フリー素材を使わせていただき、ちょっとした作品を作り始めました。
ストーリーは以前に書いたものと殆ど同じなんですけどね(^^;
折角購入したのでw


瑶子1
「賭けは賭けなんだから俺の言う事を聞いてくれよ」
「……私の負けだから仕方ないけど。でもどうして男子トイレなのよ」
「人目に付かないようにここを選んだだけだろ。誰もこんなところに来ないだろうし」
「っていうか、皆帰ったんだから教室でもいいじゃない」
「もし見つかったら大変じゃないか」
「こうして私が男子トイレにいる所を見られる方が大変だと思うけど」
「……ま、まあいいじゃん。それよりさ……」
「はぁ〜。どうして私がこんな事、しなきゃならないのかなぁ」
「だって、賭けで俺が勝ったから」
「そんなに夏美が気になるなら直接話せばいいじゃない」
「そこはほら、俺って奥手だから……」
「ふ〜ん。奥手の織河隆也君は私の体を意図も簡単に汚してくれたけどね」
「それは瑶子の事が好きだからさ」
「じゃあどうして夏美なの?」
「伊出岡さんは女子高に行っちゃって全然会えなくなったから、どんな風に変わったのか知りたいなぁと思って」
「それだけ?」
「それだけっていうか、まあ……まずは容姿がどうなったのか知りたいな」
「その後は?」
「その後は……まだ考えてない」
「あ〜あ。三時間も隆也の言いなりになるなんて言わなきゃ良かった」
「まあいいじゃん。たかが三時間なんだからさ」
「……今回だけだからね。それに私の秘密は誰にも言わないでよ。分かった?」
「分かってるって!」
「はぁ〜」

 隆也と瑶子は高校三年で同じクラスメイト。実はこの二人、中学の頃から惹かれあうものがあり、高校二年の冬休みに初体験を済ませた仲だ。
 少し男勝りな性格の瑶子には、隆也しか知らない秘密――能力があった。普段は絶対に使わない能力だが、他愛も無い賭けに負けてしまった彼女は、隆也の要望で使わざるを得ない状況に陥ってしまったのだ。

「じゃあ頼むよ、瑶子」
「仕方ないな。私も卑怯者になりたくないし。でも、酷い事は嫌だからね」
「俺、そんなに極悪な人間じゃないけど」
「……うん。じゃあ……」

 恥ずかしそうに呟いた瑶子は目を瞑って深く深呼吸をすると、中学時代に隆也と共に遊んでいた伊出河夏美をイメージした。