Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
掲載している作品は
フィクションです。
実在の人物や団体などとは
関係ありません。

憑依小説(女性同士)

【OD】我がまま彼女

女性が女性に憑依する作品です。
少々ダークな内容が含まれますので、読みたいと思われる方のみ、読んでください。
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【OD】バレンタインプレゼント(後編)

「……は?」
「ダメ?」
「な、何言ってんだよ秋田。お前、今は広永の体なんだぞ」
「だからよ。アタシはまだ経験ないけど、彼女は経験あるみたいだし」
「う、嘘だろ?」
「ほんと。だって、膜がないんだもん」
「ま、膜って……。お前、勝手に……」
「指を入れて確かめただけだよ。彼女には悪いけど、鉄則が来る前に更衣室のシャワーで綺麗に洗っちゃった。今は全然汗臭くないよ」

 貴菜が目の前で自らセーラー服の胸元を開き、体の匂いを嗅いでいる。その、微妙に覗き見えるチラリズムに、思わず下半身が反応してしまう。

「お、おい秋田。勝手にそんな事するなよ。広永が知ったらどうするんだよ」
「大丈夫だよ。だって、アタシが乗っ取っている間、彼女の意識は無いもん」
「そんなの分からないだろ」
「心の奥底で彼女の意識が眠っている様子が分かるの。アタシがこうして体を支配している間は、引っ込んでもらってるからね!」
「で、でもさ。勝手に広永の体を使うなんて……」
「嫌かな?」
「嫌とかそういう問題じゃなくて」
「じゃあ、嫌じゃないんだ。有吉センパイッ!」
「なあ秋田」
「ちょっと待って」
「な、何だよ」
「しゃべらないで。しばらくこのままでいさせてよ」
「あ、秋田……」

 有吉の背中に、貴菜の柔らかい腕が回りこんだ。胸を密着させながら寄り添う彼女に、思わず息を呑む。女の子の体が全身に纏わりつく感覚は、有吉の男心を奮い立たせた。
 髪から漂う女の子の香りが鼻をくすぐる。どうしていいか分からなかった有吉だが、両腕を彼女の背中に回し、そっと抱きしめてみた。抵抗する事も無く、更に顔を摺り寄せてくる。そんな彼女がとても愛しく思えた。
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【OD】バレンタインプレゼント(中編)

「鉄則。部活が終わったら、チアリーディング部の部室へ来てよ。すぐに来るんじゃなくて、チアリーディング部の皆が帰った後ね」
「どういう意味だよ」
「とりあえず五時……、やっぱり五時半かな。それくらいだったら確実にいないと思うから。扉をノックしてくれれば返事するよ。そしたら入って来て」
「は、はぁ? お前がチアリーディング部の部室にいるって事か?」
「まあ、そういうことかな」
「広永に何か話してくれるのか? 良くわかんないって。ちゃんと教えてくれよ」
「これ以上は、部室で話してあげる。じゃ!」
「お、おいっ。秋田っ、お前が言っている薬って……」
「アタシ、準備があるから」
「あっ」

 授業が終わり、秋田美野里から色々と話を聞こうと思った有吉だが、結局のところ薬についての話を聞きだす事が出来なかった。部活後にチアリーディング部の部室に来てくれということは、広永貴菜に惚れ薬を飲ませ、二人で待っているという事だろうか。
 最初に見た男性を好きになる薬なのかもしれない。
 悶々としながら教室を出た有吉は、とりあえず部活に精を出した。
 来週に行われるのは、県の代表を決める大事な試合だ。あと一勝すれば全国大会に出場できるという事で、部員達は気合を入れて練習を行っていた。もちろん有吉も志を共にし、練習に励んでいたのだが、今日は思うように集中できない。
 寒さのせいでもあるが、頭に過ぎるのはチアリーディング部の広永貴菜。彼女の日焼けした小麦色の肌に、ツインテールの笑顔が脳裏に焼きついていた。

「くそっ! ダメだ。こんな事じゃ皆に迷惑が掛かってしまう」

 そう呟き、必死に体を動かす有吉だが、全く良いところは無かった――。
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【OD】バレンタインプレゼント(前編)

※このお話はTSではなく、OD(女の子同士)を取り扱った作品ですので、その様な内容に不快感を持たれる方はお読みにならないようお願いします。



【OD】女子高生1
「あ、有吉先輩。こんにちは」
「広永じゃないか。三年の教室に何か用事があったのか?」
「ちょっと部長に話があったんです。もう終わりましたけど」
「そうか」
「今日も放課後、練習するんですよね」
「ああ」
「頑張ってくださいね。来週の試合、私も応援席から一生懸命応援しますから」
「うん。ありがとな」
「それじゃ、失礼します」
「ああ」

 広永貴菜は軽く会釈すると、笑顔で廊下を歩いていった。有吉鉄則が、ツインテールの揺れる後ろ姿をしばらく眺めていると、チャイムが構内に響いた。

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寂しがり屋の妻(後編2)

「ん……。あっ、はぁ。はぁ、はぁ。項、すごく感じるの」
「そうか。じゃあもっと舐めてやるよ」
「あっ、んあ。あ……いい。ぞくぞくするわ」
 私は長い黒髪を左右に流しながら、硬くした舌先で由果ちゃんの項を嘗め回した。髪に隠れて日焼けしていない項は理想的なほど真っ白で、男心をくすぐる。
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寂しがり屋の妻(後編1)

「典子……」
 この大胆な行動は、見た目よりも相当アルコールが入っているのだろうか?
 他の女性に乗り移った時は手を握ったり、夕方の様に軽くキスをするくらいならあったのだが、まさかこんな事まで始めるなんて。
 私が希望しているわけではなく、典子が他人の体を使って自らの意思で行っているのだから、浮気をしているわけではない――と思いたい。
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寂しがり屋の妻(中編)

