昔、ゴルフをやっていた事があるんですが、どうも上手くなれなくて……
というか、あまり努力をしなかったのですが。
だって、打ちっぱなしに行くのもお金が掛かるじゃないですか。
まわりにクラブを振り回せる場所もないし。
で、結局やめてしまったのですが、今思えばこんなインストラクターがいれば上達が早かったかもしれません――

「個別指導。24歳までの女性に限る(面接あり)」
などという看板が、打ちっぱなしの入り口に書いてあるとします。
あ……「打ちっぱなし」というのは、ネットが張ってあるゴルフを練習する施設の事です。
ほら、バッティングセンターってあるじゃないですか。
あれは野球の打つ練習をする場所。
あれのゴルフバージョンですよ。
ゴルフ練習場です。



個別指導ってどんな風に教えてくれるのだろう?
何処の練習場にでもありそうなサービスだが、女性限定で面接まであるなんて。
そう思った若い女性が「個別指導」をお願いする事に。
面接を受け、無事指導を受ける事が出来るようになった女性は、白い半袖ポロシャツに淡い黄色のゴルフスカートという姿で練習場に現れた。
個別指導用のスペース、ちょうど1階の真ん中から少し右にある場所に移動した彼女は、ゴルフバックを置くと軽く体をほぐし始めた。
頭の後ろで腕を組んで体を左右に倒す。

「い、痛い……は、はい。分かりました」

自分で痛いと言いながらも、誰かに返事をするように一人呟く彼女。
そういえば、まだインストラクターが現れない。
屈伸をする彼女。
少し足が開いて、スカートの中が見えそうだ。
そんな彼女は、何故か顔を赤くしていた。

「……はい。7番アイアンですね……」

一通り柔軟体操が終わった彼女は、徐に7番アイアンを取り出すと数球、打ってみた。飛距離はマチマチ、たまに右にそれてゆく。

「あっ……はい……はい。グリップの握り方ですか。ええ……わ、分かりました」

なにやらブツブツと独り言をいう彼女は、

「あっ……」

と言ってグリップを持つ手を見た。
白い手袋をつけた両手の指が、自然と握り方を変える。
そして、体が勝手に動いてゴルフボールを打ち始めたのだった。
右に曲がっていたボールが、確実にまっすぐに飛んでゆく。

「す、すごい……」

自分で打った球の軌跡を見ながら驚いた表情を見せる彼女。

「あっ……は、はい……はい……そうですね……左肩ですか。それと腰……きゃっ!」

彼女は自分で腰を前に押しながら、可愛らしい悲鳴をあげた。
また赤面する。

「す、すいません……はい……はい」

それからしばらく、彼女は一人で練習していた。
最初に比べると、格段に上達している。
練習が終わる事には、見違えるほどのフォームで打つようになっていたのだ。

「ふぅ……ええ。疲れましたけど、こんなに上手く打てるようになるなんて思っていませんでした。たかが1時間練習しただけなのに」

彼女はそう呟きながら練習スペースの後ろにある椅子に座ると、今買った缶ジュースをゴクンと飲んだ。

「あ、あの……足を……」

恥ずかしそうに呟いた彼女が見つめる先には、大きく開いている自分の足があった。まるで男のような座り方。スカートの中が丸見えだ。
とはいえ、前には広い芝生が広がっているだけで、誰かに見られている訳ではないのだが。

「今日はありがとうございました。はい……そうですね。コンペでは優勝したいです……えっ……そ、それは……」

ブツブツと呟いている彼女が、言葉を詰まらせた。
しかし、何かを決意したようだ。

「……わ、分かりました。でも、誰にも内緒にしてください。それと……絶対に優勝するって約束出来るようにしてください……はい。そ、それなら……」

そう言うと、彼女は練習場を去った。

……というわけで、インストラクターが彼女に憑依して直接指導するという内容です。
インストラクターはそのまま彼女の中に入り込んでコンペに出場し、優勝します。
別にコンペの最中のことはどうでもいいのですが、それまでの事。
すなわち彼女の家に行って彼女に悪戯するところなんて良いですね。
体をほぐすといいながら、自ら体をマッサージ。
色々なところを触り捲くります。

「あっ……そ、そこは……んんっ」

なんて言わせて見たいものです。
もちろん、もっと過激な事も(笑