肉棒を握っていた右手には東尾さんの透明な液がべっとりと付いて滑っていた。
 足首まで引き下ろしたままのズボンとトランクス。
 俺は蟹股になりながら渋谷先生のいる個室まで歩き、中を覗いた――。

 沖山寛治はクラスの中でも、それほど目立つ存在ではなく、どちらかと言うと大人しいタイプ。
 たまにしゃべる事もあるけど、友達のグループが違うので一緒にツルんだりする事はなかった。
 だから沖山が坂原さんとこんなに親しい仲だなんて知らなかったし、強気な発言をするなんて思わなかった。
 その沖山に乗り移られた渋谷先生が、俺の目の前で淫らな姿にさせられている。
「今度は俺の番だ。まだやれるだろ」
 渋谷先生は洋式トイレの便座に座りってスカートを捲り上げ、大きく足を開きながらいやらしい笑みを浮かべた。
 俺と同じようにパンストとパンティを足首まで引き下ろしている。
 普段は感じられない淫乱な大人の雰囲気が漂っていた。
「お、沖山……」
「こんなにいやらしい先生の姿を見たのは初めてだろ?俺も先生にこんな事をさせてるって思っただけですげぇ興奮するんだ。しかも先生の体、めちゃくちゃ気持ちいいんだぜ。こうして胸とアソコを弄ったら……あうっ、す、すげぇっ」
 白いブラウスの胸元から左手を入れ、右手を股間に這わせて甘い声を上げている。
 そんな渋谷先生を見て、またしても肉棒が硬くそそり立ってしまった。
「はあ、あぁっ。望月、お前も準備が出来たみたいだな。お前が代わりに便座に座れよ。俺が先生の体で跨って座るから」
「あ、ああ……」
 もう理性とか背徳感は殆ど残っていなかった。
 立ち上がった渋谷先生の代わりに便座に座ると、今まで座っていた先生の温かさを尻や太ももに感じることが出来る。そして便器に溜まった水を見ると、少し黄色く濁っていた。もしかしたら沖山が渋谷先生の体でションベンしたのかもしれない。
「へへ。先生のアソコに望月のチンポを入れたらどんな感じかなぁ。お前も先生とセックスできるのが嬉しいだろ?」
 見上げると、渋谷先生がニヤニヤと笑いながら便座に座る俺を跨ぎ始めた。
 左足からパンストとパンティを脱いで、右足にぶら下がっている。
 蟹股に足を開いて跨ぎ終わった先生は、俺の両肩に手を添えてゆっくりと腰を沈め始めた。
「チンポ持ってまっすぐ上に向けてろよ」
 目の前に白いブラウスに包まれた胸が。
 そして普段、先生が付けている香水の匂いがする。
「…………」
 亀頭が滑った割れ目に触れると、少し腰を前後に振りながら照準を合わせ始めた。
「この辺か?なかなか入らないもんだな」
 俯きながら股間を眺める先生の、長くて黒い髪が俺の顔に当たる。
 これほど至近距離で渋谷先生を見たことが無かったから、今更ながら少しの緊張感を感じた。
「あっ、ここか。よし」
 その言葉の後、亀頭が温かくて滑った空間に包まれ始めた。
 先生の膣に入り込んだんだ。
 俺は肉棒からそっと手を離し、先生の腰に手を添えた。
「うっ……あぁ〜。腹の中にめり込んでくる。ああっ……すげぇ〜」
「うう……」
 渋谷先生の吐く息が顔に当たった。
 そして目線が合ったと同時に、下腹部から太ももに掛けて、先生の重みと温かさを感じた。
「はぁ〜。お前のチンポが先生のアソコに完全に入り込んだ。気持ちいいか?」
「そ、そりゃ……」
「俺が好きに動くから、お前はそのままじっとしてろよ」
「…………」
 沖山は渋谷先生には全く似合わないしゃべり方で俺に命令すると、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 足に力を入れて腰を浮かせたかと思うと、また俺の上に座り込む。
 さっき俺が東尾さんにしたようにゆっくりとしたストロークで。
「はぁ〜。うっ……あっ、はぁ〜」
 女性の体から発する快感を確かめるかのような動き。
 肉棒を根元まで飲み込んだまま、円を描くように腰を動かして密着具合を確認しているようだ。
 熱を帯びた大人の肉壁が、肉棒を締め付けてくる。
 俯くと、互いの陰毛が透明な液で濡れ、絡み合っていた。
「あっ……はぁ。先生のアソコ、気持ちよすぎてたまんねぇよ。絶対に男では味わえない感覚だな。こんなに気持ちいいなら女に生まれてくりゃ良かった」
「そ、そんなに……気持ちいいのか?」
「ああ。こうしてお前のチンポを入れているだけなのにさ。じゃ、そろそろ激しく動くか」
「えっ……。あっ、ううっ!」
「あっ!はぁ、はぁ、あっ、あっ。す、すげぇっ、すげぇっ」
 いきなり渋谷先生が腰を振り始めた。
 俺の上でバウンドするように体を上下に揺すっている。
 目の前にある白いブラウスの胸が、先生の動きよりも少し遅れて上下に揺れていた。
 そして、腰の動きに合わせて股間からニチャニチャといやらしい水音が漏れている。
「あっ、あっ、あっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はあっ」
 渋谷先生の両手に力が入り、俺の肩が強く握られた。
 大きなストロークで跳ねる先生はあまりにも淫らだ。
 東尾さんの様に声を裏返しながら喘ぎ、快感に酔い浸っている。
 授業をしている姿とは全く違う雰囲気。
 優しい目で話を聞いてくれる渋谷先生が、今は俺の肉棒を膣で咥え込み、涎を垂らしながら喘いでいる。
「うっ、はぁ、はぁ、お……沖山っ」
 俺もいつの間にか先生の動きに合わせて腰を動かしていた。
 渋谷先生の体が浮いたときは腰を沈め、下りてきたときは浮かせる。
 より深く入り込む肉棒に、俺も蕩けそうだった。
 東尾さんとは違う、大人の膣。
 きっと、何回も何回も男性とセックスしてきたんだろう。
 見知らぬ男性とセックスする様子を想像しながら、俺は沖山が操る渋谷先生にされるがままになっていた。
 三度目の射精まではまだ我慢できる。
 そう思ったが、どうやら渋谷先生が絶頂を迎えようとしているようだ。
「あっ、あっ。はぁ、ああっ。すげっ……あっ、イ、イキそうだっ。こ、腰が止まらないっ」
「うっ、はぁ。先にイっても……構わないけど」
「はあっ、はあっ、はあっ、あっ……ああっ、望月っ……来るっ……あっ、あっ、んあああっ!」
 次の瞬間、より一層激しく動いた渋谷先生は俺の肩に爪を立てながらイッてしまった。
 ギュッと肉棒を締め付け、大量の液が股間から溢れてでいる。
 それがションベンかどうかは分からないけど、始めて見る壮絶な光景だった。
「あぁ〜。はぁ、はぁ、はぁ〜」
 ヒクヒクと膣が動いているのが分かる。
 その後、息を乱した先生は俺に上半身を預けると暫くの間、余韻に浸っていた――。