 ――その日の夜。
 携帯電話にメールが入った。入院している典子からだ。私の妻、典子は二週間ほど前に明良を幼稚園に連れて行く際、明良をかばって車に轢かれてしまったのだ。
 幸い、頭を軽く打った事と右足を骨折した程度で済んだが、打ち所が悪ければ即死を免れない状態だったと担当医はいう。
 その後遺症か、典子は体から魂が抜け出るという不思議な現象を体験する事となった。最初は夢かと思っていたらしいが、そうではないらしい。一般的にはこの現象のことを【幽体離脱】と言うらしいが、私はあくまで夢の話だと思っていた。
 しかし、しばらくすると私の前に見知らぬ女性達が現れるようになった。その女性達は、自分のことを典子だという。
「からかわれているのか?」とも思ったが、話し方や彼女達が知る由も無い私達の秘密事を口にした時、本当に典子だと確信した。幽体離脱した典子は、他人の体に乗り移る事が出来るようになっていたのだ。
 夕方に会った少年野球の若妻。典子が乗り移った女性は、彼女で四人目だ。

---今から家に戻ってもいい?---

 そんな内容のメールだった。もちろん典子が直接帰ってくるという意味ではない。

---今日は疲れたから、また明日病院に行くよ---

 メールを打ち返したが、それ以降返信は無かった。


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寂しがり屋の妻(前編)

 日曜日の夕方。今年五歳になったばかりの良明に公園へ遊びに行きたいとせがまれた私は、久しぶりに近くの公園へ遊びに行った。
 夕日を浴びた雲が赤く染まり始めた四時半過ぎ。十分ほど掛けて公園に着くと、隣接する少し大きなグランドで少年野球をしていた子供達が練習を終え、帰り支度をしているところだった。
 白いユニフォームを土ぼこりで茶色く染めた子供達は、汗で濡れた髪を腕で拭きながら迎えに来た家族の元に駆け寄っていた。日曜日だというのに頑張るなぁと思いつつ、周りに群がる親達をしばし眺める。殆どが母親ばかりで父親の姿はまばらだ。
 最近の母親は若いのか、若作りが上手なのか。私が勤める会社の若きOL達と変わらない容姿だ。体に密着する半袖Tシャツや、小洒落たブラウスにジーンズ姿。子育てに忙しい主婦だというのに、そのスタイルをどうやって維持しているのかと不思議に思う。
「父ちゃん、ブランコ」
「ああ。落ちないように気をつけろよ」
「うんっ」
 明良をブランコで遊ばせながら少し離れたベンチに腰掛けると、程なくして一人の女性が近づいてきた。栗色でセミロングの髪は根元が内側に丸まっていて、面長の顔立ちに合っている。白いプリントTシャツに茶色のジーンズ姿は人妻であろう彼女の歳を一層若く見せていた。
 私の前に立ち止まり軽く微笑んだ後、遠慮なしに隣に座る。
「ずっと見てたでしょ」
 目を合わさず、少年達を見ていた私に彼女が話し掛けてきた。
「別に」
「嘘ばっかり。あなた、明良と公園に来た時からずっとこの女性に視線を送っていたじゃない」
「そんな事無いさ」
「そうかしら。私の思い違い?」
「そうさ。でも何時から?」
「あなたが家を出る時から付いて来てたの。この女性に乗り移ったのはついさっきだけど」
「へぇ〜。何時乗り移ったのか、全然気づかなかった」
「やっぱりずっと見ていたのね」
「……それよりも、その女性の子供はどうしたんだ?一緒に帰らなきゃならないんじゃないか?」
「買い物に行ってから帰るって、近所の友達に任せたわ」
「友達って、その女性の?」
「うん、主婦仲間よ」
「便利だよな。他人に乗り移って記憶が読めるのって」
「おかげでこうしてあなたと一緒に過ごせるんじゃないの。何時までも病院のベッドで寝ているの、退屈なのよ」
 女性は少し腰をずらして、私の体を添えてきた。互いの肩が軽く触れ合う状況に、思わず体を横に逸らしてしまう。
「それは分かるけどさ。退院まで後一週間くらいだし、明良が見知らぬ女性と二人で話しているのを見るのは良くないだろ」
「分かってるわよ、そんな事……」
「……出来ればこういう場所よりも、明良がいないところの方がいいな」
「だって……寂しいんだから」
「昼に見舞いに行ったのに?」
「そうよ。あなたと明良が居なくなると急に寂しくなるの。分かるでしょ」
「でもさ。何度もこんな風に見せていたら……」
「じゃあ、明良が居ない時ならいいでしょ」
「でも、他人の体なんだし。また明日、会社帰りに見舞いに行くからさ」
「……あなたは私が居なくても寂しくないの?」
「そんな事ないさ。明良も寂しがっているし」
「ほんとに?」
「当たり前じゃないか。早く家に戻ってきて欲しいよ。後、一週間の我慢さ」
「……そうね、分かったわ。それじゃ私、病院に戻るわ」
「ああ。気をつけてな」
「気をつけるも何も、幽霊みたいな状態なんだから大丈夫よ」
「そりゃそうか」
「じゃあね、あなた」
「ああ」
 女性は腰を上げながら、私の頬にキスをした。
「お、おい」
「このくらいならいいでしょ。明良も見ていないし」
「…………」
 慌てて明良を見ると、一人で砂場に入り山を作っているところだった。その間に女性が離れてゆく。
「はぁ〜、典子にも困ったもんだな。あんな美人に乗り移られたら冷静に話すだけでも大変だ」
 頬に残る柔らかい唇の感触を手で摩った私はしばらく明良と遊んだ後、薄暗くなり始めた空の下、手をつないで家に帰った。

私と結婚してっ!(最終話)

「お父さんがいなくなると、すごく寂しい……」
「そうね。でも仕方が無いわ」
「ねえお母さん。お父さんは私達のことが嫌いになった訳じゃないのに……私達もお父さんのことを許しているのに、どうして戻って来れないの?」
「それはお父さんがそう決心したからよ。私達にはどうすることも出来ないでしょ」
「……悔しいよ。知らない女にお父さんを取られたなんて。お母さんは悔しくないの?」
「由菜……」
大黒柱の不在は、あまりに寂しすぎた。
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私と結婚してっ!(その8)

