Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
掲載している作品は
フィクションです。
実在の人物や団体などとは
関係ありません。

憑依小説(女→男)

憧れの先輩っ!(その3)

琢馬(愛美):「ふふっ……」

にやけた琢馬の顔が鏡に映る。

琢馬(愛美):「先輩の身体……私のものなんだ……」

両腕で自分(琢馬)の身体をギュッと抱きしめた。
この大きな琢馬の胸板は、愛美の物……。
さっき額の汗を拭取った右腕をくんくんと匂ってみる。
琢馬の汗臭い匂いが鼻に立ち込める。
他の女の子はこんな事できっこない。
でも、愛美には出来るのだ。

琢馬(愛美):「ああ。先輩の匂いだ……」

うれしくて気が遠くなりそうになるのを感じながら、身体の色々な所を触り始める。
広くてがっしりとした肩。
硬く引き締まった腹筋。
キュッと引き締まった小さなお尻。
弾力のある太ももに、長い足。
全てが愛美の物……。

琢馬(愛美):「…………」

愛美の視線が、一点に集中する。
ずっと気付いていたところ。
さっきから無性に大きく膨れ上がっている。

琢馬(愛美):「ここも……私のもの……」

愛美は琢馬の右手を、ゆっくりとユニフォームのズボン前に移動させた。
おそるおそる指で触ってみる。

琢馬(愛美):「あ……」

生温かい感触と、非常に硬い感じがユニフォームの上からでも伝わってくる。

琢馬(愛美):「こ、これが……先輩の……」

ズボンの膨れ上がったところを、数本の指で何度も上下に擦ってみた。
膨れあがった上の方に指が触れると、ビクッという感覚とともに女性とは違う気持ちよさが伝わってくる。

琢馬(愛美):「はぁ、はぁ。な、なんか……気持ちいい」

愛美は膨れ上がっている上の方を何度も指で擦ってみた。
そのたびに気持ちよさが伝わってくる。

琢馬(愛美):「んっ。ん……」

上のほうを指で摘んでみる。

琢馬(愛美):「あんっ!」

気持ち悪い男の喘ぎ声が漏れる。
へなへなしたその顔は、愛美が始めてみる表情だった。

琢馬(愛美):「んっ。せ、先輩も……こんな顔……するんだ」

いつもグランドで見せる表情とはかなり違う。
きっと私の前だけの表情――。
そう思うと、とてもうれしい気持ちになる。

琢馬(愛美):「でも、先輩……家ではいつもこんな事してるのかな」

そんな話は高校にもなるとよく聞くものだ。

琢馬(愛美):「見ても……いいのかな……」

遠慮しがちにそうつぶやく。
でも、この言葉とは裏腹に頭の中ではすでに決定しているのだ。

琢馬(愛美):「……いいよね。先輩……見ても……」

愛美は、ズボンのファスナーをゆっくりと下に降ろし始めた。
青いトランクスが徐々に見えてくる。
膨らんでいるトランクスの上のほうが、少し濡れているようだ。
そのトランクスのシミに興奮しながら、ファスナーを下ろし終える。
ファスナーの間から、トランクスの盛り上がりがはみ出してきている。
それは、とてもいやらしい光景だった。

琢馬(愛美):「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

興奮しすぎて立ちくらみしそうになった愛美は、横に置いていたパイプ椅子を鏡の前に持って来きて腰掛けた。
そうやって腰を下ろすと、ファスナーの間からトランクスの膨らみがはみ出してしまっている。
トランクスの生地がビンビンに張って、窮屈そうだ。

琢馬(愛美):「ト、トランクスの中は……」

愛美はトランクスの前に付いているボタンを両手の指でそっと外した。
トランクスの開いたところに見える薄黒い物――。
トランクスの開いたところから右手を入れて、そっと掴んで……。

琢馬(愛美):「んっ!」

その声と同時に、琢馬の大きく硬いムスコが鏡の前にさらしだされる。
それは、ギュッと後ろに反り上がっているようだ。

琢馬(愛美):「あっ!」

目の前に現れた琢馬のムスコ。
愛美は思わずムスコから目をそらしてしまった。

琢馬(愛美):「み、みちゃった……」

初めて実物を見た愛美は、そのグロテスクな形にドキドキしてしまった。
友達とAVで見たことはあるのだが。
でも、やっぱり好奇心の方が強い。
愛美は顔をそむけたまま、右手でそっと大きなムスコを握り締めてみた。

