「オ、オナニー……」

 悩ましげな表情で雄喜を見つめる春香が足を開いたまま両手で乳房を掴み、指をめり込ませる。
 男には無い柔らかな脂肪の塊は、智也が操る春香の手で不規則に歪められた。

「私、雄喜に裸を見られながらオナニーしてるんだよ。恥ずかしいけど、雄喜に見られているとすごく感じるの」

 乳房を弄びながら、勃起した乳首を摘んだ春香の体がビクンと震えた。

「あっ。すごい。乳首が……乳首がすごく気持ちいい」

 集中的に乳首を摘み、指の腹でコリコリと転がしている。頭を斜めに倒しながら、その快感に酔いしれる春香を、雄喜はただ見つめるしかなかった。
 ズボンの中ではちきれんばかりに勃起した肉棒からはガマン汁が溢れ、トランクスを汚している。
 男の雄喜が見つめても隠そうとはせず、むしろその裸体を自慢げに見せびらかす春香に、智也の存在を感じた。

「下の方はどうなっていると思う?」
「…………」
「いいよ、別に返事しなくても。その目で確かめてくれれば」

 M字の足を更に大きく開き、乳首を弄っていた両手を股間に近づける。雄喜が見ていることを意識しながら、両手の指が陰唇をしっかりと左右に開いた。

「うわっ。ほら、すごく綺麗なピンク色してる。もしかして、まだ処女なのかな?」

 右手の人差し指が開いた陰唇の中を這い回り、一番敏感に感じるクリトリスを刺激する。

「んあっ!こ、ここ……やっぱりここが一番感じる。……クリトリス。ねえ雄喜、女の子って、ここを弄られるとすごく感じるの。知ってた?」

 アダルトビデオやエッチな雑誌で基礎知識は持っているものの、実際に目の前で本物の性器を使って説明されるリアリティに興奮する。
 しかも、告白し損ねた幼馴染の新道春香の体なのだからたまらない。

「はぁ、はぁ。あっ……んっ。はぁ、はぁ……んんっ」

 それからしばらく、春香は一人で自慰に耽っていた。
 白い枕の上で乳首を弄り、クリトリスや膣内を指でいやらしく刺激している。
 何時しか膣からいやらしい水音が聞こえ始め、陰唇の中に溢れ出して来る。それが徐々にお尻の方に垂れて、枕に染み込んでいった。

「はぁ、あっ、あっ。すごっ……はぁ、はぁ。あ、あ、あっ!」

 春香の裏返った喘ぎ声が、雄喜の耳にしつこく残る。
 本当の春香は、いつもこんな風にオナニーしているのだろうか?
 瞳を濡らし、その快感を創り出す指に身を委ねている。
 こんな春香を目の前にするなんて――。
 仮に付き合ったとしても、恐らく見ることが出来ない姿なのだろう。
 それだけに、智也が春香にさせるオナニーはこの場だけに用意された特別な行為だと思った。
 見ているだけで、しごかなくても射精してしまいそう。それほど雄喜は興奮していた。

「あ、あん。どう?私とエッチする気になった?」
「……はぁ、はぁ」
「女の子から言ってるんだよ。男らしく返事してよ。あんっ!」

 春香は二本の指を膣に深く押し込み、激しく体を震わせた。

「あ、ああ。……その……エッチ……したいよ」
「はぁ、はぁ、そう。私のオナニー、興奮した?」
「ああ。すごく……興奮した」
「そっか。じゃあ……服を脱いで。トランクスも脱いで、裸になってね」
「裸に……なるの?」
「いいでしょ!私も裸なんだから。それにしても……私、処女じゃなかったみたいでよかったわ」

 膣の奥まで入れていた二本の指を引き抜き、立ち上がりながら雄喜に見せる。
 その指は赤い血で染まっているのではなく、透明で粘り気のある愛液で光っていた。

「誰のチンポが入ったのかな?それとも自然に破けたのかも」

 雄喜が恥ずかしそうに脱ぐ姿を見ながら、春香は指に付いた愛液を勃起した乳首の周りに塗っていた。