その日の夜――。
「今日は二人に大事な話があるんだ」
猪田はリビングのソファーに座る規子と由菜を目の前に、俯きながら神妙な趣で話をはじめた。
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私と結婚してっ!(その7)

「奥さんと課長の体、相性がばっちりなんですね。こんなに気持ちいいと思ったのは初めてです。愛している課長とセックスできたからかもしれませんね」
「…………」
「私の体はどうでした?奥さんの体と同じくらい感じてもらえたら嬉しいですけど」
「……さあな」
「そうですよね。まだ課長は自分の体で私の体とセックスしたことがありませんから。私、早く自分の体で課長とセックスしてみたいです。でも今はダメ。お腹の赤ちゃんがびっくりするから」
一通りセックスを終えた二人は、ベッドの上に並んで寝転んでいた。
規子が猪田の腕に手を添えながら話しているところだ。
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私と結婚してっ!(その6)

「規子……」
久しぶりに愛し合い、満足げな表情で目を閉じている規子に優しく声を掛けた猪田は、体が冷えるといけないと思って、肌蹴た掛け布団をかけてやった。
無言で猪田の胸に顔を摺り寄せる規子。
その仕草が初々しく感じた。
膣の中で射精した肉棒が徐々に萎えてきたが、その生温かい場所がお気に入りなのか、居心地が良さそうに入り込んでいる。
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私と結婚してっ!(その5)

――次の日の朝。
カーテンの隙間から太陽の光が差し込み始めた頃、夜遅くまで悩んでいた猪田は浅い眠りの中で夢を見ていた。
それは、妻の規子と久しぶりにセックスをしている夢だった。
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私と結婚してっ!(その4)

「ふぅ〜。いいお湯だった」
長い髪を乾かし終えた由菜が、パジャマ姿でキッチンに現れた。
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私と結婚してっ!(その3)

――そして次の日。
会社での二人は、あくまでいつもどおりだった。
結婚をすると言っていた園口との話は、まだ誰の口からも聞こえない。
「課長、この資料に捺印してもらえますか」
「ああ……」
「どうしたんですか?顔色が悪いですけど」
「……いや。なんでもない」
捺印を求めた志乃理は、心配そうな表情で猪田を見つめていた。
その裏ではどんな顔をしているのだろうか?
猪田はそう思いながら資料に捺印した。
今日は仕事に集中できない。
仕事が進まない。
席に戻り、その様子を伺っていた志乃理はいつもと同じようにキーボードを叩いていた――。

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私と結婚してっ!(その2)

「お帰りなさい、あなた」
「ああ、ただいま」
「どうしたの?顔色が悪いわね」
「……ちょっと疲れてな」
「先にお風呂に入る?」
「そうだな」
妻の規子(のりこ)は心配そうに猪田の背中を見ていた。
今日はやけに小さく見える。そんな気がした。
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私と結婚してっ!(その1)

「ビジネスホテルでゆっくりと」は一旦TSとして完結しましたが、その続編と言うことで今度は猪田がピンチに追い込まれます。
志乃理の体を弄んだ猪田ですが、四ヵ月後に彼女が会社を辞めると言い出して――。
今回は女性が女性の乗り移るという展開になりそうです。


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セーラー服好きの彼(後編)

人の気配がないオフィス。
二人は自分達の机がある五階の一室にいた。
大きな窓の下を覗くと車が走り、人が行き交う様子が見える。
そして、道路を挟んだ向こう側には同じようなビルが立ち並んでいた。
「セーラー服を着た女子高生が会社にいるのって不自然だけど、なぜか新鮮に思えるな」
「そう?たまに来るじゃない。会社見学とかいうので」
「まあな」
窓の外を眺めていた千夏の後姿に視線を移した真二は、そのセーラー服を目に焼き付けた。
口では不自然とか新鮮と言いながらも、心の中ではそのアンバランスな光景に鼓動を高ぶらせている。
「なあ明菜。会社に来たのは二人きりになるためなんだろ?」
「そうよ。この姿をじっくり見せてあげようと思って」
「じゃあさ、俺のほうを向いてくれよ」
「いいわよ」
明菜は千夏の体をくるりと回転させて、自分の椅子に座っている真二に全身を見せた。
そして、ゆっくりと真二に近づいた。
足を進めるたびにセーラー服の胸が上下に軽く揺れている。
その光景に真二はそそられた。
「携帯で写真を撮りたい?」
「えっ。いいのか?」
「だめよ。証拠が残るから」
「……だろうな」
「撮りたかったの?」
「いや、別に」
「ふ〜ん」
千夏は隣の机から椅子を引き出すと、真二と向かい合わせるように座った。
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セーラー服好きの彼(中編)

白い半袖に、紺色の襟元には白いストライプが二本。その襟元には赤いスカーフがついている。
セーラー服を着て外出するなんて、とても懐かしい感じ。
七年前まではセーラー服が普段着のようなものだったのだから。
それに、千夏の髪から漂うリンスの香り。
いつもなら香水を付けて出社する明菜にとって、リンスの香りだけが体から発するというのは新鮮でもあった。
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セーラー服好きの彼(前編)

窓からの日差しがまぶしいベッドには、もう千夏の姿はなかった。
土曜日の朝、普段なら十一時ごろまで寝ている彼女には珍しい光景だ。
早朝からパートがある母親が用意した朝食を済ませてた後、洗面所で髪を整え薄っすらと化粧を施す。
父親はリビングで欠伸をしながらゴルフ中継をみていた。
すでに着替えを済ませていると言うことは、朝からパチンコに行くつもりだろう。
給料日前なのに、よく小遣いが余っているものだ。
そう言えば、先日は珍しくケーキを買って帰ってきた。
もしかしたら、会社帰りにパチンコに行って儲けたのかもしれない。
千夏はまだ寝ているであろう姉、明菜の部屋を通り過ぎると、自分の部屋に入り着替えを始めた。