琢馬(愛美):「……か、かたい……」

そう感じた愛美は、ゆっくりと視線を戻していく。
鏡には、琢馬のムスコを握り締めている姿が映っている。

琢馬(愛美):「男の一人エッチって、こんな風なの?」

鏡に映る姿を見ながらそうつぶやく。

琢馬(愛美):「こんなに大きなものが……女性の身体に入ってくるんだ……」

頭の中で、琢馬のムスコが自分の身体の中に入ってくる事を想像する。
それはすごく刺激的な映像で映し出されていた。
愛美は、自然と握っている右手を上下に動かし始める。

琢馬(愛美):「んっ。せ、先輩」

琢馬の一人エッチする姿を目に焼き付けながら、頭の中ではこれが自分の中に入ってきたときの事をずっと想像している。

琢馬(愛美):「あっ。ギュッと握った方が……気持ちいい……」

鏡に向かって、何度も何度も右手を動かす。

琢馬(愛美):「あっ、…んっ。先輩っ!……先輩っ!」

ムスコが大きく反り上がり、中から何かが出てきそうな感覚を覚え始めた。
ユニフォーム姿で一人エッチをしている琢馬――。

琢馬(愛美):「んっ、んっ、せ、先輩っ。や、やだっ……な、何か……出てくる?」

それでも右手はひたすら上下に動いていた。
押さえ切れない感覚が、愛美の心を突き動かしている。

琢馬(愛美):「あ、やっ!んんんっ。あうっっ!!」

ビクンと身体を震わせた愛美。
急激な快感が、愛美を襲ったのだ。

琢馬(愛美):「あうっ!あっ!あっ!」

声を出すたびに、鏡に白い液体が飛び散る。

琢馬(愛美):「はぁっ。あぅ……っぅぅ……」

右手の動きがゆっくりになり、次第に止まった。
いつの間にかよだれを垂らしていたようで、顎の下に滴り落ちている。

琢馬(愛美):「はぁ……はぁ……。せ、先輩……」

愛美はしばらく放心状態。
鏡に垂れている白い液体を見つめている。

琢馬(愛美):「…………」

ムスコを持っている右手に指にも、生温かいそれはべっとりとついていた。

琢馬(愛美):「……これが……先輩の……」

男としての快感を知った愛美。
しかも、憧れている大好きな平石先輩の身体で。
ムスコからは、まだ少しずつ液体が出てきている。
やっと我に返った愛美は、急いでロッカーに吊ってあったタオルでムスコと手を綺麗に拭いた。
ムスコを吹くたびに、気持ちいいが痛い感覚が伝わってくる。

琢馬(愛美):「ああ、鏡も……」

そのタオルで鏡も綺麗に拭取る。
部屋の中にあった水道で、何度も何度もタオルを洗う。
ギュ〜ッと絞ると、普段絞るよりもたくさんの水を搾り出す事が出来る。

琢馬(愛美):「わぁ……すごい」

そんなところに感心しながら、かなり乾いてしまったタオルを元通りの場所にもどした。
今日はすごい日だ。
夢と現実が入り交ざっているような感覚。
でも、やはりこれが現実なのだ。

琢馬(愛美):「で、でも……これからどうすればいいの?」

冷静に考える事が出来るようになった愛美は、これからどうすればいいのか分からない。
琢馬の身体になったまま一生を過ごすのか?
それとも、元の身体に戻れるのか?
急に不安になり始めた愛美は、なぜかまた自分の身体がある保健室に戻ってしまった。
もうすぐ授業が始まる時間。
保健室のドアをノックする。
でも、先生は出てこない。どうやらどこかに行っているようだ。
ゆっくりとドアをあけた愛美は、顔だけ部屋の中に入れてキョロキョロとあたりを見回した。
やはり先生の姿は見えない。

琢馬(愛美):「…………」

愛美はそっと保健室に入り、スパイクの爪をカツカツ鳴らしながらベッドの横まで歩いてきた。
そこには、ジャージ姿で横たわっている愛美の身体があった。

琢馬(愛美):「私の身体……」

自分の身体を見ると、少し安心する。
まるで眠っているようだ。
頭部には、タオルが置かれている。

琢馬(愛美):「あっ!」

胸のあたりを見てみると、胸がゆっくりと上下に動いているのが見える。
息をしているのだ。

琢馬(愛美):「息してる……私の身体、死んでない。生きているんだ!」

愛美は、ベッドで寝ている自分の身体の左胸のあたりに右手を押し当ててみた。
柔らかい胸の感触と共に、心臓の鼓動が伝わってくる。

琢馬(愛美):「よ、よかった……」

安堵した愛美は、グニグニと胸を揉んでみた。
自分の胸ながら、柔らかいことに感動する。

琢馬(愛美):「私の胸って、こんなに柔らかかったんだ」

寝ている愛美の表情は全然変化しない。
やはり、魂が抜けているからなのか?

