ライダースーツに犯されちゃうお話です。
「はぁ。大学に行くの、ちょっと躊躇っちゃうな」
ライダースーツに犯され00
 瑠菜は下着姿を鏡に映しながら溜息をついた。昨日、同じツーリングサークルに入っている篤次と別れたところ。顔を合わせたら何を話せばいいのだろう。気まずい空気が流れるだけのような感じがする。少し気を許したばかりに、しつこく迫ってくる彼に嫌気が差した瑠菜は、「もう私の前に現れないで」と突き放したのだ。
 篤次は相当ショックを受けたようで、無言で彼女を見つめていた。しかし、しばらくすると「分かったよ。もう瑠菜の前には現れない」と言い残し、彼女の前から姿を去っていったのだ。瑠菜の前に現れないといっても同じ大学にいて、サークルにも入っているのだから会わないはずが無い。大学は辞めないだろうが、サークルを辞めるつもりなのかもしれない。
 そんな事を思った瑠那は、ライダースーツを手に取るとファスナーを下ろし、両足を通していった。そして腕を入れると肩まで着込み、首元までファスナーを引き上げた。
ライダースーツに犯され01
「気にしてたって仕方ないよね。悪いのは篤次の方なんだから。あのいやらしい手つきを想像しただけで鳥肌が立っちゃう」

 ライダースーツと同じ黒のグローブを嵌めた後、鏡に映る自分の姿を見ておかしいところが無いか確かめた彼女は、「ま、気にしてても仕方ないか。篤次の事は忘れて次の恋を探そっと!」と微笑み、玄関に停めていた中型バイクに跨ったのであった。

 講義の時間まで結構な時間がある。しばらく走り、コンビニの駐車場の脇にバイクを停めた瑠菜は、気になっていたファッション雑誌に目を通すとコンビニの前で小さめのペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲んだ。駐車場には数台の車が停まっている。瑠菜はその中に篤次が乗る軽自動車があることに気付かなかった。彼は黒いライダースーツ姿の瑠菜を見ながらニヤリと笑うとシートを倒し、手に持っていた白いタブレットを口に入れて噛み砕いた。すると、ほんのしばらくして彼の体から目には見えない煙のようなものが浮かび上がってくる。その煙は、まるで意志を持っているかのように車の窓をすり抜けると、瑠菜に向かって漂い始めた。