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どっちを選ぶの?(その6)

――結局くるみを選んだ裕介。
後ろめたい気持ちもするけど、これでよかったんだ。
そう思いながら家の玄関をくぐった。
靴を脱ごうと足元を見ると、始めてみる靴が並べてある。

「あら、お帰り。あんたにお客さんが来てるよ」
「えっ、誰?」
「さあ。見たことないけど、あの制服はめぐみと同じだから。一緒の学校なんでしょ」
「めぐみと同じ?誰だろう」

とりあえず裕介は靴を脱いで、2階の自分の部屋に入った。
そこには、机に向かって座っている女の子がいた。
たしかにめぐみと同じ制服。でも、めぐみではなかった。
しかしこの後姿、見たことがある。

「あの」

裕介は恐る恐る声をかけた。
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どっちを選ぶの?(その5)

とりあえず、バレンタインデーのお返しをしなければいけないと思った裕介は、二人分のホワイトチョコを学校に持っていった。
どちらも同じチョコレート。
結論が出ていない裕介には、こうするしかなかった。
裕介は1時限目の休み時間にのぞみに会い、放課後に校舎の裏まで来てほしいと頼んだ。そして、くるみには別の休み時間に同じく放課後、校舎の裏まで来てほしいとお願いした。
二人からOKの返事をもらった裕介は、自分の鼓動で体が震えそうになるのを感じながら授業を受けていた。

「どうしよう……どうしよう……」

絶対どちらかが傷つくのは目に見えて分かっている。
でも、こんなチャンスは二度と無いと確信していた。
今回を逃すと、もう付き合ってほしいなんて言ってくれる人はいないだろう。
裕介の心は揺れ動いていた。

「どっちにしよう。ああ、どうして一度に二人も……」



キーンコーンカーンコーン!



今日最後の授業が終わった。
とうとう来るべきときがやってきた。

覚悟を決められないまま、同じクラスのくるみよりも先に校舎の裏に向かう。

「ま、まずいよ。まだ決まらない」

校舎裏に着いた裕介は、頭がパニックになりそうだ。
しかし無情にも、のぞみの姿が目の前に現れた。



「裕介さん」
「や、やあ。のぞみちゃん」
「私、この1ヶ月がとても長く感じました。でも、やっとこの日が。なんか、心臓が飛び出しちゃいそう」

のぞみは両手を胸に当てながら裕介を見つめていた。

「のぞみちゃん。あ、あのね……」
「ごめーん。待ったぁ?」

話を切り出そうとしたところに、くるみがこちらに走ってきた。
裕介の顔が青ざめる。

「はぁ、はぁ。ちょっと優子につかまっちゃってさ。遅くなっちゃった。あれ、この子は?」

のぞみに気付いたくるみが裕介に問い掛けた。

「裕介さん。この人は?」

のぞみも裕介に問い掛ける。
裕介はクラクラとめまいがしてきた。

「あ、あの。実は……」

二人の視線が裕介に降り注がれている。

「バ、バレンタインデーのときに……二人からチョコレートをもらったんだ」
「やっぱり。この子だったの、あの日の朝にチョコをもらったのは。でも裕介はもらわなかったって言ったじゃない」
「あ、あれは……みんなにバレたくなかったから」
「そんな。私の事、みんなにバレるのいやだったんだ」
「あっ、のぞみちゃん。そ、そう言うわけじゃなくて……」
「だったらどういうわけだったのよ。二股かけようと思ったの?」
「ち、違うんだよ。そうじゃないんだ」
「……それなら最初から受け取ってほしくなかった……」

のぞみが今にも泣き出しそうな顔をしている。

「の、のぞみちゃん、待ってよ。違うんだって」
「私……私……ヒック、ヒック」

とうとうのぞみが泣き出してしまった。

「はぁ〜。私もチョコ渡すんじゃなかったなあ」
「く、くるみ。そ、そんな・・・」
「結局どっちにするか決めれなかったんでしょ」
「…………」
「このままじゃ、この子もかわいそうだよ。今ここでどっちと付き合うか決めてほしいんだけど」
「い、今!?」
「だって、私も裕介の事……好きなんだもん」

その言葉を聞いたのぞみは、急に走って行ってしまった。

「の、のぞみちゃん!」

とっさに後を追おうとする裕介。
でも、なぜか足を踏みとどめてしまった。

「……追いかけなくてもいいの?」
「……うん」
「どうして?」
「今……答えが出たから」
「どんな答え?」
「…………」

裕介は無言でカバンを開けた。
そして、箱に入ったチョコレートを一つ取り出した。

「……はい」

くるみに差し出す裕介。

「えっ!」
「これ、受け取ってよ」
「…………」

箱を手に取ったくるみ。

「いいの?私がもらっても」
「うん」
「あの子の事はどうするの?」
「……断るよ。って言っても、もう分かってると思うよ」
「裕介……」

くるみは裕介にギュと抱きついた。

「ちょ、ちょっと。恥ずかしいよ」
「いいのっ!ちょっとだけこのままがいいのっ」


裕介はくるみの肩に手を置いて、そっと抱きしめた――。

どっちを選ぶの?(その4)

