Ts・TS

主にTSFを取り扱った創作物と、
個人的な日記を掲載しています。
創作物は
フィクションです。

四次元男

四次元男(その8)

しんと静まり返った部屋。
ほんの数秒。母親が階段を下りてゆく音を耳にした里香は、枕を顔に当てて篭った喘ぎ声をあげた。

「んああっ!あっ、ああっ……はぁっ」

膝を何度もすり合わせながら、蠢く舌がもたらす快感に身を捩じらせる。

「いやぁ……あっ。やめ……あっ!ああっ」

先を固くした舌で、Gスポットを下から上にきつく撫でられグイグイと押し込まれると、里香はその度にお尻を持ち上げた。
誰もいない部屋で、一人もがいている里香。
見た目にはまったく分からないが、里香は道夫に犯されているのだ。

「あっ……そこ……いや……あっ。そんなに奥まで……な、舐めない……で……」

大きさにして五センチくらいだろうか?
先ほどよりも長めに現れた舌が、ヌルヌルとした膣内を奥へ奥へと移動した。
そして、子宮口にたどり着くと、そこを執拗に舐め始めたのだ。
今まで体験したことのない感覚。
舐めないでと言っても、元々割れ目を舌で舐められていたからそう思うだけであって、子宮口への刺激は舌で舐められているのか指で触られているのかは分からないのだ。

「ふうううっ!あっ……はぁっ。い……たい……」

お腹の奥に、鈍い痛みを感じる。
おそらく、舌が子宮口にめり込んでいるのだろう。
うつ伏せになり枕に顔を鎮めた里香は、足をカエルのように開くと股間を両手で押さえた。

「あ……ああ……。で、出てきて……お、お願い……はぁっ、はぁっ」

その願いが通じたのだろうか?
子宮口まで到達していた舌が降りてきた。
そして、またGスポットのあたりを嘗め回したのだ。
鈍い痛みが快感へと変化する。

「ああっ。やっ……あぁ」

敷布団に押し付けていた両胸が、不意に揉まれた。
また道夫の手がブラジャーの中に現れ、弄り始めたのだ。
Gスポットと両胸を犯される里香に、殆ど理性は残っていなかった。
見えない者に身体を犯されているような感覚。

「だ、だめっ……はぁっ。そんなにしたら……あっ!」

舌が中から出てきた。
そして、またクリトリスを執拗に舐めている。
今度は唇まで出てきて、クリトリスに吸い付きながら舐めているのだ。
パンティの中、皮を剥かれたクリトリスが赤く充血している。
それを美味しそうに舐める舌の動きが、とてもいやらしかった。

「んああっ。あっ……ああっ。も、もう許してっ……あっ、あっ、ああっ」

枕を抱きしめながら仰向けになり、足をM字に開く。
お尻がクイッと上がっては布団に着地するという動作が何度か繰り返された。
里香の両手は、胸を揉みしだいている道夫の手を引き離すためではなく、声が漏れないように枕を顔に押し付ける事のみに使われていた。

「ああっ、あっ、あっ、はあっ。い、いやぁっ……」

スウェットの上着、胸の部分が不自然に動いている。
そしてM字に開いた股間の生地に現れた膨らみは、上下に不規則な動きを見せた。

「あっ。あっ……だ、だめっ!んんっ、んっ、んんっ……」

両胸の乳首を摘まれ乱暴に弄られと、里香の両足がピンと伸び、足の指に必要以上の力が加わった。

「ああっ……はあっ……あっ……あっ……。んああああ〜っ!」

そして、体全体を仰け反らせた里香は、その異様な相手からの快感に絶頂を迎えた。

「里香、お前ってそんなにいやらしい女だったんだな。今日は最初だからこのくらいにしておいてやるよ」
「あ……ああ……はぁ、はぁ、はぁ……」

大きく息を吸い込むたびに、胸が上下に揺れている。
放心状態の里香は、枕に顔を埋めたまま道夫の声を耳にした。



――そして、この後もずっと道夫に見張られ、悪戯されるのですよ。
とりあえず、一旦、四次元男も終わり!?