少し胸を揉んでいると、下半身のムスコが急に大きくなるのを感じる。

琢馬(愛美):「やだ。私ったら自分の身体を触って興奮しているの?」

ふと人の気配を感じた。
振り向くと、そこには野球部で琢馬と同い年の部員が立っていたのだ。

琢馬(愛美):「あっ!」
部員:「お前っ、何やってるんだぁ〜っ!」

その叫び声と共に、琢馬(愛美)の頬に強烈なパンチが食らわされた。

琢馬(愛美):「ぶっ!!!」




ゴンンッ!!!




琢馬(愛美)の頭が、すごい勢いでベッドで寝ている愛美の頭にぶつかった。

部員:「あっ!」

あまりの衝撃に、気を失い倒れこんだ琢馬(愛美)。

部員:「だ、大丈夫か!や、やばいな。せ、先生っ!」

焦った部員は、保健の先生を呼びに走って出て行った――。




琢馬:「イテテテテ……」

少ししてからムクッと起き上がる。

琢馬:「な、何なんだ……一体」

訳の分からない様子。

愛美:「う、ううん……」

ベッドの上でゆっくりと目をあける愛美。
頭がズキズキして、思わず両手で押える。

愛美:「い、いたい。あ、あれっ!」

目の前に琢馬がいる事に気がついた愛美は、ガバッとベッドの上に座り込んだ。

愛美:「せ、先輩っ!」
琢馬:「イッテェ……」

琢馬が頬(ほほ)を擦りながら愛美の方を見ている。

琢馬:「顔がめちゃくちゃ痛い……」
愛美:「も、戻った!」
琢馬:「な、何が?」
愛美:「な、なんでもないです……先輩」
琢馬:「一体何が起こったんだよ……まったく」

不思議そうに頬を擦っている琢馬。
それを見た愛美は、頭がいたいのも忘れ、ニコニコと笑っていたのだった。

愛美:「……よかった、戻れて!」

……でも、もう少し先輩の身体でいたかったな。うふっ!


憧れの先輩っ!・・・・・終わり


あとがき
う〜ん。やっぱり全体的にイマイチでしたw

憧れの先輩っ!(その2)

琢馬:「大丈夫かよ……もう意識が戻らないんじゃないだろうな」

かなり心配しているようだ。
それを空中で聞いている幽体の愛美。

……ちょっと待ってよ。ええと……たしかグランドで練習を見ていたんだよね。
……で、急にグラッとして目の前が真っ暗になったんだ。ああっ……そうか!
……平石先輩の打ったボールが頭に当っちゃったんだ。私って間抜けだわ……。

自分がどうして保健室に来ているか、やっと分かった愛美。

……でも、今、私はどうなっているの?
……目の前の私は……私よね。でも、こうやっている私も私……。

そう思いながら、俯いて今の自分を見てみる。
なぜか宙に浮いていて、身体が透けて見えているのだ。

……えっ!うそっ。

周りをキョロキョロと見回してみて、初めていつもよりずいぶん視線が高いことに気付く。
……う、浮いてる……の?

何となく歩いてみる……が、歩くという感覚をひとつも感じられない。
単に風に吹かれて横移動しているだけのようだ。

……も、もしかして……私、幽霊になっちゃった……の???

そんな感じがした。自分が二人いるのはおかしいのだ。

……ど、どうしよう。私、死んじゃったってこと?

そう思い込むのも無理はなかった。
しかし、ベッドで寝ている愛美はスースーと寝息を立てている。
幽体となった愛美は、それにも気付いていないようだ。
不安と恐怖感がよぎる。

……そ、そんなぁ。う、うそでしょ。

目の前で座っている平石先輩の後姿を見て、ジワッと涙が込み上げてきた。

……や、やだ……せ、先輩。た、助けて!

