Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
掲載している作品は
フィクションです。
実在の人物や団体などとは
関係ありません。

初憑依

初憑依(その24)

「潔癖症の沖河先生の体を使って、海十の姉貴を綺麗に洗ってやるよ」

 平治がボディーシャンプーを泡立てながら美香の上半身に塗りこんでゆく。

「こうして塗るだけでも気持ちよくて乳首が勃起するよ。さあ、沖河先生をソープ嬢に仕立ててやる」
「ソープ嬢か。本人が聞いたら卒倒したりして」
「へへ……そんなこと無いわよ。私も汚れているから、互いの体を擦りつけて綺麗にするだけじゃない」
「今日の沖河先生は言っている事と、やっている事がコロコロと変わるな」

 ボディーシャンプーを塗りこんだ美香が蟹股にしゃがみ、香帆の肩に手を添えながら上半身を背中に密着させる。
 肌が直に触れ合う温かさ。
 背中に感じる柔らかな乳房の感覚。そして思っていた以上に勃起した乳首の感触が伝わってきた。
 その乳首の感触が背中を上下に揺れ動く。

「どんな感じだ?背中に胸を押し付けられるのは?」
「素直に気持ちいいよ。ヌルヌルして温かいな」
「香帆の背中も滑らかで温かくて気持ちいいわよ。乳首が擦れて、触らなくても下半身が疼いてくるのが分かる」

 背中に上半身を擦りつけつつ脇から両腕を差し伸べ、後ろから胸を揉みしだくと香帆の体がビクンと震えた。
 姉の胸が泡のついた女性の手で好き勝手に揉まれている。
 そのいやらしい行為に興奮した海十は座ったまま足を広げると、香帆の手で自らクリトリスを弄り始めた。
 
「あっ、んっ、んんっ」
「そんなに慌てなくても弄ってあげるのに」
「だって……んっ。そのボディーシャンプーの付いた指で触ると痛いから」
「確かに沁みるね。ならローションを持って来ようか。それまでオナッててくれよ」
「ああ」

 美香の手が胸から離れ、バスルームを出てゆく。その間にも海十は香帆の手で何度もクリトリスを弄って快感を高ぶらせていった――。



続きを読む

初憑依(その23)

 美香の体を堪能した平治と、姉の体に痴漢をさせた海十は汚れた床を掃除すると風呂に入る準備をした。
 準備といっても裸になるだけだが。

「今度は俺の番だな。姉貴の体でイカせてくれよ」
「ああ、構わないぜ。風呂の中で楽しもうか」

 見た目には若い女性二人が全裸で会話をしながらバスルームに入ってゆく。

続きを読む

初憑依(その22)

 ジーンズの生地に密着した美香のお尻は温かく、そして柔らかかった。
 香帆の右手でお尻に触れその感触を楽しもうとする海十だが、美香は前を向いたまま不快な表情で手を払った。

続きを読む

初憑依(その21)

 ローターの先端が滑った陰唇を左右に開き、その中にある膣口にめり込んでゆく。

「うっ。うううっ」

 ゆっくりと膣に飲み込まれてゆくローターはスイッチが入っていないので、固いタンポンと同じ感覚だろうか。ただ、美香はタンポンを膣に入れる行為を汚いと感じていて、生まれてから一度も使用したことが無かったので体に挿入感を持っておらず、乗り移っている平治には分からなかった。それよりも、田宮や付き合っている男性の生温かい肉棒を連想するのだ。
 ローターの後部を持っている指先が膣口に触れ、完全に膣内に納まった。膣口からは電源用の細い線が出ているだけだ。

「どんな感じだ?」
「まあ……膣が満たされたって感覚だな。入っている事よりも、海十の姉貴に入れられたって事の方が興奮するけどさ」
「そうか。じゃあパンティを穿けよ」
「ああ」

 美香は香帆から手渡されたシミ付きのパンティに足を通し、下腹部とお尻を包み込んだ。
 のっぺりとしたパンティの脇から小さめのローターを陰唇、ちょうどクリトリスに触れる位置にセットした香帆は、美香が窮屈なジーンズを穿き終えるまでローターから伸びる線に付いている二つのプラスチック箱を持ってやった。

「なかなか太ももが入らない」
「だろ。片足ずつ引っ張らないと」
「それでもキツイな。くっ……」

 両手で強引に引き上げ、何とか腰まで穿いた美香はローターで盛り上がるパンティを気にしながらジッパーを上げ、ボタンを留めた。どうやら香帆よりもお尻が多少大きかったようで、かなり強引に穿きこんだようだ。

「窮屈なところ悪いけど、これをポケットに入れておいてくれ」
「うっ。強引だな」
「こんなのぶら下げてたら違和感があるだろ」
「それはそうだけどな」

 ローターに繋がるプラスチックの箱をジーンズの前についている二つのポケットに押し込んでやった香帆は、タンスの引き出しから下着を取り出し、先ほど美香が脱いだブラウスとタイトスカートを合わせて身につけた。
 その間に、ブラジャーとTシャツを身につけた美香。
 Tシャツにジーンズ姿の沖河美香。そして白いブラウスにタイトスカート姿で腰に手を当てている海十の姉、香帆。
 互いを見合うと、まるで首を挿げ替えたような錯覚に陥る。

「どうだ?沖河先生が身につけていた服を着る姉貴の姿は」
「似合ってる似合ってる。別に特別って感じもしないし、違和感がないな。沖河先生はどうだ?」
「Tシャツにジーンズ姿ってのは、さすがに普段の沖河先生からは想像できないな。しかも……」

