「お父さんがいなくなると、すごく寂しい……」
「そうね。でも仕方が無いわ」
「ねえお母さん。お父さんは私達のことが嫌いになった訳じゃないのに……私達もお父さんのことを許しているのに、どうして戻って来れないの?」
「それはお父さんがそう決心したからよ。私達にはどうすることも出来ないでしょ」
「……悔しいよ。知らない女にお父さんを取られたなんて。お母さんは悔しくないの?」
「由菜……」
大黒柱の不在は、あまりに寂しすぎた。
「そうね。でも仕方が無いわ」
「ねえお母さん。お父さんは私達のことが嫌いになった訳じゃないのに……私達もお父さんのことを許しているのに、どうして戻って来れないの?」
「それはお父さんがそう決心したからよ。私達にはどうすることも出来ないでしょ」
「……悔しいよ。知らない女にお父さんを取られたなんて。お母さんは悔しくないの?」
「由菜……」
大黒柱の不在は、あまりに寂しすぎた。
母娘だけの夕食。
これまでも仕事で遅く帰ってくる猪田を囲んでの食事は殆どなかったが、それでも「帰ってくる」という事実と、朝起きれば父親の気配がする事で二人は安心できた。
今となっては、幾ら待てども帰ってくることは無い。
それが分かっているだけに味気なく、虚しさが二人を包み込んでいた。
「ねえ由菜。どうしてもお父さんに戻ってきて欲しい?」
「うん。慰謝料を払えっていうなら私、退学して働くよ」
「……そう。由菜はお父さんのことが大好きなのね」
「お母さんも……そうでしょ」
「ええ。本当は結婚してから死ぬまでずっと一緒だと思っていたから。それだけ私を愛してくれていたと思うし、私も愛していたもの」
「……お父さんを取り返そうよ。私、屋河って人と話をする。お父さんを返してって」
「由菜……。そうね、話せば何とかなるかもしれないわね」
「うんっ!」
由菜が力強く頷いた。
そんな娘の気持ちに後押しされた規子は、心の中で決意を固めたのだった――。
そして――。
猪田と一緒に暮らすようになってからしばらく、辞表願いを提出した志乃理は専業主婦となった。
突然の退社に社員達は驚きを隠せなかったが、詳しい理由を知らされずに志乃理を送り出した。
もちろんそれは猪田が隠しておいてくれと願ったからであって、志乃理としては猪田の子供を授かったこと、そして一緒に暮らすという事を皆に伝えたかっただろう。
ただ、猪田の立場が危うくなるとこれからの生活に支障が出るし、会社ではいつまでも今の猪田でいて欲しいという気持ちがあったので何も語らずに去ったのだ――。
「随分大きくなってきたな。大丈夫か?」
「おかえりなさい。今日は早かったのね」
大きなお腹を両手で下から支えるようにしながらキッチンに立つ志乃理に、会社から帰ってきた猪田が優しい言葉をかけた。
ピンク色のマタニティーの服がとても似合っている。
セミロングの黒い髪をショートに切り、ダークブラウンに染めて少しパーマをかけた彼女からは、猪田と新しい一歩を踏み出そうとする雰囲気が滲み出ていた。
毎月産婦人科に通い、すくすくと育っていることに安心する二人。
赤ちゃんは男の子のようで、猪田は息子が出来ると喜んでいた。
随分と年の差がある夫妻だが、幸せそうな雰囲気が微笑ましい。
「最近は赤ちゃんがお腹を蹴るのよ」
「へぇ〜。元気な証拠だな」
「すぐに夕食の準備をするから」
「あまり無理するなよ」
「分かってるわ」
「ただいまお母さん」
キッチンに現れたのは学校の制服を着た猪田の娘、由菜だった。
年が近い志乃理と由菜が並ぶと、姉妹のように思えなくも無い。
「あら、早かったのね。ご飯食べてきたの?」
「ううん、今日は食べてないよ。お父さんも早かったんだ」
