――次の日の朝。

「さてと、誰か突っ込んでくれるヤツはいるかな。へへへ」

俊子の記憶を使い、いつもよりも少しだけ濃い目の化粧をした男。
Vネックの淡い黄色の長袖シャツ、白いストレッチパンツの中にパンストを穿きこみ、肩からセカンドバッグを掛けて家を出る。

今日は大学に行かなくてもよい日。
俊子は最寄の駅からバイト先の会社へと電車に乗り込んだ――
超満員電車。

女性専用車両には乗り込まず、一般車両に乗り込む。
殆どが男性という状況で、電車は動き始めた。

(誰が一番に触ってくるんだ?早く触れよ。触ってもいいんだぜ)

開閉扉の前に立って様子をうかがっていると、早速お尻に手の甲が当たる感触が。
その手の甲は、ストレッチパンツのお尻を電車のゆれとは違う動き方で撫でている感じだ。

(それ来たっ!)

わざとらしくお尻を動かし、その手の攻撃から逃れようとする。
でも手はひっくり返ると、柔らかいお尻をゆっくりと揉み始めた。

ビクンッ!

体を震わせてやると、その反応を喜んだのか、もっといやらしく揉み始める。

「や、止めてください……」

耳元から聞こえる荒い息に向かって、俯きながら呟いた俊子。
もちろん、そんな願いが聞き入れられるわけも無く、今度は左の脇の下から前に移動した手が、俊子の胸を下から持ち上げるように揉み始めた。
脇をぎゅっと閉めて痴漢の手を挟み込み、右手で揉んでいる手を払う。
一旦離れた痴漢の手。
でも、また胸に移動すると、今度はVネックの胸元からスルリと手を忍ばせ、ブラジャー越しに胸を揉み始めた。

(なかなかやるじゃないか、この男は。もっと気持ちよくなるように揉めよ)

そう思いながら「やだっ……いやっ」と恥ずかしそうに呟いた。
言っている事と思っている事が全く逆だ。
痴漢の左手で胸をもまれ、右手でお尻を撫でられている。
俊子も痴漢にあった記憶があるが、せいぜいこの程度までのようだ。

(今日はもっと触らせて気持ちよくしてもらわねぇとな)

抵抗している素振りを見せながら、後ろからいやらしく体を撫でまわる痴漢の行動を観察する。
お尻を撫でられていた感触がなくなり、更にVネックから入り込んでいた手も抜け出すと、痴漢の手はシャツの上を下へと移動した。

(お、今度は直接か?)

思ったとおりだ。
痴漢は、Vネックシャツの裾から中に両手を入れると、シャツの中でブラジャーのフロントホックを外し、直接胸を揉み始めた。

「いやんっ……だ、だめ……」

などと呟いてやる。
俯いてVネックの中を覗くと、男性の両手が胸を揉んでいるのが見える。
柔らかい胸が男性の手によっていびつな形にこねられると、シャツの生地が異様な盛り上がりを見せてうごめいている。

「ぁっ……んっ……」

小さな吐息と喘ぎ声。
痴漢が好きそうな声だ。
痴漢はもっと声が聞きたいのか、硬くなり始めた乳首を摘み始めた。
体にビリビリと電気が走ると、自然に脇が閉まって痴漢の腕を抱え込む形になる。
子宮がキュンと閉まり、熱くなる感じ。
それを悟ったのか、痴漢の右手が下へと移動してストレッチパンツの上から股間を撫で始めた。
中指で割れ目の間を押さえつけるように移動する。
すると、小豆が押さえつけられた感じがして妙に気持ちが良かった。

(へえ〜、中々上手いな。こいつはプロかもな)

痴漢の手を払ったり、腰を動かして最低限の抵抗をする。
その方が、痴漢も嬉しいだろう。
痴漢のいやらしい指先によって、俊子の体が徐々に出来上がっていくのを感じる。
もしかしたら、もう愛液がパンティに染み出しているかもしれない。
そう思った矢先、痴漢がストレッチパンツのボタンを外してファスナーを降ろした。
もちろん、そこから右手を忍び込ませる。

「あっ……」

自然と声が出た。

「うっ、はぁ、ぁぁっ……ぁんっ……だ、だめぇ〜」

パンスト越しに割れ目を刺激される。
パンティの生地が割れ目に食い込んで、そこにシミが出来ているようだ。

(はぁ、はぁ、い、いいぞ。もっとこの体を刺激してくれ)

右手が前からパンストの中に入り込む。
そして左手は後ろから。
その両手が、パンティを掴むと、一気に上に引き上げた。

「んううっ!」

それと同時に、パンティが割れ目とお尻にきつく食い込む。

(す、すげぇ……割れ目に食い込んで……あうっ。そんなに動かすなよ)

痴漢は、前後からパンティを引き上げたまま上下、左右に動かした。
割れ目に食い込んだパンティの生地が、小豆をグリグリと刺激する。
それが何とも言えない快感を生み出したのだ。