 海十が操る香帆の視線がジーンズの股間に集中する。本来なら滑らかな曲線を描く場所が少し盛り上がっていた。股間にフィットしたジーンズがローターを強制的に陰唇にめり込ませているので、入れている事を知らない人が見れば気づかない程度だろう。

「あの沖河先生がローターを二つも仕込んでいるんだから。ありえないよな」
「へへっ。香帆がやりたいって言うから入れたのよ。股間にとても違和感があるわ。それに膣の中に異物を入れるなんて不潔よ。潔癖症の私がこんな事するのは今日だけだから、この姿をよく拝んでおいて」
「分かってるって、沖河せんせっ!」

 両腕を頭の後ろに挙げてポーズをとる美香の周りをいやらしい目つきで練り歩いた香帆は、ローターを制御するボリュームスイッチが付いた小さな箱を二つ、タイトスカートのポケットに忍ばせニヤリと笑った。

「さて、痴漢ごっこでもするか」
「いいねぇ。じゃあまず、俺が攻められ役ってことで。沖河先生らしく振舞ってやるよ」
「ああ。姉貴に悪戯される沖河先生。興奮するなぁ」

 手を下ろしてまっすぐに立った美香の後ろに陣取った香帆は、そのしなやかな手で沖河美香のお尻を優しく撫で始めた。

初憑依(その20)

「どう?私のマンション」
「さすが潔癖症の美香だけあって、綺麗に整理されているわね」
「それもそうだけど、綺麗好きだから整理しているのよ」
「そっか。まあそんなことはどっちでもいいじゃない。……へぇ、ユニットバスじゃないんだ」
「広くはないけど、一応マンションだから」
「へへ」

 香帆が部屋を歩き回り、タンスやクローゼットを開けて物色している。その様子を横目に見ながら、美香は湯船に湯を張り始めた。

続きを読む

初憑依(その19)

 廊下を歩きながらブラウスのボタンを留め、スーツを置いている美術室に寄る事無く職員室に戻った平治は、普段美香が座っている机で先日行われたテストの答案をしばし眺め、他人の点数を眺めていた。
 解かれた黒い髪、そして白いブラウスにタイトスカート。普段とは明らかに違う容姿と雰囲気に他の教師も驚いているが、誰も声を掛けようとはしなかった。それだけ近寄りがたく感じたのだ。

「いい時間だな。私、そろそろ失礼します」

 壁に掛かっている丸くて大きなアナログ時計で時間を確認した後、誰に言うでもなく独り言を呟いた平治は、美香が普段持ち歩いている小さめのショルダーバッグを肩に掛けると教師達の視線を感じながら無言で職員室を後にした。


続きを読む

初憑依(その18)

「んふっ。田宮君のオチンチン。艶と張りがあって綺麗ね。すべすべしてるわ」

 タオル生地の裏に、今、行われている行為を想像する。
 亀頭を舐め上げ、舌でいやらしく弾く沖河先生の表情はどんなだろう。
 あの沖河先生が自分の肉棒を咥えているなんて。
 そんな事を思っていると、亀頭だけではなく肉茎までもが生温かい感覚に包まれていった。

続きを読む

初憑依(その17)

「せ、先生?何しているんですか」
「大丈夫。先生が一緒にいてあげるから」

 目からタオルを外そうとした田宮の手を掴んで握り締めた平治は、パイス椅子をずらしベッドの横で膝立ちになった。

続きを読む

初憑依(その16)

 先の細い体温計を膣の中で掻き回したくらいでは殆ど感じないが、左手で弄るクリトリスは気持ちいい。
 ただ、感じているよりは大げさに出して、大人の女性が喘ぐ声を田宮に聞かせた。

「あっ、あっ。んっ、んんん〜っ。せ……先生ね、おかしくなりそうよ。田宮君が目の前にいるのに……体温を測っているだけなのに。あふっ」
続きを読む

初憑依(その15)

「あの、先生……」
「何?田宮君」
「僕、本当に大丈夫なんですけど」
「自分でそう思っていても、大丈夫じゃないかも知れないでしょ」
「でも……」
「いいからついて来なさい」
「は、はい」

 タイトスカートのお尻が左右に揺れ、大人の女をかもし出している。
 背中を撫でる髪はもともと束ねていたため、ゴムで止めていたところだけ少し癖が付いていた。
 そして田宮も気づいていた。背中のブラウスに、ブラジャーのラインが見えないことを。それは美術室に沖河先生が来たときから分かっていた。白いブラウスに乳首の膨らみが浮き出ていて、とてもいやらしかった。
続きを読む

初憑依(その14)

 扉が開き、美術室へ戻ってきた美香に生徒五人は言葉を失った。唖然として口を開いているのは男子生徒の田宮と岡上だ。

 スーツを片手に白いブラウスのボタンを開き、束ねていた髪を靡かせている。表情も何となく緩んでいて、本来の沖河先生の雰囲気が感じられなかった。

続きを読む

初憑依(その13)

 歩いている間も膣の中で何かが動き回っている。そして、膣から陰唇に戻った感覚はクリトリスに伸び、美香の下半身を熱く火照らせるのだった。

続きを読む

初憑依(その12)

普段の教室よりも一回り小さな部屋。窓から入る日差しを避けるように扇形に並べられた五つの椅子。
その中心には直径五十センチほどの丸テーブルが置かれており、花瓶に入った黄色くて可愛らしい花が数本挿されていた。
女子生徒三人に男子生徒が二人が真剣な表情でデッサンの真っ最中。沖河美香はゆっくりと生徒達の周りを歩き、状況を確認していた。
両手を後ろで組み、背筋を伸ばして指導する姿は教育熱心な若妻を想像させる。

