新婚生活を営む優紀子に訪れた奇妙な出来事。幸せだった彼女の生活が、ある日を境に一転する――。 ダークなTSF憑依作品になりますので、ご興味のある方のみお読みいただければ幸いです。
 もう一度書きますが、ダークなTSF作品となりますので閲覧は自己責任でお願いします。
 互いの舌が口内をいやらしく這い回る。粘り気のある唾液が混ざり合い、切ない吐息が頬に掛かった。

「んっ、んふう……」
「んん……。んくっ」

 大きく見開いていた竹内の瞳がゆっくりと閉じ、優紀子の行為を受け入れる。時折見える、舌が絡み合う淫靡な様子はビデオカメラにしっかりと収められていた。背中に回していた彼女の右手がゆっくりと腰を降り、盛り上がったズボンの前に移動する。一瞬、腰を引いた竹内だが、優紀子の滑らかな指使いが始まると真っ直ぐに腰を戻した。
 彼女のしなやかな手がズボン越しに肉棒を摩り、大きさを確認している。濃厚なキスが続く最中、優紀子の手によってベルトとボタンが外されると、ズボンは重力によって足元まで滑り落ちていった。

「んんんっ。お、岡神さん」

 竹内の体を操る美代は、わざとらしく優紀子の体を遠ざけた。すると彼女はその場に跪き、目の前にあるトランクスを両手で引き下ろした。見事なまでに勃起する肉棒を見て、「ガマン汁が出てるわ。そんなに興奮していたのね。ああ……すごくたくましいわ。旦那とは大違いよ」と言い、肉棒に頬ずりして見せた。

「ううっ。そ、そんな事……」
「この日が来るのをずっと待っていたわ。ねえ竹内君、今からオチンチン、慰めてあげるからね。私がする行為をしっかりと見て」

 優紀子は竹内の顔を見上げながら、勃起した肉棒を右手で掴んだ。そして、「うっ」と低い呻き声を上げた彼に笑いかけると、ゆっくりとしごき始めた。こうなる事を予定していたのか、綺麗に洗われた肉棒からボディーソープの匂いがする。

(いやっ! こんな事したくない。竹内君、お願いだから手を止めてっ)

 自分の手が他人の肉棒を握り、いやらしい手つきでしごいている。目を反らせたくても反らせられない状況に、優紀子は誰にも届く事の無い悲痛な声を上げるしかなかった。

「いやらしい女だと思ってるでしょ。でもね、どんなにイケメンの男が近づいてきても、口説き上手で優しい男性が囁いたって、私は見向きもしない。体を許すのは、今の旦那とあなただけ」

 その言葉に、美代は竹内の口を動かさなかった。

「ねえ竹内君、彼女はどのくらい付き合ってるの?」
「……一年くらい……かな」
「手コキやフェラ、してくれるの?」
「そ、それは……岡神さんに言う必要はないだろ」
「ふ〜ん、してくれないんだ」
「誰もそうとは……うっ、はぁっ!」
「んふふ……」

 唾液に塗れた優紀子の舌が亀頭をいやらしく這った。尿道を舐められると、竹内の体がビクリと震えた。

「敏感なのね。やっぱり初めての刺激なんじゃない? じゃあ、私の口を使ってもっと気持ちよくしてあげるわ」

 軽く亀頭を斜めに倒し、カリの部分から根元まで丁寧に愛撫する。その淫らな仕草は、本来優紀子が持っているはずの清潔感が漂う雰囲気を消し去り、また、その体を操る竹内という男の存在さえ完全に隠していた。優紀子の容姿を持った別の女性という言葉が、今の彼女を表現する適切な言葉かもしれない。