「私達が渋谷先生と美加子の体に乗り移っていた事、内緒にしてね」
「わ、分かってるよ」
「じゃないと、この画像をばら撒くから」
「なっ!い、いつの間に撮ったんだ?」
「いつの間にって、決まってるじゃない。望月君が寛治とエッチしている間に、隣の個室の上から撮ったのよ」
 東尾さんの携帯電話には、俺と渋谷先生がセックスしている画像が映っていた。
 便座の上にあがって撮ったのだろう。
 上からのアングルだけど、しっかりと俺の顔が映っている。
「ねっ!望月君も渋谷先生が自分のせいで学校を辞めちゃうのは嫌でしょ。それに望月君だって確実に停学だろうし」
「そんな事しなくっても、誰にもしゃべらないって」
「一応保険って事で。私の携帯に送っとこっと」
 慣れた手つきで東尾さんの携帯を操作する坂原さんは、自分の携帯にメールで送信したようだ。
 もちろん、東尾さんの携帯メモリからは消去している。
「それにしてもお前のチンポはでかいよな。気持ちよすぎて失神しそうだった」
「だよね、私も見た目よりも大きい感じがしたからびっくりしちゃった」
 身なりを整えた渋谷先生と東尾さんが、二人揃って俺を見ている。
 こうしていると普段と変わらないけど、やっぱりしゃべり方は沖山と坂原さんだ。
「最後に先生の手でしごかれて気持ちよかっただろ」
「あ、ああ。まあ……な」
 あの後、沖山が渋谷先生の手を使って、三回目の射精を手伝ってくれたんだ。
 どうすれば気持ちがいいのか分かっているので、すぐにイカされてしまったけど。
「俺も先生の手でしごかれてぇよ」
「ねえ寛治。それなら私が先生に乗り移ってしごいてあげようか?」
「あ、そうか!その手があったな。じゃ、さっそくやるか」
「いいよ。それじゃ私、美加子の体を返してくるね」
「ああ。俺は先生のまま屋上に行くよ」
「うん。私が行く前に先生の体から抜け出しちゃ駄目だよ」
「分かってるって。とりあえず自分の体に戻ってくれよ。その後に体を明け渡すから」
「わかった。じゃ、望月君。そういう事でまたね」
「えっ……あ、ああ……」
 勝手に話を進めた二人は、俺を残して男子トイレから出て行ってしまった。
 急に静まり返ったトイレで一人たたずんでいると、何か空しいものが心の中に湧いてくる。
「……あいつら、また渋谷先生の体を使ってセックスするのかな」
 坂原さんの口調で先生がしゃべり、沖山を手コキするんだろう。
 いや、きっと坂原さんの事だからそれだけじゃなくて、先生の口を使ってフェラチオしたりセックスするんだろうな。もしかしたら、先生の言動を真似して楽しむのかもしれない。
「沖山君、先生とエッチがしたいの?仕方ないわね、先生も欲情しているから相手をしてあげるわ。先生ね、普段はフェラチオなんてしないけど、沖山君だから特別よ。沖山君の大きなオチンチン、食べてあげる」
 想像しただけで勃起してしまった俺は、男子トイレを出ると急いで校舎の屋上へと走った。
 渋谷先生に乗り移った坂原さんと沖山が楽しんでいるところを盗み見するために――。



……ってな感じで、思ったよりも長くなってしまいましたw
最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。