Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
掲載している作品は
フィクションです。
実在の人物や団体などとは
関係ありません。

幼馴染

コミュニケーション(番外編)

後編の続きを番外編として作ってみました。
芦水先生と伴也は、あの後どうしたのでしょうか?
これ以上は続きません!
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【憑依小説】我慢できない(その2)

 家に帰った雅嗣が、2階の部屋でコミックを読んでいると……。
その1の続きです。




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【OD】バレンタインプレゼント(前編)

※このお話はTSではなく、OD(女の子同士)を取り扱った作品ですので、その様な内容に不快感を持たれる方はお読みにならないようお願いします。



【OD】女子高生1
「あ、有吉先輩。こんにちは」
「広永じゃないか。三年の教室に何か用事があったのか?」
「ちょっと部長に話があったんです。もう終わりましたけど」
「そうか」
「今日も放課後、練習するんですよね」
「ああ」
「頑張ってくださいね。来週の試合、私も応援席から一生懸命応援しますから」
「うん。ありがとな」
「それじゃ、失礼します」
「ああ」

 広永貴菜は軽く会釈すると、笑顔で廊下を歩いていった。有吉鉄則が、ツインテールの揺れる後ろ姿をしばらく眺めていると、チャイムが構内に響いた。

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ウルトラSS(その22)

 学校の帰り、俺の家に夕香が上がりこんできた。今までずっと隠していた事があるから、今日教えてやるという。
 夕香は同級生であり、幼馴染でもあった。高校生になると、茶色の長い髪に優しい顔立ちが大人びた雰囲気をかもし出していた。でも、数ヶ月前から目つきがきつくなり、男の様な言葉をしゃべるようになった。それは俺の前だけであり、普段はそれ程変わりが無いように思える。
 彼女の雰囲気が変わった原因。それは彼女自身では無くなってしまったこと。俺は夕香の性格が変わる瞬間を見てしまったんだ。たまたま宿題を写させてもらおうと夕香の家に行った時の事。玄関扉の鍵が開いていたので家の中に入ってみると、リビングのソファーに座っている夕香を見つけた。しかし、彼女の後ろには人影のようなものが見えた。よく見ると俺と同じくらいの歳の男だ。不思議な事に、彼の体は透けていた。
 そして、彼の下半身が夕香の背中にめり込んでいる。俺は一体何が起こっているのか分からず、ただその様子を見ているしか出来なかった。
 半透明の男が俺のを見てニヤリと笑い、そのまま体を夕香の背中にめり込ませてゆく。夕香が俺に視線を合わせ、苦しそうな表情で口をパクパクと開けている。助けなければならないと思った。でも、俺の足は何故か前に進もうとしなかった。
 男の体が夕香の中に入り込み、頭までスッとめり込んだ。男の存在が消えると、夕香は白目を剥いてソファーに頭を預け、気を失ったまま体をビクビクと震わせた。でも、彼女はほんのしばらくすると目を覚まし、俺の顔を見てニヤリと笑った。まるで、さっき男が笑った時と同じような顔つきだ。

「見たな。体を乗っ取るところ」
「えっ……」
「お前、俺がこの体を乗っ取るところをずっと見てただろ」
「の、乗っ取るって……。ゆ、夕香?」

 今まで見た事が無い表情で俺を睨みつけてくる。その雰囲気に圧倒され、思わず後ずさりした。

「今からこの体も知識も全てが俺のものだ。お前……神丘順次だな」
「な、何言ってんだよ夕香。お前……おかしいぞ」
「まだ分からないのか?馬鹿な奴だな。俺が乗っ取ったって言ってるだろ」

 その後、夕香は信じられない事を口にした。今、夕香を動かしているのは一時間ほど前に交通事故に遭って死んだ譲伍という男。彼が夕香に乗り移り、体を支配しているという。夕香の記憶も簡単に手に入れることが出来、彼女を演じる事だって造作も無い事だと。

「分かってるだろうな。俺が乗り移った事をばらしてみろ。こいつの命は無いと思えよ」
「ゆ、夕香を返してくれよ。俺の大事な幼馴染なんだっ!」
「嫌だね。俺はこの体が気に入っているんだ。まさか女になれるなんて思っても見なかったな。しかも、俺好みの女に」