助けを求めるかのように、愛美は琢馬の背中に抱きつこうとした。

しかし――。


琢馬:「うっ!」

琢馬の身体が急に硬直し、苦しそうな表情を浮かべる。
ベッドで寝ている愛美の頭部に添えていたタオルをギュッと握り締め、目を見開いた。

琢馬:「あぐっ!ががが……」

声にならない悲鳴を上げる琢馬。
しばらく苦しそうな表情を続けたあと気を失ったかのように力が抜け、上半身がベッドの上に倒れこんだのだ。

ほんのしばらくして――。

琢馬:「……う、ううん」

布団に顔が埋れている琢馬が小さなうめき声をあげて目を覚ます。

琢馬:「う……んん……」

ゆっくりと顔を上げる琢馬。
目の前の布団が盛り上がっていて、その向こうには壁が見える。
更に身体を起こすと、ベッド全体を見る事が出来、そのベッドには愛美が寝ている事が分かった。

琢馬:「……えっと……」

琢馬の右手はタオルを握ったまま、寝ている愛美の頭部に添えられている。

琢馬:「……ん……えっ?!」

琢馬が驚いた表情を見せ、握っていたタオルを放した。
そこに、保健室の先生が戻って来た。
ハッとして先生の方を見る。

先生:「どう?彼女の様子は。変わった事無かった?」
琢馬:「……あ……」
先生:「何かあったの?」
琢馬:「あ、せ……先生……」
先生:「ふ〜ん。どうやら大丈夫みたいね。かわいい寝息を立てて眠ってるじゃない。多分気絶しているだけだろうから、このまま寝かしておいて上げれば大丈夫よ。ボールが当ったところもそれほど膨れてないみたいだしね」

先生の話を聞いている琢馬は、おろおろしながら自分の身体を何度も見ている。

先生:「後は先生に任せて部活に戻っていいわよ。まだ練習してるんでしょ」
琢馬:「……えっ」
先生:「それとも彼女の側にいたいの?」

先生は笑いながら琢馬をからかった。

琢馬:「あ、あの……わ、わたし……」
先生:「あんまり遅かったらみんなにからかわれるわよ。さっ、もう行きなさい」

先生は琢馬の肩をポンと叩くと、部屋の反対側に置いてある机の椅子に腰掛けてなにやら本を読み出した。
琢馬はまだおろおろしながら、しかし、どうする事も出来ず、ただ椅子から立ち上がり保健室を後にしたのだった。

保健室のドアを閉めたあと――。


琢馬:「……ど、どうなってるの?どうして私が平石先輩に……」

保健室のドアを背に、琢馬に乗り移ってしまった愛美が呆然としている。

一体どうしてこんな事になってしまったのか?
どうしていいのか分からない琢馬(愛美)は、先生や他の生徒に見つからないように無意識に廊下を走り出した。
スパイクの爪が廊下をガチガチと鳴らしている。
両腕を横に振り、少し内股で走る琢馬(愛美)。

琢馬(愛美):「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

頭に被っていた帽子が脱げようとするのを手で押えながら、ガラリとドアを開けて入り込んだのは、野球部が使っている更衣室だった。

琢馬(愛美):「はあ、はあ……はあ」

息を切らせながら、部屋の中を見渡す。
いつもユニフォームを取りに着ているので、見慣れた部屋だ。
すこし汗臭い空気を吸い込みながら、呼吸を整える。
心臓がドキドキと大きく脈打つ。
これは、きっと走ったからではなく、愛美自身が緊張しているせいなのだろう。

大好きな先輩の姿になっている……。

愛美は、死んでしまったかもしれないという恐怖感が、だんだんと薄れているのに気がついていた。まだ心臓がドキドキしているのを感じつつ、ロッカーが並んでいる奥、素振り用の大きな鏡に向かって歩いてゆく。カツッ、カツッ、とスパイクの爪を鳴らしながら……。

鏡の中に映っている琢馬の姿が徐々に大きくなり、鏡の前に着いたときには等身大の大きさになっていた。

琢馬(愛美):「……先輩……」

心の中で、そうつぶやく。
鏡の中に映っている琢馬は、愛美の目をじっと見つめている。
その視線にまたドキドキしてしまう。
今までこんなに見つめ合った事がないのだから。

