この作品は、同人誌「入れかえ魂Vol.3」「入れかえ魂Vol.4」に掲載された「どうにもならない(前編)」と「どうにもならない(後編)」となります。
 先生が大好きな高校生が、彼女の体を乗っ取り、色々な悪戯を行います。また、その性質上ダークな展開になりますので、読みたいと思われる方のみ、閲覧くださいませ。
「どうして?どうしてこんな事するの?」
「だから言ったじゃないか。俺、村内先生のすべてを手に入れるんだ」

 放課後、職員室の隣にある小さな会議室に吾郎を呼び出した智恵は、長机に対面に座って話を始めた。その目は少し赤みを帯びていて、まだ涙で潤んでいる。

「そんな事して……そんな事していいと思ってるの?」
「だって先生を好きな気持ちはどうにもならないから。それとも俺と付き合ってくれるの?」
「それは……」
「出来ないだろ。だから俺は先生を手に入れるんだ」
「…………」

 何も言わなくなった智恵を見た吾郎は、椅子から立ち上がると智恵の座っている椅子の後ろに立った。

「先生」
「…………」

 智恵は俯いたまま吾郎を見ようとしない。すると吾郎は、智恵の両肩に手を添えて耳元でそっとささやいた。

「あのさ、先生は俺のことをどう思ってるの?」
「……ねえ藤田君……」
「俺の事どう思って……」

 と言いかけたとき、智恵が吾郎の言葉をさえぎった。

「一日だけ。一日だけ藤田君の思い通りになってあげる。だからもう……これ以上私に何もしないで」
「え?」
「こんなの耐えられえない。お願い藤田君。それで……それで許して」
「一日だけ俺と付き合ってくれるって事?」
「……ええ」
「一日かぁ。たった一日じゃなぁ」
「ふ、不服なの?」
「だってさぁ。一日じゃあ大したこと出来ないだろ。それなら俺が先生に憑依して楽しいことする方がいいって」
「そんな……嫌よそんなのっ!私は藤田君の玩具じゃないのよっ」

 急に大きな声を出した智恵に一瞬驚いた吾郎だったが、
「もう遅いよ。先生は俺の玩具になるんだ」

 そう言って、座っている智恵を後ろから抱きしめた。

「やっ!」

 その腕を掴んだ智恵が引き離そうとしたとき、またあの感覚を体に感じたのだ。

「あっ……う……また……なの……」

 自分の意識では動かなくなった両手が、智恵の体に巻き付いている吾郎の腕を優しく離すと、支えを失った吾郎の体がごろんと床に転がった。

「や、やめて……」

 椅子から立ち上がった智恵は、床に倒れた吾郎の横にヤンキー座りをするようにしゃがみこむと、吾郎の体を上向きに寝かせて制服の黒いズボンの上から肉棒を掴んでこすり始めた。

「やだっ!な、何させるのっ!」

 嫌がる智恵だが、彼女の手は何度も何度も肉棒をしごいている。すると、吾郎の肉棒はその刺激を受けて大きくなり始めた。吾郎の意識は無くても、その体は快感に素直に反応しているのだ。

「うっ……やあっ……手を離してっ」

 と叫んだ智恵。しかし、智恵の手は更に吾郎の肉棒をしごいた。ムクムクと大きくなり、制服のズボンの上からでもその形がはっきりと分かるくらいになっている。

「もうっ!お願いだからやめてっ!」

 首から上だけをかろうじて動かす事が出来る智恵は、顔を横に向けて目を瞑った。
 でも、智恵の手はズボンのファスナーを開き、トランクスに包まれていた肉棒を引き出すと、そのほっそりとした指でしっかりとしごき始めた。手のひらに長く、硬い肉棒の感触がある。
 しばらくしごいていた智恵は、床に膝をつくと肉棒に頭を近づけ始めた。

「い、いや……いやよ……」

 横を向いている智恵の頬に、肉棒の頭が擦りつけられる。そして、うっすらと赤い口紅を塗った唇に肉棒を触れさせたのだ。肉棒から出ている我慢汁が唇にすり込まれる。

「んんぅぅ……んんんんっ」

 必死に口を閉じる智恵。どうやらまだ吾郎の支配下に無い智恵の顔を自由に出来ないようだ。口に咥えさせるのを諦めた吾郎が、智恵の手を使って先ほどよりも更に激しく肉棒を刺激する。
 その肉棒の真上に智恵の顔が来るようにして――

ビュッ!ビュッ!!

