その5の続きです。
まだ完結には至りませんでした(^^
 自分の体に戻った春斗は押入れから靴を持ち出し、母親に気付かれない様、こっそり家を出た。十分程歩いたところにある小さなスーパーに入ると、額に汗を滲ませながら空調の効いた店内を進み、二階の衣料売り場へと向かう。殆ど利用した事が無いため、何処に何が売っているのか良く分からないが、目的のスペースはすぐ目の前に広がっていた。
 手前に女性物の下着が並んでいる。男性の物とは違い、随分とお洒落で種類が多い。その奥にはバーゲンセールと書かれた垂れ幕があり、ワゴンの中にTシャツやポロシャツなどが無造作に入っていた。普段なら女性しか立ち寄らないであろう場所を、意を決して進んでゆく。周りには数人の女性がおり、ラフな姿の春斗に痛い視線を送っていた。その視線を見ない様に、ワゴンの中に入っている服を手に取った。どれも値札には半額の文字が並んでいる。バイトの金を幾らか貯めておいて良かった――そう思った春斗は、ドキドキしながら黒いキャミソールを握り締めた。肩紐が細く、パットが入っていないタイプだ。伸縮性があるためか、全体的に小さく、またウェスト部分が異様に細く感じられた。裾にはレースがあしらわれており、若い女性向きといった感じだろうか。
 更に彼は、パンストが並ぶ陳列棚から肌色のパンストを選んだ。もう少し選びたいと思ったが、これ以上は女性達の視線を浴びる勇気が無かった。急ぎ足でレジに向かうと、俯いたまま金を支払い、慌しく一階へと下りて行った。

「はぁ、はぁ……。知り合いに見られたら変態扱いされそうだ。後はコンビニに寄るか」

 そこから歩いて五分程。見慣れたコンビニに入ると、一番安いコンドームを選んだ。こういう時に限って、若い女性がレジに立っている。女性の表情は至って冷静だったが、裏では何を思思っているか分からない。涼しいはずの店内で、汗が噴出した――。

「ただいま」
「お昼は食べたのかい?」
「え、あ……ああ。でもちょっと腹が減ったから何か食べようかな」
「お菓子なら戸棚に入ってるよ」
「それでいいや」

 春斗は紙袋を片手に、ミニドーナツを幾つか掴むと自分の部屋に戻り、ベッドに腰掛けて食べ始めた。

「楽しみだな。早く夜になればいいのに。今夜限りだけど、やりたい事を全部やり尽くしてやる」

 紙袋から、黒いキャミソールとパンストを取り出す。乗っ取った由香利の肉体にこの服を着せるのだ。特にパンストには惹かれるものがあった。肌に密着するナイロン生地が股間を覆いつくし、白いパンティが透けて見える。裸よりもセクシーに思える姿だった。
 興奮する彼は、由香利の肉体を乗っ取った後の行動を色々と考えた。まずは全裸になり、あのモデルのようなスタイルを携帯で撮りまくりたい。乳首を吸われただけでもあんなに気持ち良かったのだから、オナニーをしたらどれだけ気持ちが良くなれるのだろうか? 女性の快感は男性のそれよりも数倍気持ちが良いと聞いた事がある。それを体験したかった。
 また、彼女の肉体でセックスをしたらどんな感じだろうか? 童貞の彼が、女としてセックスを体験出来るのだ。もちろん相手は自分の肉体。兄には若干の申し訳なさを感じない訳ではないが、本人達の知らない所でこっそりと行う秘め事だ。
 兄の嫁を寝取る? いや、他人が見れば、彼女が春斗を犯すという構成になるのだろう。どちらにせよ、茂には色々と嫌味な事を言われ続けてきたのだ。少しくらい嫁の肉体を借りても罰は当たらないはずだ。そんな風に思いながら、何度も時計を眺めていた――。
 夕方を過ぎると、茂達が帰ってきた。沢山の土産を手に、機嫌が良さそうだ。玄関で樹里を抱く由香利に「抱っこしようか?」と声を掛けると、彼女は「お願い、春斗君」と樹里を差し出した。おしゃぶりを咥えた樹里を預かると、リビングの絨毯に優しく座らせた。