「へへっ、全部見ちゃった」
「め、めぐみっ!」
「よかったね、お兄ちゃん。初めてバレンタインデーにチョコもらったんだ。それも2つ!」
「お、おまえ、いつの間に……」
「お兄ちゃんが部屋に入った後すぐだよ。お兄ちゃんたらそわそわして私の事、ぜんぜん気付かないんだから」
「盗み見したのか」
「失礼ね。一緒に見てあげただけじゃないの」
「何言ってるんだよ。それを盗み見っていうんだろ」
「そんなのどうだっていいでしょ。でも大変だね。一度に二人から告白されちゃって。どうするの?」
「そ、そんなの今すぐには分からないよ。まだ1ヶ月あるんだ。ちょっと考えるさ」
「ふーん。そっか。あのね、のぞみって私とおんなじクラスなんだよ」
「えっ、そうなの」
「そうなのって、妹のクラスくらい覚えときなさいよ。のぞみってすごくかわいいでしょ。クラスでも男子生徒から人気があるんだよ」
「そ、そう」
「だけどね、今日は他にチョコレート渡してなかったんだ。だから、きっとお兄ちゃんだけに渡したんだと思うよ」
「…………」
「一途だよね、のぞみって。お兄ちゃん、告白断ったらのぞみ死んじゃうかも」
「お、脅かすなよっ」
「ふふっ、冗談よ、冗談。私から言ってあげようか?お兄ちゃんには別に好きな人がいるって」
「い、いいよ。まだ誰って決めたわけじゃないか」
「そっか。でも、早いうちにどっちかに決めてる方がいいと思うよ」
「わ、分かってるよ、そんな事」

そうは言っても、今までこんな事経験したことがないからどうしたらいいのか分からない。

どっちも付き合う?

いや、それは出来ないだろう。
付き合った事が無いのだから、断った事なんてあるはずがない。
だからどうやっって断ればいいのか検討がつかない。
でも、「のぞみ」か「くるみ」。どちらかを断らなくてはならない。

「はぁ。どうしたらいいんだ……」

結論が出ないまま1ヵ月。
とうとうホワイトデーを迎える事になった。

どっちを選ぶの?(その3)

自分の部屋に戻った裕介は、早速カバンからラッピングされた2つの箱を机の上に取り出した。
どちらもかわいいリボンが結ばれている。
椅子に座って大きく息を吸い込んだ後、まず女子生徒からもらった小さな箱から開けてみた。箱の中には、ハート型の小さなチョコレートが数個入っていて、小さく織り込まれた白い紙も同梱されていた。

「ん?これは」

心なしか震える手で、破かないようにゆっくりと紙を広げると、そこには女の子の可愛らしい文字が綴られていた。
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どっちを選ぶの?(その2)

その日の授業は全く聞いていなかった。
カバンの中に押し込んだ彼女からもらった小さな箱。
やはりチョコレートなんだろうか?

「みんなに気付かれないようにしなきゃ」

悪い事をしているかのようにオドオドと不審な行動を取りながらも、何とか気付かれずに最後の授業を受け終えた。




そして放課後――。




「ねえ、裕介。今朝、かわいい女の子からチョコもらったんじゃないの?」
「ええっ!」
「私の友達が見たって言ってたよ」
「そ、そんなことないよ。きっと見間違えたんじゃないかな。だって僕、モテないから」「そうよね。あんたはなんか弱弱しいし、いっつもオドオドしてるからね。きっと見間違えたんだ」
「そ、そうだよ。僕が女の子からチョコレートなんかもらうはずないじゃない」
「うん、そうだと思った。まだ一つもチョコもらってないんでしょ」
「う、うん……」
「じゃあ、かわいそうだから私が義理チョコあげるよ」

人気の無い教室。
クラスメイトのくるみは、小学校の頃から裕介と遊んでいた仲。
しかし、男勝りな彼女は頼りがいの無い裕介を馬鹿にする事が多かった。
そんなくるみが、カバンの中からごそごそと綺麗にラッピングされた箱を取り出した。

「はい」

結構大きな箱。
義理チョコにしては高そうな包装紙。

「ぼ、僕にくれるの?」
「目の前にいるのはあんたしかいないじゃないのよ」

くるみの顔がちょっと赤くなっていた。
チラチラと裕介の目を見ながらチョコを差し出している。

「あ、ありがとう……」

裕介は、くるみからチョコを受け取るとカバンの中に仕舞いこんだ。

「ちゃんと食べなさいよ。私が作ったんだから」
「えっ、くるみが作ったの?」
「あ、いやっ。そうじゃなくて……わ、私が買ってきたんだから」

くるみは顔を赤らめながら、手をもじもじさせている。

「そ、そうだよね。義理チョコを自分で作る人なんていないや」
「あ、当たり前じゃないの。手作りのチョコは本命の人にしかあげないのよっ。それじゃ、また明日ね」

ぎこちない雰囲気を残しながら、くるみは教室を出て行った。
こういう展開に慣れてない裕介は、どうしてくるみの顔が赤くなっていたのかよく分かっていなかった。

「は、早く家に帰ろっと」

いつもより膨れたカバンを持ち、裕介は家路についた――。

どっちを選ぶの?(その1)

数年前にある方に差し上げた作品を修正しながら掲載します。
ネット上に掲載するのは、おそらく初めてかと?
ホワイトデーネタなので随分季節がずれているのはご愛嬌ということでw





「はぁ。とうとう来てしまった……」

朝から憂鬱な表情でため息をついているのは、都立高校3年生の裕介。
どうして冴えない顔をしているのか?
それは今日がホワイトデーだから。
では何故ホワイトデーでため息をついているのか。
それは――。
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小話(OD)21−4

柔らかい真理奈の手に握られたチ○ポ。

「脈打ってるよ。そんなに興奮しているの?」
「そ、そりゃ……そうだろ」
「先生と生徒って……禁断のエッチだね」
「まあ……うっ、うっ」
「んっ……んんっ」

唯子はゆっくりと目を瞑り、真理奈の口を使ってフェラチオを始めた。
生暖かい真理奈の口の中。舌でカリを刺激されると、思わず身震いしてしまう。
左手で根元を押さえ、チ○ポの皮を伸ばしながらのバキュームフェラは、唯子がある男性に乗り移った時に、その男性

と付き合っていた女性がしていた行為だ。
男性として始めて味わったフェラチオは、クリ○リスをクンニされる気持ちよさに似た感じだった。
だから、唯子はいつもその女性がしていた事を真似して将冶を喜ばせている。

