物心ついた時から、ずっと願っていた事。
それは透明人間になって女性に悪戯するという行為。その願いが始めて叶った時、俺は自分の欲望を満たすために電車へと乗り込んだ。

平日の夕暮れ時。
電車の中には学校帰りの高校生たちが数グループ乗っていた。
相変わらずマナーの悪そうな奴らばかりだったが、そんな中に女子高生が三人、ドアの前で立ち話しをしているのを発見。
それほど込んでいるわけでもない車両を歩いて彼女達の元へと近づいてゆく。
もちろん俺は透明。そして裸。当たり前だが、誰も俺の気配には気づいていない。
彼女達の元へ来た俺は、なにやら楽しそうに話している三人のうち一番かわいい女の子の後ろに立った。

「ねえねえ、今からカラオケ行かない?」
「うん、いいよ」
「じゃあね、優子が降りる駅の近くにあるカラオケボックスに行こうよ」
「そうね、あそこはたくさん曲があるし」

へえ〜。優子ってのか、この子は。
背中まで伸びている栗色の髪はストレート。
少し大人びた表情は俺の好みの顔立ちだ。
白いブラウスの裾は出しっぱなしで紺色のスカートは膝上十センチくらいまでの丈しかない。
片手に鞄を持った彼女の髪からは、淡いシャンプーの香りが漂っていた。
そんな彼女のお尻を両手で優しく撫でる。

「きゃっ」

慌てた優子がとっさに鞄でお尻を隠して後ろを振り向いた。

「どうしたの?」

「あれっ?今誰かにお尻を触られたような気が……」
「え〜っ、大丈夫?ずっと誰もいなかったよ〜」
「う、うん。そうなんだけど……」

優子が首を傾げながら、鞄を体の前で持つ。
そんな普通の後姿もそそられる。
俺は彼女の横に移動すると、舌を硬く尖らせ、髪の間から見えている耳の穴にそっと差し込んでみた。

「やんっ!」

彼女は両肩をすくめながら、さっと体を横に反らせた。

「何やってるの?」
「今、耳の中に何かが入って来たの」
「虫?そんなの飛んでないよ」
「だって……」

優子が耳の中に指を入れる。
何となく湿り気を帯びている耳の中を不思議に感じる。だが、虫が飛んできた音も聞こえなかったので気のせいかと思い、また話を始めた。

「どこかおかしいんじゃないの?」
「えっ、私の事?」
「だってさっきからお尻触られたとか、耳の中に何か入って来たとか」
「だって……」
「ほんと、おかしいんじゃない?」
「そ、そんな事無いわよ。本当なんだからっ」

優子はちょっとムキになって話しているようだ。
そんな彼女の表情を見て、かわいいと感じてしまう俺は少しヤバイかもしれない。
しかし、きっと次に触っても二人の女子高生には言わないだろうな。
また馬鹿にされるだけだから。ククク!
試しに、もう1度両手でお尻を擦ってみる。

「っ!」

とっさに後ろを振り向いた優子。
もちろんそこには誰もいないし何も無い。
前を向くと、クスクス笑っている二人の女子高生。

「どうして笑っているのよっ」
「だっておかしいんだもん。あはははは・・」
「もうっ!」

口を尖らせて怒っている。
これで準備は完了というわけだ。
俺は再度お尻を触ってみた。
彼女は誰かに触られているという感覚はあるのだろう。
お尻にギュッと力を入れているのがよく分かる。
でも、決して後ろを振り向こうとはしない。
へへっ!これならやりたい放題だ。
力の入ったお尻をギュッと掴む。

「…………」

二人の女子高生に気づかれないよう、何気なく片手をお尻に持ってきた彼女。
俺は彼女の手に触れないよう、お尻から手を離した。
何度かお尻を擦った後、また前に戻っていく彼女の手。
そんな彼女の背中に密着した俺が、そっと両手を腰に添えると彼女がビクンと震えた。
少し顔を引きつらせた彼女がゆっくりと俯く。
優子は鞄を少し上げながら両腕を少し開き、腰のあたりを見た。
もちろん、そこにあるべき俺の手は見えず、いつもと変わらぬ白いブラウスがあるだけだった。でも、そのブラウスのシワが少しぎこちなく見える。
ブラウスの裾を出している優子は格好の餌食。
両手を裾の中へと侵入させる。
彼女は驚いて両腕を体に押し付け、俺の腕を挟み込んだ。
しかし俺の両手はそのままブラウスの中を這うと、彼女の柔らかいお腹を優しく撫でた。
本当に柔らかい彼女のお腹。
そのスベスベした肌は、俺のムスコを激しくいきり立たせる。

「どうしたの?さっきから黙ったままで」
「ほんと、まさかまたお尻触られてるの?フフフ」
「そ、そんなわけ無いじゃないっ!」

馬鹿にされるのがよほど嫌なのか、彼女はお腹を触られているにも関わらずそんな言葉を口にした。
よしよし。そうやって強がっている方がやりやすいぜ。
俺はスベスベした肌を堪能した後、彼女の後ろで床に膝立ちし、ブラウスの中にある両手を上へ移動させた。
立ったままだと、ブラウスの裾が捲れ上がって不自然に見えるからだ。
目の前には彼女の腰が見える。その少し下にあるお尻に顔を押しつけながらブラウスの中、更にブラジャーへと両手を侵入させる。