「お前のママは美人だな。ママの体、ちょっとだけ貸して貰うけどいいだろ? だから夜中は大人しく寝ててくれよ!」

 樹里の耳元で小さく囁くと、おしゃぶりの口をモグモグとさせながら玩具のある方へ伝え歩いていった。
 その後、仕事から帰ってきた父親を含め、全員で夕食を済ませた。盆休みを返上して働く父親にビールを注ぐ由香利の優しい笑顔が印象的だった。その笑顔は今夜、春斗だけに向けられるのだ。あの柔らかい唇を思い存分舐め回し、細い指で乳首をコリコリと摘んだらどんな感じだろうか――。妄想しただけで肉棒に激しく血液が流入し、ズボンの中で硬く勃起した。春斗の目には、すでに由香利の存在しか映っていなかった。
 気にすればする程、時間が経たない。部屋に戻り、パソコンでネットサーフィンしていると、ようやく皆が風呂に入り始めた。由香利の入浴を覗き見しようかとも考えたが、気付かれたら面倒だし、後で好きなだけ楽しめるのだからと思い、グッと我慢した。この我慢が、後に与えられるご馳走の旨味を更に引き立てるのだ。風呂に入った後、少しの間だけ茂達と寛いで自分の部屋に戻る。時計を見ると、ようやく十時を回ろうとしていた。

「そろそろ樹里ちゃんを寝かせるかな?」

 暫くすると、階段を上がってくる足跡が聞こえ始めた。合わせて、茂と由香利の声も聞こえてくる。

「今日もちょっと飲みすぎたかな?」
「いいんじゃない? 実家に帰ってきた時くらい。お父さんもお酒に付き合ってくれるから嬉しそうだったし」
「ま、そうだな。親父にも同じ酒を買って来て良かったよ。あの味なら由香利のお父さんも喜んでくれると思う」
「そう。それなら良かったわ」
 そんな会話が扉の向こうから聞こえてきた。
「早く寝てくれよ。興奮して落ち着かないっ」

 何度時計を見ても、デジタルの数字は春斗が思っている様には進まなかった。気を紛らわすために、お気に入りの音楽を聴いたり漫画を読み、何とか三十分という時間を消化した。

「そろそろ寝たかな? いや、またセックスしているかもしれないな」

 壁に耳を押し当てて中の様子を伺うが、声は聞こえない。それならばと、ベッドに座って幽体離脱し、天井からこっそりと顔を覗かせた。
 すでに電気は消えており、窓から月明かりが差し込んでいる。昨夜と同じく、樹里が床に敷かれた小さな布団で寝ており、茂と由香利がベッドにいた。彼女のパジャマはベッドの角で綺麗に畳まれ、その上には下着が乗せられていた。一方、茂のパジャマと下着はベッドの下に、乱雑に脱ぎ捨てられている。仰向けに寝る彼女に茂が覆い被さり、必死に腰を振っていた。由香利は枕を顔に押し付けている。時折、小さく軋むベッドが二人の行為を物語っていた。

(今日もセックスしていたんだ。今、由香利さんの体に入り込んだら女の快感が味わえるけど……)

 相手が実の兄だと考えると、由香利の肉体に入り込もうという気持ちになれない。それに、後で自分の体を相手にセックス出来るのだ。ここはやはり我慢しようと思った春斗は、兄夫婦の性交が終わるのを待った。
 茂が小さく「うっ」と呻き、妻の腹に射精する。由香利も気持ち良かったのか、背中を仰け反らせながら体をビクン、ビクンと震わせていた。呼吸を整えながら彼女の腹部を綺麗に拭いた茂が、顔を覆っていた枕を取り、彼女に濃厚なキスをする。由香利も彼の背中に腕を巻きつけ、茂に対しての愛を表現していた。

 ――こんなーシーンを見せ付けられたら我慢出来ない。

 勃起した幽体の肉棒がはちきれそうだ。春斗はグルリと床に潜ると、二人が寝ているベッドの下から顔を出した。そして、そのままベッドに幽体を減り込ませ、その向こうにある由香利の肉体へと忍び込んでいった。
 スッと五感が戻り、薄暗い天井が見える。下半身に、セックス後の心地よい火照りを感じた。視線が勝手に動き、パジャマを着始めた茂に合う。