 そして譲伍は夕香の真似をしながら俺に迫ってきた。

「ねえ順次。私ね、前から順次とセックスしたいと思ってたの。今日はお父さんもお母さんも帰りが遅いから、私の部屋でセックスしようよ」
「や、やめてくれよっ!夕香はそんな事するわけが無いっ」
「いいじゃない。小さい頃からずっと遊んできた仲でしょ。順次の事を考えると体が疼くの。ほら、早く早くっ」

 ズボンの上から肉棒を握り、ニヤニヤしながら上下にしごいている。俺は譲伍という幽霊が乗り移っている事が分かっていながら、夕香とセックスをしてしまった。しかも、殆ど毎日の様に。
 その後、親に怪しまれたためしばらくセックスしていなかったんだけど、こんな状況になっているなんて思っても見なかった。
 俺の部屋で恥かしげもなくセーラー服を脱ぎ捨て、下着も脱いでしまう。そこで見た夕香の体に言葉を失ってしまった。
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幼馴染に急接近!(最終話)

「はぁ、はぁ、あっ……はぁ」
「そんなに爪を立てないでくれよ」
「あ、ああ。悪ぃな雄喜。マジで驚いて女口調を忘れちまった」
「まさか入るとは思わなかったからさ。でも……すごく気持ちいい」
「俺も。実は女に乗り移ってチンポを入れたの、初めてなんだ」
「へ?そうなのか?」
「ああ。オナニーは何度もした事あるんだぜ。小さなローターも入れた事がある。でも、ディルドっての?チンポの形をした玩具や、生のチンポを入れた事がなかったんだ。逆は何度かあるけどさ」
「そっか。まるで何度もした事があるような感じだったからさ。もしかして、俺のために結構無理してた?」
「そういう訳じゃないけど、丁度いい機会だから膣を犯される感覚も試してみたいなって」
「……な、なるほど」
 二人は抱き合ったまま軽く会話をした。もちろん、春香の膣には肉棒が挿入された状態で。
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幼馴染に急接近!(その7)

 春香に背にしてトランクスを脱いだ雄喜が、両手を股間に前を向いた。勃起した乳首を上に向け、胸を持ち上げるように腕を組みながら雄喜を見る春香の顔がニヤけている。
「股間から手を離してよ」
「やっぱり恥ずかしいだろ。智也だって分かってても」
「そう?私も他人の勃起したチンポ見るのって、ちょっと気持ち悪いと思うよ」
「だったら手をどけなくても……」
「ふ〜ん、じゃあそのままでいいよ」
 意地悪そうに笑いながら近づいた春香は、両手を広げて雄喜を抱きしめた。
「お、おい……」
「どう?女の子の胸が触れた感触。柔らかいでしょ」
 智也は女口調のまま春香の手で雄喜の背中を撫でた。執拗に幼馴染の体を押し付け、雄喜の小さな乳首を舌で弄る。
「ううっ」
「男でも乳首、感じた?それとも幼馴染の私がしてるから感じるのかな?」
 そのまま乳首に吸い付き、硬くした舌先で転がすと雄喜は息を荒げた。
「私も雄喜の男らしい腕で抱きしめて。ねえ、お願い」
 上目遣いをしながら甘い声で囁くと、股間を隠していた両手がゆっくりと春香の背後にに回り、背中で交差した。
「小さい背中でしょ。もっと強く、もっと強く抱きしめて」
「…………」
 春香が雄喜の胸元に頬を摺り寄せながら先に強く抱きしめると、彼も抱きしめ返した。
「ふああっ」
「あっ。ご、ごめん。痛かった?」
「ううん、大丈夫だよ」
 腕の中にすっぽりと納まる幼馴染の小さな背中が愛しい。その華奢な背中に両手を這わせ、滑らかな肌触りを掌に感じた。
 撫でてとも、擦ってとも言っていないのに、自分から触りだした雄喜の胸元でニヤけながら舌を出し、【してやったり】という表情をした智也は、春香の声を使ってわざとらしく喘いで見せた。
「んっ……はぁ。あっ……あっ」
 その切ない声を聞き、背中を撫でる雄喜の手が更に這い回る。
「雄喜のチンポが私の下腹部に当たってる。この中に入りたいって言ってるんだね」
「うっ……。智也」
「智也って言うの?女口調で話しているんだから春香って呼んでよ。それにしても硬くて大きいね」
「はぁ、はぁ」
 撫でていた背中の手が止まったのは、智也が春香の右手で肉棒を握り締めたからだ。体を密着させたままその手を上下に動かし、手コキを始める。他人にしごいてもらった事の無い雄喜は、その初めて味わう感覚に酔いしれた。
 幼馴染の柔らかい手が絶妙な握り加減でしごいてくれる。
「うわぁ。目の前で見るとかなりグロテスク」
 力の抜けた雄喜の両腕を抜け、絨毯に膝立ちした春香が肉棒を目の前にしながら感心している。我慢汁がにじみ出る亀頭を左手で摘み、右手で肉茎を刺激した。
「ううっ。はぁ、はぁ、はぁ」
「気持ちいいでしょ、女の子に手でしごかれるのって」
「あ、ああ。すごく気持ちいいよ」
「じゃあもっとしごいてあげる」
 春香は一旦立ち上がると雄喜の背後に回り、後ろから肉棒を握ってしごき始めた。
「普段はこうして持ってしごいているんでしょ。この方が気持ちいいよね」
「はぁ、はぁ、はぁはぁ。はあっ、あっ」
 情けない声を出しながら、勃起した肉棒を握り締める春香の手を見る。自分の肉棒が白くて柔らかい手で勢いよくしごかれる様に、雄喜は我慢など出来るはずが無かった。
「あ、もう出そう?」
「はぁ、ううっ、も、もう……出るっ!」
「じゃあ……」
 春香の手が更に激しく肉棒をしごいた。肉棒に力が入った瞬間、亀頭から白い精液が勢い良く噴出したのだ。
「あうっ!あっ、あっ、ああっ」
「うわぁ、すごく飛んでる。結構貯めてたんだ」
「はぁ、はあ、はあ……はぁ〜」
 何度か精液を噴出した肉棒をゆっくりとしごき、余韻を楽しませた春香は徐にティッシュを持ち出し、亀頭を綺麗に拭き取った。
「何度でも出るでしょ。今度はパイズリしてあげるよ」
 先ほどと同じように雄喜の前で膝立ちした春香が、萎え始めた肉棒を胸の谷間に挟み込んだ。すると肉棒はその柔らかい乳房の感触に、また元気良く復活したのだった。