「す、すごくいい……」
「んふっ……んんっ、んっ。んっ」

真理奈の鼻に掛かった声。
そして、競泳水着を着た女子生徒にフェラチオしてもらうというシチュエーションが将冶を大いに興奮させた。

「はぁっ。んっ、んん〜っ」

チ○ポを咥えたままベルトのボタンを外し、ズボンを脱がせる。
そして、一旦フェラチオをやめてトランクスを脱がせたあと、すぐにフェラチオを再開。
頭を動かすたびに、将冶の太ももに柔らかい真理奈の胸が触れては離れた。

「はぁ、はぁ……うっ……」
「あはっ……んっ。んぐっ……んぐっ」
「ううっ……。そ、そんなに奥まで……は、はぁ」

唯子は真理奈の腕で将冶の下半身を抱きしめると、そのまま喉元までチ○ポを飲み込んだ。
チ○ポが完全に口の中に入り込んで、喉の奥に飲み込まれているのが分かる。
その状態で何度か頭を動かすと、あっという間に将冶の限界を超えてしまった。

「すごっ……あっ……で、でるっ!」
「んん……んっ!ふぐっ!ゴクッ……んぐっ!ゴクッ……んんんっ」

将冶は身震いしながら真理奈の口の中へ射精した。
唯子が喉元まで飲み込んでいるので、それは直接食道へと落ちてゆく。
2回、3回と射精し、大きく深呼吸した。

「んんん……んふっ」

チ○ポに吸い付き、中にある精子を全て搾り取るような感じでフェラチオをやめた唯子は、もう一度ゴクンと真理奈の

喉に精子を飲み込んだ。

「はぁ……気持ちよかった?」
「ああ。気持ちよかったよ。唯子のフェラチオは最高だな」
「そう、良かったね。じゃあ今度は……」
「そこのベンチに仰向けになってくれよ」
「うん」

唯子は真理奈の体でごろんと仰向けに寝転がった。
大きな胸が競泳水着の中で左右に垂れている感じだ。
その胸を両手で揉みながら、先ほどまでフェラチオしていた真理奈の唇にキスをする。

「んっ。んっ……んふ……ん」
「んん……ふぅ。はぁ、はぁ」

目の前にある真理奈の顔。
みずみずしい肌に潤んだ瞳が将冶の欲望を掻き立てる。


ビリッ!


「あっ!ダ、ダメじゃない。水着を破っちゃ!」
「いいからっ!」
「ああっ!はああっ」
「俺っ、すごく興奮してるんだっ」
「やだっ……そんなに乱暴にしちゃ……んああっ!」

右手で真理奈の両腕を縛り、左手で股間の水着をずらした将冶は、そのまま膣にチ○ポを押し込んだ。
強引なやり方に嫌がる唯子であったが、真理奈の膣内はチ○ポをあっさりと受け入れた。
そして、唯子に自分の体とはまた少し違った快感を与えた。

「はあっ、あっ、あっ、あっ」
「はぁ、はぁ、はぁ……うっくっ」
「あっ、ああっ。し、将冶っ……すご……いぃ……んんっ」

将冶が突くたびに、真理奈の大きな胸が円を描くように揺れる。
その胸に貪りつきながら、更に腰を振る。
ニチャニチャといやらしい音が真理奈の膣から聞こえ、愛液がベンチへと伝い落ちていった。
これまで大人の女性に乗り移らせてセックスしていた将冶は、生徒を犯すという初めての行為に異常な興奮を覚えた。
若い肉体に、まだ殆ど使われていないであろう性器。
病み付きになりそうなくらいだ。

「あっ、あっ。ダメッ!そんなに激しくしちゃ……んああっ。はあっ!」
「だって……と、止まらないんだっ。はあ、はぁっ……な、膣(なか)に出したいっ」
「えっ!あっ……ダメッ!それだけ……あっ……は……ダ、ダメ……なんだか……らっ」
「はぁっ、はぁっ……ダメだっ……で、でるっ!」
「ダメッ!いやっ……あっ、あああっ……膣(中)はっ!」
「はぁっ、はあっ……ぐあっ!」
「ああああっ!」

ビュッ!ビュッ!

将冶は2回目の射精をした。
真理奈のお腹の上に。

「はあっ、はぁっ、はぁっ……はぁっ」
「んんぅっ……はぁ、ぁぁ……はぁ……」

二人とも、お互いの顔を見ながら何度も呼吸をした。


「はぁ、はぁ……な、膣(なか)に?」
「はぁ、はぁ。いや……結局全部外に出したよ」
「そ、そう……良かった……」
「はぁ〜。膣(なか)に出したかったな……」
「この子、今日は危険日だから……」
「そうだったのか……」
「危険日じゃなくても、生徒に中出しなんてしないで」
「……わ、分かったよ」


こうして将冶は、唯子が乗り移った鮫白真理奈と――先生と生徒という立場で初めてセックスをした。
少し薄暗くなり始めた空。
破いてしまった水着をどうしようかと迷いながらも、とりあえず将冶は人目に付かないように更衣室を出た。
唯子も水着を脱ぎ、綺麗に体を拭いた後、真理奈の制服を着て更衣室を後に。

「水着は明日、購買で買って返すわ」
「そうだな、それまでは気づかれないようにしないと。いつものように」
「……そうね。鮫白さんには申し訳ないけど、少し記憶を触らせてもらうわ」
「ああ。ついでに進路についても記憶を操作しておけばいいんじゃないか?」
「それはダメよ。鮫白さんが自分で決める事だから」
「……そうだな。その方がいいか」
「私たち、本当に都合がいいわね」
「これまで唯子は、その特異体質で色々と大変な思いをしてきたんだ。ちょっとくらい構わないだろ」
「……そうかな。そう思っていると罰が当たりそうな気がするけど」
「罰が当たるとすれば、きっと俺だと思うけど」
「うふふ。学校を辞めさせられても知らないから」
「その時は唯子に頼むよ。色々な人に乗り移って俺を辞めさせないようにさ」
「調子いいんだから」
「調子いいついでに、また別の生徒とセックスしたいんだけど」
「……しばらくはダメよ。私を愛してくれなきゃ」
「分かってるって。なあ唯子、ちょっとこっちへ」
「えっ」
「ここなら誰にも見つからない。頼むよ、もう一回だけその口でしてくれないか」
「もうっ……全然分かってないんだから」

