いやぁ、思いっきり寝ていましたがちょこっと執筆しました。
なかなかアンケートの上位に沿う内容になりませんねぇ(^^
この作品も短いでっす。
学校の帰り。
部活で遅くなった俺は尿意を催し、校舎の奥にある男子トイレに入った。
「あ……え!?」
小便器が並んでいるから、確かに男子トイレだ。
でも目の前には、ここに居るはずの無い二人の姿があった。
二人とも俺に気付き、こちらを見ている。
「あ、あれ……。渋谷先生と東尾さん?どうしてここに」
先生と女子生徒
「……望月か。まあお前なら別に構わないか」
「へ?」
 渋谷先生は普段とは違う、妙なしゃべり方をした。
 それに名前を呼び捨てされるなんて初めてだ。
「まさかこんな時間に望月君が入ってくるなんてね。想像もしなかったわ」
 クラスメイトの東尾さんも、何か雰囲気が違う。
「どうする?翔子」
「どうするって……仕方ないじゃない。見つかっちゃったんだから」
「何も言わなきゃ分かんないか」
「え〜。でも明日、本人に言われたらややこしくなるよ」
「それもそうだな。二人が男子トイレに居るなんておかしいもんな」
「ちょ、ちょっと……。渋谷先生、さっきから何を話しているんですか」
 チラチラと俺を見ながら話をする二人の様子は明らかにおかしかった。
 男の様にしゃべる渋谷先生に、いつものおっとりとした優しい雰囲気が感じられない東尾さん。
 それに、東尾さんの名前は【美加子】なのに、渋谷先生は【翔子】って呼んだ。
「まあいいか。あのさ、お前には渋谷先生と東尾がいるように見えるけど、実はそうじゃないんだ」
「え?」
「体を乗っ取っているんだ。俺と翔子が」
「……へ?」
「ああ、俺ってのは沖山だけどさ」
「お、沖山?」
「お前、同じクラスなのに名前も忘れたのか?」
「い、いや……沖山は知ってますけど、渋谷先生……でしょ?」
「だから言ってるだろ。俺が渋谷先生の体を乗っ取っているんだ。そして翔子は東尾の体を」
 東尾さんが見たことの無い笑みを浮かべながら見詰め返してくる。
「クスッ!どう見ても美加子にしか見えないよね。私達、幽体になって二人の体に入り込んでるの。体は本人のものだけど、中身は別人ってわけ」
「ど、どういうこと……なんだ?」
 よく理解出来ない俺に、渋谷先生は状況を話してくれた。
 目の前に居る二人。
 見た目は渋谷先生と東尾さん。
 だけど、クラスメイトの沖山寛治と坂原翔子が憑依し、乗っ取っているのだと。
 信じられない内容だったけど、色々と話を聞いているうちに真実だと理解した。
「分かったか?」
「あ、ああ。それにしても……他人の体に乗り移る事が出来るなんて……」
「PPZ−4086っていう、幽体離脱できる薬を手に入れたからさ。翔子と試してみようって」
「案外、簡単に出来たよね。私が美加子になるなんて信じられなかったけど、実際にこうやって体を動かすことが出来るし、しゃべることだって出来る。これ、ほんとにすごいよ」
 嬉しそうに話す東尾さん。彼女に坂原さんが憑依しているんだ。
 そして渋谷先生には沖山が。
「二人が乗り移っているのは分かったけど、こんな時間に男子トイレで何してたのさ」
「そりゃ決まってるだろ。探索だよ」
「探索?」
「だって私達、他人の体になっているんだよ。美加子の体がどんな感じか知りたいじゃない。特に寛治は渋谷先生の体に憑依したから……ねっ!」
「ああ。男と女の体って全然違うんだぜ。渋谷先生の体、信じられねぇくらい気持ちいいんだ」
「な……」
「人によって性感帯が違うっていうでしょ。私も美加子の体で楽しんだけど、自分の体とは随分と違ってたわ」
 恥ずかしげも無く話す東尾さんに、俺は赤面した。
 二人とも、勝手に体を使っていやらしい事をしたんだ。
「や、やばいだろ。そんな事したら」
「大丈夫だって。本人の意識は全く無いんだから。なあ翔子」
「うん。あ、そうだ。ねえ寛治。望月君がいるって事は……」
「翔子も同じ事を考えていたのか。試してみたいよな」
「でしょ。……クスッ!ねえ望月君。私達といい事しない?」
「は?」
「私達、この体で弄りあったけど、まだ男とセックスしてないのよね」
「な、何言ってるんだよ。そんな事、出来るわけ……」
「大丈夫だよ。さっきも言ったけど、本人の意識はないし。望月君、渋谷先生とクラスメイトの東尾美加子とセックスしてみたいでしょ!」
「じょ、冗談はやめてくれよ。幾ら沖山と坂原さんが憑依しているからって……そんなの無理だ」
「私、する気満々なんだけどな。ねえ寛治、先に望月君としちゃってもいい?」
「まあ、俺と付き合ってるのに他の男とされるのは嫌だけど、今は体が違うからな」
「こっちもいい?」
 東尾さんが人差し指を口に当てて渋谷先生を見ている。
「口も?」
「だって食べたいんだもん」
「……好きにすれば。俺は絶対に嫌だけど」
「あはっ。いくら渋谷先生の体でも、寛治が望月君のオチンチン食べてるのを想像したら気持ち悪いもんね」
「……ってことで、俺は先生の体を弄って準備してるよ」
「うん。じゃあ私が先に望月君と楽しんじゃうね」
「お、おい。勝手に話を進められても困るんだけど」
「そんな事言って、股間が随分と大きくなってるじゃない。それに、こうして話している間に外へ出ればいいのに、ずっと話を聞いているなんて。望月君も素直になれば?」
「お、俺は別にそういう意味でここにいるんじゃなくて……」
 正直、気持ちが揺らいでいた。
 実は俺、東尾さんに好意を持っているんだ。
 ショートカットで活発そうに見えるけど、話し方や性格は穏やかで俺好み。
 同じ新聞委員だから話す機会も多く、いつも彼女の気を惹きたくて色々な話題で笑わせていた。
 坂原さんが憑依しているとはいえ、その東尾さんが俺とセックスしたいなんて――動揺しない訳が無かった。
「じゃあどういう意味よ」
「ど、どういう意味って……あ、そうだ。俺、ションベンしたかったんだ。だからここに来たんだよ」
「ふ〜ん。じゃあすれば?」
「えっ……」
「終わるまで待っててあげる……っていうか、見ててあげるよ」
「そんなの無理だって。東尾さんに見られながら出来るはずないだろ」
「あ〜。もしかして望月君。美加子の事が好きなの?」
「なっ……そ、それは……」
「もしかして図星?そ〜なんだ。へぇ〜、そっかぁ。そりゃ美加子って可愛いもんね。だから私も美加子に憑依したんだけど」
「ち、違うって。別に俺は東尾さんなんか好きじゃ……」
「ごめんね。美加子みたいに大人しくなくて」
「べ、別にいいけど……じゃなくて、ここじゃ出来ないんだって。他のトイレに行くよ」
「だ〜め。ここでしなきゃ」
「だから出来ないって」
「明日、美加子に言っちゃおっかなぁ。望月君が美加子の事、好きだって」
「なっ。や、やめてくれ。まだ東尾さんには言わないでくれよ」
「じゃあ早くっ!」
「…………」
 まさか東尾さんの前でションベンする事になるなんて。
 俺は小便器の前に立つと、見えないようにズボンのファスナーを下げ、勃起した肉棒を引き出した。