「ねえ茂。明日は何時ごろに出る?」
「そうだな。早朝に出れば道も空いてるだろうけど」
「皆に挨拶してから帰りたいわ」
「分かってるさ。別に急いで帰る必要も無いから、朝食を食べてからにするか」
「うん、分かった。トイレに行って来る」

 パジャマを着た由香利は、手櫛で軽く髪を整えると部屋を出た。眠いのか、大きな欠伸を手で抑えながら階段を下り、トイレに入る。そして、いつもどおり便座に腰を下ろした。

「えっ……」

 一息ついた瞬間、急激に意識が薄れてきた。それは、立ちくらみか貧血に近い症状であった。自分の体に何が起こったのか分からない。初めての感覚――目の前が暗くなり、声を出す間も無く意識が途切れた。しかし、見た目には殆ど変化が無い。無表情で扉を見たまま、考え事でもしているのかと思える程度であった。普段どおり瞬きをする彼女は、ゆっくりと視線を落とし、便座に座る足を眺めた。

「……すごいな。意識がある状態でも乗っ取る事が出来るなんて。コツが分かれば簡単だな。これで由香利さんの体は完全に俺のものだっ」

 由香利の口から春斗の口調が出た。彼女は嬉しそうに大きく足を開くと、男性よりも幅の広い股間を覗き込んだ。顔の左右に髪が落ち、リンスの爽やかな香りが漂う。

「ふぅ〜、出たぞ」

 春斗は細い指で陰毛を掻き分け、小便が出ている部分を凝視した。濃い赤の襞を左右に開き、その中から勢いよく出てゆく小便に鼻の下を伸ばす。

「うわぁ。この角度で由香利さんのションベンする姿を見れるなんてたまんないよな。きっと兄貴だって見たことないぞっ」

 前屈みになり、便座から尻を浮かせ、更に覗き込んでみる。他人が見れば怪しげな行動だった。下腹部がすっきりとし、勢いが無くなった小便が股間から尻までポタポタと伝い落ちる。春斗は由香利がやっていた様に、トイレットペーパーで綺麗に拭き取った。

「女のションベン、初体験だな。うっ……ここがクリトリスだな。すごく敏感だ……」

 軽く触れただけでビクンと体が震える。このクリトリスを弄っていれば、女性のオーガズムを体験出来るのだ。

「へへ、後でじっくりと楽しませてもらうか。夜は長いんだ。そうだろ、由香利さん」

 トイレを出た春斗は、彼女の手で胸を労わる様に撫でながら洗面所に向かい、口の中を綺麗に濯いだ。兄の舌が入っていたと思うと気持ちが悪くなるのだ。鏡に映る由香利は、真っ直ぐ春斗を見ていた。

