Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
創作物は
フィクションです。

誕生日のプレゼント

ちょっと遊んでみました

フリー素材を利用し、ちょっと遊んでみました。


女憑依00







(ふふ〜ん。ふふふ〜ん♪)
放課後の校舎。
人気のない校舎の屋上で幽体離脱した芽衣は、校舎の中をフラフラと漂っていた。
嫌なことがあった時は、物理的に捕らわれない幽体になって開放感を満喫するのが芽衣のイライラ解消法だ。
壁にめり込んだり校舎から離れて自由に空を飛んだり。
もちろん、こんな事が出来るなんて誰にも言っていない。
(あっ、城戸先生)
廊下を移動していると、隣のクラスを担当している城戸先生が見えた。
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誕生日のプレゼント(その7)

「え〜、どうして先に食べちゃったの?折角買ってきたのに」
「う、うん。優二、急用が出来ちゃって」
「残念だわぁ。私もお祝いしてあげたかったのに」
「ごめんねお母さん」
「仕方ないわね……」
「う〜……」
「あら啓子。帰っていたの?」

二階から足音が聞こえて、姉の啓子が現れた。

「帰っていたというか、私、今日は何をしてたの?」
「何をしてたって……どういうこと?」
「私にもさっぱり分からないの。確か朝、服を着替えてCDを借りに行こうとして……それから記憶がないのよねぇ」
「だ、大丈夫?」
「さあ。私、もしかして痴呆症?」
「ね、ねえお母さん。それよりもケーキ、一つだけなの?」
「え、ううん。折角だからと思って四つ買ってきたわ」
「じゃあ食べようよ。啓子姉も一緒に」
「ケーキ?どうしてケーキなんか買ってきたの?」
「優二君の誕生日だったのよ。それでね、さっきまでいたんだけど……啓子、ずっと部屋にいたの?」
「分からないわ。何がどうなっているのか」
「それにその服、今日亜樹が借りてた服じゃないの?」
「え?亜樹が?」
「な、何言ってるのよお母さん。私が啓子姉の服を着れるはず無いじゃないの」
「だってさっきまでその服を……」
「いいからいいから。早くケーキを食べようよ」

亜樹はどう考えても辻褄の合わない会話を制すと、無理矢理話題を変えて二人にケーキを食べさせた。
その額に冷や汗を掻きながら。






「大変だったんだよ。あの後」
「だろうな。何となく想像できるよ」
「やっぱり無茶しちゃだめだね」
「だな。でも、俺にとっては面白い誕生日だったよ。ありがとな」
「うん」
「それにしてもすごいクリームだよな。帰ってから改めて思ったよ」
「でしょ!私も最初は信じられなかったけどね」
「もし俺がお姉さんの体にくっついたら、亜樹みたいにピアノが弾けたのかな?」
「たぶんね。ほんとに体が覚えてるんだもん」
「ふ〜ん、そっか……それって面白いなぁ」
「でも、もう残ってないの」
「またもらえるのか?」
「ううん、もうだめみたい……っていうか、次は二百万円払ったら売ってやるよだって」
「二百万円か。ぼったくりだな」
「あれはお試しのクリームだって言われちゃった。でも、買う人がいるんだって。二百万円でも」
「へぇ〜。そんな大金払って手に入れるなんて……何するんだろ」
「さあ?私には分からないよ」

学校の昼休み。
二人はグランドの隅にある木陰で座っていた。
世の中、非現実的な事もあるんだ……。
そんな事を思いながら。

誕生日のプレゼント……おわり




あとがき
珍しくエッチなシーンが無かったのですが、まあたまにはいいかなぁと。
久しぶりにあの設定で書いたのですが、やっぱり個人的に好きですねぇw

誕生日のプレゼント(その6)

「ならば別にズルしたわけじゃないだろ」
「よく見て、この手を」
「ん?」
「何か感じない?」
「何かって別に……」
「この手、私の手じゃないんだよ」
「え?」
「私の指、こんなに長くないしマニキュアなんて塗った事もないもん」
「ど、どういう事だよ。俺にはさっぱり……」
「この手、実は啓子姉の手なの」
「……は?」
「実は……」

