補習授業_001
「…かったるぅ〜。わざわざ放課後に残るなんて面倒すぎっ」
「仕方ないだろ。俺達…これを受けなきゃ留年になるんだからさ」
「90分も木井センセーの話を聞くなんて…耐えられないんですけど」
「そうだっ。木井センセーにこれを使うか。なんせ、木井センセーの授業を受けりゃいいんだからさ」
「それいいじゃん! 孝信が乗り移ってよ」
「はぁ〜? 俺が? 何で俺なんだよ、知佳が乗り移れよ」
補習授業_002
「それ、こっちのセリフ。何が楽しくて木井センセーのまま90分もいなきゃならないのよ」
「女同士だからいいじゃん」
「だからぁ〜。男とか女とかそういう問題じゃ無くてさぁ。とりあえず孝信がセンセーになって時間潰してくれたらいいだけじゃん。その間、私は亜季たちと遊んでくるから。木井センセーになってテキトーにしといてよ」
「俺だって修司たちと遊びに行きたいんだ。お前だけ遊びに行くなんてズルいぞっ」
補習授業_003
「あっ…そうだ! フフッ、いいこと思いついちゃった!」
「何だよっ。いい事って?」
(どうして私があの子達のために補習授業をしなくちゃならないのよ。他にもしなきゃならない事が沢山あるのに。学年で最下位とブービーなんて…。勉強なんてする気がないくせに。二人とも親が会社の社長でそのまま会社を継ぐだけでしょ)
補習授業_004
(親の会社を継ぐなら留年したって中退したって関係ないでしょ。ほんと…余計な時間を使わせないで欲しいわ!)
「……」
「……」