「田宮君。この花びらはもう少し大きく書いたほうがいいわ。それに対して茎が太すぎるじゃない。あと一ミリ細くしたほうがいいわ」
「い、一ミリですか」
「そう。それから関口さん、花瓶の形がおかしいわよ。影のつけ方も不自然だし。もう少しよく見て」
「はい」

とても静かな部屋。鉛筆を走らせる音と、指導する美香の声、そして生徒の返事しか聞こえない。耳を澄ませば、グランドで部活をしている生徒の声が遠くに聞こえるくらいだ。
黙々と描き続ける五人から視線を離した美香は、窓際に立ってグランドで部活をしている生徒達を眺めた。トラックを走る女子生徒の集団。サッカーボールを蹴る男子生徒達が一生懸命頑張る姿が微笑ましかった。
一人の生徒がグランドから校舎に近づいてくる。その様子を目で追っていると、ふと窓の淵に薄っすらと埃が溜まっているのを見つけた。

「皆、毎週掃除してる?埃が溜まっているわよ」

こういう汚れた場所を見ると綺麗にしたくなるが、素手で拭き取るなんてありえない。大体、握手するだけでも抵抗がある彼女は、他人の手を握った後、出来るだけ早く石鹸で手を洗いたいという衝動に駆られるのだ。

「絶対に掃除はサボらないでね。先生、汚いのが一番嫌いなの。もっと綺麗な部屋にして欲しいわ」

美香は咳払いをした後、部屋の端に並んでいる棚からウェットティッシュを二枚ほど取り出した。これさえあれば汚れを素手で触る必要はない。それにビニール手袋をつける必要もないのだ。世の中、便利になったものだと思いつつ窓際に立ち、埃を拭き取ろうとしたのだが――体に妙な違和感を覚えた。
振り向いて生徒達を見ると、相変わらずデッサンを続けている。

「…………」

気のせいかと思い、埃が指に付かないようウェットティッシュを近づけた瞬間、また体を触られたような感覚がしたのだ。
背中からお尻にかけて撫でられた感じ。それは更に美香の股間にまで及んだ。

「えっ!?やっ!」

思わず声を出した彼女は、振り向いて腰からお尻の辺りを見つめた。
誰に触られているでもなく、タイトスカートに包まれたお尻に変化はなかった。
その様子を生徒達が見ている。

「どうしたんですか?沖河先生」
「な、何でもないの。そのまま続けて」

何でもない事は無い。今も尚、体を触られている感覚があるのだから。

(な、何よこれ。誰かに体を触られてるみたい……。どうなってるの?)

生徒達の視線を避けるよう窓側を向いた美香は、ウェットティッシュを持ったまま胸の前で両手を握り締めた。
グレーのスーツ、白いブラウスの中、更には白いブラジャーの中に何かが入り込み、乳首が弄られている。そして、タイトスカートで見えない股間。肌色のパンストやパンティの生地を通り越した何かが陰唇の中で動いていた。
体を硬直させ、グランドの一点を見つめる沖河先生の異変に生徒達は気づかない。

(やっ……そんな。な、何なの?この感じ……誰っ?ほんとに体を触れてる!?いやっ)

両手に力が入った。ブラジャーの中で乳首が踊っている。スーツの生地が独りでに揺れ、その中に着ているブラウスが、そしてブラジャーが不自然に動いていた。

「んんっ!」

(誰かの悪戯なの?し、下着が汚れちゃう……)

美香はお尻をぎゅっと窄めた。しかし、陰唇の中で蠢くものを止めることは出来ない。タイトスカートの中で、股間を覆うパンストとパンティがいやらしく動いている。足をモジモジさせ、下半身を襲う感覚を取り去ろうとした彼女に生徒の一人が声をかけた。

「沖河先生、これでいいですか?」
「きゃっ!な、何?」
「あ、あの……描き直したんですけど……」
「そ、そう」

体の違和感と戦っている最中に声を掛けられて驚いたようだ。美香はそのいやらしい感覚から逃げるように生徒へ近づくと、B2用紙に描かれた絵を眺めた。

「もう少し……ここを直したほうが……はあっ!」

花瓶を指差そうと伸ばした右手を戻した美香は、胸元で拳を作った。

「沖河先生?」
「……だめ……」
「え?」
「あっ、ううん。な、何でも……」
「大丈夫ですか?」

目を瞑って我慢している表情に、関口が心配そうな声で問いかけた。

「ご、ごめんね。先生、ちょっと席を外すから続きを描いていて。はぁ……すぐに戻ってくるから……ぁっ」

何が起きているのか分からない。何も無いはずなのに、膣の中が満たされた感覚。
今の彼氏だって美香が潔癖症だという事を理解し、一年半かけてようやく体を許したのに――この誰かに肉棒を入れられたような感覚は美香を激しく動揺させた。
気持ち悪い感覚。そして自分の意思とは関係なく感じてしまう体。
首をかしげている生徒たちの目を避けるように美術室を出た美香は、ブラジャーの中で乳首を勃起させながら出来る限り平静を装いつつ、職員用トイレに急いだ。

初憑依(その11)