「あっ、やだっ」

たまらず声を上げた優子は、手を上にあげて鞄を胸に押しつけた。
おかげで、俺の両手も彼女の胸に押し付けられる。

「おもしろ〜い。優子ったらほんとにおかしいよね」
「あはは、でも実は本当に触られてたりして」

友人の一人が、優子の後ろを覗き込む。
何とそこには俺の姿が――見えるはずも無く、電車の床とドアが見えるだけ。

「わっ!ホントに触られてる!な〜んてね」
「…………」

優子は何も言わず、しっかりと胸の前で鞄を抱きかかえ俯いているだけだ。
一瞬焦った俺だが、それが冗談だと分かると彼女の胸を手のひら一杯に掴み、円を描くように揉み始めた。
掌の中で、彼女の乳首が固くなってくるのがよく分かる。
優子は他の友達二人と話をしながら、じっと耐えているようだ。
まさか目の前で彼女が悪戯されているなんて思っても見ないだろう。

「でもな、今こうやって悪戯されてるんだぜ」

左手の指で乳首をクリクリとつまみながら、右手をブラウスから取りだす。
そして、スカートが捲れないように下からそっと忍ばせると彼女の股間をパンティ越しに刺激し始めた。

「ぁっ……」

また彼女の身体がビクンと震える。
足をギュッと閉じようとするのだが、電車が揺れるのでなかなか足を閉じることが出来ないようだ。まあ閉じたとしても同じなのだが。
クリトリスのあたりを人差し指でいじってみる。
すると、先ほどからの悪戯のせいかパンティの生地がジワッと湿り気を帯びてきたのが分かった。
優子はかろうじて会話をしているようだが、どちらかと言えば相槌を打つ程度。
まともな会話は出来ないのだろう。
次第に息が荒くなり、俯き加減で話している。
俺はそんな彼女の仕草がたまらなかった。
(電車の中、こうやって女子高生に堂々と悪戯してるんだ。たまんねえよ)
そう思いながらパンティを横にずらし、直接クリトリスを刺激する。

「あっ。ぁ〜……」

か細い彼女の喘ぎ声がその口から漏れた。

「はぁ?何変な声出してるのよ」

その喘ぎ声に反応した女子高生。

「んぅ〜っ。だ、だって……はぁ、はぁ、ん。んふぅ」

鞄を胸元に抱いたまま頭を横に傾け、眉を歪める優子。
俺はニ本の指を、彼女の入口からヌッと中に入れた。

「あはっ……」

優子は鞄を抱きかかえたまま、天を仰ぐように顔を上げた。
彼女の内壁が俺の指を執拗に締めつける。
俺はそれに答えるべく、指でかき回しながら何度も何度も出し入れしてやった。

「あっ!はぁ、はぁ、やっ!やだっ。はあっ、あっ。あ〜」

まるでセックスでもしているかのような喘ぎ声を友達の前で漏らしている。
その喘ぎ声に、目が点になってしまった二人。
足の力が抜けてきたのだろうか?
だんだん前屈みになり始めると、膝を曲げて中腰の体勢になった。
俺は胸を揉んでいた左手で彼女の太ももを掴むと、更に激しく指を動かす。

「あっ!あっ、だめっ。はぁ……。そ、そんなにきつくっ……しちゃ……やぁ……だ」

とうとうその場にしゃがみ込んでしまった優子。
それでも俺は指の動きを止めなかった。

「やっ、やだっ。あんっ。お願……ぃ。いやぁ」

優子が鞄を抱いていた右手を後ろに回し、俺の腕を掴もうとする。
しかし俺は左手でその腕を掴むと、そのまま彼女の背中に押し付けた。
前のめりになった彼女が、たまらず両膝をつき二人の前で女座りをする。
俺は背中に押し付けている右腕を更に前に押し、上半身を前に倒させて彼女のお尻を浮かせると、中に入れた二本の指を激しく動かした。

「あうっ!いやっ、あっ。も、もうっ。はぁっ、はあっ。だ、だめっ!た、たすけっ……て。あっ!」

俺の右手は優子の愛液でベトベト。
周りにいる客達も、床に座って土下座しているようにも見える優子を不思議そうな目で見ている。
背中に右腕を押し付け、助けてと喘ぐ優子をドキドキしながら見ている二人の女子高生。
優子は本当に感じているとしか思えなかった。

「ちょ、ちょっと優子?」
「はぁ、はぁ、はぁ、あぁ〜!あっ、あっ、あっ、だめぇ〜っ!」
「だ、だめって。何……してるの?」

猫のように背中を丸め、小さくうずくまる優子。
俺の手に暖かい彼女の愛液がほとばしった。

「ぃやぁ〜」

押さえつけていた左手を離してやる。
イってしまった優子は両手で顔を覆い、激しく泣き出してしまった。

「…………」

友達の女子高生二人が、まわりの乗客たちの目を気にしながら優子を気遣う。
俺はそんな三人からそっと離れると、次の獲物を見つけるべく別の車両へと移動したのだった――。


おわり