その後、誰もいない体育館の倉庫に移動した二人は、お互いを見合いながら話を始めた。
西波和菜の体を乗っ取っているのは慶事と同じクラスメイトの洋介だ。女よりも金に興味がある洋介は、慶事が和菜に片思いしている事を知り、得意の憑依能力を使って彼から金を引き出そうとしたのだ。
しかし慶事は金銭の要求を拒む代わりに、昼飯を豪華にしてくれると約束した。
それでも構わない洋介は、一ヶ月の豪華な昼飯と引き換えに慶事の願いを叶えてやる事にしたのだった。
「ねえ慶事君。私に何か用なの?私、皆とハンバーガーを食べに行くつもりだったんだよ」
「ふっ。そのしゃべり方はまさしく女子陸上部の部長、西波和菜だ」
「何それ?変な慶事君。ところで私に用って?」
「言わずとも分かるだろう。俺とお前の仲なんだから」
「ええっ?俺とお前って言われても……私、慶事君とは殆ど面識ないよ。たまに洋介君を通じて話すぐらいじゃない」
「ふふふっ。そこまで成りきらなくてもいいんだぞ。あまり進行が遅いのは嫌いなんだ」
「あ……そうなんだ。じゃあブラウス、脱ぐね」
「ああ」
慶事は二人して体育館倉庫に入った時から――いや、洋介が和菜に成りすましてしゃべり始めたときから鼓動を高ぶらせていたのだが、洋介に悟られないように平静を装っていた。
目の前で赤いリボンを取った和菜がブラウスのボタンを一つずつ外している。
実は慶事、女性の経験が無いので女子生徒の生着替えを見るのは初めて。
洋介が乗り移っているとはいえ、その仕草に肉棒がズボンの中で膨らんでいった。
「どう?女子高生がヌーブラするのっておかしいかな?」
「いや、むしろその方が似合っている可能性があるな」
「か、可能性ってそういう時に使うの?」
「そんな事はどうでもいい」
「そう言えば慶事君、私の事をまだ名前で読んでくれてないね」
「別にその必要が無いからだ」
「そんな事無いよ。女の子と話しているんだから名前くらい言って欲しいな」
「二人で話しているんだ。名前を言わなくても会話は成立するだろう」
「そういう問題じゃなくて……。ねっ!和菜って呼んでよ」
「断る」
「どうして?」
「決まっているだろ。恥ずかしいからだ」
「クスッ。じゃあ呼んでくれないとこれ以上の事はしてあげないよ」
「何を今更」
「私、別に昼食が豪華にならなくてもいいもん」
「契約違反をするつもりか?」
「契約違反て……もう。強情なんだから」
「何処が?」
「じゃあ……お願いします。私の事を和菜って呼んでください。じゃないと私、すごく寂しいの。二人きりで話しているんだよ。なのに慶事君、名前も読んでくれないなんて……」
「そういう攻めで来たか」
「だめ?」
「……ここだけの話にするならば呼んでやる」
「うん。絶対に誰にも言わない。だから……」
「……分かった。そこまで言うのならば呼んでやろう。か……か……」
「え?何?」
「か……かか……か……ずな」
「そんなんじゃ分からないよ」
「何故か口が硬くなって言えん」
「じゃあその口を柔らかくしてあげようか」
「柔らかく?どうやって」
「こうやって」
「んんっ!」
「んっ……んんっ」
和菜は悪戯っぽい目をした後、慶事に歩み寄り彼の頭に両腕を巻きつけた。
そして背伸びをしながら顔を斜めに倒し、唇を奪ったのだ。
まさかいきなりキスされるとは思っていなかった慶事は体を硬直させ、目を開いたまま彼女の舌を受け入れた。
「んふっ。んっ……んんっ」
「…………」
「んふぅ〜。どう?柔らかくなった?」
「い、いきなりそういう展開はありなのか?」
「これも慶事君が私の名前を呼ぶための治療よ。どう?」
「まさか舌を入れてくるとは……さすがだな。か、和菜」
「でしょ。このヌーブラ、慶事君にあげる」
唇についた涎を軽く拭き取った和菜は、徐にヌーブラを外すと慶事に手渡した。
しかし慶事はそれをどう扱ったら良いのか分からない様子。
