理恵の家についた二人。

「ねえ香夏子、少しだけ飲まない」
「うん。何かあるの?」
「冷蔵庫にワインが入ってる」
「そう、じゃあもらおうかな」

誘ってきたのは理恵だった。

「ねえ理恵。今日買った服、もう一度着て見せてよ。ワインの用意をするから」
「いいよ。私ももう少しじっくりと見てみたかったんだ」

理恵が紙袋から服を取り出し、姿見の前で着替えている。
香夏子はその間にワインを用意すると、理恵の死角に入りグラスにワインを注いだ。

「どう?」
「似合う似合う。理恵はスタイルがいいから何を着たって似合うよ」
「それは香夏子でしょ。私も香夏子くらい背が高かったらな」
「背が高くてもねぇ……」

姿見で全身を映し出し、ファッションショーを終えた理恵が白い上下にスウェットに着替え終えた。

「クッキーがあるよ。豆腐で出来ているんだけど、結構おいしいの」
「ふ〜ん。じゃあ食べようよ」

小さなガラステーブルの上にワイングラスとクッキーが揃うと、二人は軽くグラスを合わせて一口飲んだ。

「あまり高いワインじゃないから」
「そうなの?」
「うん。孝彦と一緒に買いにいったんだけど、孝彦はあまりワインが好きじゃなくてね。二人で高いワインを飲むつもりだったけど、私しか飲まないんじゃ安いのでいいかなって」
「ふ〜ん。それじゃ、買わなきゃ良かったのに」
「知ってるでしょ。私がワイン好きなの」
「まあね」

もう一口飲んだ香夏子は気のない返事をした。
その後、しばらく雑談をしていると、理恵がしきりに目をこすり始めた。

「目が痒いの?」
「ううん、そうじゃないんだけど。なんだか急に眠たくなってきて」
「疲れているんじゃない?」
「そんなことないんだけどね。ふああ〜」

理恵は大きなあくびを噛み殺しながら、両手を伸ばして背伸びをした。

「私、帰ろうか?」
「いいよ別に……」
「でもすごく眠たそうだから」
「大丈夫だけどね……」

口は動いているのだが、瞼が殆ど開いていない。

「相談があったけど、また明日にするわ」
「そ、そう……」
「部屋のカギってオートロック?」
「う、ううん。違う……」
「じゃあ私が表から閉めてドアの郵便受けに入れておいてあげるから。鍵は?」
「カバンの……中に」

ゆっくりと崩れた理恵。
必死に目を開けようとする努力もむなしく、理恵は深い眠りに落ちていった。

「理恵。理恵ったら」

肩をゆすっても反応がない。
それを確認した香夏子は流しに飲みかけのワインを捨て、グラスを綺麗に洗った。
そして、ガラステーブルを部屋の端に移動させると、小さな寝息を立てる理恵の横に座った。

「理恵。私とあなたはずっといい関係だった。でも、互いに孝彦君に好意を寄せるようになってから、私の中で理恵に対する気持ちが変化していったわ。そして、孝彦君は理恵に傾いた。二人とも私の気持ちを知らないままに」

香夏子はやさしく理恵の髪をなでた。

「理恵はもう十分孝彦君といい思いをしたんだから、今度は私の番。理恵が寂しくないように、私の孝彦君をあげるわ。その代わり、理恵の孝彦君は私のものよ」

自分のカバンからチンポを取り出した香夏子は、「私の大事なオチンチン。もう二度と会えないかもしれないけど、孝彦君本人と幸せになれるなら全然構わない」と、軽くキスをした。

「ねえ理恵。こんなものをつけていたら孝彦君の前に出ることなんで出来ないでしょ。その代わり、理恵が自由に使っていいのよ」

スウェットのズボンとパンティを引っ張り、その中にチンポを差し入れた香夏子。
理恵の股間にそっとくっつけると、チンポに生気がよみがえり、熱を帯びた。

「これで孝彦君のオチンチンは理恵のものよ。理恵と一心同体なの。うれしいでしょ!」

ズボンの生地に浮かび上がるチンポの膨らみ。
こんなにスタイルのよい女性にチンポが付いている。
ドキドキしながらも、早くこの場から離れたいと思った香夏子は、メモ帳に「お疲れ様。また明日ね」と書き置きすると、理恵のカバンから鍵を持ち出し、ドアを施錠してから郵便受けに鍵を落とした。