琢馬(愛美):「あ……あの……」

琢馬の低い声で話し始める……が、そこから何をしゃべっていいのか分からない。
とりあえず、両手を目の前にゆっくりと移動する。
琢馬の大きくてゴツゴツした手。
右手には豆が潰れたあとが幾つもあった。
それは、愛美の白くてスベスベした手とは明らかに違っている。
爪の奥に土が詰まっていて汚いと思ったが、この手は大好きな「平石 琢馬」の手なのだ。

琢馬(愛美):「これが……平石先輩の手……」

両手をまじまじと眺めた愛美は、その手で両頬を触ってみた。
汗をかいて脂ぎった顔。
ヌルッとして生温かい。
愛美は、かぶっていた帽子を頭からゆっくりと取った。
髪を短く切り、さわやかな雰囲気だ。
帽子の中で湿気を帯びていた髪が空気に触れて涼しく感じる。
愛美は試しに、額に光る汗を右腕で拭取ってみた。
それは、グランドでいつも琢馬がしている仕草。
今、その仕草を愛美が「させている」のだ。

琢馬(愛美):「はぁ、はぁ」

息が乱れたままだ。
自然と手に汗がにじみ出てくる。
鏡の中の琢馬は、愛美が視線を合わせるたびに、確実に見つめなおすのだ。
いつまでも見つめつづけられている感覚……。
こんなに興奮したことはこれまで一度も無い。


音楽会で発表する時だって……。
高校入試の時だって……。
初めて告白された時だって……。

そんなものは、今の興奮に比べれば皆無に等しかった。
それほ衝撃的なこの現実は、愛美の心を震撼(しんかん)させているのだ。

琢馬(愛美):「はぁ、はぁ。わ、わたし……」

初めて自分の声が、琢馬の声であることを意識する。
いつも聞いている声とは少し違うような……。
でも、この低い男の声は、確実に琢馬のものなのだ。

目で見て、耳で聞く……。

愛美は、自分が琢馬になっていると言う事を更に確信する。

ゴクン……。

琢馬(愛美):「わたし、本当に先輩になってる」

今の現実を全て認識した愛美。

琢馬(愛美):「先輩……」

この身体が愛しい。

憧れの平石先輩の身体・・・
その身体を、今、自分で動かしているのだ。
なんという運命なのだろう・・・


こんな現実が――。
こんな現実が―― 。
……目の前で起こっているのだ!

愛美の心は舞い上がった。
嬉しいという気持ちが加速度的にこみ上げてくる。
今なら琢馬の身体の事、何だって分かるのだ。
琢馬を好きな女子高生は何人もいるだろう。
もしかしたら、告白した女の子だっているのかもしれない。
琢馬には、もう彼女と呼べる人もいるのかもしれない。

でも……。

琢馬のことを誰よりも知り得るのは、愛美なのだ。

憧れの先輩っ!(その1)

ハードディスクを弄っていると、昔書いていた作品が出てきました。
私にしては珍しく、女性が男性に乗り移るお話です。
女子生徒が憧れの男子生徒の先輩に憑依してエッチな事をするので、男性はあまり興味が無い内容となっていますw
文体もイマイチですが、修正するのがしんどいのでそのまま〜っ(^^;




憧れの先輩っ!

10月に入り、朝夕がだんだんと冷え込む季節になってきた。
夏の、あの灼熱地獄から比べればずいぶんと過ごしやすくなったものだ。
今日も須藤高校のグランドから、大きな掛け声とともに、金属バットがボールを叩く音が響いている。

須三津高校野球部。

県内でベスト8まで勝ち上がったことのある、それなりに強い野球部だ。
朝連から始まり、夜は暗くなるまで練習を続けている。
入部希望の生徒も多く、レギュラーになるためには相当の実力が必要だった。
そうやって、みんなが必死で頑張っている姿に憧れ、マネージャーとして精を出す「神宮 愛美(じんぐう まなみ)」17歳。
ベンチの前、青いジャージ姿で汚れたボールをタオルで綺麗に拭取り、籠に入れている。
長い髪の毛を後ろでひとつに束ねているので、振り向くたびにその束ねた髪が大きく揺れる。
かわいい顔立ちで、誰にでも分け隔てなく話しているので部活の男達には人気者だ。
でも、愛美にはひそかに好きな男の子がいる。
ライトで4番を打っている「平石 琢馬(ひらいし たくま)」18歳。
身長179センチという長身で、スポーツ刈りをしている。
容姿もさることながら、白いユニフォームをいつも真っ黒に汚しながら練習している彼の男らしさにとても心惹かれていた。
彼のユニフォームが洗える事が、愛美にとってはとても幸せな事だった。
他の男子生徒と話すときは冗談も言いながら楽しく話せるのだが、琢馬と話すときだけどうしてもうまく話せない。やはり緊張してしまうのだ。
今も、彼がバッターボックスでバットを振っている姿をボーっと眺めているのだった。