 やりたい事が出来ないとき――時間の経つのがとても遅く感じる。
 海十は正にその状態にあった。なかなか授業が進まない。三分おきに時計を見つめ、早く放課後にならないかと願う。それは平治も同じこと。海十が他人の体に乗り移れるようになったという事は、互いに女性の体を拝借し、楽しめるという事だ。
 ターゲットの女性は、今、二人が授業を受けている【沖河 美香】。飛び切りの美人というわけではなく、二人の感覚から言えば中の上くらいだろうか。今年、二十六歳になった美香は、海十の姉である香帆とは趣が違った。
 フレームの無いメガネを掛け、黒い髪を後ろで束ねている彼女は「真面目な先生」という肩書きがよく似合っている。
 そして、グレーの地味なスーツにタイトスカート。白いブラウスの襟はアイロンが掛けたての様に皺も無く綺麗だ。そのスーツの着こなしには「乱れ」がない。
 それは彼女が重度の潔癖症であるからであって、教卓にはいつも濡れた白いタオルが置いてあり、黒板にチョークで字を書くたびに指を拭いているところからも頷けた。きっとゴム手袋でもしてチョークを持ちたいに違いない。
 トイレに行くと石鹸を使って三回は手を洗う。スーツのポケットには四隅が綺麗に揃えられたハンカチが入っており、一回使うたびに鞄から新しいハンカチを出すほどだ。
 そんな彼女、沖河先生の口癖は「きちんと制服を着なさい」だった。ボタンを留めていない男子生徒や、襟元にある赤いリボンが曲がっている女子生徒を見つけると必ず注意する。

「この問題が分かる人はいる?」

 チョークを握っていた右手をタオルで拭きながら教室を見渡した沖河先生は、一人の女子生徒を指名した。

「岡島さん。どう?」
「あ……はい」

 指名されて立ち上がった岡島は、少し前屈みになって両手を机に付いたまま答えようとした。

「岡島さん。立ち上がるときは机に手を付かずにまっすぐに立ちなさい」
「は、はい……」

 神経質な性格も持ち合わせている。いちいち小言を言うので、生徒達からの印象はあまり良くなかった。
 このような授業が毎回続き、うんざりしていた海十と平治は沖河先生をからかってやろうと企んだのだ。
 学校が終わった後、平治の家に集合して薬を飲み幽体となる。そして二人で沖河先生をイカせ、乗り移る作戦だ。先生の体に入るのは平治の役目。海十は幽体のまましばらく遊ぶつもりだ。
 少しずれたメガネを指で直し、授業を続ける沖河先生のお尻にはタイトスカートの生地が張り付き、男心を擽る。
 顔はさておき、スーツに包まれた胸はかなり大きいと推測できた。
 スタイルは申し分ない――と、平治は一人思っていた。


 その後、昼休みを経て午後の授業が終わり、念願の放課後になった。

「早く行こうぜ、平治」
「分かってるって!」

 急いで教科書を鞄に詰め込んだ二人は、勢い良く教室を出ると平治の家にあがり、息を弾ませながら幽体離脱できる薬を飲んだ。

(急げっ。沖河先生の下へ)
(今日は美術部があるから、きっと美術室にいるはずだ)
(わくわくするよな。あの沖河先生の乱れた姿を見るのは)
(頼むぜ平治っ)
(おお。任せとけって)

 こうして二人は空を駆け抜け、沖河先生がいる美術室へ向った――。

初憑依(その10)

 ほんのしばらく肉棒を見つめると、香帆の顔をゆっくりと近づけ、唇をかすかに開いた。亀頭の先端に触れると同時に、唇の隙間から舌の先を出してコンドームの上からチロチロと舐める。

「どう?姉ちゃんの舌。あまり焦らされるのは好きじゃないよね。一気に咥えてあげようか?」

 香帆の顔を横に倒して亀頭からカリ首、陰茎をキスをしながら刺激した海十は、口を大きく開いて亀頭から肉棒を飲み込んだ。

続きを読む

初憑依(その9)

「海十、起きてる?姉ちゃんだけど入るよ」

 起きているはずがないのに香帆の手で扉をノックすると、海十は返事のない自分の部屋に入った。電気をつけっぱなしでベッドに横になっている体。白いTシャツに学校指定の黒いジャージのズボンという姿。扉を開け閉めする音にピクリとも動かない体は死んでいる様にも思えるのだが、胸元を見つめると上下に動いているのが分かる。魂は抜けていても、体の機能は正常に機能しているようだ。浮遊霊に体を取られそうな気もするが、海十が飲んだ薬には自分以外の魂を寄せ付けないような霊的な効果があるらしく、心配する必要はなかった。

続きを読む

初憑依(その8)

 その後、綺麗に体を洗った海十は風呂から上がると、母親と軽く話してから香帆の部屋に戻った。髪の毛もしっかりと乾かし、黄色いパジャマを着ている。姉と同じ様に振る舞い、姉に成り代わって行動する。平治が言っていた様に、香帆の全てを自分のものにしたという実感があった。
 今日やるべき事、明日やらなければならない事。そして将来の夢。香帆が思い描いていた全てを海十は無断で得ているのだ。

続きを読む

初憑依(その7)

(気持ちよかったぁ。幽体に弄られるのってあんなに気持ちがいいものなんだ。オナニーするのとは全然違うよな。ちょっとハマッちまいそうだ)

 幽体となって部屋に浮かんでいた平治は、十分に堪能したという表情でベッドに寝転んでいる香帆を見ると、(海十、後はじっくり楽しめよ)と自分の体に戻っていった。
続きを読む

初憑依(その6)

 ページを捲った香帆の体がビクンと震えた。それでも本に目を通している。

「来たんだ。でもいきなり膣の中に入るのは反則よ。もう少し愛撫した後に入ってきたら?」

続きを読む

初憑依(その5)

「まだ帰ってないのか?頼むから早く帰ってきてくれよ」

 何度携帯に電話しても応答が無かった平治だが、夕方過ぎに掛けるとやっと繋がった。

続きを読む

初憑依(その4)

 その頃、美喜子に乗り移っていた平治は会社に戻り、女子トイレの鏡の向かって上半身を映し出していた。まだ張りのある肌と艶に、ファンデーションが綺麗に乗っている。指の爪に塗った淡いピンクのマニキュアが可愛らしい。

