アナウンスの後、ゆっくりと動き出す電車。俺は果乃河先生の横に並んで立つと、また会話を始めた。
これだけ近くで隣り合うと、目の目で会話が出来そうな気もするが、あいにく俺は先生とまともに視線を合わせるのが恥ずかしいので車窓を流れる景色を眺めた。

「そういえば剛司君から連絡はあった?」
「いえ、まだないです」
制服のポケットに入れていた携帯を見て、メールや着信がない事を確認する。
「どうしたのかしらね」
「さあ。あいつが約束をすっぽかすような事って殆ど無かったんですけどね」
「そうなの」
「結構ふざけているような感じですけど、見た目よりもずっと真面目で律儀なやつなんですよ」
「ふ〜ん。彼の事、そんな風に思っているのね」
「果乃河先生は剛司の事、どう思っています?」
「私の立場でそんな事を言えるわけないわ。だって私、先生でしょ」
「別に構わないと思いますけど」
「そうかしら?」
「……だと思いますけど」
「じゃあ、率直に言うわね」
「はい」
すこし躊躇われると、何か不都合のある事を言われるのかと思ってしまう。
でも、果乃河先生の口から出た言葉はあまりにも意外というか衝撃的で、言葉を失ってしまうほどだった。
これだけ近くで隣り合うと、目の目で会話が出来そうな気もするが、あいにく俺は先生とまともに視線を合わせるのが恥ずかしいので車窓を流れる景色を眺めた。

「そういえば剛司君から連絡はあった?」
「いえ、まだないです」
制服のポケットに入れていた携帯を見て、メールや着信がない事を確認する。
「どうしたのかしらね」
「さあ。あいつが約束をすっぽかすような事って殆ど無かったんですけどね」
「そうなの」
「結構ふざけているような感じですけど、見た目よりもずっと真面目で律儀なやつなんですよ」
「ふ〜ん。彼の事、そんな風に思っているのね」
「果乃河先生は剛司の事、どう思っています?」
「私の立場でそんな事を言えるわけないわ。だって私、先生でしょ」
「別に構わないと思いますけど」
「そうかしら?」
「……だと思いますけど」
「じゃあ、率直に言うわね」
「はい」
すこし躊躇われると、何か不都合のある事を言われるのかと思ってしまう。
でも、果乃河先生の口から出た言葉はあまりにも意外というか衝撃的で、言葉を失ってしまうほどだった。
「私、剛司君の事を考えると、夜も眠れなくなるの」
「……え?」
「要は、剛司君の事が好きなの。そうね……好きでは収まらないかな。愛しているって言葉のほうが正しいみたい」
「……え?え?な、何言ってるんですか?剛司を……愛してる?」
「そう。おかしいかな?」
「お、おかしいっていうか……ええ!?」
初めて果乃河先生と面と向かってしゃべった感じがする。至近距離から見る果乃河先生はとても美人で――じゃなくて、剛司を愛しているなんて。
一体、どうすれば剛司を愛せるんだろう?俺は友人である剛司に対して、そんな風に思ってしまった。もちろん、剛司が頗るうらやましく思えたからだ。
それほど果乃河先生と剛司に接点があったんだろうか?
先生と生徒の関係でありながら映画を見に行ったり、食事をしたり。
まさか、それ以上の事まで!?
