「んっ……ふっうう」

カーテンを開けたまま朝を迎えた香夏子は、窓から差し込んだ日の光で目が覚めた。

「んっ」

体の疼きが残っている。
香夏子は鼻に掛かった声を漏らしながら足を開き、勃起しているチ○ポを引き抜いた。
膣に入っている事で勃起しているのではなく、単なる朝起ち状態という感じか。
精子の痕跡がないと言うことは、夕べは女性として絶頂迎えたのだろう。

「私、入れたまま寝ちゃったんだ」

右手を目の前に持ってきて、その上でいきり立っているチ○ポを眺める。
愛液で濡れたチ○ポは、窓から差し込んだ光を微妙に反射していた。

「……すごかったな。男と女を同時に感じることが出来たなんて」

お尻の辺りが冷たく感じる。
愛液が大量にシーツに染み込んでいるようだ。
寝小便とも思えるほどの愛液を漏らすなんて思っても見なかった香夏子は、耳が少し赤くなった。

「孝彦君のオチンチンが悪いんだからね!」

軽くカリにキスをすると、ベッドから起き上がった。
普段起きる時間よりもやや早い。
まずは汚れた敷布団とチ○ポを何とかしなければならない。
香夏子は右手の指に付いていたチ○ポを外すと、気だるい体で身支度を始めた。


「お母さん、行って来ます」
「いってらっしゃい。今日は遅くなるの?」
「ううん。それほど遅くならないと思う」
「そう」
「ちょっと寄り道して帰るけどね。お父さんは遅いの?」
「今日から二日間出張じゃない。聞いてなかったの?」
「えっ?そうなの」
「言ってなかったかしら?」
「……うん」

香夏子は父親が出張で帰ってこないと聞くと、嬉しさを顔に出さないように歯を噛み締めた。

(そうなんだ。お父さん、今日は帰ってこないんだ)

玄関を出た足取りが軽くなる。
Vネックの黒と白のストライプが入ったボーダーポロと紺のスキニージーンズに身を包んだ香夏子は、ブランド物の茶色いショルダーバッグを肩に掛け、軽く鼻歌を歌いながら最寄の駅へと歩いていった。