やっぱり僕が大好きなのは、俗に言うと「眼鏡っ子」と呼ばれる女の子だ。
黒ぶち眼鏡に黒い髪。
いかにも学級委員長をしているという雰囲気が、僕にはたまらなかった。
そんな真面目な女の子を僕の手でメチャクチャにしたい。
そういう願望を中学のときから持っていた。
その願望が叶うのなら、僕は死んでも構わない。
今考えると、後悔する気持ちもないわけではない。
だって僕は、本当に交通事故で死んでしまったのだから。
僕の魂は未練を残したまま、こうやって現世に漂っている。
そう。
僕の未練は眼鏡っ子をメチャクチャに壊したいという事。
それが、今の僕にはこんな形で叶っていた。

僕のクラスの委員長だった佐賀河澄子さんは、典型的な眼鏡っ子だった。
魂という存在でこの世に漂っていた僕は、その佐賀河さんの体に乗り移ったんだ。

「うっ……はぁ、はぁ。佐賀河さんがこんなことするなんて」

授業中、必死にノートをとっていた佐賀河さんの体を支配した僕は、思い切って制服の上から胸を揉んでみた。
すると、制服越しだというのに信じられないくらいの柔らかい弾力が僕の手に、いや、僕が操る佐賀河さんの手に
帰ってくる。
こんなに胸が柔らかいなんて――
僕は授業中にも関わらず、何度も何度も佐賀河さんの胸を揉んだ。
机に伏せると、黒い髪の毛が顔の横から落ちてくる。

「んっ……ふぅ」

だんだん胸が気持ちよくなってきた。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。
そして、佐賀河さんをメチャクチャにしたい。
そう思った僕は、前かがみになりながら激しく胸を揉んだ。

「ぁっ、ぁっ……はぁ、はぁ……んぅぅ」

僕が気持ちよくて声を出すと、それは佐賀河さんの声に変換されて出てゆく。
まるで佐賀河さん自身が胸を揉んでいるようにさえ思える。
このまま佐賀川さんを僕が壊すんだ。
そう思った僕は、揉んでいた手を上にあげると、

「はぁ、はぁ。先生、気分が悪くなったので保健室に言ってもいいですか?」

佐賀河さんに成りすまして許可を取った後、嬉しさを隠すように険しい表情をして教室を出た――