「鍵は閉めておけよ」
「はい」

咲希は優衣に指示した後、主任の椅子に腰掛けた。

「生き返るな。これだけエアコンを効かせていれば」
「そうですね。マスクを外してもいいですか?」
「ああ。マスクだけ外しても構わん」

優衣がマスクに手をかけて外そうとしている様子を見ながら、咲希もマスクを外した。

「ふぅ〜」

汗で髪の毛が濡れている。
また、顎にも汗の雫が滴り落ちていくところだ。

「体中、気持ち悪いくらい汗を掻いていますね」
「そうだな。しかし、全身タイツは脱ぐなよ」
「分かっていますよ。村岡プロデューサー」

額の汗を腕で拭き取った優衣は、目の前にいる咲希に向って村岡プロデューサーと返した。
話し方からしても、どうやら咲希と優衣の体は乗っ取られているようだ。

「それにしても、このタイツ越しにでも分かる柔らかい胸は最高だな」
「それでは私も」

咲希は、主任の椅子に座ったままゴチョブルーの衣装の上から胸を揉みしだいた。
その様子を見て、優衣もゴチョイエローの衣装の上から胸を揉む。

「これでローションを塗ったら、さぞかし気持ちいいだろう。おい主任、持ってこい」
「はい」

首元を引っ張り、少し汗臭くなっているタイツの中を覗き込むと、暗いタイツの中に胸の谷間が忍んでいるのが見える。
両脇を閉めると、乳房が中央に押されて谷間の線が更に長くなった。

「村岡プロデューサー。どうぞ」
「ああ、では流し込んでくれ」
「はい」

優衣はローションが入ったビンを持ってくると、咲希が引っ張っている首もとの隙間から流し込み始めた。

「うっ……」
「大丈夫ですか?」
「ああ。もっと流し込め」
「はい」

水あめのように粘りがあるローションが、タイツの中に流れ込んでゆく。
胸元からお腹、そして下腹部へ落ちてゆく様子が、タイツに染み込んでゆくローションの跡で分かった。

「よし。主任にも入れてやろう」
「ありがとうございます」

タイツの下腹部にローションがたまって、生地が少し膨れている感じがする。
その状態で立ち上がった咲希が優衣の首元からローションを入れ始めた。

「おおっ」
「どうだ?」
「確かにこの感触には驚きますね。一瞬体が震えましたよ」

ゴチョイエローの黄色いタイツにローションが染み込んで濃い黄色に変化してゆく。
二人は一通りローションを流し終えると、タイツの上から全身に塗りこみ始めた。

「このヌルヌル感がたまらんな」

タイツから染み出るローションが、ほっそりとした白いロンググローブの指にも纏わり付いてくる。
それを嬉しそうに眺める咲希は、下腹部から太ももに垂れてゆくローションを足全体に塗りこんでいった。

「腰を曲げても全然痛くないな。最近は腰痛が酷くて辛いんだ」
「そうなんですか。私は水虫なのでこんなブーツを穿いていたら痒くてたまりませんが、この足ならば何ともありませんね」

双子の姉妹はまたローションを手に取ると互いの背中に流し込み、もれなく全身に塗りこんでいった。
ブーツの中にまでローションが垂れ、足の指がヌルヌルしている。

「これだけ塗り込めばいいだろう。さて、火照った体も冷めてきたことだし、姉妹の体で楽しむとするか」
「はい。また別の意味で火照りますがね」
「そうだな」

ブルーとイエローの全身タイツにローションが染み込み、濃い色になっている。
そして股間からは、十分に染み込んだローションがタイツの生地から滴り落ちていた。

「村岡プロデューサー。あれを持ってきましょうか」
「ああ。まずはこの体で一度イッてみるか」
「はい」

そう言って優衣が持ってきたのは、リモコンバイブだった。

「どうぞ」
「ああ、お前も付けろよ。どちらがイクのを我慢できるか勝負だ」
「私は女性の快感に慣れていませんからねぇ」
「双子の体だ。感じ方は殆ど変わらないだろう。いいから付けろ」
「はい」

二人は背中のファスナーを開くと、手に持った四センチほどのバイブを順番にファスナーの間から差し入れはじめた。
滑るタイツの中、股間の割れ目にめり込ませる。

「ふっ……ん」
「大丈夫ですか?」
「ああ。ちょうどクリトリスに当たっている」
「はい」

バイブについている小さなボックスを太ももの辺りに置き去りにし、手を抜いた優衣。
同じように、咲希も優衣の股間にバイブをセットし、ファスナーを引き上げた。
股間に少しの盛り上がりが、そして太ももには電池と無線器が入った小さなボックスの型が盛り上がっている。

「よし。後はリモコンのスイッチを入れるだけだな」
「ドキドキしますね、村岡プロデューサー。私、とても興奮しています」
「その顔を見れば分かるさ。若い女がそんないやらしい顔するもんじゃない」
「それは村岡プロデューサーも同じですよ。咲希ちゃんのそんないやらしい笑みは見たことがありませんから」
「ふふ〜ん。さあ、勝負だ」
「はい」
「主任が勝てば無条件で一年間のスポンサー契約を約束してやるぞ」
「ほ、本当ですか!それでは頑張らないと」

二人は左手にリモコンを持って向かい合った。
反則できないように咲希は優衣の、そして優衣は咲希のリモコンを持っている。
そして、咲希の右手はバイブの仕込まれた優衣の股間に、優衣の右手は咲希の股間に宛がわれた。

「いくぞ。三、二、一、オン」

その咲希の合図で、二人の股間にセットされたバイブが同時に震え始めたのだった。