恐らくほんの数秒だと思うが、俺の思考は信じられないほど高速に回り、二人の関係をリアルに想像させた。
「そんなに驚いた顔をしないで」
「だ、だって……剛司は俺に何も言っていなかったから」
「恥ずかしかったんじゃない?それに先生と生徒の関係だから、他の生徒に知られると私が学校に居れなくなってしまうと思っているんじゃないかしら」
「で、でも……。そうなんですか」
「ええ。剛司君……ううん。剛司はね、もう私の全てを知っているの」
「か、果乃河先生の……全て?」
「そうよ。私の両親や友人も知らない事も」
「そ、それって……どういう事ですか?」
「安川君にも教えてあげるわ」
「…………」

果乃河先生はスッと目を瞑ると、独り言を言うように呟き始めた。
「果乃河朝美、二十五歳。スリーサイズは、上から八十八、五十七、八十五。右の奥歯は治療していて銀歯を嵌めているの。背中に三つの黒子、お尻に一つの黒子。好きな色は青色。好きな食べ物は納豆。嫌いな食べ物は梅干。あまり酸っぱい物が好きじゃないのよね。小学生のときから学校の先生になりたいと思ってたくさん勉強してきたわ。で、念願かなって先生になれたの。恋愛は高校のときに野球部の部長をしている男子生徒が好きになって、彼に処女をささげたの。やっぱり初めての時はかなり痛くて、思わず泣いちゃった。でもね、何度もセックスを繰り返していくうちに気持ちよくなってきて……。今は彼氏がいないんだけど、毎日の様にオナニーしているわ。だってオナニーって最高に気持ちいいんだもの。もちろん男のチ○ポで子宮口まで突かれる方が気持ちいいけど」
「か、果乃河先生。ちょっとここでそんな話は……まずいんじゃ」
「ああ、ごめんね。ついつい記憶を辿り過ぎて、要らないことまでしゃべっちゃったわ」
「俺にそんなプライベートな事まで話してくれなくてもいいですよ。それ以上に剛司は知ってるって事ですよね」
「そうよ、彼は私の全てを知っているの。別の言い方をすると、私は彼の奴隷って事なの」
「ど、奴隷?」
「そう。私は剛司に逆らえない」
「そんな……どうしてですか。何か剛司に弱みを握られているんですか?それなら俺が……」
「そうじゃないの。今更何をしても無駄なのよ。この私の顔、手、足、胸にお尻。全てが彼の思い通りなんだから」
「……先生の言っていることが良く分からないです」
「そう?それならちゃんと言うわね。私は今、剛司に体を乗っ取られているの」
「体を……乗っ取られている?」
「そうよ。彼が私の体を支配し、私の声を使ってしゃべっているの。しゃべり方は私の記憶から盗んで、普段のしゃべり方を真似しているのよ。だから安川君には私に剛司が乗り移っているとは思えないでしょ」
「せ、先生?だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。信じられないと思うから……俺のしゃべり方で話してやるよ、安川塔哉クンっ」
「……へっ?」

「ニヒヒ。先生の前では俺の事を随分と持ち上げてくれるんだな。自分の事を言われるとくすぐったくなるよ」
「果乃河先生……じゃない?」
「だから言っただろ。俺が果乃河先生の体を支配しているって」
「ほ、ほんとに?マジで?」
「信じられないだろうけど、これがマジなんだよな。携帯は自分の体に置きっぱなしにしてたから出れなかったんだ。すぐに正体をばらそうかとも思ったけど、折角だからしばらく果乃河先生の振りをして塔哉をからかってやろうと思ってさ」
「……まだ信じられない。何処から見ても果乃河先生だ」
「当たり前だって。この体は果乃河先生、本人のものなんだからさ。さっきも言ったけど、こうして他人の体を乗っ取ると、本人の記憶を覗き見ることが出来るんだ。オナニーを毎日してるってのも、マジの話なんだぜ」
「そ、そう……なんだ」
「まだ信じられないようだな。兎に角、果乃河先生の家に行こうぜ。そこで先生の体、色々と触らせてやるよ。すげぇプロポーションしてるんだぜ。先に学校の職員用トイレで楽しませてもらったからな」