そう言いながらも唯子はしゃがみこむと、制服姿をした真理奈の口でフェラチオをしてやったのだった――。

おわり

小話(OD)21―3

着替えを済ませた生徒達が部室から出てくる。
もちろん男女別々の更衣室から出てくるのだが、更衣室の前で一緒になって帰る生徒もいた。
将冶は目立たないように、更衣室から少し離れたところでその様子を伺っていた。
最初の生徒が更衣室から出てきて10分ほど。
二人組みの女子生徒が制服姿で現れた後、急に静かになった。
周りに人の姿は無く、あれほど賑やかだったのが嘘のようだ。

その後、3分ほど経っただろうか?
女子更衣室の扉が半分ほど開くと、一人の女子生徒がそっと顔を覗かせた。

「…………」

将冶が無言でその女子生徒を見つめる。
すると、その女子生徒は周りを見た後、将冶に向って手招きした。
ゴクンと唾を飲み込んだ将冶は女子生徒の手招きに従い、まるで泥棒のようにそそくさと女子更衣室に忍び込んだ。


カチャッ


更衣室の中から鍵をかけ、初めて入った男子禁制の部屋を眺める。
壁際にはロッカーが並んでいて、更衣室の中央には木製の背もたれの無いベンチが置いてあった。

「もう誰も入って来ないよな」
「うん、大丈夫」
「そっか」
「でも、友達と一緒に帰る約束をしていたから断るのが大変だったのよ」
「他の生徒はグループになって帰ってたもんな」
「一人だけ残るのもちょっと不思議に思われたわ」
「だろうな。まあ、バレなきゃ大丈夫だろ」
「そうだけど……」

二人は、少し間をあけて立っていた。
将冶の前には、青い競泳水着を着ている女子生徒、鮫白真理奈がいる。
話すのは初めてだが、将冶は普段から話をしているような感じで会話をしていた。
鮫白真理奈も同じく、殆ど面識の無い将冶と親しげな雰囲気で話している。

「どうしたいの?」
「ちょっと待ってくれよ。そうやって立ったままで」
「……うん」

将冶は遠目で真理奈の体を上から下まで舐めるように見た後、ゆっくりと真理奈に近づいた。
そして、真理奈の目の前に立つと、その競泳水着に抵抗するように大きく膨れた胸をじっと眺めた。

「いやらしい目つき」
「男は皆、同じさ」

まだ体を拭いていないらしく、髪の毛からつま先までポタポタと雫が垂れている。
その濡れ具合が、先ほどまで練習していた事を想像させ、将冶の男心をくすぐった。
穴が開くほど見つめながら、真理奈の周りを一周する。
背中の部分が大きく開いた水着。
むっちりと張りのあるお尻がとても魅力的だ。
しみの無い足を雫が伝って落ちている様子が、何故か艶かしい。

「すばらしいプロポーションだよな」
「うん。私も嫉妬しちゃうわ」
「いや、もちろん唯子もスタイルいいよ」
「将冶ったら。お世辞でもちょっと嬉しいかな」
「お世辞じゃないって」
「そう?」
「ああ」

将冶は真理奈に向って、唯子と言った。
真理奈も、先生に対して将冶と呼び捨てをする。
二人にとってはそれが当たり前。

「鮫白って処女なのか?」
「……処女っていうか……処女なんだけど、激しい水泳の練習で処女膜が破けちゃったみたいね」
「そうなんだ」
「よくある事よ。ちょっと可愛そうな気もするけど」
「ふ〜ん……その子の記憶を読んだのか?」
「ちょっとだけね。この子、処女だと思ったの?」
「さあ、何となく聞いてみただけなんだけど」
「本当にそれだけ?」
「え?」
「処女じゃなくてホッとしてるんじゃない?」
「な、何言ってるんだよ」
「将冶の考えることくらい分かるわよ」

真理奈は微妙に笑みを浮かべながら、巨乳を持ち上げるように腕組みをした。

「どうするの?」
「そうだな。じゃあ……オナニーしてみてくれよ」
「オ、オナニー……するの?」
「ああ」
「恥ずかしいよ。こんなところで」
「いいだろ。誰も来ないんだから」
「だって……」
「頼むよ唯子」
「……もう。私はそんな気分じゃないんだけど」
「そう言わずに。なっ」
「……分かったわ。仕方ないわね」

しぶしぶ――将冶の願いを聞くことにした真理奈――いや、唯子。
真理奈の体を操り、ゆっくりと床に腰を下ろすと恥ずかしげに足を広げた。
そして、右手を胸にあてがい、左手を股間に沿わせた。

「やっぱり恥ずかしいよ」
「大丈夫だって」
「……もう」

白い指が、ゆっくりと胸を揉み始めた。
そして、股間に沿わせていた左手の中指が上下に動き始める。

「感じるのか?」
「……う、うん」
「自分の体とどっちが気持ちいいんだ?」
「そんなの、まだ分からないわ」
「そうか。じゃあさ、直接胸を揉んでみてくれよ」
「…………」

唯子は何も言わずに、真理奈の手を水着の中に差し入れた。
そして、その手のひらいっぱいに広がる乳房を優しく揉んだ。

「どう、うれしい?鮫白さんのオナニーが見れて」
「そ、そりゃ……まあな」
「鮫白さんとエッチしたいんでしょ」
「えっ……べ、別に……」
「私がこうやって他の女性に乗り移ったときに、エッチしなかった事ってあった?」
「……な、無いけど」
「素直に言ったら?この体とエッチしたいって」
「で、でもさ……」
「私のこと、愛してくれているんでしょ。私が一番大事だって思ってくれているのなら、別に構わないよ」
「…………」
「この体も、こうやってオナニーしているとエッチしたい気分になるんだから……んっ」