「ううっ! うっ、うはぁっ」

 肉棒が生温かい口内に飲み込まれると、男のだらしない喘ぎ声が漏れた。だぶついた皮を肉茎の根元まで引きずり、完全に亀頭が剥けた状態で喉を使って刺激する。鼻から色気のある息を漏らし、男がそそる最大限の魅力を優紀子に演じさせる竹内は、「んふっ。竹内君のオチンチン、すごく美味しいわ。ねえ、私を一人の雌として見てくれるよね。んくっ」と彼女には似合わない下品な言葉を使い、片手で胸を揉みながらフェラチオを続けた。
 美代がその気にならなくとも、竹内の体は性的な刺激を受け、男としての役目を果たそうとしていた。血管の浮き出た肉棒がヒクヒクと痙攣し、小便が出そうな感覚を覚える。一度その感覚が始まると自分の意思で止められるものではなく、刺激を受け続ける限り急速に高まってゆく。

「ああっ。やだっ……で、出そうっ!」

 思わず女口調が漏れた竹内を上目遣いで見た優紀子は、肉棒を口から解放すると強く握り締めながら激しくしごいた。程なく尿道から白濁の液が勢い良く噴出し、優紀子の顔に撒き散らされた。

「うはぁっ! あっ、あっ、あはぁ」
「すごいわ。私のフェラ、気に入ってくれたのね。あはっ、竹内君に顔射されちゃった。旦那にもされた事が無いのに。そんなに気持ちが良かったんだ」

 精液塗れになった顔で微笑んだ彼女は嬉しそうに立ち上がると、下半身を包んでいた衣服を脱ぎ捨て、生まれたままの姿を曝け出した。勃起した乳首、そして内股に伝う愛液――。

「お、岡神さん。俺……」
「気にしなくていいのよ。私がこの体であなたを犯してあげる。だから竹内君は私の言うとおりにしなさい。分かったわね」
「でも……。こんな事をされても、俺には彼女が……」
「何? フェラで私に顔射しておいて、何が彼女よ。ごまかしているけど、フェラされた事が無いんでしょ。気持ち良かったのなら素直になりなさいよ。それに……私と一緒になれば、いつだってしてあげるわ。竹内君が望むなら、映画館や電車の中でもこっそりオチンチンを引き出して、この口の中で慰めてあげる。もちろん、全部飲んであげるし」

 こんな美人が行う行動でも、言う言葉でもなかった。もし、このビデオを見知らぬ男性が見たならば、竹内の事を何とも贅沢な男だと感じるに違いない。優しく服を脱がし、ベッドに誘った彼女は仰向けに寝る竹内を跨ぐと、シックスナインの体勢を取り、腰を下ろした。

「臭いかしら? 今日は色々と弄っているからいつもより余計に臭いかも。でも、私のオマンコが良く見えるでしょ。まだ旦那……そう、順二のオチンチンしか入った事が無いのよ。竹内君のオチンチンが二番目。本当は一番最初に入れて欲しかったんだけど……今更よね。その代わり、竹内君の赤ちゃんが欲しいわ」
「な、何言っているんだ。赤ちゃんなんて……作れるはずが無いだろっ」
「どうして? 私は順二じゃなくて、竹内君の赤ちゃんが欲しいの」
「本気でそんな事を言っているのか? お互いに立場があるだろ」
「やっぱり利己主義な考え方をするのね。じゃあ……分かったわ。選択肢をあげる。このまま彼女と別れて私との関係を続けるか、私の中に精液をぶちまけて、子供を作るか――。もし子供が出来たら、竹内君との間に出来たって事は黙っておいてあげる。上手く順二を騙して育てるわ。きっとあなたに似た子供になるけどね」
「そ、そんな……」
「その時が来たら自分の意思で選択しなさい。私は……どちらでもいいわ」

 そう言うものの、竹内はこの内容を全て順二に見せるつもりだろう。最愛の夫に、見知らぬ男との間に出来た子供である事がすぐに発覚してしまう。

(なんて酷い……。私、そんなに酷い女じゃないっ。それに、順二以外の子供なんて作りたくないの。お願いだから、私の体を返してっ)