亜樹は非現実的な事実を優二に話した。
もちろん優二は信じようとしない。




「どうしたら信じてくれるのかなぁ」
「信じてくれるのかなぁって、信じられるはずが無いだろ。首から下がお姉さんの体だなんて」
「言ったでしょ。摩訶不思議なクリームがあるの。だからこうやって私が啓子姉の体にくっついて使っているのよ」
「じゃあさ、俺の前で離れてみてくれよ。亜樹とお姉さんに分かれられるんだろ。そしたら信じるよ」
「それがね、分かれたら私は裸で優二の前に現れることになるの。それって恥ずかしいでしょ。それに啓子姉もびっくりするだろうし。啓子姉には知られたくないのよね」
「本気で言ってるのか?」
「う〜ん……」
「そりゃさ、短期間であんなに上手くピアノが弾けるようになるなんて信じられなかったけど、それは亜樹が目の下にクマを作るくらい頑張って練習してくれた成果なんだよな」
「練習はしたんだけどね。すごく頑張ったんだよ。でも結局優二の言うとおり、両手が同じように動いちゃって。やっぱり私には無理なんだって分かったの」
「でも、実際には上手く弾けてた」
「さっきも話したでしょ。前に噂で聞いた男子生徒の事を思い出して、美保たちに色々と調べてもらったって。大変だったんだよ。分かったのが今朝で、その子に連絡を取れたのが八時くらい。相談したら面白いサンプルをやるって言われて、取りに行ったのが九時でしょ。家に帰ってきたら、啓子姉は何処かへ出かけようとしてたんだ。慌ててクリームを使って啓子姉の体を借りたの。ほんとは自分の服に着替えたかったんだけど、時間が無かったからそのまま優二に会いに行ったってわけ。私の体にこの服が似合うはず無いじゃない」
「……そう言われてもなぁ」
「啓子姉のお尻、私のお尻とは違うでしょ。だから階段で見てたんじゃないの?」
「それは……まあ……。だけど、亜樹がそのスカートを穿いても同じように見えるんじゃないのか?」
「私、申し訳ありませんが、こんなにウェストが細いスカートは穿けません!」
「…………」
「胸だってこんなに大きく無いもん」

ブラウスの襟元を引っ張り、中を覗き込む亜季に、優二は少し顔を赤くした。

「お、おい……」
「へへ。優二ったら恥ずかしんだ」
「そ、そりゃ……目の前でそんな事されたら恥ずかしいに決まってるじゃないか」
「そうなんだ。じゃあこれは?」
「う……」

亜樹は両手で胸を寄せると、優二の前で前かがみになってみせた。
襟の広いブラウスの隙間に、胸の谷間が少しだけ見えている。

「や、止めろよ。そんな事」
「あはは、だって私の体じゃないから恥ずかしくないんだもん」
「…………」
「あ、そうだ!ここを見れば分かるんじゃない?」
「え?」
「よく見てよ。微妙に色が違うかも」

襟を少し開き気味にした亜樹は、顎を上にあげて喉元を見せた。
優二は少し顔を赤らめながら、その喉元をじっと見つめた。
すると、首の根元の辺りに若干の色の違いを感じる。日焼けにしてはおかしな色の変わり方だ。
Tシャツを着ていたとしても、この部分から色が変わるのはおかしい。

「どう?」
「……首の根元くらいから白くなっている感じだな。上の方が若干黒っぽいよ」
「それが私と啓子姉のつなぎ目かな」
「日焼けにしてはちょっと違うか。微妙なグラデーション……って感じだな」
「信じてくれた?」
「……ま、まあ……な」

その視線は首の根元ではなく、もう少し下のブラウスの中に落ちていた。
亜樹がブラウスを開いているせいで、高校生では付けないであろう豪華な刺繍のついた白いブラジャーがチラリと見えている。

「何、覗き込んでるのよ」
「あっ……べ、別に覗き込んでなんか……」
「恥ずかしいなんて言って、見るとこちゃんと見てるし」
「ち、違うって……」
「……ねえ優二。いいよ、別に」
「えっ……な、何が?」
「私の体じゃないし、優二がしたいっていうなら」
「ば、馬鹿だな。俺はそんな事を思ってるわけじゃ……」
「言ってる事と体の反応が逆だよ」
「あっ!」

優二は慌てて股間を押さえた。

「あはは。冗談よ、冗談。さすがに啓子姉の体でエッチするわけにはいかないもんね」
「あ、あたり前じゃないか。からかうなよ」
「信じてくれるでしょ。啓子姉の体だって」
「……わ、分かったよ。最初は信じられなかったけど」
「こんな形だけど、約束を守ったって思ってくれる?」
「……微妙に反則だけど、たくさん練習して頑張ってくれてたみたいだからな」
「へへ、ありがと」
「でもさ、俺は下手でもいいから練習の成果を聴かせて欲しかったな」
「優二……」
「いいよ。それだけ俺の事……想ってくれてるんだよな」
「……うん。わ、私は優二の事が……そ、その……」
「俺は亜樹のことが大好きだからさ」
「……うん。私も……優二が大好き!」