「へぇ〜。これでまだ彼氏がいないのが不思議だよな。まあ、消極的な性格が災いしているんだけど。大胆になれば男くらいすぐに釣れるのにさ」

 鏡の前で髪を弄り、後姿を映したりしながら美喜子を理解する平治は、彼女の全てを手に入れた満足感に頬を緩ませた。
 ジャケット越しに胸を揉み、その柔らかさと弾力を楽しむ。胸のサイズが九十センチだということは彼女の記憶から読み取れているのだが、実際に触ってみる感触とは誤差があった。

「すげぇな、この感触。今までは俺と同じ高校生にしか乗り移ったことが無かったけど、やっぱり年上の女にも乗り移ってみるもんだな」

 何度も胸を揉み、ブラジャーに包まれた乳首が勃起した頃、鏡に映るタイトスカートの隠れた下半身に視線を移した。
 疼いているのだ。美喜子の下半身が。

「……会社のトイレでオナニーするってのもアブノーマルな感じがしていいな。この体も欲しがっているみたいだし」

 両手でタイトスカートを捲り上げ、パンストとパンティに包まれた股間を眺める。ここから幽体を侵入させ、彼女の体を乗っ取ったのだ。
 人魂となった幽体で弄るのと、直接彼女の手で弄るのではどのくらい違うのだろうか?

「とりあえず、個室に入ってオナニーするか」

 他人に見られるのは宜しくない。そう考えた平治はトイレの個室に入った。学校では女子生徒に乗り移り、何度かトイレでオナニーした事がある。膣に指を入れると、クチュクチュといやらしい音を奏でた。
 美喜子の膣も女子生徒と同じように、いやらしい音を奏でるはずだ。
 洋式便器に背を向け、タイトスカートを捲り挙げた美喜子は、両手でパンストとパンティを足首まで引きおろした。それまでパンストで包まれていた足からひんやりとした感覚が伝わってくる。
 先ほど平治が幽体で股間を弄り、感じていたのでパンティにうす黄色いシミがついていた。

「感じちゃったんだもん。仕方ないよ」

 そう呟きながらもう一度タイトスカートを捲りつつ便座に座ると、おもむろに細い足を広げた。指を使って無言で陰唇を開くと、まだそれほど使われていないピンク色の綺麗なクリトリスと膣口が現れる。オナニーしたのは三日前。友達が彼氏とセックスをしたという話を聞いてムラムラとした時だ。
 すでに昼休みの疼きはおさまり、あまり塗れていない陰唇の中。平治は美喜子の指を舐めると、直接クリトリスを弄り始めた。

「んっ……はぁ」

 ビクンと足に力が入り、切ない吐息が漏れた。
 そのまま指の腹で弄りつづけると、充血しながら皮が剥けてしまった。女性の体で最も敏感であろう場所を、彼女の指を使って彼女の体で感じる。

「あっ、はぁ、はぁ。んっ」

 普段話しているトーンよりも高い声で小さく喘ぐと、指を四本真っ直ぐに並べた状態にし、そのまま円を描くようにクリトリスを刺激した。
 膣口から滴り始めたヌルヌルとする愛液が潤滑剤となって滑らかに動いている。

「はぁ、はぁ、はぁ。んっ、クリトリス気持ちいい」

 喘ぎ狂うのではない。家で行っている様に、ある意味冷静にオナニーする美喜子。おそらく海十ならば激しく喘いでいるだろうが、女性の快感を何度も経験した事のある平治は彼女の地をそのまま表現する――或いは彼女に成りきってオナニーしていた。

「んっ、んっ。今度はこっち」

 クリトリスを弄っていた指が二本、そのまま膣の中に滑り込む。そして、間接を曲げてGスポットを押すように刺激した。

「ふっ……んっ!イイッ、ここがすごく感じるの」

 どこに平治がいるのだろう。そう思わせるほど、美喜子は普段どおりのオナニーをしていた。

「はぁ。んっ、んんっ。んん……んっ。あっ」

 内腿を伝い落ちる愛液が糸を引いて便器に落ちていく。しかしそれはいつもの事。彼女は愛液の分泌量が多く、オナニーのときは敷布団に大きなシミを作ってしまうほどだった。

「あんっ!気持ちいいよぉ。はぁ、はぁ。はんっ」

 ジャケットの胸元に手を差し入れ、ブラウスの上から胸を揉みしだく。口元から伝う涎も、彼女が如何に感じているのかを物語っていた。
 また膣から出てきた指がクリトリスを執拗に弄る。

「うっんっ……。はぁ、はぁはぁ。イイッ。た、たまんないっ」

 白い壁を見つめながら自慰を続ける美喜子は何を想像しているのだろうか。本来なら、好意を持っている男性とセックスしているシーンかもしれないのだが、今、彼女の頭の中で渦巻いているのは、優しく接してくれる一つ年上の先輩とのレズセックスシーンだった。
 彼女の中にある先輩のイメージ。平治はそのイメージを使って美喜子と絡んでいるシーンを思い描く。それが官能的で、更に下半身が疼くのだ。

「んんっ。はぁ、はぁ、はぁ……っはぁ。うっ、はぁ、はぁ。ぁんっ」

 止まらない指が快感を増幅させ、美喜子の体をオーガズムへと誘った。

「はぁ、あっ。イクッ、もうすぐイクッ!」

 クリトリスが赤く腫れる程擦った後、膣の中に潜り込んだ指が激しく動いた。

「んっ、んっ、んんっ。イクッ!イクッ!イク〜ッ!」

 美喜子は声を殺しながら喘ぐと、足を浮かせて体を丸めた後、一気に背筋を伸ばしてオーガズムに達した。膣が痙攣して指が締め付けられる感じを覚える。

「ぁっ、ぁっ、ぁっ……は、はぁ。はぁ、あっはぁ〜」

 全身に力を込めて美喜子の快感を堪能した平治は、しばらく便器に座って余韻を楽しんだ。



「弄りすぎたか。クリトリスがちょっと痛いな。まあ、この体は堪能したからもういいか。そう言えば海十は上手く乗り移れたんだろうか?満足したから昼寝した後に様子を伺うとするか」

