Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
掲載している作品は
フィクションです。
実在の人物や団体などとは
関係ありません。

僕が先輩の誕生日を祝ってあげますよ

僕が先輩の誕生日を祝ってあげますよ(最終話)

「川党さんっ!」
「あっ、んん……」

 甘い香水の香りがする首筋を舐めながら彼女の髪を後ろに払い、綺麗な形の耳を眺める。

「川党さん、すごく綺麗だ」
「だめ、耳は弱いの」
「それじゃ尚更」
「ふっ……あぁん」

 仁科が生温かい息を耳に吹きかけると、千賀子は甘い吐息を漏らしながら仰け反った。
 彼女の温もりを全身に感じる。
 全く抵抗しない千賀子を、自分のものに出来たと錯覚してしまう。
 偽りの会話であっても、喘ぎ声であっても、彼女自身が発するものだと信じたい。
 そう思いながら仰向けに寝ている千賀子に自分の体を重ね、彼女の顔を両手で支えた。
 その距離、ほんの十センチほど。これほど間近で見たことなんてない千賀子の顎からおでこまで、視線を移動させながら確認した。

「綺麗な顔だ……」
「ファンデーションを塗っているから。化粧を取ればそれ程でもないわよ」

 千賀子は軽く微笑みながら仁科の目をじっと見ていた。
 その澄んだ瞳に吸い込まれそうになる。

「あ、あのさ。その……」
「何?」
「あの。キ、キスしても……いいか?」
「……私とキスしたいの?」
「あ、ああ」
「私、体を乗っ取られているのよ。それが分かっていて言ってるの?」
「だ、だってその体は……その唇は川党さん本人のものだろ」
「そうよ。正真正銘、川党千賀子のものよ。ただこの体を動かしているのが私じゃなくて、加藤君なだけ」
「はぁ、はぁ。お前さえよければ……俺、マジでキスしたい……」
「……そんなに私とキスしたいなら、別に拒まないわよ。これまでにも女性に憑依して男性と一通りの行為をした事があるから。私の唇が欲しいなら、奪ってもいいわ」

 あくまで千賀子に成り切って話す加藤は、淡いピンクの口紅が塗られている唇を軽く尖らせてみせた。
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僕が先輩の誕生日を祝ってあげますよ(その3)

 駅前の繁華街という事でシティーホテル等を想像していた仁科だが、目に飛び込んでくるのは怪しく光るネオンだった。
 見上げたネオンから千賀子に視線を移すと、嬉しそうに微笑み返してくる。
「ここよ」
「こ、ここって……俗に言うラブホテルじゃないですか」
「そうだけど。どうして?」
「ど、どうしてって……川党さんならてっきりまともなホテルに行くと思っていたんですけど」
「だってセックスするだけなのにわざわざ泊まる必要ないでしょ。休憩で十分よ、休憩で」
「そ、そりゃそうですけど……」
「何か不満でもあるの?」
「い、いや……。そうじゃなくて」
「ここ、本当に私が利用していたホテルなのよ。十回以上は来ているんだから」
「……はぁ」
「ほら、早く入らないと。こんなところを会社の人に見られたらまずいでしょ」
「そうですね……」
 組んだ腕を引っ張られた仁科は、千賀子の人格を盗んで成り切る加藤と共にラブホテルへ足を運んだ。

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僕が先輩の誕生日を祝ってあげますよ(その2)

 こうして川党千賀子とオフィス以外で肩を並べて歩くのは初めてだ。
 いや、実際には千賀子ではなく、千賀子の体を乗っ取っている加藤と歩いているのだが。
 加藤の体は、本屋の二つ隣のビルにあるカプセルホテルの中。本屋に入ってくる千賀子を見て、すぐにカプセルホテルに行って体を預けてきたらしい。
 彼いわく、幽体離脱できる能力があり、魂の状態になれば他人の体を乗っ取れるらしい。
 仁科が千賀子に気がある事を知っていた彼は、わざわざ彼女の体を乗っ取ったのだ。
 初めて知った事実に驚く仁科だが、あまり人に知られたくないので内緒にしていたと聞き、加藤が自分を信頼出来る人間だと思ってくれた事に嬉しさを感じた。
 二人だけが知る事実を、まるで当人の様に話す千賀子を見て、仁科は加藤が乗り移っていると確信した。続きを読む

僕が先輩の誕生日を祝ってあげますよ(その1)

◎◎◎さんから頂いたイラストを使用し、SSを書き始めました。
今回は、その2〜その3位で終わると思います(^^
◎◎◎さん、いつもありがとうございます!





仁科昭信が好意を寄せている川党さん
「仁科君じゃない。何の本を探しているの?」
「えっ。あっ……さ、川党さん」
「そんなに驚かなくてもいいじゃない。さてはエッチな本を買おうとしてたの?」
「い、いえ。そんなの買いませんよ。僕はパソコンの本を買おうと思っていただけで……」
「でも、そのコーナーにはパソコンの本なんて並んでないわよ」
「そ、それは……その……」
 会社の帰りに寄り道した駅前の本屋。
 ちょっとエッチな本を買おうかと思っていたところに運悪く現れたのは、仁科昭信と同じ会社で働いている五年先輩の川党千賀子だった。
 いつも残業をしている彼女が、定時帰りの仁科と本屋で会うのは初めての事だ。
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