幼馴染に急接近!(その6)

「オ、オナニー……」

 悩ましげな表情で雄喜を見つめる春香が足を開いたまま両手で乳房を掴み、指をめり込ませる。
 男には無い柔らかな脂肪の塊は、智也が操る春香の手で不規則に歪められた。

「私、雄喜に裸を見られながらオナニーしてるんだよ。恥ずかしいけど、雄喜に見られているとすごく感じるの」

 乳房を弄びながら、勃起した乳首を摘んだ春香の体がビクンと震えた。

「あっ。すごい。乳首が……乳首がすごく気持ちいい」

 集中的に乳首を摘み、指の腹でコリコリと転がしている。頭を斜めに倒しながら、その快感に酔いしれる春香を、雄喜はただ見つめるしかなかった。
 ズボンの中ではちきれんばかりに勃起した肉棒からはガマン汁が溢れ、トランクスを汚している。
 男の雄喜が見つめても隠そうとはせず、むしろその裸体を自慢げに見せびらかす春香に、智也の存在を感じた。

「下の方はどうなっていると思う?」
「…………」
「いいよ、別に返事しなくても。その目で確かめてくれれば」

 M字の足を更に大きく開き、乳首を弄っていた両手を股間に近づける。雄喜が見ていることを意識しながら、両手の指が陰唇をしっかりと左右に開いた。

「うわっ。ほら、すごく綺麗なピンク色してる。もしかして、まだ処女なのかな?」

 右手の人差し指が開いた陰唇の中を這い回り、一番敏感に感じるクリトリスを刺激する。

「んあっ!こ、ここ……やっぱりここが一番感じる。……クリトリス。ねえ雄喜、女の子って、ここを弄られるとすごく感じるの。知ってた?」

 アダルトビデオやエッチな雑誌で基礎知識は持っているものの、実際に目の前で本物の性器を使って説明されるリアリティに興奮する。
 しかも、告白し損ねた幼馴染の新道春香の体なのだからたまらない。

「はぁ、はぁ。あっ……んっ。はぁ、はぁ……んんっ」

 それからしばらく、春香は一人で自慰に耽っていた。
 白い枕の上で乳首を弄り、クリトリスや膣内を指でいやらしく刺激している。
 何時しか膣からいやらしい水音が聞こえ始め、陰唇の中に溢れ出して来る。それが徐々にお尻の方に垂れて、枕に染み込んでいった。