 オーガズムを迎えてから五分ほど立った後、平治は美喜子の魂に溶け込んでいた幽体を膣の中に凝縮し、人魂のような状態となった。

「うっ……あぁ」

 平治の幽体から開放された美喜子の意識はなくなったのだが、膣内に凝縮し、わざと半実体化することで膣壁が圧迫されてしまった。

「ぅぅ……んっ」

 気を失ったままの美喜子の膣口が自然に開きはじめ、中から見えない平治の幽体が出てくる。一時的に大きく開いた後、すぐに元通りに戻ったところをみると完全に外に出てきたようだ。

(さて、とりあえず自分の体に戻って昼寝するか)

 力なく便器に座っている美喜子を眺めた平治は家に飛んで帰り、自分の体に戻るといびきをかきながら昼寝を始めた。

初憑依(その3)

(幽体を半実体化させて弄ればいいのか。そんなの簡単なことさ!)

 眼下に平治が乗り移った美喜子がビルに向って歩いているところを見ながら、海十はどんな女性に乗り移ろうかと心をときめかせた。
 クラスメイトの女の子、先生もいいだろう。テニス部の後輩に可愛い女の子もいた。ただ、昼休みを過ぎたこの時間。まだ授業を受けているから一人で行動している人はいないだろう。
 オフィス街をうろうろしながらしばらく考えたが、あまり良い場所を思いつかなかった海十は、とりあえず学校に行ってみることにした。


 グランドでは体操服を着てサッカーの授業している男子生徒が見える。体育館を覗いてみると、女子生徒がバスケットボールの授業を受けていた。

(う〜ん。教室に行ってみるか)

 動き回る生徒をターゲットにすることは難しそうだ。
 しばらく眺めていたが、一人でいる人を見つけられないので教室に移動した。

(休んでいるのは俺と平治だけだな)

 四十人ほどが授業を受けているのだが、二つの机には生徒が座っていなかった。もちろん、海十と平治の机だ。平岡先生が黒板に数式を書きながら、かったるいしゃべり方で授業をしている。

(相変わらず眠たくなるしゃべり方だな。他の場所へ移動しようか)

 教室の壁をすり抜け、校舎を順番に回っていった。そこで見つけたのが保健室だ。ちょうど保健の谷口先生は席を外していて、ベッドには女子高生が体を休めていた。
 肩まで掛けた布団から少し見える青い制服。授業中に体調を崩したのだろうか?

(ちょうどいいターゲットじゃないか。二年生かな?誰かは知らないけど、あの体で練習させてもらうとするか)

ショートカットで茶色い髪。見たことの無い顔は、海十が思うように年下だろう。考え事をしているのか、ずっと天井を見つめている。顔色はそれほど悪くなさそうだ。

(谷口先生が何時、戻ってくるかもしれないから早速乗り移らせてもらうか!)

 平治と同じように、半透明な裸の状態から人魂のような形に変化した海十はベッドに近づくと、彼女が被っている布団の中にスッと消えうせた。
 真っ暗な布団の中は、何が何だかよく分からない。目の前に見えるのが布団なのか制服のスカートなのか、それとも太ももなのか?念をこめて人魂を半実体化させ、周囲に触れてみる。

(これは布団か?こっちは柔らかいな。太ももの感触だろうか?)等と触っているうちに、彼女が異変に気づいたようだ。

「え……。布団の中に何かが入ってる?」

 上半身を起こし、布団を捲った彼女。ヤバイと感じた海十は、念を解いて半実体化を解除した。

「何もない……よね?錯覚だったのかな?」

 足のほうまで布団を捲って確認している。そのおかげで、海十はどういう状態になっているのか分かったようだ。

(なるほど。それじゃあ……)

 幽体のまま彼女のスカートに潜り込んだ海十は、そのままパンティの生地を通り越し、いきなり膣の中に忍び込んだ。もちろん、まだ半実体化していないので彼女は全く気づいていない。

「…………」

 何もない事を確認した彼女は、また布団をかぶって横になった。しかし、ほんのしばらくした後、急に襲われた下腹部の感触に目を見開き、声にならない声を上げたのだ。何の前触れも無く膣が広げられた感じ。

「うああっ!」

 その感覚に驚き、布団の中で猫のように丸まりながら下腹部を押さえる。

「な、何っ!?や、やだっ……な、中で……う、動いてるっ」

 膣壁を押し広げながら、上から下に何度も移動する。しかし、股間を包み込むパンティには何の変化も無かった。

「い、いやぁ……。た、たすけ……て……」
(びっくりしているみたいだな。こうやってチンポのように擦り付けてやればそのうちイッてしまうだろ。ほらっ、早くイッちゃえ!)

