「どう?私のマンション」
「さすが潔癖症の美香だけあって、綺麗に整理されているわね」
「それもそうだけど、綺麗好きだから整理しているのよ」
「そっか。まあそんなことはどっちでもいいじゃない。……へぇ、ユニットバスじゃないんだ」
「広くはないけど、一応マンションだから」
「へへ」

 香帆が部屋を歩き回り、タンスやクローゼットを開けて物色している。その様子を横目に見ながら、美香は湯船に湯を張り始めた。

「すごいなあ、何枚ハンカチ持ってるの?」
「四十三枚」
「下着は?」
「パンティとブラジャーはセットで十七枚。パンストは破けるかもしれないから余分目に十九枚」
「へぇ〜」

 タンスの引き出しに整然と並べられた下着やハンカチに驚きを隠せない香帆は、何度もうなっていた。

「それだけ無いと不安になるから」
「そんなもんかな」
「これは私じゃなきゃ分からないでしょ」
「たしかにね」
「お風呂、入れ始めたから」
「うん……」

 クローゼットを開いて眺めていた香帆の横に立った美香は、同じようにクローゼットの中に吊ってある服に視線を向けた。

「私の服、地味でしょ」
「まあ……仕方ないんじゃない」
「私も香帆みたいな服が着たいな」
「……着てみる?私が今、着ている服」
「ううん。似合わないと思うから」
「そんなの、着てみないと分からないでしょ」
「だって恥ずかしいし」
「それならこういう言い方に変えるよ。沖河先生に姉貴の服を着せてみるか?」

 互いに顔を見合わせた後、美香の後ろに回って腹を抱きしめた香帆は、両手をゆっくりと上に移動し白いブラウスの胸を包んだ。
 一瞬、体を震わせた美香が、香帆の手に自分の手を重ねた。

「それならOK。スーツ姿しか見たことが無い沖河先生がどんな風になるのか試してみたいし。ほら、クローゼットにもグレー系のパッとしないスーツやジャケットばかりだ。まるで男の服が吊られているようだな」
「それが沖河先生の性格なんだから別にいいんじゃない?姉貴の胸と同じくらいか……もしかしたら大きいか」

 海十は香帆の手で後から優しく胸を揺らすと、ブラウスのボタンを一つ外し、その中に右手を差し入れた。
 直接乳房を、そして乳首を弄られた美香の口から「んっ」と吐息が漏れる。
 ブラウスの生地を盛り上げ、人差し指と親指で勃起した乳首を弄りながら、空いた左手で美香のお尻をタイトスカートの上から撫でる。

「まるで沖河先生が痴女に痴漢されているみたいだな」
「されているみたいじゃなくて、実際にしているんだろ。お前の姉貴に弄られるなんて最高じゃないか」
「俺も姉貴が沖河先生に痴漢していると思うと興奮するよ。俺の体なら間違いなくイッちまってるだろうな」
「たしかにな。ああっ!そんなに乳首を摘むなよ。この体はそういう刺激にあまり慣れていないんだ」
「だったらちょうどいいじゃないか。敏感で気持ちいいって事だろ?」
「うっ、あまりきつく摘まれると痛いんだ」
「じゃあ折角の機会だから沖河先生の体を開発してあげないと。そのまま指で弄るのが痛いのなら、ローションでも塗ってやろうか」
「待てよ、服を着せるんじゃなかったのか?」
「ああ、そうだった。姉貴の服を着せるんだったな。すぐに脱ぐよ」

 美香の乳首を弄んでいた手をブラウスから抜いた海十は、香帆がいつも服を脱ぐようにTシャツの袖から両手を抜き、最後に頭を抜いた。
 淡いブルーのブラジャーに包まれた胸に深い谷間が出来ている。

「いいなぁ、お前の姉貴の胸」
「沖河先生の胸だって負けてないだろ?」
「まあな。それにしても、その顔にそのスタイルは反則だよ」
「俺が褒められているみたいでくすぐったいな。次はジーンズだ」

