「汗臭い?」
「……ほどほどだ」
「ギュッと抱きしめて。背中も汗が滲んでいると思うけど」
「そうだな。掌に汗がべたついている」

 華奢な和菜の背中に手を回した彼は、そのまま少し力を入れて抱きしめた。
 初めて女の子を抱きしめた感触はとても柔らかく、更には相手が中学時代からずっと片思いであった西波和菜とあっては興奮しない訳が無い。
 緊張で若干震える手が、汗ばんだ背中を這うように動いている。

「ねえ。もう少し下の方も撫でて」
「……こうか?」
「うん、もっと下」
「……なるほど。尻を撫でろと言っているのか」
「そうだよ、私のお尻を揉んでみて。柔らかいから」
「仕方が無いな。そこまで言うなら揉んでやろう。なお、俺が自主的に揉んでいるのでは無いことは認識しておけよ」
「そんな事分かってるよ。私が揉んでみてって言ったんだから」

 彼の胸に耳を当てていると、制服越しにでもその鼓動の高鳴りが分かるほど。
 腰から下に移動した慶事の両手は、張りがあって可愛らしいお尻にたどり着いた。
 お尻を一つずつ包み込み、十本の指を動かして優しく揉んでみると、その女性らしい肉の柔らかさが両手一杯に広がった。

「んふ、どう?私のお尻の感触は」
「柔らかいに尽きる」
「これが西波和菜のお尻なんだよ。も、もうっ!そんなに左右に広げないで。肛門が開いちゃうじゃない」
「あ、ああ。わざとではないぞ。おま……和菜がそうやって俺のモノを触り始めるから反動で手が動いただけだ」
「そうなんだ。それにしても慶事君、相当興奮しているんだね。チ○ポがカチカチになってるよ」
「男の性だ」
「直接手で触ってあげようか」
「望むところだ」
「じゃあ……」

 和菜の手がズボンのファスナーを下げ、中で窮屈そうに勃起していた肉棒を引き出した。
 すでにガマン汁が尿道から滲んでいて、透明ないやらしい糸となってトランクスに付いている。
 
「すごい。こんなに大きかった?」
「俺が勃起しているところを見たのは妹の美里だけだ。お前が知る由も無いだろう」
「へぇ〜。妹に見られたことがあるんだ」
「俗に言う【朝立ち】を見られただけだ。決して疚しい事をしているときに見られた訳じゃない」
「なるほど。まあ、兄妹だからそんな事もあるよね」
「うっ……。そ、そうだな」
「へへへ。どう?私の手でチ○ポを握られている感触は」
「気持ち悪いはずが無い」
「逆に言えば?」
「至極気持ちいい」
「最初から素直にそう言ったらいいのに。この手でイかせてあげようか?」
「……ふっ。どうしても俺をイかせたいのならそうすればいい」
「でも、手コキより私の膣でイク方がいいでしょ」
「それは……和菜がそうしたいのなら拒まない」
「っていうか、さっき言ってたじゃん。私とセックスしたいって」
「そういう事を言ったような気もするな」
「分かってると思うけど、西波和菜のマ○コはすでに濡れていて、チ○ポを入れても全然痛くない状態なんだよ。こうして立ったままでも入れられるんだからね」
「俗に言う、駅弁というやつか?」
「抱き上げてくれるならね。もしくはそこのマットを広げて寝転んだ状態で普通にセックスするか……バックから入れてもいいけど」
「俺に選べというわけか」
「私が主導って言ったけど、やっぱり慶事君が好きなようにする方がいいよね。向い合って、立ったまま入れたい?それとも私の後姿を見ながら入れたい?それか、ベッドで寝転んで入れたい?」
「そうだな。仕方が無いから二番目の選択をするか」
「っていう事はバッグで入れたいんだ。私のお尻、そんなに魅力的?」
「知っているぞ。バッグなら奥まで入るって事はな」
「へぇ〜。この長くて大きなチ○ポを奥まで入れたら子宮にめり込んじゃうかもよ。子宮に入ったままイッたら子供が出来ちゃうけど」
「出来ないように気をつける」
「まあいいわ。じゃ、バックの体勢でセックスだね」

 洋介は乗っ取った和菜の体を跳び箱の前に移動させると、両手を突いて足を肩幅ほどに開いた。
 そして可愛らしいお尻を突き出し、軽く左右に振って慶事を挑発した。

「はい、どうぞ。慶事君の手で私のマ○コを開いて、チ○ポをねじ込んでくれる?」
「わ、分かった。そこまで挑発するのなら……。しかし、俺は服を着たままでも大丈夫なのか?」
「ズボンに私のマ○コ汁やセーエキが付くの、嫌だったら脱いでた方がいいよ」
「ん……。ならそうするか」

 慶事は言われたとおり、ズボンとトランクスを脱いだ。そして、念のためにとブレザーまで脱ぎ、和菜の後ろに立った。

「こ、このまま押し当てて入れればいいのか?」
「チ○ポが濡れてないからマ○コを左右に広げてからじゃないと入らないかも。じゃあ私が開いてあげるからゆっくりと入れてよ」
「わ、分かった」

 跳び箱に突いていた和菜の手がお尻の横から現れ、陰唇を左右に広げる。
 粘々とした愛液がピンク色の膣口から垂れている様子はとてもいやらしく見えた。
 いや、それよりもお尻を突き出し、陰唇を広げる和菜の姿に至極そそられるのだ。