 海十は見えない膣内で幽体を半実体化させ、執拗に動き続けた。彼女は顔を真っ赤にしながら、誰かに助けを求めようとベッドから這いずり始めた。

「い、痛いっ!お腹が痛いよぉ。あうっ、ああっ」

 苦しそうに床に崩れ落ち、もがき苦しんでいる。相当に痛いようで、這うことも出来なくなった体を丸め、涙を流しながら訴えている。そんな事は全く気にしなかった海十は、湿り気の無い膣の奥に移動すると、子宮口にまで入り込もうとした。

「あぐぅぅ!」

 その奇妙な感覚に、彼女の体が無意識に子宮口を痙攣させた。

(よし!今だっ)

 それを「イッた」と勘違いした海十は、半実体化させていた幽体を開放し、彼女の体全体に行き渡るように広がった。しかし、彼女の魂がそれを受け入れるはずも無く、海十は激しい痛みと共に体からはじき出されてしまったのだ。

(うげっ!)

 魂が消滅してしまうかと思うくらいの衝撃。引きちぎれそうな痛さを受けた海十は、初めて体験した苦痛に意識を無くしてしまった。涙を流し、涎を垂らしながらうずくまる彼女を、戻ってきた谷口先生が発見し慌てて駆け寄る。

「み、道川さんっ!どうしたのっ!」

 その後、どうなったのかは覚えていない。
 海十が目を覚ますと、校舎の屋上辺りをフワフワと漂っているところだった。

(な、何だったんだ……。し、失敗……したのか?)

 自分でも良く分からなかった海十は、しばらくボーっと空を漂うだけであった。思い出しただけでも怖いあの引き裂かれるような痛み。運が悪ければ本当に幽体を引き裂かれ、二度と自分の体に戻れなくなるかもしれない。そう思うと余計に怖くなった。

(と、とりあえず……自分の体に戻るか。さすがにもう一度試そうという気にはなれない)

 すっかり怖気づいてしまった海十は、フラフラと自宅に向って飛んでいったのであった。

初憑依(その2)

(へ、平治なのか?もしかして彼女の体に乗り移れたのか?)

 もちろん、幽体となっている海十の声を彼女は聞くことが出来ない。

「近くまで来ているのなら俺の近くで話を聞いてくれ」

 また独り言のように呟いた。

 「陣貝美喜子、二十三歳か。顔も可愛いけど声も結構可愛いな」

 美喜子は海十に聞こえるように名前と歳を呟くと、食べかけのパンを手に取った。

(なあ平治っ!お〜いっ!くそっ。やっぱり俺の声が聞こえないんだ)

 海十は已む無く、美喜子の横に漂った。

「人が齧った(かじった)パンを食べるのって抵抗あるけど、彼女が齧ったパンなら食べられるか……っていうか、自分が齧ったパンだし」

 並べていた足を組んだ美喜子がパンを頬張る。空いた腕をベンチの背もたれに掛けて食べる様は、少々偉そうな印象を受けた。

「この体はもう俺が支配しているんだ。彼女がイッた時に膣から入り込んで、幽体を体全体に広げる感じ。足の指から手の指、そして頭の先まで。そうすれば自然に幽体が体に馴染んで溶け込むことが出来るんだ。彼女の精神は抵抗する間もなく俺が支配した。だから体だけじゃないぜ。彼女の全てさ」

(全てってどういう事だよ?)と問いかけても、美喜子に乗り移っている平治には聞こえない。しかし、平治は美喜子の口を声を使って話を続けた。

「彼女の全てっていうのは、これまで生きてきた人生そのものって事。例えば高校二年で処女を失ったり、十一歳で初潮を迎えたり、初恋は小学一年生の時だったり。俺は彼女が覚えている記憶を全て知ることが出来るし、何を経験してきたかも分かる。もちろん、俺が乗り移るまでに何を考えていたか、これからどうしようと思っていたかも」

 パンの代わりにカフェオーレを口にした美喜子は、更に話を続けた。

「私は両親の反対を押し切って都会に出てきたの。憧れてたんだ……都会暮らしに。でも、いざ都会で生活してみるとすっごく大変。給料は安いし、物価は高いし。おまけに二年先輩の木谷さんがしつこく言い寄ってくるし。かなりキモイのよね。背は低いしブサイクだし。……こんな感じで陣貝美喜子を演じることが出来るんだ。体を乗っ取るというよりは、他人の人生ごと乗っ取れるんだ。すごいだろ」
(すげぇ……マジですげぇや!)

 少し間を置いた後、また美喜子が話を始めた。

「この状態になるためには完璧に乗り移らなければダメなんだ。まあ、一かゼロかのどちらかだな。乗り移れたら俺と同じようになれるし、無理に乗り移ろうとしても相手の精神っていうか、魂に拒否されるだけだから。だから上手く相手をイカせ、快感で体と精神が開放された瞬間に乗り移らなければダメなんだ」

 パンを食べ終わり、ベンチから立ち上がった美喜子は思い切り背伸びをした。

「乗り移る練習をする必要があると思う。最初は俺も簡単には乗り移れなかったからな。一人でいる女性を見つけて乗り移って見るといいぜ。気持ちよくさせないと必ず拒否られるから気をつけろよ。かなり苦しがって大変な事になるんだ。分かったか?」

 海十は頷くと、(さっそく試してくるよ!)と言って空高く舞い上がった。

「……海十、行ったかな?そろそろお昼休みも終わりかぁ。でも会社に戻るの嫌だな。適当な男を引っ掛けて犯されちゃおっか。いや、やっぱり会社に戻って同期の香帆とレズるほうがいいか」

 美喜子の記憶を盗み見る平治は左手首にある腕時計を見ると、その体を操りながら会社へと戻っていった。

初憑依(その1)

 雲ひとつない青空に、ふわりと浮かぶ人影が二つ。人には見えない半透明な人影は、若い男性だった。
 名は平治と海十。高校三年生になった彼らは学校を休むと、ある薬を使って「幽体」となり、オフィス街を漂っていた。