「ポケットの中にでも入れておけばいいじゃない。それ、ずっと私の胸を覆っていたブラだよ。この乳房も乳首もそのブラに触れていたの。……でもなんか、ちょっと恥ずかしいな。そんなに慶事君に見つめられると、乳首が勃っちゃうよ」
「お、俺のせいにするな。お前……か、和菜が勝手に興奮しているんだろ」
「それはお互い様でしょ。慶事君の股間もしっかりと勃起してるじゃない。さっきキスしたとき、私の下腹部に硬いのが当たってたんだから。あれって慶事君のオチンチン……っていうか、チ○ポが勃ってたんでしょ」
「なかなかストレートに言うんだな」
「その方がギャップがあって良くないですか?それとも隠語は慎みますか?」
「いや、隠語は大いに使ってもいい」
「そう。じゃあ私の汗臭い体を自由に触っていいよ。唇も乳首も、このスカートの中に隠れているマ○コも」
「そうだな。じゃあ早速楽しませてもらうか」
「恥らった方がいい?それともこんなノリがいい?」
「どちらでも構わない」
「そうなんだ。……ところで触らないの?」
「触るさ」
「じゃあ早く触ってよ」
「そうだな」
「……触れないんだ。思っていたよりも奥手〜」
「誰に言っているんだ?」
「それじゃ、スカートを脱いであげる」
「……ああ。好きにしろ」
強がっていながらもなかなか手を出さない慶事を心の中で笑った洋介は、和菜が穿いているスカートのホックを外し、ファスナーを下ろすとスルスルと足元に落とした。
その仕草が何ともたまらない彼は、一時も彼女の下半身から目を放さなかった。
「どう?これでパンティ一枚の姿だよ」
「そうだな」
「私……綺麗かな?」
「まあ……点数を付けると高いだろう」
「慶事君に気に入ってもらえている?」
「そうだな。それなりに満足はしている」
「そ、それなりなんだ……」
「俺は普段、高い点を付けることはない。それなりに満足できる女は今までにはいなかった」
「……それって私が一番満足しているって事?」
「別の言い方をすればそうなる」
「うふっ、そうなんだ。じゃあパンティも脱いじゃおっと!」
上手く慶事を誘導しているのかは分からないが、和菜の言葉でたくみに話をリードする洋介は彼の前で全裸になった。
その裸体は、洋介自身も満足するスタイルの良さ。慶事も舐めまわす様な目で全身を見ている。
「さて、こうして裸になったんだからする事は一つだね」
「そうだな」
「ねえ慶事君、私が主導で進める?それとも男らしく慶事君が主導で進める?」
「ふっ……。そんな事、この俺に聞くまでもないだろう」
「プッ!……うん。分かったよ。じゃあ……私が主導で始めるね!」
踏ん反り返って仁王立ちしている慶事に失笑した洋介は、裸になった和菜の体で彼に近づくと、柔らかい彼女の腕で優しく抱きしめた。
西波和菜の体を乗っ取っているのは慶事と同じクラスメイトの洋介だ。女よりも金に興味がある洋介は、慶事が和菜に片思いしている事を知り、得意の憑依能力を使って彼から金を引き出そうとしたのだ。
しかし慶事は金銭の要求を拒む代わりに、昼飯を豪華にしてくれると約束した。
それでも構わない洋介は、一ヶ月の豪華な昼飯と引き換えに慶事の願いを叶えてやる事にしたのだった。
「ねえ慶事君。私に何か用なの?私、皆とハンバーガーを食べに行くつもりだったんだよ」
「ふっ。そのしゃべり方はまさしく女子陸上部の部長、西波和菜だ」
「何それ?変な慶事君。ところで私に用って?」
「言わずとも分かるだろう。俺とお前の仲なんだから」
「ええっ?俺とお前って言われても……私、慶事君とは殆ど面識ないよ。たまに洋介君を通じて話すぐらいじゃない」
「ふふふっ。そこまで成りきらなくてもいいんだぞ。あまり進行が遅いのは嫌いなんだ」
「あ……そうなんだ。じゃあブラウス、脱ぐね」
「ああ」
慶事は二人して体育館倉庫に入った時から――いや、洋介が和菜に成りすましてしゃべり始めたときから鼓動を高ぶらせていたのだが、洋介に悟られないように平静を装っていた。
