この作品は、同人誌「入れかえ魂Vol.3」「入れかえ魂Vol.4」に掲載された「どうにもならない(前編)」と「どうにもならない(後編)」となります。
 先生が大好きな高校生が、彼女の体を乗っ取り、色々な悪戯を行います。また、その性質上ダークな展開になりますので、読みたいと思われる方のみ、閲覧くださいませ。
 そして話は戻って、今日の授業。
 不覚にも吾郎を寝かせてしまった智恵。額に汗が滲み出る。

(また憑依されるっ!)

 そう思ったときにはもう遅かった。一瞬体に衝撃が走ったような感覚を覚える。

(な、何?)

 自分でもどうなったのか分からない。今の衝撃は、もしかしたら吾郎が体の中に入り込んだ合図なのかもしれないと思った。
 自然と鼓動が高鳴る。

「そ、それじゃあ三十八ページの設問二を考えて」

 心を落ち着かせながら、生徒達に指示を与える。智恵の動揺は、生徒達には気付かれていないようだ。
 しかし、智恵の体には吾郎が入り込んでいる。そう考えると、緊張と恐怖感で指先がフルフルと震えてしまうのだ。

(お願い……何もしないで……)

 心の中で強く願う。でも、その願いは叶えられなかった。

「っ……」

 いきなり体が前に動いた。足が勝手に動いているのだ。教卓にお腹を当てるような状態にさせられた智恵は、その場で少し屈んだ後、両手を教卓の下に移動させられてしまった。

(えっ!?えっ!?)

 両手を使って教卓の引出しの裏にテープで付いていた「何か」を取ると、その「何か」からテープを外しているようだ。それが何かは分からない。無理矢理教卓に体を押し付けられているので、智恵自身、教卓の下で何が起こっているのか分からないのだ。

(や、やだっ……体が勝手にっ)

 左手に持っているものは、四センチくらいの、少し長細くて丸いものだった。
 その丸いも物の横に付いているスイッチのようなものを入れると、ブルブルと震え出す。小さくてもしっかりとした振動。

(…………)

 智恵は青ざめていた。これが何か分かったからだ。
 右手が勝手にスリムジーンズのファスナーを降ろしてしまう。そして、そのファスナーが開いたところから、その振動するもの……そう、ピンクローターをギュッと中に押し込めてしまった。

「ひぅぅっ!!!!!!」

 精一杯押し殺した声。パンティの上から、智恵のワレメに押し込まれると、下半身全体に信じられないような振動が伝わってくる。

(だ……だめぇっ!)

 智恵は俯いて、ギュッと歯を食いしばった。
 まだ皮を被っているクリトリスがその振動を受けて敏感になっている。

(んああっ……や、やだっ……は、早く取ってっ!)

 そう願ったが智恵の手はまた勝手に動いて、ピンクローターをジーンズの中に押し込んだままファスナーを引き上げてしまったのだ。下半身を襲う、ブーンという低い振動。足を動かそうとしても全く動かない。足どころか、腰も、手も、上半身も。頭以外は全て動かす事が出来ないのだ。
 智恵の心の抵抗をよそに、何事も無かったかのように教科書を持った智恵の体は、教卓を離れて生徒達の座っている机の間をゆっくりと歩き始めた。

「……っ……ぅっ……んっ……はぁ……」

 生徒達は問題の解答を導き出すため、ノートにシャーペンを走らせている。そんな中を、下半身にローターを仕込まれた智恵が歩いている。もしかしたら、ローターの振動音が生徒達に聞こえているかもしれない。そう思うと、羞恥心が更に高まってしまうのだ。

(やぁっ……こ、こんな事しながら歩くなんて……お願いだからもう……やめて……)

 智恵は体を震わせながらそう思った。自分でも歩き方がぎこちないと分かっている。それでも智恵の体は独りでに歩いているのだった。
 視線を吾郎に向けると、机に突っ伏せて寝ているのが分かる。あの体に吾郎はいない。こうやって智恵に恥ずかしい思いをさせているのが吾郎なのだ。

ポンポンッ

 智恵の手が、机にうつ伏せている吾郎の背中を叩く。もちろん吾郎が起きるわけも無く、ただわざと起こすフリをしただけ。それも吾郎がやらせたこと。

(んんっ……やぁ……だ……)

 下半身が疼く。アソコがジュンと熱くなるのを感じる。身も心も蕩けそうになるこの快感が、ジンジンとするクリトリスから体中に溢れ出ているようだった。

(はぁ、はぁっ、はぁっ、やだやだっ……そんな……ぁぁっ)

 ジーンズのファスナーの下が少し盛り上がっている。固いジーンズの生地が、歩くたびにピンクローターを智恵のワレメにパンティごと食い込ませていく。智恵は口から涎が垂れている事にさえ気づいていないようだ。そんな智恵の体が教卓へと戻る。
 すると、急に体が自由に動き始めた。

「あっ……」

 たまらず教卓の影に隠れるようにしゃがみ込んだ智恵。
 息が乱れている。

「先生、どうしたんですか?」

 一人の男子生徒が智恵の異変に気づいたようだった。下半身にピンクローターをつけたまま立ち上がった智恵は、ぎこちない笑顔を作って生徒を見た。

「大丈夫ですか?」
「はぁ、んぅぅ……あ……」

 それは吾郎だった。吾郎がニヤけた顔つきで声をかけていたのだ。血の凍るような思いでその顔を見た智恵は、「ぁ……ちょ、ちょっと気分が悪いから自習にします」
と言うと、逃げるように教室を出て行った――



「はぁ、はぁ……ううっ……」

 教師専用女子トイレの個室。
 智恵はスリムジーンズの中からピンクローターを取り出すと、それを握り締めながら涙を流した。まさかこんな事までされてしまうなんて――
 ジーンズとパンティを下ろし、不覚にも疼いてしまったワレメから流れ出た愛液をトイレットペーパーで綺麗に拭取った智恵は、それをくしゃくしゃにしてトイレに流した。