「あ〜あ。見てよお兄ちゃん。こんなにべっとりと付いちゃった」
胸元にべったり……
 スクール水着から肉棒を引き抜いた智代は、体を反転させて俺の下腹部に女座りした。胸元から鳩尾辺りの生地に精液が滲み、濃い紺色になっている。すでに射精時の快感は消え失せ、後悔の念に駆られる俺の気持ちを無視する桃木は、智代の両手をスクール水着の両脇から忍ばせ、精液を胸に塗り広げ始めた。水着の生地に指の形が浮かび上がり、その指がいやらしく胸を弄る様子がうかがい知れる。

「んっ。お兄ちゃんのネットリとした精液が水着の中で広がってヌルヌルしてるよ。はんっ……。乳首、勃っちゃった」
「…………」

 智代は水着から手を抜き、生地の上に薄っすらと膨らんだ乳首を両手の人差し指で擦って勃起している事を俺に見せ付けた。気持ちよさそうに、それでいて自慢げな笑顔で俺を見る智代に、また肉棒が元気を取り戻してしまう。これだけ気持ちが落ち込んでいても、節操のない俺の体は性欲という生理的欲求に従い自然に反応してしまうんだ。妹でなければ、この生理的欲求を何の躊躇もなく受け入れ、欲望のままに行動するのに。

「今度はお兄ちゃんが私を気持ちよくしてくれる番だよ。でも、水着は脱がさないでね。この姿でセックスしたいから」
「……やっぱりしなければならないのか?」
「しなければならないのかって……。お兄ちゃん、イッて間もないのにもう勃起してるじゃない。素直に妹を犯したいって言えばいいのに」
「何を馬鹿なことをっ!だから体が勝手に反応しているだけで、俺は一度もしたいなんて思ってないんだ」
「お兄ちゃんがどう思っていても、私を犯すしか道はないんだよ。さっき自分で選択したじゃない。言い訳ばかりしていないで、男らしく私を犯してよ」

 そう言われて、「分かった。俺、智代を抱くよ」なんて言葉は絶対に言えない。

「おに〜ちゃん!大好きだよ〜」
「お、おいっ。やめろよっ」
「だってぇ〜。お兄ちゃんがなかなか手を出してくれないんだもん」

 智代が可愛らしい笑顔を作りながら抱きついてきた。俺の背中に手を回し、舌を使って首筋や乳首を愛撫してくる。

「やめろって言ってるだろっ!」
「やめな〜い」
「いい加減にしてくれよっ」
「へへっ……」
「いっ!」

 一瞬、何が起こったのか分からなかった。目の前に星が飛んだかと思えば、頬に強烈な痛みが走る。智代が――俺の頬を思い切り叩いたんだ。そして険しい表情で俺を睨みつけ、汚い言葉で話し始めた。

「いつまでもチンタラ言ってないで、さっさと愛撫しろよ。次に俺の言う事を聞かなかったら、マジで他人に犯されてやるぞ」
「なっ……」
「もう一度だけ聞いてやるよ。あんたと他人、どっちが妹を犯すんだ?」
「…………」
「どっちが犯すんだよっ」
「た、頼むから……言わせないでくれ。言いたくないんだ。こ、行動で示すから」

 もうこれ以上は拒めない。
 意を決して妹の体を抱き寄せると、険しかった智代の表情が和らぎ、胸に頬を摺り寄せた。
 そしてスクール水着の背中を優しく撫でてやると、「私が横になるよ」と俺の体から下り、隣に仰向けになって寝転んだ。

「な、なあ桃木。せめて智代のしゃべり方は止めてくれないか?頼むよ」
「ダメだよお兄ちゃん。なかなか愛撫してくれなかった罰だから」
「……そうか。分かったよ」

 せめて自分のしゃべり方をしてくれれば気持ちも紛れると思ったけど、桃木は受け入れてくれなかった。
 目の前に横たわる妹の体。俺は今から妹を抱くんだ。俺の意思で妹を愛撫し、犯すんだ。
 ごめん智代。お兄ちゃんな、お前の知らない間にお前の体とセックスしてしまうんだ。でも、こうしなければお前は見知らぬ男に抱かれることになる。もしかしたら、妊娠させられるかもしれないんだ。
 だから――。

「んっ……」

 スクール水着に包まれた胸に手を添えると、智代は鼻に掛かった小さな声を漏らしながら俺を見つめた。