「はぁ、あっ、あっ。すごっ……はぁ、はぁ。あ、あ、あっ!」

 春香の裏返った喘ぎ声が、雄喜の耳にしつこく残る。
 本当の春香は、いつもこんな風にオナニーしているのだろうか?
 瞳を濡らし、その快感を創り出す指に身を委ねている。
 こんな春香を目の前にするなんて――。
 仮に付き合ったとしても、恐らく見ることが出来ない姿なのだろう。
 それだけに、智也が春香にさせるオナニーはこの場だけに用意された特別な行為だと思った。
 見ているだけで、しごかなくても射精してしまいそう。それほど雄喜は興奮していた。

「あ、あん。どう?私とエッチする気になった?」
「……はぁ、はぁ」
「女の子から言ってるんだよ。男らしく返事してよ。あんっ!」

 春香は二本の指を膣に深く押し込み、激しく体を震わせた。

「あ、ああ。……その……エッチ……したいよ」
「はぁ、はぁ、そう。私のオナニー、興奮した?」
「ああ。すごく……興奮した」
「そっか。じゃあ……服を脱いで。トランクスも脱いで、裸になってね」
「裸に……なるの?」
「いいでしょ!私も裸なんだから。それにしても……私、処女じゃなかったみたいでよかったわ」

 膣の奥まで入れていた二本の指を引き抜き、立ち上がりながら雄喜に見せる。
 その指は赤い血で染まっているのではなく、透明で粘り気のある愛液で光っていた。

「誰のチンポが入ったのかな?それとも自然に破けたのかも」

 雄喜が恥ずかしそうに脱ぐ姿を見ながら、春香は指に付いた愛液を勃起した乳首の周りに塗っていた。

幼馴染に急接近!(その5)

「こうして女子のスカートを脱ぐって慣れなくて変な感じだけど、すげぇ興奮するな」
「……あ、あのさ智也」
「んん?」

 足元に紺色のスカートが滑り落ちると、今度は白いセーラー服に手をかけて脱ぎ始める。
 その恥ずかし気の無い脱ぎ方が逆に雄喜を興奮させた。
 横についているファスナーを引き上げ、Tシャツを脱ぐようにして一気に頭から抜いてしまう。
 本当は春香に対しての罪悪感が心の中でくすぶっていたのだが、乗り移っている智也によって脱がされてゆく彼女の体に興味がない訳が無く、雄喜は「もう止めようよ」の一言が言えなかった。

「へぇ。新道って可愛い下着穿いてるんだな、雄喜」
「……そ、そうだな」
憑依(その4)
 春香は青と白のストライプで、上下お揃いの下着を身に着けていた。ブラジャーの中ではしっかりと二つの胸がその存在を強調し、女性らしい括れたウェストが昔から知っている春香のイメージを遠ざけた。

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幼馴染に急接近!(その4)

 春香が部屋に入るなんて本当に久しぶりだ。しかも女性として成長し続ける体にセーラー服を身につけて。
 智也が乗り移っている事が分かっていても、雄喜は部屋の中を簡単に片付け始めた。

「別に片付けなくてもいいって」
「え、でもさ。やっぱり……」
「俺が遊びに来るときはいつも片付けねぇくせに。容姿が変わると対応も変わるんだな」
「べ、別にそういう訳じゃないけどさ」
「じゃあどういう訳だよ」
「…………」

 言葉が続かず、絨毯の上に置いていた漫画を片付けた雄喜を、春香がニヤニヤしながら笑っている。

「そ、そんな風に笑うなよ。ほんとに春香に笑われてるみたいじゃないか」
「え〜、だって面白いんだもん。私の事、そんなに気にしてくれるんだ」
「だ、だから……」
「ははは。何、真っ赤な顔してるんだよ。ちょっと新道の真似しただけなのにさ」
「…………」
「さてと、まずはどうする?」
「えっ、まずはって?」
「……じゃあどうして欲しい?」

 春香が腰に手を当てて雄喜を見ている。
憑依(その3)