「た、楽しませてもらったって何をしたんだ?」
「決まってるだろ。先生の体を探索したんだよ。このブラウス、そしてスカートの中。更にはパンティの中までな」
剛司が乗り移っていると白状してからというもの、果乃河先生の表情は常にいやらしかった。
絶対に普段見せないような表情から、剛司が先生の体に入り込み、操っている様子が伺える。
本当に剛司が乗り移っているならば――。
俺の鼓動は激しく高鳴った。
「信じて……いいんだな」
「ああ。果乃河先生がこれほどの演技を出来ると思うか?何なら、今ここで胸を触らせてやってもいいんだぜ」
果乃河先生が腕を絡めてきた。ブラウスに包まれた胸が俺の二の腕に当たって――その感触がたまらなかった。
「い、いや。やっぱり電車の中じゃまずいから……」
「じゃあ先生の家までお預けって事で!んふっ、私も楽しみだわ。安川君ってどんなセックスするのかしら。オナニーよりも気持ちよくなかったら、このチ○ポをねじ切っちゃうぞ!」
「あうっ」
剛司が果乃河先生の顔で笑いながら、俺の肉棒を指で弾いた。
危ない。周りの乗客に見られてなくて良かった。
俺は、軽く果乃河先生の口調に戻った剛司としばし会話をした後、駅から数分の所にある先生の家にたどり着いた。
「……え?」
「要は、剛司君の事が好きなの。そうね……好きでは収まらないかな。愛しているって言葉のほうが正しいみたい」
「……え?え?な、何言ってるんですか?剛司を……愛してる?」
「そう。おかしいかな?」
「お、おかしいっていうか……ええ!?」
初めて果乃河先生と面と向かってしゃべった感じがする。至近距離から見る果乃河先生はとても美人で――じゃなくて、剛司を愛しているなんて。
一体、どうすれば剛司を愛せるんだろう?俺は友人である剛司に対して、そんな風に思ってしまった。もちろん、剛司が頗るうらやましく思えたからだ。
それほど果乃河先生と剛司に接点があったんだろうか?
先生と生徒の関係でありながら映画を見に行ったり、食事をしたり。
まさか、それ以上の事まで!?
恐らくほんの数秒だと思うが、俺の思考は信じられないほど高速に回り、二人の関係をリアルに想像させた。
「そんなに驚いた顔をしないで」
「だ、だって……剛司は俺に何も言っていなかったから」
「恥ずかしかったんじゃない?それに先生と生徒の関係だから、他の生徒に知られると私が学校に居れなくなってしまうと思っているんじゃないかしら」
「で、でも……。そうなんですか」
「ええ。剛司君……ううん。剛司はね、もう私の全てを知っているの」
「か、果乃河先生の……全て?」
「そうよ。私の両親や友人も知らない事も」
「そ、それって……どういう事ですか?」
「安川君にも教えてあげるわ」
「…………」

果乃河先生はスッと目を瞑ると、独り言を言うように呟き始めた。
「果乃河朝美、二十五歳。スリーサイズは、上から八十八、五十七、八十五。右の奥歯は治療していて銀歯を嵌めているの。背中に三つの黒子、お尻に一つの黒子。好きな色は青色。好きな食べ物は納豆。嫌いな食べ物は梅干。あまり酸っぱい物が好きじゃないのよね。小学生のときから学校の先生になりたいと思ってたくさん勉強してきたわ。で、念願かなって先生になれたの。恋愛は高校のときに野球部の部長をしている男子生徒が好きになって、彼に処女をささげたの。やっぱり初めての時はかなり痛くて、思わず泣いちゃった。でもね、何度もセックスを繰り返していくうちに気持ちよくなってきて……。今は彼氏がいないんだけど、毎日の様にオナニーしているわ。だってオナニーって最高に気持ちいいんだもの。もちろん男のチ○ポで子宮口まで突かれる方が気持ちいいけど」
「か、果乃河先生。ちょっとここでそんな話は……まずいんじゃ」
「ああ、ごめんね。ついつい記憶を辿り過ぎて、要らないことまでしゃべっちゃったわ」