「ひっ!」

 その智恵の柔らかい手で刺激された肉棒は耐えられなり、大量の精子を飛ばした。それが智恵の頬にべっとりとついてしまう。二、三回噴出した精子は、肉棒を握り締めている智恵の手にも付いていた。

「やだぁ……ううっ……」

 智恵は目に涙を貯めながら、小さく呟いた。
 だが、智恵の意思に反する手は、そのドロリとした白い精子を顔に塗りたくると、ゆっくりと立ち上がって会議室を出ようとしたのだ。

「だ、だめっ!お、お願いっ。お願いだからこんな顔で外に出ないでっ!」

 智恵の体は、会議室のドアノブを掴んだところで止まった。
 ドアの向こうからは廊下を通る生徒達の声が聞こえている。

「お、お願い……うう……お願いだから……」

 そのか細い声の後、智恵の体はゆっくりと後ろを向くと先ほど座っていた椅子に腰を下ろした。そして、

「あっ……」

 吾郎の束縛から解放されたのだった。

「どう? 俺の意思で先生は動かされてしまうんだ。あのまま廊下に出たら面白い事になっていただろうなぁ」
「…………」
「ねえ、綺麗にしてよ。先生がしたんだから」
「そ、そんな……嫌よ」
「先生の手がしたんじゃないか。ほら、早く」
「ダメッ。どうして私がそんな事」
「それなら別にいいんだ。この部屋なら二人きりだけど、外に出たらたくさんの奴に見られるんだ。そのテカテカした顔をね」
「ひ、酷いわ……どうしてこんな事ばかり……」
「先生の事が好きだから。先生を俺のものにしたいからだよ」
「うう……お、おかしいよ。藤田君、おかしいよ……」
「いいから、早くきれいにしてよ」

 吾郎は立ち上がると、智恵の口の前に汚れた肉棒を突き出した。何とも言えない精子独特に匂いがする。

「先生にもきっと彼氏くらいいるんだろ。その彼氏にこれくらいの事、してあげてるんじゃないの?」
「…………」

 智恵は何も返事をしなかった。その智恵の唇に肉棒の頭を触れさせた吾郎。

「ほら、早くしてよ」
「…………」

 ためらいながらも、ゆっくりと開いてゆく唇。その唇の開きに合わせて、吾郎は肉棒を押し込んでいった。

「んぅっ……」
「うっ……ね、ねえ……もっと舌を使ってよ」
「ん……うっ……うくっ……」
「うおっ……き、気持ちいいっ……せ、先生。もっと吸い付いてよ」

 吾郎は両手で智恵の頭を掴むと、ゆっくりと腰を振り始めた。智恵の口の中で肉棒がまた元気になる。吾郎のいいなりになるしかなかった智恵は、涙を流しながら肉棒を喉の奥まで咥え込んだのだった。

「あっ、先生っ……さ、最高だっ! はぁっ、はぁっ、き……気持ちいいよっ。ああっ!」
「うぐっ!ゲホゲホッ!うううっ……」
「……っ……はぁ、はぁ……ま、また出しちゃった……」

 蕩ける様な智恵の口の中で二度目の精射をした吾郎。智恵は喉を詰まらせて苦しそうに咳き込んだ。

「やっぱり先生は最高だよ。もう絶対先生しかいない。俺、もっと頑張って先生の全てを手に入れるんだ!」

 そう言った吾郎は、先生の唾液まみれになっている肉棒をズボンにしまいこむと、何事も無かったかのように会議室を出て行ってしまった。

「ケホ……ケホ……ううう」

 無意識に飲み込んでしまった吾郎の精子。気持ちが悪くなった智恵は、ブラウスの袖で顔についている精子を拭取ると、口を押えながらトイレへと駆け込んだのだった――