 ボタンを外してジッパーを下ろした後、太ももに密着したジーンズを片側ずつゆっくりと脱いでゆく。
 かなりフィットしているので脱ぐのも大変そうだ。

「そんなに脱ぎにくいのか?」
「後で穿いてみれば分かるって。それよりも折角だから姉貴が身に着けているこのブラジャーとパンティーも穿けよ。下着を着けていないから気持ち悪いんだろ?」
「そうだな。折角だから、海十の姉貴が身に着けていた生温かい下着も着けるとするか」
「パンティにシミが付いているけどな」
「別に構わないさ。穿いた瞬間に沖河先生の愛液が染み付くから」
「そんなに濡れているのか?」
「滴る寸前かも」

 海十が香帆を全裸にする頃、平治は美香が身に着けているブラウスとタイトスカートを手際よく脱いだ。
 互いに全裸になった姿で向き合い、二人の女性の体を見せ合う。

「へぇ〜。それが沖河先生の体かぁ。胸……沖河先生の方が大きかったな。乳輪も大きいけど」
「だな。形はお前の姉貴の方が綺麗じゃないか?左右の大きさも整っているし」
「お尻……もしかしたらジーンズが入らないんじゃないか?」
「大丈夫だろ。そんなに変わらないと思うけど。でもちょっと垂れてるか?」
「微妙なところだな。まあ、穿いてみれば分かるさ」

 別に優劣を付ける訳でもなく、単に特徴を言い合って確かめた二人は、早速各々で服を着ることにした。
 美香の体に香帆が身に着けていた下着が着けられる。

「結構合ってるんじゃないのか?」
「そうだな。少しだけ胸が窮屈に思えるけど。谷間が強調されていいかも。やっぱりパンティにシミが出来たか」

 平治は美香の足を蟹股に開いてブラジャーと同じ淡いブルーのパンティを股間に食い込ませると、その食い込んだ生地を両手の指で広げた。
 股間の部分が少し濃く色づいて丸いシミが出来ている。
 
「いやらしいなぁ」
「こんな沖河先生が見れるなんて思ってなかっただろ」
「それはお互い様だろ」
「俺が沖河先生にこんなことさせているんだよな。あの沖河先生をさっ!」
「そういう言い方すると異様に興奮するよな。あっ、そうだ。ジーンズを穿く前にリモコンローターを陰唇に仕込んでおけよ」
「リモコンローター?」
「ああ。よし、それだけ濡れているなら膣の中にも一つ入るだろ。膣は少し長めのローターだ」
「おいおい、いきなり激しすぎるんじゃないか?」
「大丈夫だって。沖河先生がジーンズの中に大人のおもちゃを仕込んでいるなんて最高じゃないか」
「……そ、それもそうだな。よし、入れてみるか」
「そうこなくちゃ!俺が姉貴の手で入れてやるよ」
「お前の姉貴の手で入れてくれるのか?」
「ああ」

 香帆の顔で嬉しそうな表情をしながら、ショルダーバッグの中に買ってあるピンク色の長さが異なるリモコンローターを二つ取り出した海十は、少し顔を引きつらせる美香の前にひざまづいた。

「まずは膣に入れるローターからだな。ローションを塗った方がいいか?」
「まあ……十分に濡れているから大丈夫だけど」
「今まで何人もの女に乗り移って来たんだからバイブくらい使ったことあるだろ?」
「そりゃそうだけどさ。沖河先生の体にとっては激しそうで」
「そんな事無いさ。たかがローターなんだから」
「……たかがねぇ」

 細いケーブルの付いた、長さ八センチくらいのピンクローターを股間にちらつかせた海十は、「ほら、足を開けよ」と促した。

「田宮のチ○ポよりは小さいけどな」

 美香の足を蟹股に開いた平治は、香帆の手によってピンクローターが膣に入れられる様子をじっと眺めていた。