今回は、彼氏が出来ない妹が心配(というのは口実?)な、お兄ちゃんのお話。
妹への憑依とオナニーが含まれます。
大切な妹
「なあ葉子。お前はどうしてモテないんだろうなぁ。こんなに可愛いのにさ」

 両親が寝静まった後、俺は溜息を付きながら妹を部屋に連れてきた。今年の春に高校生になったばかりの葉子には、まだ幼い表情が残っているけど、兄の俺から見ても可愛い方だと思う。目が大きくクリッとしていて、黒い髪を二つに括っているあたりが幼く見せているのかもしれない。それは葉子らしさだから構わないけど、兄としては高校生になったんだから、彼氏の一人が出来たという浮いた話を聞かせてもらいたいものだ。
 でも、葉子は小中学生の時も彼氏らしい相手は一人も現れず、気の会う女友達と遊んでいるだけだった。

「お前は彼氏が欲しいとか思わないのか? 今が青春、真っ盛りの時期だろ。そりゃ、勉強が大事ってのはよく分かるけどさ。俺が中学や高校の時は、女の子達と遊びまわっていたけどな。いや、変な意味で遊んでいたんじゃなくて、ゲーセンに行ったりカラオケに行ったりって事だけどさ。流石に就職してからはそれほど遊ばないけど、お前も知っている様に彼女だっているし。やっぱり、一人よりも色々と遊んだり相談できる異性がいるのって良いと思うぞ」

 色々と自分の体験を話して、その気にさせてやろうと思っているけど、葉子は自分の意志では何も言わず、鸚鵡返しの様に俺が話している言葉をダイレクトにしゃべっているだけだった。

「胸だって、大きいほうだと思うけどな」

 重ね着している白いTシャツの上から胸を触り、その大きさを確認する。俺の彼女が焦るくらい、妹の胸は発達していた。

「俺と葉子が兄妹の関係じゃなかったら、絶対に放っておかないのに。やっぱり性格が大人し過ぎるのかもしれないな。お前、自分から男子に話しかけたりしないだろ?」

 葉子をベッドに座らせ、俯きながら彼女の胸を両手で揉んでみると、女性特有の柔らかい感触が掌いっぱいに広がり、体がビクンと震える。

「ほら。触っただけで体が震えた。お前も女なんだから、男子と付き合ってみたいだろ? そして、男女の関係になってみたいだろ?」

 揉んでいる胸の奥で、ドクドクと鼓動が高鳴っているのが分かる。葉子は俺に胸を揉まれて興奮しているんだ。でも、葉子は頷きもせず、自分の意志を答えようとはしなかった。

「嫌か? 俺にこんな事をされるのは」

 葉子に問いかけながら、洒落た淡い緑のフレアスカートをゆっくりと捲り上げ、滑らかな肌を持つ太ももを露出させた。

「ほんとに細いよな。お前の足は。すごく綺麗だと思うよ」

 そして更にスカートを捲り、白いパンティに包まれた股間を露にした。葉子の足が開いて、俺に見せ付けているように思える。

「お前も結構大胆なんだな。他の男子にも、それくらい積極的なら付き合いたいっていう奴も出てくるかもしれないのに。自分に自信が無いのか?」

 俺は左手で捲ったフレアースカートを押さえつつ、股間を覆い隠す白いパンティの上からそっと撫でてみた。

「うっ……ほら葉子。今、体がビクンって震えたぞ。俺に触られて感じたのか?」

 その問いかけに一切答えない彼女は、股間を撫でる自分の手を見つめながら少し息を荒くしていた。

「心臓がバクバク言ってるぞ。あんっ……。ほら、今喘ぎ声が出た。お前の喘ぎ声、すごく可愛いよ」

 指先に湿り気を感じる。パンティを見てみると、丁度触っているところが丸く濡れていた。それは、明らかに女性として感じている証拠だった。開いている足が微妙に閉じようとしたけど、葉子はまた大きく開き直した。