四次元男(その7)

「里香、大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ。お母さん」
「顔が赤いわよ。熱があるんじゃないの?」
「そんな事ない……よ。あっ!」

布団の中で里香の足が蟹股に開かされた。
何も知らない母親は、里香のおでこに手を当てて様子を伺っている。

「熱はないみたいね。お腹が痛いの?」
「…………」

里香は左手を口に当てて、頭を左右に振った。
今声を出したら……喘いでしまいそうだったから。
両手で太ももを掴まれ、足を閉じられない。
そして、股間には生暖かい道夫の舌が蠢いていた。
パンティの中で、大きなナメクジのように這い回る舌。
割れ目の中に入り込み、クリトリスを執拗に嘗め回っている。

「お母さんにお腹を見せてみて。少しくらい分かるかもしれないから」

元々看護師をしていた母親は、少しの知見を持っているので調べてやろうと思ったようだ。

「い、いい……からぁ。だ、大丈……夫」

蟹股に開いた状態で掛け布団を捲られたくない。
里香が必死に足を閉じようとすると、何故か太ももを持っていた手の感覚がスッとなくなった。
しかし……。

「ほら、見せてごらん」
「……っ!」

母親がゆっくりと掛け布団を取った。
スウェットを着て仰向けに寝る里香は、全身に力を入れていた。
右手は敷布団をぎゅっと握り締めている。

「寒いの?」
「…………」

里香は充血させた目をして、頭を左右に振った。
母親がスウェットの上着を捲り上げ、ズボンを少し下ろして下腹部に手を当てる。

「そんなにお腹に力を入れなくていいのよ」
「う……う……ん……」
「里香、力を抜いて」

力を抜くことが出来ない。
何故なら、先ほどまでクリトリスを嘗め回っていた舌が、ありえない場所に移動していたからだ。
幾ら舌が長い男性がいても、こんなところまでは届かないだろう。

「もしかして、身体が痙攣しているの?」
「ちが……う……ぅ。だ、大丈夫……らから……ぁ」
「里香……病院に行く?」
「う、ううん……今は……ひ、一人に……して、ほ、欲しい……のっ。んっ」
「でも、おかしいわ」
「だ、大丈夫って……言ってるでしょ……。お、お願い……お母……さん」
「でも……」
「い、いいから……」
「……ほんとに大丈夫?」
「……う、ん……」
「大丈夫そうには見えないけど」
「…………」

里香は口に手を当てたまま何度か頷いた。

「そう……。それじゃ、何かあったら呼ぶのよ。分かった?」
「うん……」

気になるのだろう。
母親はゆっくりと歩き始めると、二回振り返った後部屋を出て行った。

四次元男(その6)

「や、やめてよっ。もうっ!」

両親から見えなくなったところで、里香はスウェットの中で胸を揉み続ける道夫の手を引き離そうとした。
すると、道夫の手はフッと消えて、里香はスウェットとブラジャーを握っているだけになるのだ。
しかし、また手が現れて胸を揉み始める。