「あっ、ああ……ああっ……す、すごい……」

たまらずお尻に力を入れて、足をギュッと閉じる。
でも、前後に擦るように動き始めたパンティの生地を止める事は出来なかった。

(ああっ、痛いくらいだ。こんなに強い刺激じゃ、突っ込まれる前にイッちまいそうだ)

そのくらい強い刺激だった。
パンティの生地にシミが出来ている……と言うよりは、すっかり濡れて色が変わっている。
男性のハァハァという声が後ろから聞こえた。

(せ……折角イクなら、夕べはしなかった膣でイカせてくれよ)

そう思った男は、俊子の足を少しだけ開いてお尻をクイッと突き出した。
左手はセカンドバックの紐を、そして右手は開閉扉のガラスに。
どうやら痴漢も俊子の意図が分かったようだ。
俊子が穿いているストレッチパンツ、パンスト、パンティを太ももの真中くらいまで
ずり下げる。
そして、しばらくするとお尻に何かが当たる感じがした。

(ほら、もっと下だって)

腰をギュッと反らして、入れやすくしてやる。
すると、痴漢のいきり立ったち○ぽがお尻の下、太ももの間に入り込んできた。

(よし、そのまま頭を上に向けて……)

「うっ……は、はぁ。うううっ……」

すでに濡れまくっている俊子の膣内に、痴漢のち○ぽの頭が入った。
痴漢は少し腰をかがめた状態で、更に腰を前に突き出す。
すると、ヌルッという感触と共に、ち○ぽが奥まで入り込んだのだ。

「あっ……ああ……」

(す、すげぇ……腹の中まで入ってきた感じだ……)

相変わらず、後ろではハァハァという声が聞こえる。

(さあ、動いてくれよ)

その想いに答えるように、痴漢の腰が動き始める。
両手はまたVネックのシャツの中で乳首を弄っている。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」

痴漢の動きに合わせて、小さな喘ぎ声を漏らしてやる。
痴漢はきっとドキドキしながら腰を突いているのだろう。
俊子の体が軽く前後に揺れる。
周りにいるサラリーマン達は気づいているのだろうか?
気づいていて、見ぬフリをしているのか?
それは分からないが、誰も痴漢されている俊子を助けようとはしなかった。
太ももに愛液が伝い落ちてゆく。

「んっ、ん、ん……はぁ、はぁ、はぁ」

開閉ドアに、拳を握り締めながら両手を付いている俊子。
この電車の中で痴漢されているというシチュエーションがたまらない。
ガクガクと震える足から力が抜けてゆく。
でも、痴漢は俊子をしゃがませようとはせず、胸を揉みながら両腕で俊子の体を挟み込んで支えているのだった。

「ん……ん、んっ、はんっ……ダ、ダメよ……そ、そんなに奥まで突いちゃ……」

男は艶のある俊子の声で、痴漢に囁きかけた。
更に男の腰が激しく動く。
こんなに狭い満員電車の中で、よくこれだけ腰が振れるものだ……と思えるくらいの激しさだった。
短いストロークで、早い動き。
ツンツンと子宮口を何度も突かれている感じだ。
そんな感覚を始めて味わった俊子の体は、もうイク寸前になっていた。
お尻を更に突き出し、痴漢のち○ぽをより奥まで咥え込もうとする。
すると、男が「うっ、うっ」と危ない声を出し始めた。
きっと、そろそろイッてしまうのだろう。

(うっ、くぅ。じゃあ……その前にイかせてもらうか)

「んっ、んっ、んっ、んっ……ぁぁぁっ。ふぁぁっ!」

俊子は、開閉ドアに付いていた右手を股間に移動させると、赤く充血した小豆を直接指で弄った。
ビクビクビクッ!という言葉には出来ないくらいの刺激が全身に走ると、俊子はあっという間にイッてしまったのだ。
それに合わせるように、痴漢がイこうとち○ぽを抜こうとする。
でも、俊子はそれを許さなかった。
痴漢が腰を引くのと同時に、俊子も腰を後ろに突き出す。

「やばいっ」

後ろから痴漢の声が聞こえた。
すると、俊子の膣内に精子をほとばしらせたのだ。

「うっ、うっ……はぁ、はぁ」

痴漢が大きく深呼吸している。
その呼吸を後ろに聞きながら、俊子は腰を手前に引いてヌプッとち○ぽを抜くと、そのままパンティとストレッチパンツを元通り穿きなおした。

「はぁ、はぁ……あ〜あ、膣の中にタップリだしちゃって。今日は危ない日なのよね。ねえ、ちゃんと責任とってくれるんでしょ。子供の名前、考えておいてね」

俊子は頭だけ後ろに向けると、少し動揺している痴漢にそう告げた。
揺れる電車の中で外れたブラジャーのホックを止めなおして服装を整えると、電車がホームへと滑り込み始める。

開閉ドアが開くと、

「じゃあ次に会うまでに考えておいてよ。私、子供が出来ても降ろさないからね」

そう言ってホームを歩いていったのだ。
その後ろには、顔を引きつらせている痴漢の姿があった――