「ねえ。俺さ、そんなに見つめられたら照れるから」

 鏡に映る彼女がニヤニヤと笑いながら呟いた。由香利が少し甘い声で、春斗の言葉を喋る事に興奮する。まるで彼女が春斗の口調を真似しているのではないかと錯覚した。

「兄貴には絶対にバレない様にしなきゃな。そうだろ、由香利さん。お互い、やりにくくなるからさ。これからの事は内緒って事で!」

 口元で人差し指を立て、軽くウィンクする由香利が妙に可愛らしい。春斗は洗面台の脇に置いてあった手鏡を持って、自分の部屋に戻った。

「これで由香利さんのマンコを隅々まで見れるな」

 そう呟くと、魂の抜けた自分の体に近づき、軽く頬にキスをする。

「待ってろよ、俺の体。後でじっくりと楽しませてやるからな!」

 春斗は由香利の口元を歪め、いやらしい笑みを浮かべると茂の部屋に入った。眠りかけていたのだろうか、茂は薄っすらと目を開いた。

「ごめんね、起こした?」
「いや。もう寝るよ」
「うん、おやすみ茂」

 由香利に成りすました春斗が彼女の肉体を操り、ベッドに横たわらせる。茂に背を向けた彼女の顔はニヤけっぱなしだった。自らの腕で体を抱きしめると、音を立てない様に全身を撫で回る。両手で胸を掴んで力強く揉むと、由香利の口から音の無い吐息が漏れた。
 茂は何も気付いていない様だ。まさか弟が同じベッドで妻の肉体を乗っ取り、弄んでいるとは思いもよらないであろう。それが分かっている春斗は、片膝を立てて股を開くと、パジャマの上からゆっくりと股間を撫でた。肉棒の付いていない股間は何とも滑らかで触り心地が良かった。指に力を入れるとパジャマが割れ目に減り込んで頗るいやらしい。
 早くこの肉体を明るい場所で拝みたい。そう思っていると、茂の寝息が聞こえ始めた。

「兄貴、もう寝たか?」

 わざと由香利の声で「兄貴」と囁いた。しかし、茂はその背中を規則正しく揺らしているだけであった。樹里を見ると、おしゃぶりを口から落としたまま、気持ち良さそうに寝ている。
 春斗は鼓動の高鳴りを感じつつ、そっとベッドから立ち上がると、足音を立てない様に自分の部屋へと移動した。

「……やった!」

 拳に最大限の力を入れ、ガッツポーズを取る。由香利の肉体を自分の部屋に連れ込んだ春斗は、夢中になってパジャマを脱いだ。そして、白いブラジャーと、そのカップに入っていた乳パッド、更にはパンティーまで脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿で仁王立ちした。

「おお〜っ! これが由香利さんの裸なんだ。興奮しすぎて鼻血が出そうだ」

 俯くと、形のよい大きな胸。そして自分の肉体よりも遥かに細いウェスト。両手で尻を掴むと、昼間に揉んでいたジーンズ越しの感触とは、全く違う柔らかさだった。シミ一つ無い足は、本当にしっかりと食事を取っているのかと疑うほど細かった。そして彼女が一番見られたくないであろう股間。トイレでは気付かなかったが、綺麗な逆三角に処理されている。きっと、水着を意識しているのであろう。

「たまんないな。これが俺の体なんだ。この声も全て俺のものか。由香利さんの体、兄貴よりも詳しく見てやろう。まずはオナニーがしたいな。おっと、その前に携帯で写真を撮るか!」

 春斗は机上に置いていた携帯を手に取ると、由香利の裸体を隅々まで撮り始めた。髪の生え際や鼻立ち、顎の下や耳元。そして脇の下に胸、臍から下りて足の裏まで。背中や尻も何となく撮れた。

「へへ。それじゃ、ここも撮るか!」

 最後に残しておいた由香利の股間。陰毛の向こうにある襞を開くと、小便が出ていた小さな穴と樹里を生んだ膣口。そして忘れてはならないクリトリスが存在した。ベッドに上がると、自分の肉体を端に追いやり、大きく股を開いて座る。ドキドキしながら枕で手鏡の角度を調整し、由香利の股間を映し出した。

「うわ……やっぱりすごいな。思っていたよりも強烈だ」

 アダルトビデオにモザイクが掛かっていない女性器を鏡越しにマジマジと眺める。背中を丸めながら両手の指で陰唇を開き、更に膣口を左右に広げる。ピンク色の膣壁が暗い奥まで続いていた。

「こんなに小さい穴を樹里ちゃんが通ってきたんだ。信じられないな」

 携帯を手に取り、手鏡に映る股間を何枚も撮る。片手で陰唇を開きながらヒクヒクと動く膣口を撮っていると、透明な液が垂れてきた。

「これ、マン汁だよな。由香利さんの体、俺に見られて濡れて来たって事かな。へへ、由香利さんって実はいやらしいんだ」

 彼女の声を使って呟いた春斗は携帯を机上に置くと、愛液を指に取って舐めてみた。美味しいとは言えないが、酸味と少しの臭いがあった。

「う〜ん。これが由香利さんの味なんだ。想像していたよりもイマイチだな」

 シーツに汚れた指を擦りつけた春斗は、いやらしく唇を舐めると足を開いたまま、ゆっくりと胸を揉み始めた。重みのある胸を下から掬い上げ、中央に寄せてみる。互いの乳房が触れ合うと、深い谷間が出来た。