しかし――。


琢馬:「危ないっ!」
愛美:「……っ!」

……悲鳴を上げる間もなく、愛美はその場に倒れこんだ。
琢磨の打ったボールが、運悪く愛美の頭部に当ってしまったのだ。

琢馬:「大丈夫かっ!!!」

琢馬や他の部員達が一斉に愛美の周りに集まる。
もう一人の女子マネージャーが倒れた愛美の横に座り、頭を抱きかかえるようにして膝の上に乗せた。

「愛美っ!愛美っ!しっかりしてっ!」

泣きそうになりながら、マネージャーが愛美の身体を揺さぶる。


琢馬:「あまり揺すらないほうがいいよ。俺が保健室まで運ぶから。先生、ちょっと保健室に連れて行きます」
先生:「ああ、急いで診てもらってくれ」
琢馬:「はいっ!」


琢馬はマネージャーがいる反対側から愛美を抱きかかえ、そのまま急いで保健室まで歩いて行った。
その姿を冷やかすものもいたが、それはすぐに批難の声に打ち消される。





ガンガンッ!




保健室のドアを足で蹴る音。


先生:「誰ですっ!足でドアを蹴るのはっ!」

ガラリとドアをあけた先生の前には、愛美を抱きかかえた琢馬が立っていた。

先生:「どうしたの?」
琢馬:「お、俺の打ったボールが彼女の頭に当ったんですっ!早く診て下さいっ!」
先生:「わ、分かったから。じゃあ奥のベッドに運んでちょうだい」
琢馬:「はいっ!」

琢馬は額に汗をかきながら、汚れたユニフォームのまま愛美をベッドまで運んだ。
スパイクの裏に付いている泥が保健室の床を汚している。


先生:「ちょっと離れてて」
琢馬:「は、はい」

先生が愛美の脈拍を確認したあと、頭部を念入りに調べ始める。
琢馬は、少し離れたところからその様子を見ていた。


琢馬:「先生……」
先生:「ん〜ん……どのくらいのスピードで当ったの?」
琢馬:「ど、どのくらいって……バッドの芯に当ったわけじゃないから……そんなに速くなかったと思うんですけど……」
先生:「そう。当ったところが少し膨れているけど、多分大丈夫だと思うわ。とりあえず冷やしておきましょう」
琢馬:「はい。ありがとうございます」


……大丈夫じゃないって!どうなってるのよ、一体……


保健室をふわふわと漂う幽体が一つ……
そう、これは愛美の幽体。ボールが当った時に、身体から抜け出てしまったようなのだ。
……どうなっちゃったのよ。どうして私がベッドで寝ているの?それに、今の私って……

先生:「こうやって、このタオルを彼女の頭に添えてあげて」
琢馬:「あ、はい」

琢馬がベッドの横に置いてあるパイプ椅子に座り、先生の代わりに愛美の頭部にタオルを添える。

先生:「今から担当の先生に言ってくるから。彼女のクラスと名前は?」
琢馬:「はい。えっと・・・・たしか・・・2年3組だったと思うんですが。名前は神宮さんです」
先生:「神宮さんね。分かったわ。ちょっと職員室に行ってくるからそのまま冷やしてあげてね」
琢馬:「はい」

そう言うと、先生は保健室から出て行った。
ご注意!
当ブログは18才未満の方には相応しくない内容が含まれていますので、誤って訪れた方は即退場していただきますよう、よろしくお願いします。
創作物の著作権はTira(イラストは絵師さん)にありますので、無断転載は禁止です。
トップページのみリンクフリーです。
管理人:Tira

PDF作品


個人誌へGO!

欲望のままに DLsite.com直リンク

光る指先

欲望のままに

奪われた従姉の体
言語変換
翻訳ボランティアの募集

カウンター
since 2000.12.28
【旧Ts・TS】から




月別アーカイブ
頂いたイラスト
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • どうにもならない(ブログバージョン)その6
最新コメント
ちょこっとアンケート






















記事検索
タグ絞り込み検索
作品カテゴリ
バナー
バナー