「ああ。お前、いつもバイト先で何か食べてきているんじゃないのか?」
「そうだけど、今日は赤ちゃんにプレゼントを買ったから早く帰ってきたんだ」
「もう。由菜ったらまた何か買ってきたの?」
「いいでしょ。私も弟が出来るのが嬉しいんだから。お父さんもそうでしょ」
「ああ由菜。お父さんもすごく嬉しいよ」
「幸せね、この子は」
志乃理は微笑みながら、優しくお腹を撫でた――。
志乃理の住む小さな賃貸マンションに猪田が越してきてから約一ヵ月後。
猪田はその賃貸マンションを引き払い、志乃理と共に我が家に戻った。
と言っても家には元妻、規子の姿はなく娘の由菜がいるだけだった。
そして家に戻ってきた猪田と、見知らぬ妊婦を見た由菜は玄関で微笑みながら二人に声を掛けた。
「お帰りなさい。お父さん、お母さん」と。
「ただいま」
「その人が屋河志乃理なんだ」
「そうよ、どう?」
「お父さんが浮気する気持ちが分かるような気がする」
「おいおい、その話はやめてくれよ」
由菜に久しぶりの笑顔が戻った。
そして、目の前にいる猪田と志乃理に抱きついたのだった。
――愛する夫を取り返す。
そのために、規子は自分の体を投げ捨てた。
余っていたPPZ−4086を使い、志乃理の体を――赤ちゃんごと奪ったのだ。
志乃理が言っていたように、体の無くなった規子の幽体は帰る場所を失い、志乃理の体に留まる事が出来た。
志乃理の体を乗っ取り、若返った規子。
猪田はその事実に驚愕したが、体を投げ打ってまで慕ってくれた妻に、そして由菜に心から感謝したのだ。
志乃理の人格、そして規子の体は猪田がこの世から消してしまったも同然。
その弁明しようの無い事実を、猪田は一生忘れまいと心に誓ったのだった。
三人での楽しい夕食を済ませた志乃理は、風呂から上がった猪田に声を掛けた。
「ねえあなた。この子の名前、考えた?」
「いや。だってまだ少し先の話じゃないか」
「そうだけど、いくつか考えておきたいの」
「そうか」
「私、お風呂に入ってくるから上がってから一緒に考えましょ」
「ああ、そうだな。折角だから由菜にも聞いてみるか」
「そうね。それもいいかもしれないわ。でも由菜は突拍子も無い名前を言うかもしれないわね」
「まあ、今時の名前を考えるだろうが……年の離れた弟が生まれるんだ。三人で一緒に考えるのは悪くないだろ」
「ええ、あなた」
志乃理は猪田の頬に軽くキスをすると脱衣所で服を脱ぎ、裸になった。
そして、大きくなったお腹を優しく撫でて、成長する赤ちゃんに優しく言葉をかけた。
「こんな状況になるなんて思っても見なかったけど……ふふふ。あなたも由菜も絶対に気づかない。奥さんの記憶を使って、私の体で規子を演じ続けてあげる。さあ、元気で出てきてね。私とあなたの……ううん、課長のあ・か・ちゃん!」
嬉しそうに笑った志乃理は、「ねえあなた。もう一度私と一緒に入らない?」と、艶のある声で猪田を誘ったのだった――。
私と結婚してっ!……おわり
あとがき&解説(ネタバレ)
体を奪ったり奪われたり、忙しい内容でしたw
PPZ−4086を使って幽体離脱している最中に体を失うと行き場所を失い、幽体のままになるという設定にしました。
そして、志乃理の体を奪った規子。
しかし、いつまでも幽体で体に取り憑くことは出来なかったようです。
次第に体の持ち主である志乃理に吸収され、規子の幽体が記憶する知識や性格など、全てを取り込まれてしまったのでした。
自我を取り戻した志乃理は規子の記憶を元に、あたかも規子が志乃理に憑依し続けていると見せかけながら猪田と、そして娘の由菜と接してゆく。
両手で髪を掻きあげる癖を真似たり、本当はあまり好きでなかった日本茶を美味しそうに飲んで見せたりしながら。
う〜ん、恐ろしぃ女性だ!
