ダークな内容です。
優秀な部下(女性)を他部署から引き抜いた女性チーフにリストラされた男が、チーフと部下に復讐を行う予定です(^^
作りたいところは作って個人的には満足していますが、多分続きます。

※画像の下にセリフのテキストを追加しました。
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「あっ、安道チーフ! すぐにコピーしますので」
「ありがとう七瀬さん。あなたは本当に仕事が早いから助かるわ!」
「七瀬さんの前に勤めていた人って全然使えなくてね…。男性だったんだけど私の下で働くのが嫌だったのかしら…。言う事も聞かないし資料もまともに作れなくて…」
「そうだったんですか」

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「前の職場って結構セクハラがあって…。安道チーフに引き抜いていただいて嬉しかったです」
「辞めようかとも思っていましたけど…。辞めなくて良かったです。私…この職場が大好きです」
「私も良かったわ。今があなたが一番の部下よ」
「社交性もあって気が利くし…。いつまでも私の下で働いてほしいの」
「ありがとうございます。私…もっと頑張りますからっ!」

その後

「だ…誰なのっ! 急に会議室に入ってくるなんて」
「俺か? 俺はお前のせいでリストラされた男さ」

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「安道チーフがお前を引き抜いだせいでリストラされ…。職を失いまともな生活が送れなくなってな…。どうしてくれるんだよっ」
「そ…そんな事言われたって…」
「お前とあの安道チーフには俺なりの復讐をさせてもらうぞ」
「うっ! さ…触らないでっ。人を呼ぶわよっ!」
「そ…それに元々あなたはまともに仕事が出来ないって安道チーフが言っていたわっ。自分が悪いんじゃないのっ」
「うるさいっ。黙れよこのクソ女っ!」

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ビシッ!
「ヒッ」
「俺は復讐のために悪に手を染めたんだ。もう戻れないし戻る気もない…」
「俺という人間の情報はすべて売り払った…。もう俺はこの世に存在しない」
「代償に特殊な能力を手に入れたのさ。この世のものとは思えない能力をなっ!」

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「さあ…お前を使って安道チーフに復讐してやるぞ」
「実に楽しみだ!」
「おかしいわね…。七瀬さん…何処に行ったのかしら?」
「社内にもいないし電話にも出ないなんて…」

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「ククク…。今頃、安道チーフはこいつを探しているだろうな」
「あいつの中では最も信頼できる部下みたいだからな」
「しかし…その七瀬 雫は俺の手中にある」
「もう自分の意思では動けない皮としてな!」
「クククッ…。初めて人間に能力を使ったが…」
「動物で試した時と全く同じように出来たな…」

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「生き物を皮にする―。そうさ…これが俺の能力だっ。こいつの意識はもう無いが…」
「俺が被ることで新しい七瀬 雫が生まれるんだ」

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グリ…グリ…
「ククク…。この声…そして匂いの感じ方…。視力も良いようだな」
「マジで新しい自分に生まれ変わった気分だ」

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「へえ〜。頭を被るだけでは肉体の感覚は無いのか…」
「とりあえず今はこの声さえあれば十分だ」
「こいつの携帯を使って誘き出してやる」
「あいつの慌てふためく声を想像すると笑いが込み上げてくるぜ」

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「あ…安道チーフですか? 私…七瀬です」
「七瀬さんっ! 今何処にいるの? ずっと探しているのよっ」
「助けてくださいっ。実は私…誘拐されたんです。前に安道チーフがリストラした識定という男にっ」
「なっ…何ですって! それ…本当なの? 識定に誘拐されたなんて…」

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私…冗談なんて言わないですよっ。早く助けに来てくださいっ。今から住所を教えますから」
「ちょ…ちょっと待って! 警察にも連絡するから出来るだけ時間を稼いでっ」
「あ…それはダメです。警察には…もちろん会社の人にも言わないでください」
「私…今は裸にされてナイフで脅されているんです。安道チーフが一人で来ないと殺されてしまいます」
「な…何てこと…。分かったわ。私が一人で行くからっ。必ず助けるから心配しないでっ」
「はい。くれぐれも誰にも言わないでくださいね。まだ死にたくないんです。住所は…」

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「ケッ…。ちょろいちょろい」
「さて…。あいつが来る前に七瀬 雫の準備をするか…」
「フン…。指の一本一本まで動かせるぞっ。精巧な着ぐるみでもここまで密着しないだろうな」

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「しかも俺の身体が皮に合わせて縮むんだからなぁ…」
「ククク…。七瀬 雫の足が思い通りに動く…」
「たまらんな…」
「どうだ? 見知らぬ男に着られる気分は?」
「ま…すでに意識は無いから何の感情も抱かないか…」

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「会社からここまでは30分程か…」
「早く来いよ安道チーフ」
「ククク…。大切な部下がお前の到着を待ってるぞ」

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「いいわっ。そこで停めて。ありがとう」
「ここからは自分の足で行くから!」
「ハァッ…。こ…ここね」
「七瀬さん。お願いだから無事でいてっ」
「私が必ず助けてあげるからっ」

ピンポーン、ピンポーン…

「来たな…。安道チーフ」

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「楽しませてもらおうじゃないか」
「お前の大切な部下を使ってな!」

ゴボッ…

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グイッ、グイッ…

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グアッ!

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「ククク。七瀬 雫…。お前の肉体は有効に利用させてもらうぞ」
「待ってろよ…。安道チーフっ」

つづくはず