「わっ！ちょっ……」
「代わりに支えててあげる」
「な、何を……お、おいっ」
「ほら、オチンチンから手を放してよ」
「ダ、ダメだって……うっ……」
　東尾さんの右手が後ろから肉棒を掴み始めたので、諦めて手を離す。
「わ、結構おっきいね。いっぱい出てる。そんなに我慢してたんだ」
「ちょ、ちょっと……」
　上に向こうとする肉棒を前に倒し、上手くションベンさせてくれる。
　まるで子供扱いされているようで恥ずかしい。
　温かい手で握られたままションベンを終えると、東尾さんが肉棒を上下に振った。
「全部出た？」
「あ、ああ……」
「まだオチンチンの中に残ってるんじゃない？」
「そんな事……うっ、はぁ、あっ」
　抵抗しようと思えば、幾らでも出来た。
　でも――東尾さんの手首を軽く掴むだけで精一杯だった。
　俯くと、白くて細い右手が肉棒をしごいている。
　そして、左手はその下の玉を優しく撫でるように転がしていた。
「どう？美加子の手でしごかれる気分は」
「ど、どうって……うっ」
「一度このまま出しちゃおっか。その方がいいよね」
「で、でも……東尾さんの手が汚れるから。それより、東尾さんにこんな事をさせちゃまずいって」
「望月君、美加子の事が好きなんでしょ。やっぱり本人じゃなきゃ嫌？」
「そ、そりゃ……お互いに合意してするなら別だけど、坂原さんが無理やり東尾さんの体を使ってされるのは……何か申し訳ないだろ」
「そっか。じゃあ美加子の真似すれば本人だって感じがするかな？」
「えっ……」
「へへ……。ねえ望月君。私、望月君の事が好きなのよ」
「ちょ、ちょっと……坂原さん」
「ううん、違うわ。私は東尾美加子。私にこんな事をされるのは嫌かしら」
「頼むよ坂原さん。そうやって東尾さんの真似をするのは反則だって」
「どうしたの？やっぱり私の事が嫌いなの？私、望月君の事が大好きなのよ」
「…………」
「私のわがまま、少しだけ聞いて欲しいの。私、どうしても望月君が気持ちよくなるところを見てみたい。望月君の男らしい瞬間を見てみたいの。いいでしょ」
「さ、坂原さん……ほんとにやばいよ……うっ」
「お願い。私の手でイッて。大好きだよ、望月君」
　もう無理だ。
　東尾さんの右手が肉棒を強く握り締め、激しくしごいている。
　温かい掌に出しちゃダメだ。
　そう思っていると、トイレの個室から渋谷先生の喘ぎ声が聞え始めた。
「あっ、ああっ。すごっ……あっ。先生のクリトリス、たまんねぇっ」
　初めて聞いた渋谷先生の艶やかな喘ぎ声に、俺の我慢も限界に達した。
「渋谷先生もトイレでオナニーしているみたいね。すごく気持ちよさそう。私も望月君にあんな風に喘がせて欲しいわ」
「はぁ、はぁ、はぁ。あっ……ううっ、イ、イクッ！」
「いいよ、私の手でイッて。あっ、あんっ。私、望月君のイクところを想像するだけで感じるわ」
「ああっ、あっ……出るっ！あうっ、ううっ、うっ、ううっ！」
　ビクビクと震えた肉棒が、白い精液を小便器に撒き散らした。
　後ろから顔を覗かせ、その様子を見ていた東尾さんがゆっくりとしたストロークで肉棒をしごいてくれる。
「すご〜い！大量に出たわね。溜まってたの？」
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「どう？美加子の手でイカされた気分は。気持ちよかった？」
「はぁ〜」
　素直に返事を返せない俺を見てクスッと笑った東尾さんは、根元から亀頭へ力を入れてしごき、尿道に溜まっていた精液を搾り出した。
　指にも精液が付いてしまったけど、信じられないことに東尾さんは舌を使って舐め取ってしまった。
「うふふ。望月君の精液、美味しいよ。でも、寛治の方がもっと美味しいけどね」
　その仕草を見ただけで、萎え掛けていた肉棒が再び元気を取り戻す。
　まさか東尾さんが俺の精液を舐め取るなんて。
　本当に信じられない行為だった。
　しかし、これまでに想像も出来なかった行為はまだまだ続く。
「じゃあ今度は美加子の口を使ってフェラしてあげる」
「そ、それはやばいって。幾らなんでも東尾さんが怒るよ」
「だ〜か〜ら〜。美加子の意識は無いって言ってるでしょ。ほら、こっちに体を向けて」
「だ、だってさ、やっぱり……」
「私、フェラするのが好きなんだ〜。何か、オチンチンって可愛いでしょ。つい食べたくなっちゃうの」
「…………」
　東尾さんの手によってベルトが外され、ズボンとトランクスが足元まで引き下ろされてしまった。
　眼下にしゃがみ込み、肉棒の根元を右手で掴みながら上目遣いで俺を見ている。
「すごく元気だよね。好きな女の子にこんな事されちゃったら、誰でもこうなるのかな？」
「さ、坂原さん……。ほ、ほんとに……するの？」
「っていうか、普通はして欲しいでしょ？」
「だから東尾さん本人ならそう思うけ……うあっ！」
「んっ、んん……」
　最後までしゃべりきる前に、肉棒が東尾さんの口内に含まれてしまった。