二人は真っ赤な顔をしたまま、しばらく会話が出来なかった。


「そ、そうだ。あまりゆっくりしていられないの」
「どうして?」
「後少しで、啓子姉の体から強制的に引き離されるのよ」
「時間が決まっているのか?」
「八時間くらいって言ってたの。だから……」
「そうなんだ。どうする?」
「先にケーキを食べようよ。今、啓子姉と分かれたらややこしくなるから」
「そっか。じゃあ……」

亜樹たちは、少し慌てながら一階のキッチンでケーキを食べた。
折角ならロウソクを立てて、もう一度歌いながら……と思っていたのだが、その間に体が分かれてしまうと大変な事になる。

「お誕生日おめでとう」
「ああ」

少し味気無かったが、それでも二人は十分だった。

誕生日のプレゼント(その5)

「勝手に入っていいのか?」
「だって、ピアノは啓子姉の部屋にしかないんだから」
「でも、お姉さんがいないときに入るのはまずいんじゃ……」
「いいのよ、そんな事気にしなくても。そこに座って」

あまり女性の部屋に入ったことが無いので、引け目を感じているようだ。
そんな優二を気にすることもなくピアノの椅子に座った亜樹は、両手を目の前にしてじっと見つめた。
十本の細い指。爪には透明なマニキュアが塗ってある。

「頼むよ、啓子姉」
「は?」
「ううん、なんでもない。じゃあ弾くからね」
「あ、ああ。絶対に笑わないから」
「笑えないと思うけどね」
「そっか。じゃあ聞かせてもらうよ」

真剣な表情。
亜樹は背筋を伸ばして鍵盤を見つめた後、両手を鍵盤の上に軽く乗せた。
そして信じられないことに、目を閉じながらピアノを弾き始めたのだ。

♪ハピバスディ、トゥ〜ユ〜
♪ハピバスディ、トゥ〜ユ〜
♪ハピバスディ、ディア優二〜
♪ハピバスディ、トゥ〜ユ〜

「ふぅ〜。優二、お誕生日おめでとう」
「…………」

笑顔で振り返った亜樹だが、優二はポカンと口を開けたまま。

「優二っ!」
「……えっ。あ、ああ」
「ちゃんと聞いてくれてた?」
「あ、ああ。もちろん。びっくりした」
「どう?」
「ほんと、正直驚いた。一週間でこんなに上手く弾けるようになるなんて」
「へへ〜ん、どんなもんですか」
「すごく練習したんだな。俺、感動したよ」
「そ、そう。そう言ってくれると私も嬉しいんだけど……」
「けど?」
「ちょっとズル……してるんだ」
「ズル?」
「うん」
「ズルって何?俺にはズルしているように見えなかったけど」
「だよね。でも、私も正直に言わないと心苦しいから」
「何したんだ?録音していた曲を流して演奏しているフリをしたとか?」
「ううん。ちゃんと弾いたよ。この手で」

絨毯の上に胡坐をかいて座っている優二の前で女座りした亜樹は、彼に両手を差し出した。

誕生日のプレゼント(その4)

「ただいま」
「おかえり、あら優二君じゃない」
「おばさん、こんにちは」
「今日が優二の誕生日なんだ。だからお祝いしてあげようと思って」
「ふ〜ん、今日だったの。それでケーキ買ってきたのね」
「うん。ピアノを弾いてあげるんだ」
「弾けるの?随分練習してたみたいだけど、あの音じゃ……」
「だ、大丈夫だって」
「それならいいんだけど。優二君、あまり期待しないでね」
「は、はい。まあ……努力してくれたみたいですから」
「もうっ!いちいちお母さんは言わなくてもいいのっ」
「はいはい。それにしても啓子の服がよく似合ってるわね。今日のために啓子に借りたの?」
「ま、まあね」
「まだ子供だと思ってたけど、そうやって啓子の服が着れるようになったんだ」
「そ、それはいいから。ピアノを弾いてケーキ食べるから、お皿とフォークを出しといてよ」
「お母さんのケーキは?」
「ないよ」
「そうなの?折角だから、お母さんも優二君の誕生日をお祝いしてあげたかったのに」
「お祝いするのは私だけでいいのっ」
「俺、おばさんにも祝ってもらいたかったな」
「そうでしょ!」
「ちょ、ちょっと優二っ!」
「お母さん、駅前のケーキ屋さんで買ってくるから食べるの待ってて頂戴」
「え〜っ!そんなのやだよ」
「いいじゃない。ねえ優二君」
「はい。僕は全然」
「……駅前なんて、一時間くらい掛かるじゃないの」
「仕方ないでしょ。近くにケーキ屋さんがないんだから」
「もう……」
「そう言えば亜樹。啓子、何処に行ったのか知らない?朝から姿が見えないんだけど」
「えっ!?け、啓子姉はピアノ教室があるから遅くなるって言ってたけど」
「そうなの?確か今日は休みだからゆっくりするって言っていたと思ったんだけどね」
「き、急に行かなきゃならないって言ってたよ」
「ふ〜ん、そうなんだ。じゃあ啓子のケーキは要らないわね」
「……うん」