いや、志乃理も規子も同じですね。
猪田と由菜は、いつまでも騙され続ける方が幸せでしょうね(^^
ラストの部分は時点移動を使いましたが、やはり理解しにくくなってしまいました。
本当は使わない方が良いのでしょうが、今回は結果を先に読んで頂いた方が面白いかと思いまして、あえてこのような手法をとりました。
それでは最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。
これまでも仕事で遅く帰ってくる猪田を囲んでの食事は殆どなかったが、それでも「帰ってくる」という事実と、朝起きれば父親の気配がする事で二人は安心できた。
今となっては、幾ら待てども帰ってくることは無い。
それが分かっているだけに味気なく、虚しさが二人を包み込んでいた。
「ねえ由菜。どうしてもお父さんに戻ってきて欲しい?」
「うん。慰謝料を払えっていうなら私、退学して働くよ」
「……そう。由菜はお父さんのことが大好きなのね」
「お母さんも……そうでしょ」
「ええ。本当は結婚してから死ぬまでずっと一緒だと思っていたから。それだけ私を愛してくれていたと思うし、私も愛していたもの」
「……お父さんを取り返そうよ。私、屋河って人と話をする。お父さんを返してって」
「由菜……。そうね、話せば何とかなるかもしれないわね」
「うんっ!」
由菜が力強く頷いた。
そんな娘の気持ちに後押しされた規子は、心の中で決意を固めたのだった――。
そして――。
猪田と一緒に暮らすようになってからしばらく、辞表願いを提出した志乃理は専業主婦となった。
突然の退社に社員達は驚きを隠せなかったが、詳しい理由を知らされずに志乃理を送り出した。
もちろんそれは猪田が隠しておいてくれと願ったからであって、志乃理としては猪田の子供を授かったこと、そして一緒に暮らすという事を皆に伝えたかっただろう。
ただ、猪田の立場が危うくなるとこれからの生活に支障が出るし、会社ではいつまでも今の猪田でいて欲しいという気持ちがあったので何も語らずに去ったのだ――。
「随分大きくなってきたな。大丈夫か?」
「おかえりなさい。今日は早かったのね」
大きなお腹を両手で下から支えるようにしながらキッチンに立つ志乃理に、会社から帰ってきた猪田が優しい言葉をかけた。
ピンク色のマタニティーの服がとても似合っている。
セミロングの黒い髪をショートに切り、ダークブラウンに染めて少しパーマをかけた彼女からは、猪田と新しい一歩を踏み出そうとする雰囲気が滲み出ていた。
毎月産婦人科に通い、すくすくと育っていることに安心する二人。
赤ちゃんは男の子のようで、猪田は息子が出来ると喜んでいた。
随分と年の差がある夫妻だが、幸せそうな雰囲気が微笑ましい。
「最近は赤ちゃんがお腹を蹴るのよ」
「へぇ〜。元気な証拠だな」
「すぐに夕食の準備をするから」
「あまり無理するなよ」
「分かってるわ」
「ただいまお母さん」
キッチンに現れたのは学校の制服を着た猪田の娘、由菜だった。
年が近い志乃理と由菜が並ぶと、姉妹のように思えなくも無い。
「あら、早かったのね。ご飯食べてきたの?」
「ううん、今日は食べてないよ。お父さんも早かったんだ」
「ああ。お前、いつもバイト先で何か食べてきているんじゃないのか?」
「そうだけど、今日は赤ちゃんにプレゼントを買ったから早く帰ってきたんだ」
「もう。由菜ったらまた何か買ってきたの?」
「いいでしょ。私も弟が出来るのが嬉しいんだから。お父さんもそうでしょ」
「ああ由菜。お父さんもすごく嬉しいよ」
「幸せね、この子は」
志乃理は微笑みながら、優しくお腹を撫でた――。
志乃理の住む小さな賃貸マンションに猪田が越してきてから約一ヵ月後。
猪田はその賃貸マンションを引き払い、志乃理と共に我が家に戻った。
と言っても家には元妻、規子の姿はなく娘の由菜がいるだけだった。
そして家に戻ってきた猪田と、見知らぬ妊婦を見た由菜は玄関で微笑みながら二人に声を掛けた。
「お帰りなさい。お父さん、お母さん」と。
「ただいま」
「その人が屋河志乃理なんだ」
「そうよ、どう?」
「お父さんが浮気する気持ちが分かるような気がする」
「おいおい、その話はやめてくれよ」
由菜に久しぶりの笑顔が戻った。
そして、目の前にいる猪田と志乃理に抱きついたのだった。
――愛する夫を取り返す。
そのために、規子は自分の体を投げ捨てた。
余っていたPPZ−4086を使い、志乃理の体を――赤ちゃんごと奪ったのだ。
志乃理が言っていたように、体の無くなった規子の幽体は帰る場所を失い、志乃理の体に留まる事が出来た。
志乃理の体を乗っ取り、若返った規子。
猪田はその事実に驚愕したが、体を投げ打ってまで慕ってくれた妻に、そして由菜に心から感謝したのだ。