 懇願するも、竹内は無視し続けた。彼が取る言動は全て優紀子自身の言動としてビデオカメラに収められてゆく。どうしても逆らうことが出来ない悔しさともどかしさを感じる彼女は、目の前にある肉棒を噛み切りたいという衝動にさえ駆られた。しかし、その口は噛み切るどころか優しく銜え込み、舌を使って丁寧に刺激を始めた。

「んっ、んっ、んくっ。酷い女だと思う? でもね、こんな女にしたのは竹内君なのよ。あの時、竹内君が私を受け入れてくれたなら、こんな風にはならなかったの。分かるでしょ」
「俺のせいにされても……うぷっ! ううっ」

 優紀子は腰を沈め、彼の顔に股間を擦りつけた。滑らかな尻を掴み、引き離そうとする彼の手に力が入る――いや、入っているように見えた。しかし、実際は然程力を入れているわけではない。美代は、多少の苦痛を感じながらも押し付けられた股間に竹内の舌を這わせた。

「ああっ……ん。竹内君がオマンコを舐めてるわ。順二に汚されたオマンコを綺麗に慰めてくれているのね。私、嬉しくて感じすぎちゃう」

(順二の事をそんな風に言わないでっ! もう許してよ。これ以上の事をされたら、私……)

 フェラチオを中断し、股間から発する快感に身悶える優紀子の姿がビデオカメラに撮られる。竹内は彼女の声を使い、口調を模写しながら更に喘いだ。

「あっ、あっ、順二の事なんて頭から消えてなくなりそうっ。もっと舐めて、もっと舌を動かしてっ」

 その言葉通り、充血したクリトリスに舌を絡めて刺激する。ビクビクと震える優紀子の下半身が、その甘くて濃厚な女性の快感を表現していた。酸味を帯びた味が口に広がり、独特の匂いが鼻を突く。流石に絶えられなくなった美代は、男の力で優紀子の下半身を強引に押し上げた。

「も、もうやめてくれよっ」
「あんっ、気持ちよかったのに。じゃあ……」

 優紀子は最後に肉棒を根元まで咥え込むと、吸い付きながらゆっくりとフェラチオした。そして何度か手でしごいた後、体を反転させ肉棒を跨ぐ様に膝立ちした。

「竹内君が濡らしてくれた私のオマンコで蕩けさせてあげる。見ててね」

 片手で肉棒を軽く摘み、腰を下げてゆく。愛液が滴る膣口に亀頭が触れると、「んぁっ」と小さく喘ぎ、徐々に下半身を沈めていった。

(やめてやめてっ! これ以上腰を沈めな……んんんぅ〜。ダ、ダメなのに……あっ!)
「んはぁ〜」

 腹の底から息を吐き出し、頭を斜めに倒して竹内を見つめる。彼の上に座った優紀子は、満足げな表情を浮かべながら陰毛の生えた下腹部を優しく撫でた。

「んふっ。随分と長い月日が経ったけど、ようやく心身共に満たされた感じよ。今、私は竹内君と繋がっている。このお腹の奥には竹内君のオチンチンが減り込んでいるの。見て……私と竹内君の下腹部が密着しているわ。私達の性器が一つになった証拠よ」
「こ、こんな事をして……岡神さん、本当に後悔しないのか?」
「する訳無いじゃない、私が望んだ事なんだから。それに私が不幸になるなら、竹内君も道連れよ」

 目を細め、ニヤリと笑った彼女は竹内に体重を預けたまま、腰を前後に動かし始めた。彼女の腰が押し込まれると、膣の奥に捻じ込まれた肉棒が子宮口をこじ開けようとする。順二の肉棒では体験出来なかった女性しか味わえない快感に、優紀子自身もたまらず喘いでしまった。

