「雄太、お前も脱げよ」
「あ、ああ。でも恥ずかしいな、荒垣さんの前で裸になるなんて」

 大きな胸をさらけ出し、ニヤニヤと笑う荒垣さんがずっと俺を見つめている。女性の前で裸になった事がない俺にとっては彼女の前でなくても恥ずかしいという気持ちがあった。
ニュースキャスター4

「脱がなきゃ何も出来ないだろ」
「そ、そうだけどさ」
「何なら脱がしてやろうか。この荒垣美智穂の手で」
「いや、いい。自分で脱ぐからさ」

 俺は近づいてきた荒垣さんを制止し、慌ててシャツに手を掛けた。

「今、私の目の前で男子高校生がシャツを脱ごうとしています」
「お、おい。何言い出すんだよ」
「折角だから実況してやろうと思ってさ」
「やめろよ。恥ずかしいだろ」
「いいからいいから。ボタンに手を掛け、二つ、三つと外しています。中には白いTシャツを着ているようですね」

 裸体の荒垣さんが、俺の行動を一々実況している。そんな彼女の股間に目をやると、薄っすらと生えた陰毛が所々光り、濡れているように思えた。

「先にズボンを脱ぐようですね。ベルトを外し、ジッパーを下げています。なるほど、彼は青と黒のチェック柄のトランクスを穿いています。一般的でしょうか。最近はボクサーパンツを穿いている人もいるようですが」
「いいからやめろって」
「あっ、どうしたんでしょうっ。トランクスの前が異様に膨れています。どうやら興奮し、勃起しているようですね。これは素直な反応……というところでしょうか」
「長斗っ!」
「何故か男子生徒は怒っているようですね。もう少し近づいて、色々と確認してみましょう」
「お、おい……。長斗」

 Tシャツとトランクス姿になったところで、荒垣さんが急接近してきた。目の前に立ったかと思うと、勢いよくしゃがみ込んでトランクスの股間をマジマジと眺めている。
 俺は咄嗟に両手で隠した。

「今度は恥ずかしがっているようですね。ねえ君、手をのけてくれない?」

 上目遣いで見つめられると、更に恥ずかしくなる。でも、荒垣さんに手首を掴まれると、そのまま彼女の意志に従って股間から手を遠のけた。

「トランクスの表面までガマン汁が滲んでいるわ。そんなに興奮してたの?」
「し、仕方ないだろ。電車の中から弄られてたんだから。お前があんな事をしたせいだって」

 女口調で荒垣さんに成り切る長斗に、精一杯強がって見せた。

「なるほど、それでは皆さん。トランクスの中がどうなっているか、私が直に触って確認してみます」
「えっ」
「君、動かないでね」
「ちょっ……あっ!」

 しゃがんでいた足を崩した新垣さんは、足元に脱ぎ捨てたズボンとシャツを向こうの方に頬リ投げると、俺の両太ももに手を添え、そのままトランクスの中に忍ばせてきた。足の付け根から入り込んだ両手がトランクスの中で勃起している肉棒を直接触っている。

「うっ……」
「かなり固いです。それに長いわ。先がヌルヌルして、ガマン汁が溢れています。この手触り、皮は剥けているようです。もう大人のチンポですね」
「んっ。はぁ、はぁ」
「ゆっくりとしごいてみましょう」
「な、長斗っ……。あっ、はぁ、はぁ、ううっ」

 荒垣さんがトランクスの中で肉棒を握り締め、ゆっくりとしごき始めた。空いている手で玉を転がし、上目遣いのまま俺を見ている。ふとテレビに視線を移すと、ニュース速報が流れていた。画面の上にテロップで、「ニュースキャスターの荒垣美智穂が行方不明に!」と。その本人は、俺の部屋で女座りしながら手コキしている。

「あら、私の事がテレビで流れているわね」
「はぁ、ううっ。マ、マズいんじゃないのか」
「いいのよ。ばれたって、君に拉致さらていたって言えばいいんだから」
「お、おいっ!」
「あはは、冗談だって。しっかりセックスしてから返すから。それよりも……さあ、トランクスを脱がしてみましょう」

 洒落にもならないような事を口走る長斗は、荒垣さんの手を使ってトランクスを脱がしてくれた。

「チン毛がびっしりと生えていますね。そしてこの太い肉棒、高校生にしてはなかなか男らしいです」
「恥ずかしい事を言うなよ」

 ニヤニヤと笑いながら縮れた陰毛を軽く引っ張り、遊んでいた荒垣さんが膝立ちした。

「んっ。柔らかい……。あふっ、やっぱり乳首がすごく敏感で気持ちいい」

 両手で胸を掴み、乳首を弄った長斗は彼女の表情をうっとりさせると、その胸を左右に開いて肉棒を挟みこんだ。

「この胸でパイズリされた男性は、一体何人いるかしら?」
「す、すげ……。荒垣さんが俺のを胸で挟んで……」
「柔らかいでしょ」
「ああ。すごく柔らかくて温かい」

 胸の谷間から亀頭が顔を出している。両手で左右から胸を押し付けるように挟んだ荒垣さんが、ゆっくりと体を上下に揺らし始めた。
 大きな柔らかい胸に擦れて、極上の幸せを感じる。めちゃくちゃ気持ちよいとは思わないけど、あいつの言ったとおり、ニュースキャスター荒垣美智穂にパイズリされた男性なんて、ほんの数人、もしかしたらいないかもしれない。

「はぁ、はぁ。乳首が擦れて気持ちいいっ」
「俺もこんなに大きな胸に挟まれて、幸せだよ」
「そう? じゃあもうちょっとしてあげる」

 長斗がやっている事とはいえ、まるで荒垣さんに奉仕されているようで少しの優越感に浸れた。俺にもこんな風に奉仕してくれる彼女がいたらなぁなんて思うけど、きっとこの状況よりも興奮する女性は現れないんだろう――とも感じた。今が一番、幸せな時間なんだ。

「ねえ、出したい?」

 少し息が上がった荒垣さんに問いかけられ、「うん」と頷いた。

「その前に、オナニーしてもいい? その後、手コキで出してあげるから」
「オ、オナニするのか?」
「まずはオナニーで一度、女の快感を堪能しようと思って」
「ここまで来て、そういう展開?」
「何なら、オナニーの見せ合いっこしようか」
「…………」
「私がオナニーしているところを見ながら扱いてもいいって事。荒垣美智穂の生オナニーが見れるなんて興奮するでしょ」
「た、確かに……」

 大きな胸から解放された肉棒が、ビクビクと脈打っている。長斗は荒垣さんの体でベッドにダイブすると、仰向けに寝転がり、足を大きくM字に開いた。

「下から覗いていても構わないから」
「あ、ああ……」
「……んっ。あんっ……んっ、ふっ」

 彼女の両手が、重力で少し潰れた胸を揉み、乳首を弄っている。その様子があまりに艶かしくて、心臓が張り裂けそうになった。なんて甘い声を出すんだろう。長斗が乗り移っているなんて、到底思えなかった。
 俺は肉棒を握り締め、ベッドの横で彼女の官能的なオナニーを食い入るように見つめた。