志乃理の人格、そして規子の体は猪田がこの世から消してしまったも同然。
その弁明しようの無い事実を、猪田は一生忘れまいと心に誓ったのだった。
三人での楽しい夕食を済ませた志乃理は、風呂から上がった猪田に声を掛けた。
「ねえあなた。この子の名前、考えた?」
「いや。だってまだ少し先の話じゃないか」
「そうだけど、いくつか考えておきたいの」
「そうか」
「私、お風呂に入ってくるから上がってから一緒に考えましょ」
「ああ、そうだな。折角だから由菜にも聞いてみるか」
「そうね。それもいいかもしれないわ。でも由菜は突拍子も無い名前を言うかもしれないわね」
「まあ、今時の名前を考えるだろうが……年の離れた弟が生まれるんだ。三人で一緒に考えるのは悪くないだろ」
「ええ、あなた」
志乃理は猪田の頬に軽くキスをすると脱衣所で服を脱ぎ、裸になった。
そして、大きくなったお腹を優しく撫でて、成長する赤ちゃんに優しく言葉をかけた。
「こんな状況になるなんて思っても見なかったけど……ふふふ。あなたも由菜も絶対に気づかない。奥さんの記憶を使って、私の体で規子を演じ続けてあげる。さあ、元気で出てきてね。私とあなたの……ううん、課長のあ・か・ちゃん!」
嬉しそうに笑った志乃理は、「ねえあなた。もう一度私と一緒に入らない?」と、艶のある声で猪田を誘ったのだった――。
私と結婚してっ!……おわり
あとがき&解説(ネタバレ)
体を奪ったり奪われたり、忙しい内容でしたw
PPZ−4086を使って幽体離脱している最中に体を失うと行き場所を失い、幽体のままになるという設定にしました。
そして、志乃理の体を奪った規子。
しかし、いつまでも幽体で体に取り憑くことは出来なかったようです。
次第に体の持ち主である志乃理に吸収され、規子の幽体が記憶する知識や性格など、全てを取り込まれてしまったのでした。
自我を取り戻した志乃理は規子の記憶を元に、あたかも規子が志乃理に憑依し続けていると見せかけながら猪田と、そして娘の由菜と接してゆく。
両手で髪を掻きあげる癖を真似たり、本当はあまり好きでなかった日本茶を美味しそうに飲んで見せたりしながら。
う〜ん、恐ろしぃ女性だ!
いや、志乃理も規子も同じですね。
猪田と由菜は、いつまでも騙され続ける方が幸せでしょうね(^^
ラストの部分は時点移動を使いましたが、やはり理解しにくくなってしまいました。
本当は使わない方が良いのでしょうが、今回は結果を先に読んで頂いた方が面白いかと思いまして、あえてこのような手法をとりました。
それでは最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。
コメント
コメント一覧 (15)
思わず唸ってしまいました。
いやー、ODってやっぱり良いなって、改めて感じさせてもらいました。
ハラハラ、ドキドキしたこの二週間。
毎晩、とっても楽しませていただきました。
それに、ダーク好きにはたまらないこのラスト。
とっても恐ろしいのに、でも、興奮してしまう私がいます。
Tiraさん、ありがとう!!
これで、かなりOD好きの方が増えたんじゃないですかね(笑)
開いた口が塞がらないどころか、アゴが落っこちそうです。
なんとまあ…。
結果としてはハッピーエンド…!(?)
まさかこうなるとは予想もしませんでした。
いやうれしいなぁ、私はハッピーエンド大好きですから。
悲しいことや苦しいことは現実世界でたくさんですもん。
まあ冷静に見れば、奥さんの人格が志乃理さんに吸収されて犠牲になってしまったけれど、志乃理さんは奥さんの性格を真似ようと一生懸命努力をしたはず。
逆に言えば、彼女本来の人格は猪田さんと一緒にいるためには封じざるを得なかった。
もちろん志乃理さんが猪田さんを愛していて、余計な波風を立てたくないと思えばこそできる芸当ですが。
…結局、一番得をしたのは…猪田さんか! こいつめw
感動しました。自分はts抜きにして読んでいました!!面白かったです!!こーゆーのも良いですね
今回のラストは、ハッピーエンドとも、ダークエンドとも取れます。
読んで頂いた方がご想像いただければと思います(^^
しんごさんこんばんは!
はい、こんな感じになりました。
私としても、ODはいいなぁと感じた作品であります。
楽しんでいただけたなら嬉しいですよ。
私も、どちらかといえばダークよりに考えていたでしょうか。
結局、志乃理の思惑通りになったのかなぁと。
ただ、志乃理と規子の幽体(魂)が同化したと考えたならば、二人はひとつの体の中で行き続けることになり、家族全員がそれなりに幸せになれたかなぁとも思います。
う〜ん、ある意味こじつけですねぇw
でも、そんなラストもいいかなぁと考えますね!