「ちょっと……も、もうっ」

階段を上がり、自分の部屋に戻ってからもそのイタチごっこのような二人の行動は続いた。

「いいだろ。減るもんじゃないんだからさ」

里香の横に、道夫の頭が現れた。
まるで生首のようで気持ち悪い。

「嫌よっ!放してっ」
「大きな声を出していると、お母さんに怪しまれるぞ」
「だから……もうっ!」

何度も道夫の手を引き離そうとするのだが、それは叶わなかった。

「あいつに揉まれるのと俺に揉まれるの、どっちが気持ちいい?」
「そんなの知らないっ!」
「俺の方が気持ちいいって言ってくれよ」
「嫌よっ」
「俺の方が気持ちいいって言ってくれたら胸から手を放すよ」
「そんなの……嫌よ」
「やっぱりほんとはあいつの方が気持ちいいんだな」
「……そ、そうよ!仁志の方が優しくて……こんなに強引にしないんだからっ」
「俺だって優しく揉めるんだけど、里香がそうやって邪魔をするからさ」
「触られたくない人に触られているのよっ。抵抗するに決まってるじゃない」
「触られたくない人……か」
「そうよっ。道夫に私の身体は触られたくないの。分かったら早く手をどけてっ」
「……そうか。そんな事言われたら……余計に触らなきゃ」
「あっ!い、いやっ!」

道夫は頭を隠すと、乳首をギュッと摘んでコリコリと指で転がした。

「やめてっ……いや……ぁ……」

里香はその刺激に、たまらずベッドに転がり崩れた。
猫のように丸まって、自分自身の身体を抱きしめている。

「だ……だめ……い……やぁ……」

今度はスウェットのズボンの中に手が現れた。

トントン……

扉をノックする音。

「やだ……こ、こんなときに……」
「里香?入るわよ」
「お、お母さん……ちょ、ちょっと待って……」

慌てて掛け布団をかぶった里香が、道夫の手を静止させようしたその時、ドアノブをまわす音がして、母親が心配そうに顔を覗かせた。

四次元男(その5)

誰も気づかないうちに、テーブルの上にあるおかずやご飯が減ってゆく。

(里香のお母さん、あいつの事、えらく気に入っているようだな)
「…………」

出来るだけ道夫を刺激しないようにと思っているのだが、母親は嬉しそうに仁志のことばかり話題に上げた。
父親もアルコールのせいか、娘の彼氏の事を話す母親に対して、半分呆れ顔で聞いている。

(お母さんに言ってやったら?あいつ、セックス上手なんだってさ)

髪の毛の中に隠れている口から、そんな言葉が囁かれる。
もちろん里香は無視していた。
すると……。

「っ……」

声を押し殺すのが精一杯だった。
いきなり胸に人の手の感触が伝わってきたのだ。
まるで、男性の大きな手に包まれているような感じ。

茶碗と箸を持つ手に力が入る。
脇をギュッと閉めたところで無意味だった。

道夫の手がスウェットの中、そしてブラジャーの生地を押しのけて、直接里香の乳房に宛がわれているのだ。
幸いにも、ブラジャーのカップがスウェットに浮かび上がる胸の曲線を保っている。
もしブラジャーをしていなかったら、道夫の手の形が生地の上に浮かび上がるところだ。
ただ、手の厚みだけ胸が大きくなったように見えている。

(温かいな。初めて触る里香の胸は。こんなに柔らかかったんだ)

ゆっくりと胸を揉み始めた道夫。

「や、やだ……」
「ん?」

母親が里香を見た。

「えっ……う、ううん。別に……」
「そろそろ別の話をしてくれよ。美佐代が仁志君を気に入っていることは分かったから。なあ里香」
「そ、そうだね……」

里香は茶碗と箸を持つ手で胸元を隠しながら返事をした。
両親の前で胸を揉まれているなんて……。
こんな姿、見せられるわけがなかった。
平静を装って夕食を食べているが、内心は心臓が爆発しそうなくらい鼓動が激しく高鳴っている。

「んっ……ふっ」

乳首がつままれた。
じっと見ていると、スウェットの生地が不自然に動いているのが分かる。
まだ両親はそれに気づいていないが、里香はこの異様な状況がばれるのは時間の問題だと思ったようだ。

「ご、ご馳走様」
「えっ!まだ全部食べてないわよ」
「うん。ちょっと今日はお腹の調子が……悪くて」
「大丈夫か?」
「……大丈……夫。ちょっと二階で……休んでる……ぅっ」