(他人にの体に乗り移るのって難しいんだぞ)
(そう言われても、まだ試したことないから分からないよ)
(死人ならともかく、生きている人間の体に入り込んで支配するんだ。体の持ち主が抵抗しないはずがないだろ)
(言っていることは何となく分かるけどな)
(まあ、実際に体験しないと分からないか。闇雲に体を奪おうと思っても絶対に無理だから)
(へぇ〜。体に入り込めばいいなら簡単な気がするけど)
(だからそんなに簡単に入り込めないんだって)
(こんな感じで幽体になっていても?)
(ああ)
(う〜ん。やっぱりよく分からないな)
(兎に角、相手に油断っていうか隙を作らなきゃならないんだ。寝ているだけじゃ拒否される。それは俺が実際に体験してるから)
(気絶させるのか?)
(いや。端的に言うと、イカせればいいんだ。イッた瞬間は意識が飛ぶから、その隙に入り込めばいい。入り込むというよりは、相手の魂と融合するって感じだけど)
(イカすって、どうやって?俺達、幽体だから触れないんじゃないの?)
(いや、それは心配しなくていい。あの女性で試してみるか)

 二人が見ているのは、公園のベンチに座り、一人でパンを食べている若い女性だった。
 今年社会人になったばかりだろうか?
 黒いショートカットで幼さが残る顔立ち。
 紺色のリクルートスーツに身を包む彼女は初々しく見えた。

(軽くイカせて意識が緩くなった時に入り込み、彼女の融合しなければ上手く乗っ取れない)
(へぇ〜。どうやってイカすんだよ)
(念をこめて幽体を半実体化させ、直接触るんだよ。ちょっとコツが必要だけど)
(なるほどな)
(よく見とけよ。見本を見せてやるから)
(ああ)

 平治は人の形をしていた幽体をくるりと回転させ、人魂のような原型を留めない状態に変化すると、勢いよく女性に近づいた。そして、彼女の容姿を確かめるように周囲を回ったあと、足元に移動し膝上まであるタイトスカートの裾から中に入り込んでしまった。別にスカートの生地をすり抜ける事も出来るのだが、そうやって入り込むのが彼のポリシーなのだ。
 幽体がタイトスカートの中に消えてしばらくすると、女性に変化が現れ始めた。
 パンを口に運んでいた手を止め、下腹部を見ている。一旦座りなおしたが、違和感があるのかまたお尻を上げて座りなおした。パンを持っていない左手をタイトスカートの上に乗せ、しきりに足を動かしている。
 平治が彼女に何かしているのだろうか。

(あいつ、何してるんだ?)

 物理的な制限を受けない状態と、念をこめて物体を触れる状態を上手く使い分ける。
 平治はそれぞれの特徴を生かし、パンストやパンティなどは素通りして、陰唇に隠れているクリトリスに半実体化した幽体を擦りつけているのだ。

「い……や……」

 その感覚に戸惑い、顔を赤らめた彼女はベンチの紙袋にパンを置くと、周りを気にしながら両手でタイトスカートを押さえた。

「うっ。んっ。な、何?この感じ……」

 絶えずクリトリスを弄られ、下半身が疼き始める。
 彼女はたまらずベンチから立ち上がった。しかし、弄られる感覚はついてくる。

「あっ。えっ!?ちょ……んんっ!」

 女性の口から吐息が洩れた。湿り気を帯びた膣の中に、何かが入ってくる感覚。
 最初は虫かと思ったが、そうではないようだ。膣壁が擦られ、Gスポットが内側からグイグイと押される。

 (や、やだっ。そ、そんな……。な、中で動かないでっ!)

 折角立ち上がったのだが、足に力が入らなくなりまたベンチに座り込んでしまう。
 クリトリスとGスポットを弄られ、彼女としては人前でなければ大きく喘ぎたいところだ。閉じていた足が自然に開き、艶かしい声が出ないよう両手で口を塞いでいる。

「んっ、んっ」
(あっ!やだっ。こ、こんなところで……)

 彼女は体をビクンと震わせ、ローヒールのかかとを浮かせた。
 その様子を見ていた海十はドキドキしていた。眉をゆがめ、今にもイキそうな表情にコキたいと思ったが、幽体の彼に肉棒は付いていない。

「んっ!!」

 彼女が短く声を挙げ、背中を反らせた。そして、目を充血させながらうっとりとした表情に変化する。
 その瞬間、クリトリスを弄っていた幽体が膣の中に勢いよく入り込み、表面上には見えなくなってしまったのだ。

「ぁっ……はぁ〜」

 全身に力を入れ、声を殺して喘いだ彼女の両手が口元から離れた。浮いていたかかとも地面に付き、大きく呼吸をしている。

「はぁ〜、はぁ〜、ふぅ〜」

 赤らいでいた表情も戻り、落ち着きを取り戻したようだ。
 その様子を見ていた海十は、ゆっくりと彼女に近づいた。

「いるのか?海十」

 彼女は正面を向いたまま、誰もいない空間に呟いた。
ご注意!
当ブログは18才未満の方には相応しくない内容が含まれていますので、誤って訪れた方は即退場していただきますよう、よろしくお願いします。
創作物の著作権はTira(イラストは絵師さん)にありますので、無断転載は禁止です。
トップページのみリンクフリーです。
管理人:Tira

PDF作品


個人誌へGO!

欲望のままに DLsite.com直リンク

光る指先

欲望のままに

奪われた従姉の体
言語変換
翻訳ボランティアの募集

カウンター
since 2000.12.28
【旧Ts・TS】から




月別アーカイブ
頂いたイラスト
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • どうにもならない(ブログバージョン)その6
最新コメント
ちょこっとアンケート






















記事検索
タグ絞り込み検索
作品カテゴリ
バナー
バナー