お前も早く乗り移って来いよ
「何やってんだよ。早くお前も乗り移って来いよ」
「乗り移らないなら俺たち、先に楽しんでくるぞ」
 目の前に現れた女の子達は、随分と年上の俺に向かって偉そうな口調で話しかけてきた。それでも全く腹が立たないのは、俺が勤める会社の同僚である淳司と源二がこの娘達に憑依し、その体を支配しているからだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。俺も女の子に乗り移ってくるからさ」
「お前は面食いだから可愛い女の子ばかり狙っているだろ」
「そんな事無いって。ただちょっと迷っていただけさ」
「それなら俺達がこの体でお前に奉仕してやろうか?」
「えっ!?」
「聞き分けの無い会社のOL達よりも、この女の子達のほうがいいんじゃないか?」
「だよな。一回りは歳が離れているんだ。俺だったら速攻でOKするけどな」
「お、お前らはロリコンだからそう思うんだ。俺としてはもう少し年上っていうか、高校生くらいが望ましいんだけど」
「バカだなぁ。今時の高校生なんて大人の女と大差無いって。このくらい年齢を下げないと、ギャップが楽しめないだろ?」
「もういいじゃん。こいつの事はほっといて、俺達だけで楽しもうぜ。この女の子の親達は、俺達が乗り移っている事に気付いていないし、トイレに行って来るとでも言えばしばらくは自由に使えるだろ」
「そうだな。お前も乗り移ってから来いよ。俺達、プールの中でこの体を弄りあっているからさ」
「お、おい……」
「お前がもっと年上がいいって言うならそれでも構わねぇよ。ほら、隣のプールに女子高生らしき女の子達がいるじゃないか。あの中の一人に乗り移って、三人で楽しもうや」
「もういいだろ。俺達だけで楽しもうぜ!」
「分かった分かった。じゃ、また後でな」
 あの容姿で普段どおりしゃべられると、逆に気持ち悪いな。
 俺はそう思いながら、友達同士で来ている女子高生達を見た。今、手に握っている薬を飲めば、俺の体はミストのような状態になる。そして、空気中を固まって移動し、乗り移りたい相手の鼻や口から入り込めば体を支配する事が出来るんだ。
「よし、じゃあ俺も」
 俺は男子トイレの個室に入ると薬を飲み、ミスト状態になって一人の女子高生の鼻から入り込んだ。
「はっ……あっ!うっ……ううっ」
 急にうめきだした彼女を心配そうに見る数人の女の子達。でも、俺が体を完全に支配し、表情を取り戻すと安心したようだ。
「ごめん。私ちょっとトイレに行ってくるね」
 適当な女言葉を使い、彼女達から離れた俺は、あいつらのいる隣のプールへ入った。
「待たせたな」
「お、その女子高生に乗り移ったのか。やっぱりお前はまだまだこの幼い体の魅力が分かっていないな」
「いいだろ。俺がどんな女の子に乗り移ろうが勝手じゃないか」
「そうだな。じゃ、三人で弄りあいますか」
 こうして俺は、胸も無い女の子達と体を弄りあった。この女子高生の体、かなり敏感だ。小さな手が水着の中に入ってきて、大事なところを弄ってくる。
 俺も負けじと、二人の幼い女の子の股間に指を這わせた。
 こんな事してていいんだろうか?
 でも、ちょっと体を借りるだけだから。
 それに、こいつらみたいに幼い女の子じゃないし。
 俺は頭の中で必死に言い訳をしながら、この体が発する快感に酔いしれた。