流しに自分が食べた食器を置いた里香は、胸を隠すようにしながらキッチンを後にした。

「大丈夫か?里香は」
「さあ。でも、辛かったら薬でも飲みに来るでしょ」
「そうだな」

何も知らない両親は、夕食を続けた。

四次元男(その4)

「あ……お父さんも帰ってたんだ」
「ああ。今日は久しぶりに定時で帰れたからな」
「そう……」
「どうしたの里香?たまにはお父さんと一緒に夕食を取りたいって言ってたじゃない」
「う、うん。もちろん嬉しいよ」
「はは。お父さん、里香に嫌われたのかと思ったよ」
「そんな事ないよ」
「それじゃ、食べましょうか」
「ああ。いただきます」
「いただきます」

三人は、キッチンにあるテーブルで夕食を食べ始めた。

(俺にも食わせてくれよ)
「きゃっ!」

耳元で……というよりは、自分の髪の毛の中から聞こえてきた囁き声に、里香は驚いて茶碗をテーブルに落としてしまった。

「どうしたの?」
「な、何でも……ないよ。お母さん」

母親が首をかしげながら里香を見ている。
ご飯がこぼれそうになった茶碗を拾い上げた里香は、少しおどおどした表情で食べ始めた。
父親がビールを飲んでいる。そして母親は冷蔵庫にお茶を取りに立ち上がる。
その隙に、道夫は里香の前に並んでいる煮物をほおばった。
もちろん、口だけ瞬間的に現して。
様子を見ていた里香は気持ち悪くなった。
唇だけが現れたかと思うと、煮物が減ってゆくのだから。

「仁志さんとは上手くいってるの?」
「えっ……あ、うん……」
「仁志って、最近付き合い始めたってやつか?」
「そうよ。彼、結構イケメンなの」

母親が嬉しそうに答えた。

「お母さんったら」
「ふふ、ごめんなさいね。もし里香が仁志さんと結婚するのなら、お母さんは大賛成よ」
「そうなのか?お父さんはまだ会ったことがないからな。それに結婚なんてまだ早いだろ」
「何言っているのよあなた。里香はもう二十二歳なのよ。そろそろ結婚してもいいわよね」
「……う、うん……」
「ん?どうかしたの?」
「えっ……ううん」
「もしかして、仁志さんと喧嘩したとか?」
「そんな事ないよ。仁志とは……仲がいいよ……」

里香は身体を硬直させていた。
母親が仁志の話を始めた時から、道夫の手が里香の背中を撫で始めていたのだ。
それも、スウェットの上着の中から肌を直接。

四次元男(その3)

「ど、どういう……事?」
「すごいだろ。今度は……」
「きゃっ!」

里香は、その光景を見て思わず後ずさりした。
目の前で道夫の下半身が消えたのだ。
上半身だけで浮いているように見える。

「どういうわけか、こんな事が出来るようになったんだ。身体を別の次元に隠すことが出来るようにね」

その言葉が終わったあと、里香の前から道夫の姿が消えた。

「ええっ!?やだっ……み、道夫?ど、何処にいるの?」

辺りを見回す里香の両肩に、いきなり手が添えられた。

「きゃあっ!」
「そんなに驚かなくてもいいじゃないか」
「やだっ!放してっ!」
「り、里香っ」
「放してっ!!」
「あっ……」

突如、後ろに現れた道夫に、里香の顔が青ざめた。
それがよほど怖かったのか、里香は道夫の手を無理矢理引き離すと転げるように逃げ出した。
その走り去る後姿をじっと見つめる。

「そんなに怖がらなくてもいいのにさ。それに何処に逃げたって一緒だし。こうなったら俺の言うとおりになるまで里香に嫌がらせをしてやる」

フッと笑うと一瞬にしてその場から姿を消したのだった――。



――そして里香の家。

「か、勝手に家に……部屋に入り込まないでっ!」
「いいだろ。前はよく入れてくれたじゃないか。セックスはさせてくれなかったけど」
「は、早く出て行ってよ。警察を呼ぶわよっ」
「どうぞご勝手に。警察でも誰でも呼んでくれていいよ」
「…………」