結局、母親が帰ってくるまでケーキはお預けになった。
本当はケーキにロウソクを立て、火を点けてからピアノ演奏をして優二に吹き消してもらいたかったのに。

「おばさんが帰ってくるまで待っていればいいじゃないか。俺、少しくらい遅くなっても構わないよ」
「でも、あまりゆっくりしている時間が無いのよね。多分、大丈夫だと思うけど」
「時間が無いってどういう事だよ?」

その問いには答えなかった亜樹は、二人で冷蔵庫にケーキを入れた後、啓子の部屋に向うべく階段を上がり始めた。
先に上がる亜樹の後ろ姿。優二は、そのタイトスカートに包まれたお尻に視線を集中させた。
階段を上がるたびに、お尻が左右に揺れている。
タイトスカートを穿くだけで、こんなに大人びたお尻になるんだ。
優二は、そんなお尻に興奮を覚えてしまった。

「どこ見てるのよ、エッチ!」
「えっ……あ、ああ。ごめん」

振り向いた亜樹は、優二の視線の先を手で隠した。

「このお尻ってそんなに魅力的?」
「い、いや。そういうわけじゃ……」
「優二も男だね」
「…………」

何も言い返せなかった優二は、そのまま亜樹と一緒に啓子の部屋に入った。

誕生日のプレゼント(その3)

「大丈夫か?目の下にクマが出来てるみたいだけど」
「うん、大丈夫。気にしないで」
「無理だったろ?ピアノ」
「ううん。弾けるようになったよ」
「マジで!?」
「うん。だから任せといてって言ったじゃない」
「でも、たかが一週間で弾けるようになるなんて……」
「随分練習したんだからね」
「……なんか、嬉しいな。俺のためにそこまでしてくれるなんてさ」
「へへ、約束したから。私、約束破るの大嫌いなんだ」
「だな。前からそうだった」
「うん」
「それにしても、今日はいつもと雰囲気が違うよな」
「そう?」
「ちょっと大人びてるって感じ。服のせいか?」
「あ、うん。そうかも……ね」
「そんな服、持ってたんだ」
「えっ、あ、いや。そうじゃなくて、啓子姉に借りたんだ」
「そうなんだ。マジで大人びて見えるよ」
「そ、そうかな。あはは……」

優二の誕生日。
二人は昼前に駅前にある噴水の前で待ち合わせをしていた。
そのまま近くのファミレスで昼食をとり、映画を見たりカラオケに行ったり。
一通り遊んだ夕方、ショートケーキの入った小さな箱を片手に、いよいよピアノ演奏をプレゼントするために亜樹の家へと向う。

「亜樹のお姉さん、今日は家にいるのか?」
「ううん、いないよ。ピアノ教室があるから帰ってくるの、遅いんだ」
「へぇ〜。一度会ってみたかったな」
「そうなんだ」
「亜樹に似てるの?」
「う〜ん。似てると言えば似てるかな。五歳離れているから、私よりも大人びているけどね」
「そっか。そんな服を持っているくらいだからな」
「ま、まあね」

普段はプリントTシャツにジーパンといったラフな格好の亜樹だが、今日は白いブラウスに膝が見えるくらいの、グレーのタイトスカートという亜樹には珍しい服装だった。
タイトスカートの下に見える、パンストに包まれたほっそりとした足。そして黒いパンプスは、高校生の亜樹にしては十分すぎるほど大人の【色気】を漂わせていた。
おそらく、優二の誕生日だからそういう服を着てくれているのだろう。
優二はそんな風に思った。