「直接触って、感じているのか確認してやるよ。葉子も女の子だから、兄とはいえ俺に触られたらこういう風になるんだな。何だか複雑な気分だよ」

 葉子の白くて細い手をパンティの中に忍ばせると、薄っすらと生えた陰毛の感触と共に、粘り気のある生温かい液体が指先に触れた。そして、陰唇の中に差し入れた指でクリトリスを弄ると、葉子の体は今までにないくらい大きく震えた。

「ああっ! す、すごいな葉子。お前ってそんなに敏感だったのか? 俺、全然知らなかったよ。クリトリスを撫でただけなのに、体に電気が走ったみたいにビクンと震えた。お前って、俺が思っているよりもいやらしい体だったのか? もう大人の体になっているって事なのか?」

 思わず閉じた足を開き直し、もう一度パンティの中にある手を動かしてみる。肉棒の何倍も敏感なクリトリスは、葉子の体を淫らな雌に陥れる禁断の実に思えた。

「あっ、はぁ、はぁ、あっ、ああっ、あっ、あっ、あんっ」

 葉子が女になっている。そう感じた瞬間だった。何ていやらしい喘ぎ声なんだろう。でも、これも俺の妹、葉子なんだ。冗談抜きで、本当に大人の女性になってしまったのかと思う。

「んんっ。よ、葉子っ。お前の体っ……はぁ、はぁ。も、もう子供じゃないんだな。んはっ、こ、こんなに激しく感じる事が出来るなんて」

 クリトリスを弄る指を止められなかった。乱れた息と、艶のある喘ぎ声。服の中に左手を入れて直接乳首を弄ると、更なる快感が体中を駆け巡った。ヌルヌルとした愛液が膣から溢れ出てきて、葉子の指をなめらかに滑らせる。声を殺そうとしても、その快感には逆らえず、思いもよらないほどの喘ぎ声を出してしまう。
 寝室で眠る両親に見つかったら、何て言われるだろうか。兄の部屋で、夢中になってオナニーをする妹を見られたら。
 俺は上半身をベッドに倒すと、乳首を弄っていた手で布団を取り、葉子の顔にかぶせた。そしてまた激しく妹の急所を弄った。
 布団の外に漏れる、篭った喘ぎ声。足がビクビクと震えて、腰が浮いた。

「ああっ。あっ、あっ、葉子っ……俺っ、お前と一緒にっ……イクッ!」

 一気に快感が押し寄せた。これが女性のオーガズムというものなんだろう。まるで小便をしたように、葉子の膣から愛液が噴出した。

「あああぁ〜。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ〜」

 息苦しくなり、勢いよく布団を捲ると蛍光灯の光が異様に眩しく思えた。
 ゆっくりと上半身を起こし、葉子の愛液で汚れたスカートやシーツ、絨毯を眺める。

「葉子、こりゃすごいな。お前の部屋って、オナニーしたらいつもこんな風になっているのか?」

 苦笑しながら立ち上がった俺は、脱衣所の洗濯機に汚れた服を放り込むと葉子の部屋に入り、新しい下着と、元々葉子が来ていた白いパジャマを彼女の身に纏った。

「悪かったな。勝手に服を着させて、汚しちゃって。でも、俺はお前が心配で仕方ないんだ。だから、兄としてお前の事を確認したかったんだよ」

 部屋の姿身に全身を映すと、髪がかなり乱れている事が分かった。それを手で軽く整えてやると、自然と笑顔がこぼれる。

「ははは。いつものお前の顔に戻ったな。なあ葉子。俺はお前の事が本当に心配なんだ。だから、何かあったらいつでも相談してくれよ。俺達は兄妹なんだから」

 俺は姿身に映る葉子に優しく話しかけた後、彼女をベッドに眠らせた。
 ますます妹の事が気になった俺は、自分の体で部屋に戻ると、机の引き出しから空になった液体ドリンクのビンを手に取り、しばらく眺めていた。

「この薬、本当にすごいよな。幽体離脱が出来るなんて。葉子、気付かなかったかな?」

 また今度、薬を手に入れてじっくりと葉子と話をしようと思った。
 何も語らない葉子の――妹の体と。