「さて、少し味見をさせてもらおうか」

香夏子は駅前の百貨店に入ると、まっすぐトイレに向った。
空調の効いた広い個室に入り、ジーンズとスパッツ、そしてインナーショーツを膝下まで引き下ろす。

「よっと」

手馴れた仕草で勃起したチ○ポを外した香夏子は右手の指を揃え、その先にチ○ポを付けると洋式便器に腰を下ろした。
蟹股に足を開き、勃起したチ○ポを割れ目にあてがう。

「んううっ」

上ずった声が口から漏れた。
そして、何とも言えない感覚が香夏子を――幽二を包み込んだ。

「うっ……ふぅ」

すでに濡れている膣に遠慮なく入り込んでゆくチ○ポ。
香夏子は根元付近まで膣の中に押し込むと一度掌から外し、左足の内ももの際に付け直した。
右斜め上に生えるようにくっ付いたチ○ポは、膣の中で斜めになって勃起したままだ。
まっすぐ入るべき物が斜めに入っているため、片側の膣壁が必要以上に押し込まれている。

「はぁ、はぁ。妙に違和感があっていいじゃないか」

そのままインナーショーツとスパッツ、そしてジーンズを穿き直すと、見た目には殆ど違和感がなくなっていた。
個室から出て化粧台の鏡に全身を映した香夏子は、ニヤリと微笑むと百貨店を後にした――。



「……えっ?」

電車の中、ふと目を覚ました香夏子は、どうして今ここにいるのか分からなかった。
記憶では、確かスポーツクラブでエアロビのインストラクターをしていたところだった。
なのに何故か電車の中で座っている。
キョロキョロとあたりを見渡した後、初めて股間に違和感を覚えた。

「えっ?えっ?」

お尻を左右に動かすと、膣の中で何かが動く。
しかも、膣で感じる感覚と、その入り込んでいる「何か」から感じる感覚が入り混じっていた。

「ふんんっ。な、何よ……これ」

隣に座っていた男性と視線が合った香夏子は、俯いて足を閉じた。

(な、何かが入ってる。この感覚って……)

数ヶ月前の記憶が蘇ってくる。
まさか、そんなはずはない。
あり得ない。

香夏子は次の駅で降りると、改札口の近くにある女子トイレに入った。

「う、うそ。ウェアを着たまま?」

ブラウスの襟元から見えるオレンジ色のトップス。
そして、ジーンズを下ろして分かったスパッツ。
ますます混乱した。
更に追い討ちをかけたのは――。

「こ、これ……ど、どうして!?」

違和感のある太ももを手でなぞり、そこにあった物を触った香夏子は青ざめた。
兎に角、根元を持って時計と反対周りに回し、膣から抜き取った。

「た、孝彦のオチンチン。理恵に付けたはずなのに、どうして私に?」

頭の中がパニックになった香夏子は、急いで身なりを整えると女子トイレから出た。
ショルダーバッグの中に、外したチ○ポを入れて――。