「俺にそんなプライベートな事まで話してくれなくてもいいですよ。それ以上に剛司は知ってるって事ですよね」
「そうよ、彼は私の全てを知っているの。別の言い方をすると、私は彼の奴隷って事なの」
「ど、奴隷?」
「そう。私は剛司に逆らえない」
「そんな……どうしてですか。何か剛司に弱みを握られているんですか?それなら俺が……」
「そうじゃないの。今更何をしても無駄なのよ。この私の顔、手、足、胸にお尻。全てが彼の思い通りなんだから」
「……先生の言っていることが良く分からないです」
「そう?それならちゃんと言うわね。私は今、剛司に体を乗っ取られているの」
「体を……乗っ取られている?」
「そうよ。彼が私の体を支配し、私の声を使ってしゃべっているの。しゃべり方は私の記憶から盗んで、普段のしゃべり方を真似しているのよ。だから安川君には私に剛司が乗り移っているとは思えないでしょ」
「せ、先生?だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。信じられないと思うから……俺のしゃべり方で話してやるよ、安川塔哉クンっ」
「……へっ?」

「ニヒヒ。先生の前では俺の事を随分と持ち上げてくれるんだな。自分の事を言われるとくすぐったくなるよ」
「果乃河先生……じゃない?」
「だから言っただろ。俺が果乃河先生の体を支配しているって」
「ほ、ほんとに?マジで?」
「信じられないだろうけど、これがマジなんだよな。携帯は自分の体に置きっぱなしにしてたから出れなかったんだ。すぐに正体をばらそうかとも思ったけど、折角だからしばらく果乃河先生の振りをして塔哉をからかってやろうと思ってさ」
「……まだ信じられない。何処から見ても果乃河先生だ」
「当たり前だって。この体は果乃河先生、本人のものなんだからさ。さっきも言ったけど、こうして他人の体を乗っ取ると、本人の記憶を覗き見ることが出来るんだ。オナニーを毎日してるってのも、マジの話なんだぜ」
「そ、そう……なんだ」
「まだ信じられないようだな。兎に角、果乃河先生の家に行こうぜ。そこで先生の体、色々と触らせてやるよ。すげぇプロポーションしてるんだぜ。先に学校の職員用トイレで楽しませてもらったからな」
「た、楽しませてもらったって何をしたんだ?」
「決まってるだろ。先生の体を探索したんだよ。このブラウス、そしてスカートの中。更にはパンティの中までな」
剛司が乗り移っていると白状してからというもの、果乃河先生の表情は常にいやらしかった。
絶対に普段見せないような表情から、剛司が先生の体に入り込み、操っている様子が伺える。
本当に剛司が乗り移っているならば――。
俺の鼓動は激しく高鳴った。
「信じて……いいんだな」
「ああ。果乃河先生がこれほどの演技を出来ると思うか?何なら、今ここで胸を触らせてやってもいいんだぜ」
果乃河先生が腕を絡めてきた。ブラウスに包まれた胸が俺の二の腕に当たって――その感触がたまらなかった。
「い、いや。やっぱり電車の中じゃまずいから……」
「じゃあ先生の家までお預けって事で!んふっ、私も楽しみだわ。安川君ってどんなセックスするのかしら。オナニーよりも気持ちよくなかったら、このチ○ポをねじ切っちゃうぞ!」
「あうっ」
剛司が果乃河先生の顔で笑いながら、俺の肉棒を指で弾いた。
危ない。周りの乗客に見られてなくて良かった。
俺は、軽く果乃河先生の口調に戻った剛司としばし会話をした後、駅から数分の所にある先生の家にたどり着いた。
コメント
コメント一覧 (2)
やはりというか、女教師の身体を友人が憑依して乗っ取ったようですね。
女教師の口調がその友人のものになっていくのには驚きましたが。
次回からはその女教師とのHでしょうか?注目していきたいです。
お読み頂きありがとうございます。
女教師が友人の口調になるというギャップがまた憑依好きにはたまらないのでした(^^
続きもまた執筆したいと思います〜。