里香にも分かっていた。
誰を呼んでも、道夫はすぐに隠れてしまう。
誰にも見えない世界に。

「気持ち良かったのか?あいつとセックスして」
「……どうしろって言うのよ」
「別に。俺が里香といたいだけなんだから」
「だから私、仁志とは別れられ……」
「いいって、別れなくても」
「えっ?」
「里香がそいつと別れようが別れまいが、俺はしばらく里香と一緒に過ごすだけなんだからさ」
「そ、そんな。勝手な事を決めないでよっ」

「何大きな声を出してるの?」

二人の会話に、一階から母親の声が割り込んできた。

「う、ううん。なんでもない」
「そろそろご飯が出来るから降りてきなさい」
「うん」

里香は道夫をきつい目で睨むと、「早く出て行って」と言い捨て部屋を出ていった。

「出て行くはずないだろ。無理矢理にでも俺のものにしてやる」

今の心を現すかのような憎憎しい笑いを浮かべた道夫は、また姿を消した。

四次元男(その2)

姿身の前で映る彼の姿。
最初は全身が映っていたのだが、不思議な事に上半身だけが宙に浮いているように映った。
下半身は姿見に映っていないのだ。
そうかと思うと、今度は首から上しか映っていない。
更には、足だけ。手だけ、そして男の象徴だけという風に、彼は身体の存在を自由に変化させる事が出来た。
透明人間になっているわけではない。
消えている部分の存在がなくなるのだ。
まるで、消えている部分は四次元の世界に隠されたかのように。
だから、身体が完全に見えなくなるという事は、この三次元の世界に存在していない事になるのだ。

彼はこの能力を使って、嫌いな友達への仕返しを行った。
友達が歩いている最中、足だけを出して転ばせたり、拳だけを出して後ろから殴ってみたり。
講義を受けている最中に脇をこそばして笑わせたこともある。
一通りの仕返しを行った後に気づいた事。
それは、予想外の場所に姿を現せるという事だった――。



今年二十二歳。
事故が起きる前は、大学で同じサークルにいた女性と付き合っていた。
しかし入院後、しばらくすると彼女は彼の元から去っていった。


「もう元には戻れないのか?」

遭うことを躊躇していたが、やはり彼女を忘れることが出来なかった道夫は退院後、初めて顔をあわせた。

「……ごめん……」
「俺のこと、嫌いになったの?」
「……そ、そうじゃないけど。道夫が嫌いになったんじゃないよ」
「じゃあどうして」
「……それ以上に、今の彼が……好きになっただけ」
「そんな……」
「道夫は3ヶ月も入院してたんだよ。私、寂しかった……」
「だ、だったら俺、戻ってきたんだから。以前のように付き合おうよ」
「だから……もう無理だよ。彼……仁志とは別れられない」
「里香……」

何となく分かってはいたが、それでも道夫はショックだった。
そう、元はといえば、里香を助けるため事故に遭ったようなものだ。
悲しみと怒りに似た感情が体の中を渦巻いた。
道夫としては、里香にとって命の恩人だと思っていたのに。

「どうしてずっと来てくれなかったんだよ。そうすれば寂しくなんかなかっただろ」
「……それは……」
「事故に遭ったのは里香を助けるためだったんだぞ」
「……それは分かってる。だから……しばらくはお見舞いに行ってたでしょ」
「だから、どうしてずっと来てくれなかったのかって聞いているんだ」
「……ちょっと……疲れちゃったから……」
「疲れた?」
「……だって……そこまで深い仲って訳じゃなかったし……」
「なっ……」
「本当は……その……付き合っていたというよりは、仲のいい友達の一人としてしか見れなかった」
「…………」
「道夫は……もっと深い関係を望んでいたと思うけど、私は……」
「そ、そうなんだ。俺が勝手に付き合ってるって思ってただけなんだ。は、はは……」
「ごめんね。ちゃんと話をすればよかった。でも、中々タイミングが難しくて。だから、嫌いじゃないけど……好きっていう感情も大きくないの」
「そうか……」

