがいけなかった。個室から見えない手で強引に外に出され、扉を閉められる。
 そして個室から聞こえ出したのは明菜の喘ぎ声だった。

「やっ。あっ、あっ、ああっ」

 結局、今日も明菜は見えない斉藤君にされちゃったんだ。明菜は嫌がっている素振りを見せるけど、本当は斉藤君とエッチしたいのかもしれない。
 私って一体何なんだろう?
 もしかして、二人にとってはお荷物なのかも?
 そんな事を思いながら、個室から聞える明菜の喘ぎ声を聞いていた。
 

 と言う感じで、透明人間になって悪戯してみたいものです(^^