ああ、コメントの文字制限がぁ〜。
憑依している時に自分の体が死んだら、永遠に乗っ取れるものだと思い込んでしまっていましたよ。
その4で語っていたのは、最終話への伏線だったのか!と、途中まで読んでそう思っていたら最後の最後にどんでん返し。
志乃理が赤ちゃんに語りかけるまで完全に騙されました。
ハッピーエンドとしてとっていただきましたか。
志乃理としても、悪気があって猪田に迫ったのではなく、好きだからあんな行動に出ました。
きっと志乃理は、規子の人格を真似しながら生きていくのでしょうね。
いつか本当の事を話すのかもしれませんが(^^
おっしゃるとおり、愛していればこそ規子に成りすましてゆくのかも。
ということは、やはり得したのは猪田かぁ。
まあ……彼も苦しんだから良しとしますかw
小泉純一郎さんこんばんは!
どうもありがとうございます!
ストーリーを楽しめていただけたのならとても嬉しいですよ。
私は勢いに任せてストーリーを無視する傾向にありますから(^^
これからも作品として楽しめるストーリーを書いていきたいものです。
それにしても、以前からお名前を拝見してドッキリしますw
とりもなおさず、四方円満の締め括りは素敵でした。
私もハッピーエンドが大好きです。
コメントを書いている間にコメントをいただきました(汗!
ミユ吉さんこんばんは!
うふふ。
どうもありがとうございます。
最初は志乃理が暴走しすぎましたから、規子に体を奪ってもらおうと考えていました。
ですから、その4を書いた時点ではそういうラストを思い描いていたのですが、執筆しているうちに志乃理が私に語りかけてきたのです。
「ふふふ。奥さんより私を残していた方が面白いですよ」ってw
なので、ラストは志乃理が表に出るようにしました。
生まれてきた赤ちゃんに、規子の人格を埋め込むという手もあったのですが時間軸が余りにずれるので却下しました。
楽しんでいただけたならば幸いですっ。
嗚呼、また文字制限っ!
堪能していただけましたか。
ありがとうございます。
結局、表面上はタイトルどおり、私と結婚してっ!が成立しました。
志乃理は規子に乗り移られても怯みませんでしたねw
憑依は体を奪いますから、今回のような展開は特にダークに感じるところがありますね。
その人間の一生を奪うに等しいですから。
個人的には、そこがまた魅力的でもあります。
なおさんのダークな憑依作品も読ませていただきたいですよ!
◎◎◎さんこんばんは!
読んで頂き、ありがとうございますっ!
そうですね。
ハッピー・ダークエンドという感じです(^^
読まれる方によって印象が違うでしょうから、作者としては色々と想像していただければ嬉しいですよ。
ハッピーエンドと言いますか、お気楽モードの憑依作品もよいですね。
私って根が暗いので、なかなか完全なハッピーエンドを書くのは難しいですw
新しくて良かったです^^
まさしくその通りですねw
外側からは誰もが幸せに見える反面、
ナカではダークな一面も見えてる人には見えている。
正と負が交じり合ったいい締めくくりでした!
長編、お疲れ様でした(^^)ノ
ありがとうございます。
こういう展開もありかなぁと思いながら最後まで書き上げました。
魅力的なストーリーが書けるようになりたいものですよ!
kさんこんばんは!
ありがとうございますっ。
そうですね。
人によって表をみるのか裏を見るのかが変わってきますから、どのように感じていただけるかをコメント頂き、参考になりましたよ。
kさんのサイト、アンケート実施されていますね。
私も投票や項目を追加させていただきましたが、魅力的なイラストをたくさん見せていただきたいものです。
頑張ってくださいね!
ずっと力関係が一方的だっただけに、最後の一波乱にインパクトがありましたね。ギリギリまで先が読めませんでしたよ〜。
最終的には志乃理の勝ち・・・・・・なんでしょうけど、色々我慢して演技を続けなければならないことを思うと、騙されてる猪田の方も幸せそうですねえ。奥さんが若返ったようなもんですし(^^
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
タイトルどおり、志乃理が最後に結婚した形になりましたが、表面上はそれなりに落ち着いた家族になっているような、なっていないようなw
猪田については、志乃理がずっと規子に成りすましていると考えると幸せなんでしょうね。
奥さんが若返るなんて……羨ましいですもん!(^^