「ど、どうして欲しいって……。そ、それは……」
「お前の口からちゃんと言えよ。折角、新道の体に乗り移ってやってるんだからさ」
「折角と言われても……何ていうか、その……」
「よし、じゃあ俺が好きなようにさせてもらう」
「えっ!」
「お前は黙って見ているだけなっ!」
「ちょ……だ、だってさ。と、智也……」

 雄喜はそれ以上、言葉を続けなかった。
 目の前で春香がスカートのファスナーを下ろし、脱ぎ始めたからだ。

幼馴染に急接近!(その3)

 朝も待ち合わせをする訳じゃないので、一緒に登校していない。
 だから肩を並べて歩くなんて、随分と久しぶりに思える。
 学校で会話をする事はあっても、これほど接近して肩を並べないので背の高さが昔と随分変わってしまった事を思い知らされる。赤い髪から視線を落すと、白いセーラー服に包まれた胸がその存在をアピールしていた。

「どこ見てるんだよ」
「あっ。い、いや……」
「後で好きなだけ見せてやるし、触らせてやるからさ」
「そ、そんな事は別に……」

 智也に乗り移られた春香が、普段は雄喜に見せない笑顔で話しかけてくる。
 それが新鮮でもあり、心のときめきを感じた。

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幼馴染に急接近!(その2)

 その後、午後からの授業を受けた二人は放課後を迎えた。智也に「教室で五分ほど待っていてくれ」と言われたので、クラスメイト達が部活や帰ろうと出てゆく姿を見ながら待っていたのだが、五分経っても戻ってこない。

「何やってるんだ智也。大体は分かるけど」

 彼曰く、春香と一緒に帰れるようにしてやるとの事だったので、必死に春香にお願いしているのだろう。そんな智也の姿を想像すると、申し訳ない気持ちで心が痛む。雄喜のために、幼馴染の春香に頭を下げてくれるなんて――良い友達を持ったものだ。
 いや、そうじゃなくて本当は自分で解決しなければならない事。
 今頃は渋る春香に苦戦しているだろう。小さい頃から頑固なところがある事を彼は良く知っていた。一度決めた事は絶対に譲らない。おそらく、友達と帰る約束をしているだろうから、それが優先られるはずだ。

「ずっと待っているのも落ち着かないな。無理ならそれで構わないから智也を迎えに行くか」

 十分を過ぎたところで教室を出た雄喜は、春香と智也がいるであろう教室に向おうと廊下を歩き出すと、向こうから春香が小走りで走ってくる姿が見えた。
憑依(その2)

「あっ……。春香」
「ああ、雄喜。遅くなって悪かったな。迎えに来ようとしていたのか?」
「そ、そうだけど……。と、智也は?」
「は?あ、そっか。その事、内緒にしてたんだよな。あのさ。俺、智也なんだ」
「……はい?」
「俺が新道に乗り移っているんだよ」
「の、乗り移っているって?」
「良くあるだろ?幽霊が他人の体に憑依するって話。あれと同じで、俺が幽体離脱して新道の体に入り込んでいるんだ。だから今、新道の体は俺の思いどおりに動かせるって訳さ」
「そ、そんな。嘘だろ?」
「嘘じゃないって。とりあえず帰りながら色々と教えてやるよ」
「…………」

 腰に手を当て、ニヤリと笑う春香に違和感を感じる。幼馴染として小さい頃から知っている雄喜は、春香の異変に気づいたようだ。
 彼女にはあり得ない男言葉。そして、まるで智也と話しているかのように思えるしゃべり方に、妙な興奮を覚えた。

「折角、新道に乗り移ってきてやったんだから、このまま二人で帰ろうぜ。ま、鞄は自分のだけ持って帰ればいいんじゃない?俺はまた学校に戻ってこなくちゃいけないから」
「あ、ああ。そ、そうなんだ」」

 少し戸惑いながらも、雄喜は二人で帰る事にした。

幼馴染に急接近!(その1)

憑依(その1)
「どうしたの雄喜。こんなところに呼び出して」
「え、ああ。別に……その……」
「用事が無いなら教室に戻るよ。薫が待ってるから」
「あ、ああ。だから……春香。お、俺さ。お前の事が」
「何?私がどうかしたの?早く言ってよ」
「そ、そうなんだけどさ。それがその……簡単に言えなくて」
「じゃあ簡単に言えるようになってから話してよ。じゃ、戻るね」
「えっ!あっ……」