目の前で赤いリボンを取った和菜がブラウスのボタンを一つずつ外している。
実は慶事、女性の経験が無いので女子生徒の生着替えを見るのは初めて。
洋介が乗り移っているとはいえ、その仕草に肉棒がズボンの中で膨らんでいった。
「どう?女子高生がヌーブラするのっておかしいかな?」
「いや、むしろその方が似合っている可能性があるな」
「か、可能性ってそういう時に使うの?」
「そんな事はどうでもいい」
「そう言えば慶事君、私の事をまだ名前で読んでくれてないね」
「別にその必要が無いからだ」
「そんな事無いよ。女の子と話しているんだから名前くらい言って欲しいな」
「二人で話しているんだ。名前を言わなくても会話は成立するだろう」
「そういう問題じゃなくて……。ねっ!和菜って呼んでよ」
「断る」
「どうして?」
「決まっているだろ。恥ずかしいからだ」
「クスッ。じゃあ呼んでくれないとこれ以上の事はしてあげないよ」
「何を今更」
「私、別に昼食が豪華にならなくてもいいもん」
「契約違反をするつもりか?」
「契約違反て……もう。強情なんだから」
「何処が?」
「じゃあ……お願いします。私の事を和菜って呼んでください。じゃないと私、すごく寂しいの。二人きりで話しているんだよ。なのに慶事君、名前も読んでくれないなんて……」
「そういう攻めで来たか」
「だめ?」
「……ここだけの話にするならば呼んでやる」
「うん。絶対に誰にも言わない。だから……」
「……分かった。そこまで言うのならば呼んでやろう。か……か……」
「え?何?」
「か……かか……か……ずな」
「そんなんじゃ分からないよ」
「何故か口が硬くなって言えん」
「じゃあその口を柔らかくしてあげようか」
「柔らかく?どうやって」
「こうやって」
「んんっ!」
「んっ……んんっ」
和菜は悪戯っぽい目をした後、慶事に歩み寄り彼の頭に両腕を巻きつけた。
そして背伸びをしながら顔を斜めに倒し、唇を奪ったのだ。
まさかいきなりキスされるとは思っていなかった慶事は体を硬直させ、目を開いたまま彼女の舌を受け入れた。
「んふっ。んっ……んんっ」
「…………」
「んふぅ〜。どう?柔らかくなった?」
「い、いきなりそういう展開はありなのか?」
「これも慶事君が私の名前を呼ぶための治療よ。どう?」
「まさか舌を入れてくるとは……さすがだな。か、和菜」
「でしょ。このヌーブラ、慶事君にあげる」
唇についた涎を軽く拭き取った和菜は、徐にヌーブラを外すと慶事に手渡した。
しかし慶事はそれをどう扱ったら良いのか分からない様子。
「ポケットの中にでも入れておけばいいじゃない。それ、ずっと私の胸を覆っていたブラだよ。この乳房も乳首もそのブラに触れていたの。……でもなんか、ちょっと恥ずかしいな。そんなに慶事君に見つめられると、乳首が勃っちゃうよ」
「お、俺のせいにするな。お前……か、和菜が勝手に興奮しているんだろ」
「それはお互い様でしょ。慶事君の股間もしっかりと勃起してるじゃない。さっきキスしたとき、私の下腹部に硬いのが当たってたんだから。あれって慶事君のオチンチン……っていうか、チ○ポが勃ってたんでしょ」
「なかなかストレートに言うんだな」
「その方がギャップがあって良くないですか?それとも隠語は慎みますか?」
「いや、隠語は大いに使ってもいい」
「そう。じゃあ私の汗臭い体を自由に触っていいよ。唇も乳首も、このスカートの中に隠れているマ○コも」
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「恥らった方がいい?それともこんなノリがいい?」
「どちらでも構わない」
「そうなんだ。……ところで触らないの?」
「触るさ」
「じゃあ早く触ってよ」
「そうだな」
「……触れないんだ。思っていたよりも奥手〜」