「たまんないな。目の前でこんな事されたら絶対に襲い掛かるよ。乳首が勃って膨れ上がってる」

 何度か胸を揉んだ後、両手の指で乳首を摘んでみた。ビクンと体が震え、先端から白い母乳が滲み出てくる。

「うっ……あぁ。乳首、気持ちいい。指で捻るとマンコがキュンと熱くなるんだ」

 由香利の声を使い、「んっ、あふっ」と喘いでみる。普段は聞く事が出来ないセクシーな声を好きなだけ言わせる事が出来るのだ。

「あっ、んっ、んんっ。母乳が出てくる。ちょっと甘いかな」

 指に付いた母乳を舐め取った彼は、右手を股間に宛がった。中指を陰唇の中に入れると、熱い愛液が絡みつき、ヌルヌルと滑った。そして、少し上にあるクリトリスに指の腹が触れると、春斗は「あうっ!」と高い声を上げた。

「ク、クリトリスってこんなに気持ちが良いんだ。乳首に比べると数倍は感じる。こんなに小さい豆なのに……あはぁっ」

 指の腹で充血したクリトリスを擦ると、体に電気が走る刺激を覚えた。全身で快感を体験している様な感じだ。

「はあ、はあ、あっ、ううっ、はぁ、あ……ああっ」

 手鏡を机上に置き、ベッドに仰向けに寝転がった春斗は両膝を立て股を開いた。尻を浮かせながらクリトリスを激しく弄ると、由香利の肉体が悦んだ。

「んっ、んっ。すごいっ……由香利さんの体っ。気持ちよすぎっ」

 空いている手で乳首を摘み、コリコリと捻る。華奢な背中を逸らせながら、女性の快感を貪る春斗は、由香利の口から出る喘ぎ声にも酔いしれながら、ひたすらにクリトリスを刺激した。自分――男の肉体でイッた瞬間の快感がずっと続いている感じだ。更にそれが増幅され、未知の快感へと繋がってゆく。

「はぁっ、はあっ、あっ、ああっ、あうっ」

 完全に尻が浮き上がり、体を支える爪先が折れ曲がる。眉を歪めながらオナニーに酔いしれている姿は、普段の由香利とはあまりに掛け離れていた。
 膣口から透明な愛液が溢れ、尻から白いシーツに落ちてゆく。指の動きが更に激しくなり、体がビクビクと震えた。

「あっ、ああっ、すご……っ! あっ、はあっ、はあっ、イ、イクッ!」

 登りつめた快感が一気に押し寄せてきた。男のそれとは全く異なる次元の気持ち良さだった。一生分の快感が濃縮され、一気に襲いかかって来た様な――もう、どうなってもいいと思えるほど思考が弾けた。

「あっ、あっ、ああっ、うああっ! あひっ……あっ、ああ……あはぁ〜」

 片足がベッドから落ち、唇から涎が垂れる。ビクン、ビクンと全身を震わせた春斗は、由香利の肉体から女性のオーガズムを受け取った。
 クリトリスがジンジンと疼き、乳房が張る感じがする。天井を眺めながら口を開き、大きく息をする彼は、滑らかな腹の上に両手を沿え、「はぁ、はぁ、はぁ……。気持ち良かったぁ〜」と呟いた。

「これが女のイクって感覚なんだ。自分の体とは全く違うよ。こんなに気持ちが良いなんて……俺、女に生まれていたら良かったな」

 由香利のオーガズムが余程気に入ったのか、そんな言葉を口にした。暫くすると、初めて由香利の肉体に入った時と同じ様な下半身の火照りを感じた。彼女が茂とのセックス後に感じていた余韻だ。あの火照りの前には、これ程強烈な快感が存在していたのだ。いや、クリトリスではなく、膣を使ったセックスは別の快感があるのかもしれない。

「よっと!」

 落ち着いた彼は股を開いて愛液を拭き取ると、勢いよくベッドから起き上がった。そして、顔に垂れてきた髪を両手で軽く流すと、押入れに隠していた紙袋を手にし、中から黒いキャミソール、そしてパンストを取り出し、ニヤリと唇を歪めた――。