 痺れを切らした新道 春香は砂埃を立てながらグランドを走り、教室へ戻ってしまった。

「はぁ〜。言えなかった」

 雄喜はため息をつくと木の陰に隠れていた友人、智也に視線を投げた。

「言えなかったのか?雄喜」
「ああ。やっぱり言えなかった」
「好きだから付き合って欲しいんだ……って、簡単に言えるだろ?」
「だから簡単に言えるならとっくに言ってるって」
「不思議だよなぁ。新道とは幼馴染なのにそんな事も言えないなんて」
「幼馴染だから逆に言いにくいんだよ。今更、好きだとか付き合ってくれとか言うのは恥ずかしいんだ」
「昔から遊んでいるなら、新道がお前の事を好きか嫌いかくらい分かるんだろ?」
「それは分からないよ。小さい頃はそうだったかもしれないけど、高校に入ってからは一緒に帰っていないし、殆ど付き合いがなくなったから。もしかしたら誰か好きな奴が出来ているかもしれないな」
「じゃあ、誰かと付き合っていたら諦めるって事か?」
「……そうだな。それなら仕方ないし」
「簡単に諦められるんだ」
「…………」
「それなら俺が新道と付き合おうかな」
「えっ……。智也が?」
「お前が言えないのなら俺が告白して新道と……深い付き合いになるかな」
「多分無理。春香は智也みたいな軽い男は嫌いみたいだから」
「俺、そんなに軽くないけど」
「そうかな?俺にはそう見えるけど」
「はは……まあいいや。兎に角、誰かに取られているなら諦められるって事は、それほど真剣に付き合いたいって訳じゃないんだな」
「い、いや。そんな事はないよ。もちろん付き合いたいし、その……春香とは幼馴染を超えた付き合いをしたいと思ってる」
「要は新道とエッチしたいって事だな」
「なっ……。誰もそこまでは言ってないだろ」
「でもそう言う事だろ?」
「……ま、まあ……そうだけど」
「あのさ雄喜。今日一日、新道の体を借りても怒らないか?」
「はあ?どういう事だよ」
「お前の願いを叶えてやろうと思ってさ」
「俺の願いをって……春香をどうするんだよ」
「それは後のお楽しみって事でさ!」

 智也はニヤリと笑うと、雄喜の肩を軽く叩いた。
 ちょうど予鈴のチャイムが鳴り、遠くに生徒達が校舎に戻ってゆく姿が見える。

「放課後、新道と一緒に帰れるようにしてやるよ」
「えっ……。でも春香はいつも他の女の子達と帰っているから無理だよ」
「だ〜か〜らぁ。俺に任せとけって!早く教室に戻ろうぜ」
「あ、ああ……でも智也」

 小走りする背中に話しかけたが、智也は振り向かずに校舎へと向った。その後をついて走った雄喜は、二人して教室へと戻った。

幼馴染の一日交換(後編1)

「まあ。勇二君、そんな事までしなくていいのよ」
「いや、香澄ちゃんが全然直そうとしないので」
「もう、香澄。自分の制服なんだから直しなさい」
「いいじゃない。将来のフィアンセが直してくれるんだから」
「フィアンセ?」
目を丸くした母親が香澄を見ると、「ち、違うっ!わた……お、俺はフィアンセになんて絶対にならないからなっ!」と勇二が全面否定した。
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幼馴染の一日交換(中編)