「誰に言っているんだ?」
「それじゃ、スカートを脱いであげる」
「……ああ。好きにしろ」
強がっていながらもなかなか手を出さない慶事を心の中で笑った洋介は、和菜が穿いているスカートのホックを外し、ファスナーを下ろすとスルスルと足元に落とした。
その仕草が何ともたまらない彼は、一時も彼女の下半身から目を放さなかった。
「どう?これでパンティ一枚の姿だよ」
「そうだな」
「私……綺麗かな?」
「まあ……点数を付けると高いだろう」
「慶事君に気に入ってもらえている?」
「そうだな。それなりに満足はしている」
「そ、それなりなんだ……」
「俺は普段、高い点を付けることはない。それなりに満足できる女は今までにはいなかった」
「……それって私が一番満足しているって事?」
「別の言い方をすればそうなる」
「うふっ、そうなんだ。じゃあパンティも脱いじゃおっと!」
上手く慶事を誘導しているのかは分からないが、和菜の言葉でたくみに話をリードする洋介は彼の前で全裸になった。
その裸体は、洋介自身も満足するスタイルの良さ。慶事も舐めまわす様な目で全身を見ている。
「さて、こうして裸になったんだからする事は一つだね」
「そうだな」
「ねえ慶事君、私が主導で進める?それとも男らしく慶事君が主導で進める?」
「ふっ……。そんな事、この俺に聞くまでもないだろう」
「プッ!……うん。分かったよ。じゃあ……私が主導で始めるね!」
踏ん反り返って仁王立ちしている慶事に失笑した洋介は、裸になった和菜の体で彼に近づくと、柔らかい彼女の腕で優しく抱きしめた。
コメント
コメント一覧 (4)
とてもおもしろいですね。どんどん読みたくなります。
私は一応小説家なのですが、とある新人賞をとってから困窮。
猫と暮らすので手一杯です。
ちかごろは友人がプロのギタリストにと相成ったため、それにゲストとして参加しているうちに一緒にバンドなんというものをやりはじめた、くされ文学者かぶれ、猫好きのへちむくれです。
また読ませていただきます。
久しぶりの憑依ものですね。一ヶ月もの豪華の食事と引き換えに友人の頼み事を受けるとは学生らしい?と思いますが、それが想いを寄せている少女に憑依するとはさすがです。
今回は全裸までいきましたが次回はどうなるでしょうか? とても楽しみです。
> はじめまして。
こちらこそはじめまして!
> とてもおもしろいですね。どんどん読みたくなります。
ありがとうございます。
> 私は一応小説家なのですが、とある新人賞をとってから困窮。
> 猫と暮らすので手一杯です。
> ちかごろは友人がプロのギタリストにと相成ったため、それにゲストとして参加しているうちに一緒にバンドなんというものをやりはじめた、くされ文学者かぶれ、猫好きのへちむくれです。
> また読ませていただきます。
新人賞を取られたんですか!
すごいですね。
私は片手間に趣味で書いているのですが、いつかそのような栄誉ある賞を取ってみたいものです。
ブログを少し拝見させていただきましたが、やはり小説家の方が書かれる文章なんだなぁなんて思いながら読んでいました。
全然文体の雰囲気が違うので若干ショックですが。。。
私自身も楽しめるような作品を書いていきたいと思います!
> Tiraさん、こんにちは。
> 久しぶりの憑依ものですね。一ヶ月もの豪華の食事と引き換えに友人の頼み事を受けるとは学生らしい?と思いますが、それが想いを寄せている少女に憑依するとはさすがです。
> 今回は全裸までいきましたが次回はどうなるでしょうか? とても楽しみです。
そうですね。
何だか久しぶりの憑依になってしまいました(^^;
慶事は結構お金持ちなので豪華な食事を用意できるんですね。
後は洋介が上手くやってくれると思っています。
結構女性の体の扱いを知っているようですからw
お読み頂き、ありがとうございました〜。