道夫と付き合っていたことが、里香の負担になっていたのかもしれない。
でも、道夫は里香が好きだったのだ。

キスを望んでも受け入れられない。
セックスを望んでも否定される。
それは、まだ付き合いが浅いからだと思っていた。

「どうしても俺とは付き合えないのか?」
「……うん」
「そうか……」

自分には戻ってこない。
それを確信した道夫は、妙に落ち着きを取り戻した。
そして、大きく深呼吸をした後、微妙な笑みを浮かべた。

四次元男(その1)

全身がバラバラになるかと思うくらいの重傷を追った男性がその痛みと引き換えに手に入れたのは、この世のものとは思えない……いや、ありえない不思議な能力だった。

その能力に気づいたのは、退院してから一週間ほど経ったあとだ。
大学で会いたくない友達がいて、そいつから逃げようとしたとき、初めてその能力が発揮された。
まだ痛む足で、必死に走って逃げた曲がり角。

(消えてしまいたい!)

そう願った彼の想いは遂げられた。
彼の存在がその場からフッと消え、透明人間の様に見えなくなってしまったのだ。
彼を見失った友達は、不思議そうに別の場所へと走っていく。
何がどうなったのか分からない彼だったが、時間と共にその能力がどういうものかを把握していった。


姿身の前で映る彼の姿。
最初は全身が映っていたのだが、不思議な事に上半身だけが宙に浮いているように映った。
下半身は姿見に映っていないのだ。
そうかと思うと、今度は首から上しか映っていない。
更には、足だけ。手だけ、そして男の象徴だけという風に、彼は身体の存在を自由に変化させる事が出来た。
透明人間になっているわけではない。
消えている部分の存在がなくなるのだ。
まるで、消えている部分は四次元の世界に隠されたかのように。
だから、身体が完全に見えなくなるという事は、この三次元の世界に存在していない事になるのだ。

彼はこの能力を使って、嫌いな友達への仕返しを行った。
友達が歩いている最中、足だけを出して転ばせたり、拳だけを出して後ろから殴ってみたり。
講義を受けている最中に脇をこそばして笑わせたこともある。
一通りの仕返しを行った後に気づいた事。
それは、予想外の場所に姿を現せるという事だった――。

少し前に書いていた……

カテゴリーを増やしたときに書きはじめていた作品。
結構前になりますね。
こんな感じで悪戯するのって結構好きだったりします(^^
前にも書きましたが、私はTS以外にも透明人間や物への変身というジャンルも好きです。
根がスケベェですからねぇw
少しずつ書いていて、途中まで書き終えていました。
続きはボチボチ書きたいと思います。

まぐりょでブログを書いていたときから多いんですよ。
TSジャンル以外で遊びに来てくださる人も!




ご注意!
当ブログは18才未満の方には相応しくない内容が含まれていますので、誤って訪れた方は即退場していただきますよう、よろしくお願いします。
創作物の著作権はTira(イラストは絵師さん)にありますので、無断転載は禁止です。
トップページのみリンクフリーです。
管理人:Tira

PDF作品


個人誌へGO!

欲望のままに DLsite.com直リンク

光る指先

欲望のままに

奪われた従姉の体
言語変換
翻訳ボランティアの募集
カウンター
since 2000.12.28
【旧Ts・TS】から




月別アーカイブ
頂いたイラスト
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • 【歪められた理想】のハツさん挿絵バージョン
  • どうにもならない(ブログバージョン)その6
最新コメント
ちょこっとアンケート






















記事検索
タグ絞り込み検索
作品カテゴリ
バナー
バナー