「ちょっと!これ、どういう事よ」
「どういう事って?」
「どうしてこんなに散らかってるの?それにその癖のついた髪っ!ちゃんと手入れしてないじゃないのっ」
昨日まで艶のあった長い髪の変わり果てた様子に勇次は男らしく、それでいて女口調で言葉を吐いた。
「そんなに怒らなくてもいいだろ。今は俺の体なんだから」
「だから私らしくして欲しいのっ!」
「だったらお前も女言葉なんか使わずに俺らしく話してくれよ」
「そうしてるわよっ。勇次の前だから自分の言葉で話しているだけじゃない」
「まあまあ、そう怒らなくても」
「あ〜あ。私の大事な髪が……それに……」
絨毯の上に散らかってる丸められたティッシュペーパーに、勇次は顔を赤らめた。
「ね、ねえ勇二。こ、これって……」
「香澄の体、すげぇ気持ちいいよ。女の体ってこんなに違うんだな」
「し、信じられないっ!」
怒りと恥ずかしさで、タコのように耳まで真っ赤に染まった勇次は、急いでティッシュペーパーをゴミ箱に押し込んだ。
中には空になったお菓子の袋が幾つも入っている。
食べたい物も我慢して、三キロ痩せようと頑張っていたのに。
「お母さんが変に思うじゃないのっ!」
「もう思われてるよ。さっきも聞いただろ」
「はぁ〜。私は勇次のお父さんとお母さんにばれないよう、必死に頑張ったんだからっ」
「俺は別にばれても構わないって。どっちみち、体が入れ替わってるのは二十四時間だけなんだから。後、数時間もすれば強制的に元に戻るし」
「それでも嫌なのっ!私は一秒でも早く自分の体に戻りたいのにっ」
「仕方ないって。俺にだってどうしようもないんだからさ」
「もう〜っ。あんな薬、飲まなきゃ良かった」
「今更言ってもしょうがないだろ。折角他人の体になったんだからもっと前向きに楽しもうぜ」
「楽しめないっ!」
勇二は眉間に皺を作りながら、ずっと険しい口調で話していた。
もちろん、勇二の体には香澄の精神が、そして香澄の体には勇二の精神が入っている。
知人からもらった薬を面白半分に飲んだ二人の体は、二十四時間という限られた時間を以って入れ替わってしまったのだ。
勇二らしく振舞わなければ怪しまれると内心ビクビクしている香澄に対し、勇二は香澄の体を楽しんでいるようだった。
初めて体験する異性の体に、大層ご満悦の様子。
「何なら俺が楽しませてやろうか?男の体も捨てたもんじゃないからさ」
「嫌っ。絶対そんな事しない」
「あっそ。俺は香澄の体、もっと楽しませてもらうから」
「なっ……」
絶句した勇二の表情を見て薄笑いした香澄は、扉を軽く叩く音に耳を傾けた。
「香澄、入るわよ」
「は〜い、お母さん」
「…………」
あっけらかんと香澄の声で返事をした勇二。
母親に話を遮られたため、香澄は勇二の姿のまま仕方なく机上のセーラー服をハンガーに掛け始めた。

幼馴染の一日交換(前編)

ふと思いついたので、少しだけ書いてみました。
と言っても、部屋でエッチするだけの展開を考えているのですが(^^
たまには良いものです。
続きは近日中に完成させます。



柔らかい日差しが降り注ぐ晴れた土曜日の昼過ぎ。
女の子らしいピンクの壁紙に統一された六畳ほどの部屋に、白いベッドや明るい木製の勉強机などが置いてある。
もちろん、カーテンもピンク色。
この部屋の住人は高校二年生の丹浦香澄(にうら かすみ)。
彼女の自慢は毎日手入れを欠かした事が無い、黒くて長い髪。
そして、にきびの無い、大学生の姉に似たほっそりとした顔だちだ。
A型で清潔好きの彼女は、いつも部屋を綺麗にしていた。
そんな彼女は今、皺の寄ったピンクのTシャツと白いホットパンツ姿でベッドの上に寝転がり、漫画を読みながらお菓子を食べていた。
鼻を穿る姿に、妙なギャップを感じる。
絨毯にはティッシュのかたまりがいくつも散らばっていて、匂うと女性のいやらしい香りがした。
昨日学校に着ていったセーラー服も、無造作に机上に放置されたままだ。
「まあっ!香澄っ、少しは片付けなさい」
「ええ〜、そんなの邪魔くさいし。お母さんが片付けてよ」
「どうしたの?綺麗好きのあなたがこんなに……まるで別人みたいじゃない」
「そうかな。別にお……私はいつもどおりの私だけど」
「ねえ勇次君。何とか言ってくれない?」
母親の影から現れたのは香澄の幼馴染、徳神勇次(とくがみゆうじ)だった。
部屋の中を見た瞬間、ムッとした勇次は香澄の姿を見て更に拳を握り締めた。
「あっ!勇次君」
「あっ!じゃないでしょ。信じられないっ」
「お母さん、飲み物入れてくるから。香澄、きちんと片付けなさいよ」
「は〜い」
呆れ顔で部屋を出た母親の足跡が消えた後、勇次は怒りを露にした。
ご注意!
当ブログは18才未満の方には相応しくない内容が含まれていますので、誤って訪れた方は即退場していただきますよう、よろしくお願いします。
創作物の著作権はTira(イラストは絵師さん)にありますので、無断転載は禁止です。
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