「こ、この見えている穴に入れるんだな」
「そうだよ。その穴にゆっくりとねじ込むの」
「よ、よし……」

 震える手で肉棒を握った慶事が和菜の手で広げられた陰唇、そして膣口に亀頭を触れさせた。
 そのまま腰をゆっくりと前に移動させる。

「んっ」
「…………」

 温かい膣口へ滑らかに入り込んだ亀頭が締め付けられる。さらに腰を進めると、肉茎が抵抗無く入っていった。

「ああ〜。す、すごい。慶事君のチ○ポ……でかいよ。マ○コが満たされてる」
「これが膣の中なのか……。う〜ん、ヌルヌルして温かいものだな」
「んんんっ!まだ入ってくるの?」
「もう少し」
「うっ……はぁ。あっ!お、奥まで入ってる……。え!?ああっ、あっ!そこまで来るのっ!?」
「くっ。……これで全部入った」
「ひぅぅ。チ○ポが……子宮口にまでめり込んでるぅ〜」

 その大きさに和菜は踵を浮かせ、仰け反った。
 洋介としては、女性に憑依して体験したことのない大きさであり、彼女としての演技がどこまで出来るのか微妙なところだ。

「このまま動いていいんだな」
「う、うん。でもゆっくりと……は、はぁ、はぁ、あっ、んんんっ」
「すごく締め付けてくる。しかも最後まで入れるときに窪みがあって、引っかかりながら入る感じだ」
「そ、それ、子宮口にめり込んでるから……あっ!お腹がえぐられる感じ」
「気持ちいいのか?」
「うん……。気持ちいいって言うか、言葉では……あっ、あんっ。表現しづらくてぇ。はぁぁ」
「もう少し早く動かしてもいいのか?」
「い、いいけど西波和菜の演技が出来なくなっちゃうかもしれないからね」
「ここまでくれば別にいい」
「そ、そう……。あっ、はぁ、はぁ。あっ、あっ、す、すごっ……い」
「はあ、はあ、すごく気持ちいい。膣の中ってこんなに気持ちがいいのか」

 和菜の細い腰を掴み、引き寄せながら肉棒を打ち込む。
 足を震わせながら仰け反り、可愛らしく喘ぐ和菜の後姿がたまらない。
 長い髪を揺らしながら悶える様子は最高だった。
 何度か素早く腰を打ちつけた後、腰を掴んでいた手を胸に宛がい、その柔らかさや勃起した乳首の感触を楽しんでいる。

「ふああっ。マ○コと乳首っ、同時に弄られたら……」
「気持ちいいのか?」
「だ、だからさっきも言ったけど、んあああっ。乳首を引っ張るなぁ」
「女の乳首ってこんなに硬くなるのか。それにしても、こうして入れているだけでもイケそうな感じだ」
「さ、先にイっていいから。んっ、んんっ」
「じゃあ、イク時は背中に出せばいいんだな」
「それでいいから。あっ!あっ!ああっ、すごっ……は、早くてっ……お、奥までっ、奥までっ」
「はあっ、はあっ、はあっ」
「あうっ、あうっ、うっ、うっ。あああっ。あひっ、あひっ」
「はあっ。はあっ、あああっ」

 これまでに無い速さで腰を振り始めた慶事は、和菜の腰をしっかりと持って離さなかった。
 子宮口を突き抜けて入る亀頭に和菜の体は震え、強制的にオーガズムへと突き進まされた。
 和菜が受け入れるには大きすぎる肉棒は容赦なく膣を犯し続けた。
 そして――。

「はあっ、はあ、はぁ、で、出るぞっ」
「ひうっ、ひぃ、ひぃ、ああっ、あ、あ、あ、ああああっ」
「出るっ、出るっ、ううっ、出る出る出るっ!」

 慶事は渾身の力を込めて打ち付けた後、肉棒を引き抜いて彼女の背中に思い切り射精した。
 白い精液が背中から彼女の髪に飛び散り、その勢いは気持ちよさを表現しているかのようだ。
 何度か肉棒をしごき、溜まっていた精液を出し切った慶事はフラフラとマットの上に尻餅をついた。
 いきなり激しい運動をしたので立ち眩んだようだ。
 そして洋介は上半身を跳び箱に預け、力の入らない足を震わせながら和菜の体が放つ快感の余韻を感じていた――。




「どうだった?」
「そうだな。随分と体力を使うものだと思った」
「そうじゃなくてね。西波和菜とセックスして気持ちよかった?」
「まあまあだな」
「まあまあか。じゃあ、私のマ○コってそれ程気持ちよくなかったんだ」
「比較するデータが無いから何とも言えないだけだ」
「ふ〜ん。……それって、比較するデータが欲しいって事?」
「比較できれば判断できると言っただけだ」
「素直に他の女性ともセックスした言って言えば?」
「別の言い方をするとそうなるな」
「相変わらずだなぁ」
「別に」
「じゃあ今度は私の妹としてみる?ああ……でも、そのでっかいチンポはきっと無理だね。そういう意味では……バスケ部の顧問をしている野乃白先生とか。野乃白先生って美人で背が高いでしょ。きっとそのチンポでも十分飲み込んでくれると思うけど」
「今度は何が望みなんだ?」
「う〜ん。じゃあ、慶事君の妹を一日借りるってのはどう?」
「…………」
「慶事君は結構カッコいいから、妹は可愛いと思うんだけど……」
「この話は無かったことにしてくれ」
「あはは。冗談よ、冗談。昼飯を余分に一ヶ月でどう?」
「……分かった」

 一息ついた二人は、服を着ながらそんな事を話していた。
 その数日後、洋介が乗り移った野乃白先生とセックスした慶事は、和菜とのセックスがどれだけ気持ちの良いものかを理解したらしい。
 そして数週間の時を経て、奥手な彼は和菜に告白したとかしないとか――。




この体で楽しませてやるよ……おわり