水着の上からクリトリスをクニクニと弄っている。
時折、開いている足がビクン、ビクンと動いているのは、真理奈の体が感じているからだろう。
きっと唯子も真理奈の体を使ってセックスしたい気分になっている。
そう思った将冶。

「したいよ。唯子が乗り移っている鮫白と」
「……うん。いいよ」

唯子はオナニーをやめると、将冶の前で膝立ちした。
そして、目の前にあるズボンのジッパーを下ろし、真理奈の手を使って中から勃起したチ○ポを取り出した。

つづく

小話(OD)21―2

唯子には小さな頃から不思議な能力があった。
眠っている間に自分の体から魂が抜け出てしまう「幽体離脱」という能力が。
最初は怖かった。
幽体離脱するたびに死んでしまうのではないかと思った。
しかし、日常的に起きる出来事は、次第に恐怖感を後退させていった。
徐々に幽体離脱している時間が長くなる。
そして、初めて自分の部屋から飛び出した時のドキドキ感。
更には、幽体のまま空を飛び回った時の爽快感。


――誰も信じてくれなかった。
そして、こんな能力……特異体質の唯子を受け入れてくれる男性はいなかった。
将冶を除いては。

将冶は唯子を馬鹿にしたり気持ち悪がらずに、真摯に受け止めてくれた。
だから将冶に全てを話した。
そして結婚した。


――唯子は放課後、自分が担当しているコーラス部の部活動を早めに終わらせると、音楽室の鍵を持って職員室を後に

した。それを見ていた将冶が、周りの先生の目を気にしながら同じく職員室を出る。
廊下には唯子の姿は無い。でも、唯子とあらかじめ打ち合わせをしていた将冶は、プールと水泳部の部室がある体育館

裏に向った。

「先生、さようなら」
「ああ、さようなら」
「先生、またね〜」
「ああ、気をつけて帰るんだぞ」

数人の生徒と挨拶を交わした将冶は、プールの見えるところで立ち止まった。
水泳部の姿が見えたが、ちょうど終わったのか後片付けをしているところだ。

「ちょうど終わったんだな」

そう呟いた後、唯子からの連絡を待った――。




その頃、唯子は一人音楽室にいた。
中から鍵をかけて誰も入れないようにして。

「鮫白さんか……これで何人目かしら?」

音楽室の奥にある椅子に座り、楽な体勢を取る。
そろえた膝の上に軽く両手を乗せ、ゆっくりと目を閉じて浅い眠りに入った。
しばらくすると、唯子の体からふわりと薄白い魂のようなものが抜け出た。
その色はとてもとても薄く、人の目に見えるものではなかったが、徐々に形を形成し
唯子の裸体となって定着した。
もちろん、この状態でも人の目には見えない。

(もう水泳部、終わっているかな?)

誰にも聞こえない声で呟いた唯子は、スッと壁をすり抜けると一直線にプールへと飛んだ――

つづく。

小話(OD)21−1

「唯子、こっちに座れよ」
「うん」

高校に近いマンション。
唯子は頷いて、将冶の座っているソファーの横に腰を下ろした。
二人は同じ高校の教師をしており、1年ほど前に結婚してこの中古マンションを購入した。
異動の多い職業だが、とりあえず二人でゆっくりと過ごせる場所が欲しかったからだ。

「ほら、この前さ。職員室で唯子の所へ相談に来た生徒がいただろ」
「え、うん」
「あの子の名前、何て言うんだ?」
「鮫白さんよ。それがどうしたの?」
「なあ……」
「……また?」
「いいだろ?」
「でも……」
「唯子のこと、愛してるから」
「……本当に愛してくれてるの?」
「ああ。愛してるよ」
「私よりも、私の特異体質が目当てで結婚したんじゃないの?」
「なっ……そ、そんな事一度も思ったこと無いって」
「本当?」
「当たり前じゃないか」
「……それなら……いいんだけど」
「お前が一番好きなんだ。だから結婚したんじゃないか」
「……うん」

将冶はそう言うと、唯子を優しく抱きしめた。

「あっ……んっ」
「唯子……」
「んん……はぁっ」

唯子の顎をあげて、ディープキス。
その舌使いに、唯子は全身が熱くなるのを感じた。

「はぁ、はぁ……んん」
「唯子……」
「……鮫白さんでいいの?」
「ああ。彼女はどういう子なんだ?」
「鮫白さんは3年E組の生徒よ。就職活動について相談を受けたの」
「ふ〜ん。そうなんだ」
「彼女は女子水泳部で全国大会に出場するほどの実力を持っているから、推薦で大学に入れるんだけど就職することも考えているみたい」
「勿体無いな。折角推薦で大学に入れるのに。俺の生徒なら絶対に大学に行くように説得するけどな」
「私もそうしているわ。鮫白さんは水泳で日本一になってもらいたいから」
「そうだな」
「うん」
「それにしても水泳部か。競泳水着を着た彼女はどんなだろうな」
「知ってるわよ。彼女、すごく胸が大きくて泳ぎに支障があるんじゃないかって思うくらい」
「へぇ〜。そんなに大きいんだ」
「……知ってたんじゃないの?鮫白さんが巨乳だってこと」
「い、いや」
「……本当は知っていたのね」
「そ、そういうわけじゃないけどさ」
「将冶は巨乳好きだもんね」
「……ま、まあな」

将冶は苦笑いしながら頭をかいた。

「でも明日、鮫白さんの練習が終わった後よ」
「ああ。それで構わないよ」
「それから……」
「それから?」
「私……私自身も愛してね」
「……ああ、分かってるよ。唯子が一番なんだから」

唯子をゆっくりとソファーに寝かせた将冶は、ブラウスのボタンを一つずつ外すと、
その中にある大きな胸をごつごつした手で揉み始めた――。
ご注意!
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