誕生日のプレゼント(その2)

「まずいなぁ。約束したのに」

部屋に戻った亜樹は、全く弾けない自分に焦りを覚えた。
優二の言っていた通り、右手と左手の指が同じように動いてしまう。
それどころか、和音もろくに覚えられないのだ。

「どうしよう」

じっと手を見つめたところで、上手くなるはずが無く……。

「すぐ弾けるようになる方法があればいいのにな。例えば催眠術とか超能力とかで」

焦りからか、亜樹は現実的ではない事を考え始めていた。
現実的ではない事と言えば、学校である噂を聞いたことがある。

「……そう言えば誰だっけ。変わったことが出来る人がいるって話したような気がする。えっと……確か……」

友達の又聞きの又聞きで名前をよく覚えていないが、そういう非現実的な事が好きな男子生徒の話が話題になった記憶がある。

「誰と話したときだったっけ……う〜ん」

記憶を手繰り寄せたが、どうも思い出せなかった。
その男子生徒を思い出したからと言って問題が解決できるとは思えない。
しかし、今のままでは確実に約束が守れないと分かっているので、何か行動を起こしたいのだ。

「美保たちに聞いてみようかな」

仲の良い数人の友達にメールした亜樹は、最後の足掻きとばかりに啓子の部屋へ戻り、啓子先生の指導の下、夜遅くまでピアノの練習をしたのであった。

誕生日のプレゼント(その1)

たまに書きたい言う衝動に駆られることがありますね。
そういう時は、結構すんなりと書けるものです。
ODと言っても、素直なODではないのですが、こんな展開も個人的には好きだったりします。
超SSですけど。
まぐりょ時代を思い出しますねぇw




「優二の誕生日には、私がピアノで素敵な曲を弾いてお祝いしてあげるよ」
「それは嬉しいな。でも亜樹はピアノ、弾けないんじゃないの?」
「うん、今はね。でも、啓子姉がピアノの先生しているから、簡単な曲くらい弾けるようになるよ。だって優二の誕生日まで一週間もあるし」
「っていうか、一週間しかないと思うんだけど」
「一週間って、二十四時間が七回もあるんだよ」
「それくらい俺にだって分かってるって。でもさ、俺も小さいときにピアノを習おうと思ったことがあるんだけど、あれってかなり難しいんだ。両手の指が同じように動いちゃうしさ」
「ドンマイ!優二」
「うっ……そこまで言うなら期待していいんだな」
「任せといてよ。「Happy Birthday to You」の曲と共に、歌ってあげるから」
「あ、ああ。素敵な曲って、それか……」
「何?」
「い、いや。別に何でもないけど」

亜樹は十八歳になる優二のために、ピアノの演奏で祝ってあげるつもりだ。
彼女、そうと決めたらとことん頑張る人だが、人にはどう頑張っても無理だと言うこともある。
それを実感したのが、このピアノ演奏だった。



「啓子姉!もっと簡単に弾く方法は無いの?」
「そんなの無理よ。だって、優二君の誕生日、明日なんでしょ」
「だから言ってるのよ。啓子姉みたいにさらりと弾ける様になりたいのよ」
「たかが一週間の練習で、そんなに上手くなれるはずないじゃない。亜樹も私と同じように幼稚園の頃から練習していれば良かったのに」
「あの時はピアノなんて興味なかったのっ」
「今更ピアノが弾きたいなんて、無謀すぎるよ」
「うう〜」
「ずっと練習していれば、頭で考えなくても体が覚えているものよ」

啓子は話しながら、さらりと曲を弾いて見せた。
自転車に乗るのと同じように、体が覚えていることが良く分かる。

「だめかなぁ……」
「仕方ないんじゃない?明日は私もピアノ教室が休みだから付き合ってあげようか?私がピアノを弾いて、亜樹が歌ってあげたらいいんじゃない?」
「それじゃ意味無いもん。私がピアノを演奏してあげるって約束したんだから」
「なら諦めなよ。謝れば許してくれるでしょ」
「諦められないから相談してるんじゃないのっ!もうっ」
「ふふ、いつでも弾いてあげるからね」

部屋を出て行こうとする亜樹の後姿に、啓子は笑いながら話した。
ご注意!
当ブログは18才未満の方には相応しくない内容が含まれていますので、誤って訪れた方は即退場していただきますよう、よろしくお願いします。
創作物の著作権はTira(イラストは絵師さん)にありますので、無断転載は禁止です。
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