(ふああっ! あっ、やぁ……。そんなっ……ふ、深いっ)
「あんっ、あふっ……すごいわ。子宮口が開いちゃう。こんなの初めてよっ」

 括れた腰を中心にグラインドさせると、肉棒が膣壁を満遍なく擦り付ける。そしてまた前後に腰を動かし、子宮口に減り込ませる行為を何度も続けた。声を裏返しながら喘ぐ彼女の口元から涎が滴り、竹内の腹部へ垂れ落ちる。

「ひぃ、ひうっ。あっ、あっ、ああんっ。すごいわ、すごく気持ちいいっ。た、竹内君はどう?」
「うっ、う……。はぁ、はぁ」

 竹内は何も言わず、頭を横にして目を瞑っていた。

「ふふ、気持ちよくて何も言えないのね。じゃあもっと気持ちよくしてあげるから」

 優紀子はベッドに足を立てると竹内を跨ぐ様に、足を蟹股に開いた。そして彼の胸元に手を添えると、膝のバネを利用して上下に跳ね始めた。愛液で滑った肉茎が見え隠れする。大きなストロークで上下に動いているため、膣内に空気が巻き込まれ、ブジュッ、ブジュッと卑猥な水音を立て始めた。

「ああっ! あっ、あ、あ、ああっ。いいのっ、気持ちよすぎてオマンコがいやらしい音を奏でてるわ。竹内君のオチンチンが……あっん。私の中で踊っているのっ」
「うあっ、うううっ。そ、そんなにしたら……」

 蕩ける蜜壷が肉棒を擦り上げ、極上の快感を与える。美代は竹内の体が発する快感に身を捩った。フェラチオとはまた違ったエクスタシーが、竹内としての演技を妨げようとする。
 ビデオカメラには騎乗位の優紀子が竹内を犯している姿が映し出されていた。無防備の状態で仰向けに寝かされ、顔を背けている彼の表情も視野に入っている。彼女が竹内の上で腰を打ち付るたびに、ベッドの軋む音が拾われる。二人の行為が発する全ての音が、カメラに録画されていった。

(ああっ。いやいやっ! もうやめてっ。お願いだから私の体で……あ、ああっ。セ、セックスしないで……)

 無駄だと分かっていても、優紀子は何度も嘆願した。そうしなければ、無自分の体から湧き出る快感に理性を奪われそうになっていたからだ。必死に順二との幸せな生活を思い浮かべ、理性を保とうとする。このまま流されれば体だけではなく、心まで順二を裏切ってしまう。それだけはどうしても許せなかった。

「んっ、あんっ。あっ、あっ、あっ、はあぁっ! わ、私もうっ……あっ、イッちゃいそう。んんんあっ……順二とのセックスじゃ分からなかった本当のオーガズムを知る事が出来るのね。やっぱり私、竹内君じゃなきゃ……あっ、ああっ、すごいいぃ」

 悔しいが、竹内の言葉は事実であった。だからこそ、他人とのセックスでは知りたくなかった。こんな形で女性としての最高の快感を体験してしまうなんて――。

(た、竹内君っ、お願いだから腰を止めてっ。これ以上続けられたら……来ちゃう。わ、私の……私の体がっ)
「イイッ! イッちゃう! ああっ。た、竹内君っ、竹内君っ。私の体がオーガズムを迎えちゃうっ」
「はぁ、はぁ、だ、だめだっ。そんなに激しくしたらっ……」
「出すのねっ。私の中にっ! それが竹内君の……ああっ、答えなのねっ」
「うあっ!」
(い、いやぁ〜っ!)

 膣内に射精された感覚があった。その後、肉茎から精液を搾り出すように、膣壁が急激に締まった。そして――。

「ああっ、あ、あっ、あっ、あああっ、イクイクッ、イクッ……んあああああっ!」

 優紀子の体がビクビクと痙攣た。腰の動きが止まり、接合部から白濁と化した愛液が溢れ出る。

「ああ……あ……あはぁ」

 天を仰ぐ彼女は、初めて体験したオーガズムを全身で受け止めた。そして彼と繋がったまま、ゆっくりと竹内の胸元に身を寄せた。